レポートナンバー 0000001143
アルツハイマー病 診断・治療の将来展望
株式会社シード・プランニング
〜第一回SPシンポジウム 講演収録集〜
発刊日
2008/12/17
言語日本語
体裁A4/170ページ
ライセンス/価格170ページ
0000001143
ポイント
アルツハイマー病研究の最新動向
アルツハイマー病に対する治療薬の方向性
画像診断やバイオマーカーの研究動向や実用性
レポート概要
株式会社シード・プラニングでは2008年11月に第1回SPシンポジウム「アルツハイマー病 診断・治療の将来展望」を開催致しました。アルツハイマー病は超高齢化社会を迎えているわが国において、もっとも危惧されるべき疾患の1つでありますが、未だ根本治療法が開発されておらず、今後大きな社会問題になることが予想されています。
当日は「アルツハイマー病の診断と治療」に関する我が国を代表する5名の先生より研究の最新動向から医療現場の現状・課題まで一貫した講演を頂きました。
弊社では当日講師が使用したPPT資料、講演内容や質疑応答・アンケートによる個別質問とその回答の内容を各講師監修の下、講演収録集として作成致しました。
本収録集はアルツハイマー病の創薬研究や診断技術研究などに携る方々や、アルツハイマー病の医療に携わる方々にとって非常に有益なものとなると考えております。
レポート詳細
収録集の内容
- オーガナイザーによるイントロダクション
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西島 和三 |
東北大学 未来科学技術共同研究センター 客員教授
横浜市立大学 国際総合科学研究科 客員教授
東京大学 農学生命科学研究科 特任教授
(持田製薬株式会社 医薬開発本部)
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- 講演1 アルツハイマー病 〜基礎研究の進歩と診断・治療の今後の方向性〜
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岩坪 威 |
東京大学大学院 医学系研究科 神経病理学分野
薬学系研究科 臨床薬学教室 教授
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ポイント
- アルツハイマー病発症のメカニズム
- βアミロイド仮説とは
- γセクレターゼ阻害薬を目指した創薬研究
- Notchの重要性
- NSAIDs(非ステロイド抗炎症薬)とアルツハイマー病
- βセクレターゼ阻害薬を目指した創薬研究
- Aβ免疫療法について
- J-ADNIについて
- アルツハイマー病、MCIの体液バイオマーカー
- J-ADNIにおける臨床心理バッテリー
- 米国ADNIの中間解析結果
- 講演2 アルツハイマー病の治療薬 〜治療薬の研究開発の現状と将来〜
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岩井 晃彦 アステラス製薬株式会社 製品戦略部
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ポイント
- アルツハイマー病の原因として最も有望と考えられるAβ仮説
- γセクレターゼ阻害薬の臨床状況
- βセクレターゼ阻害薬の臨床状況
- 免疫を利用したアルツハイマー病治療薬の開発状況
- Aβの凝集・蓄積抑制薬の臨床状況
- Aβ以外の創薬アプローチ
- 脳内におけるAβの動態
- 米国ANDIでの研究結果
- アルツハイマー病における有望なサロゲートマーカー
- 講演3 アルツハイマー病の診断 〜分子イメージングのインパクト〜
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谷内 一彦 東北大学大学院 医学系研究科 機能薬理学分野 教授
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ポイント
- 東北大学における分子イメージング研究
- 創薬におけるPETを用いた機能評価
- PETマイクロドーズの概念
- PET/CTにおける放射線被曝
- アルツハイマー病における脳病理変化
- アセチルコリンエステラーゼの分子イメージング
- アルツハイマー病におけるPETイメージング
- 臨床応用されているアミロイドイメージング用プローブ
- BF-227の開発状況、3施設共同臨床試験
- 新規アミロイドイメージング用PETプローブ FACTについて
- 講演4 アルツハイマー病の病態解明と臨床評価
〜イメージングとバイオマーカーの視点から〜
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樋口 真人 |
放射線医学総合研究所 分子イメージング研究センター
分子神経イメージング研究グループ 分子生態研究チーム
チームリーダー
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ポイント
- アミロイドカスケードと分子イメージング
- PIBを用いた脳内イメージングの実際
- AβN3(pE)と神経毒性の関係
- Aβワクチン療法の解析結果
- ミクログリア活性化のイメージング
- 神経受容体、トランスポーターの分子イメージング
- アミロイド病理と神経免疫反応の関係
- 全身免疫反応と神経免疫反応のつながり
- 病態解明と臨床評価を目的としたバイオマーカー
- 講演5 アルツハイマー病の診療と介護 〜診療・介護の現場から〜
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鷲見 幸彦 国立長寿医療センター 外来診療部長/社会復帰支援室長
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ポイント
- 国立長寿医療センターでの診療フローチャート
- 受診患者の年齢構成、原因疾患、受診患者診療圏
- アルツハイマー病検査説明のポイント
- もの忘れ外来の患者数
- 認知症専門外来の問題点
- 専門医の不足への対応
- 身体合併症のある認知症患者の受け入れ状況
- 認知症患者への社会復帰支援
- 認知症におけるかかりつけ医、サポート医、専門医の役割