IoTは、センサー・ネットワーク、ビッグデータ、リアルタイム化、見える化、クラウド・サービス群をすべてを集約・統合した、先進ソリューションの集大成ともいえるものである。エネルギー効率化、製造業の生産性向上、社会インフラのインテリジェント化など、さまざまな用途に役立つと期待されている。
本調査報告書(白書)は、IoTの利活用、イノベーティブな技術によって生み出される先進ソリューション、国内及びグローバル市場、多元的な利用可能性、規格化・標準化、参入企業動向等について、学際的なアプローチで分析・考察を加え、総合的に解説したものである。
内容編成(目次)
序
第1章 IoT/M2Mソリューション概説
1-1 10年に一度の産業イノベーション
[1] 変わりゆく情報社会
[2] ネット端末500億台、センサー1兆個社会の到来
[3] IoT/M2Mが拓く新たな産業の姿
[4] ユビキタスネットワークとIoT/M2M
1-2 IoTと関連性の深い先進プラットフォーム技術
[1] ビッグデータ
[2] 並列処理基盤/並列処理フレームワーク
[3] エッジコンピューティング
[4] フォグ(霧)コンピューティング
[5] ビジネス・アナリティクス
[6] 仮想移動体通信事業者(MVNO)
1-3 IoT/M2Mの関連技術
[1] センサー/スマートセンサー/センサーフュージョン
[2] Bluetooth
[3] BeagleBoard(ビーグルボード)
[4] SoC/Intel Quark(インテルクォーク)
[5] Intel edison
第2章 IoT関連技術の構造/特性/利用用途
2-1 RFID/固有識別番号技術
[1] RFID/固有識別番号技術概説
[2] 周波数帯別特性
[3] ucode
[4] 固有識別番号ソリューションで期待される用途
2-2 テレメトリー技術とIoTソリューション
2-3 産業制御システムとIoTソリューション
第3章 IoT/M2M関連コンソーシアム/協業・事業提携
3-1 IoT/M2M/ビッグデータ関連コンソーシアム
[1] Open Interconnect Consortium
[2] AllSeen Alliance
[3] 欧州委員会 eCo-FEV(efficient Cooperative infrastructure for Fully Electric Vehicles)
[4] ビッグデータ・オープンデータ活用推進協議会
[5] 情報処理学会 「ビッグデータ活用フォーラム」
[6] 次世代医療ICT基盤協議会
[7] 農業データ交換・システム規格統一に関する協議会
[8] 京都未来交通イノベーション研究機構
[9] IIJ他 「データエクスチェンジ・コンソーシアム」。
[10] LOHACOECマーケティングラボ
[11] セブン&アイグループ 「オムニチャネルプロジェクト」
[12] オプトグループ 「オプトデータサイエンスラボ」
[13] 全脳アーキテクチャ勉強会
3-2 業界再編・協業・事業提携動向
[1] IoTシステム構築・採用を後押しするITベンダーとメーカーの協業
[2] GE、Pivotal、Amazonの3社提携
[3] GEとシスコの提携
[4] インテルと三菱電機の協業
[5] 竹中工務店と日本マイクロソフトの協業
[6] シスコシステムズと東芝の協業
[7] YRPユビキタス・ネットワーキング研究所と日本マイクロソフトの提携
第4章 IoTクラウド/IoT・M2Mクラウドプラットフォーム
4-1 M2Mクラウドの基本特性
4-2 M2Mクラウド基盤の基本構成
4-3 IoT/NoT(Network of Things)クラウドの構成要件
[1] 接続容易性
[2] システムリソース効率化
[3] カスタマイズ性・汎用性
[4] 拡張性/スケーラビリティ
[5] セキュリティ
4-4 基盤提供サービスの機能ブロック
[1] Service Gateway
[2] Work Flow Controller
[3] Data Gateway
[4] Operation Support
[5] Data Manager
[6] Device Proxy
[7] Device Agent
4-9 大手・中堅ベンダーのM2Mクラウド取り組み動向
[1] Amazon
[2] シスコシステムズ
[3] 富士通
[4] NEC
[5] NTTデータ
[6] 東芝
[7] オムロン
[8] 日本オラクル
[9] 日本ユニシス
[10] メタウォーター
[11] NEC/三菱機 共同展開
[12] 三菱電機
[13] 日立製作所
第5章 次世代型エネルギー管理システムとIoT
5-1 エネルギー管理システムと無線通信方式
5-2 IoT/M2Mセンサーによる電力最適制御
5-3 IoT/M2M通信技術による電力需給制御実験
5-4 IoTで実現する電力見える化サービス
5-5 M2M/センサーネットワークの導入・活用事例
[1] 大成建設
[2] 日立コンサルティング
[3] NEC
[4] コクヨ
第6章 IoT/M2Mプラットフォームサービス
6-1 IoT/M2Mによるスマートシティの構築・再構築
6-2 IoTと交通クラウドプラットフォーム
6-3 IoTとテレマティクス・プラットフォーム
6-4 IoT志向のテレマティクス・ビジネスと参入ベンダー動向
6-5 IoT志向のプラットフォームサービス参入事例
[1] 富士通 「コンバージェンスサービス」
[2] NEC M2Mサービスプラットフォーム「CONNEXIVE」
[3] NTTデータ 「M2Mプラットフォーム 「Xrosscloudマルチデバイス・アプリケーションプラットフォーム(CoreStage)」」
第7章 IoT/M2Mクラウド・サービス
7-1 IoT/M2Mクラウド 概況・近況
7-2 IoTを媒介に結合するクラウドとビッグデータ・ソリューション
7-3 IoT/M2Mクラウドの実装・実証実験動向
第8章 ウェアラブルデバイスと先進IoTソリューション
8-1 動くセンサネットワークとしてのウェアラブルデバイス
8-2 IoTを媒介に結合するビッグデータとウエアラブル・ソリューション
8-3 センサー服型デバイスによる先進IoTソリューション
第9章 次世代自動車とIoT/M2M
9-1 次世代モビリティ・プラットフォームとIoTソリューションの位置づけ
9-2 IoT+ビッグデータ連携による次世代自動車関連サービス
9-3 自動運転システムと交通システムの統合を促進するIoT
9-4 自動運転システムの自動化レベルと段階別装備
9-5 日本政府が掲げる次世代自動車成長戦略とロードマップ
[1] 府省横断型の自動運転システム研究開発の活性化
[2] 経済産業省による「自動運転支援システムの高度化計画」
[3] 国土交通省による工程表骨子案
第10章 IoTと次世代ロボット
10-1 ロボット進化の鍵を握るIoT、人工知能
10-2 次世代ロボットの産業促進政策とIoT/インテリジェントセンサー
[1] 技術強化策
[2] 基本的な機械技術の更なるドリルダウン
[3] ロボット材料技術のイノベーション
[4] メカトロ的最適化とコントローラ・制御技術の発展
[5] インテリジェントセンサーの導入・活用促進
[6] フレキシブルエンドエフェクタの導入・活用促進
[7] 次世代ロボットに適用可能なオープンプログラミングツールの促進
[8] 安全対策に関する規制緩和
10-3 社会インフラ構築におけるIoT/ビッグデータ活用ソリューションの展望
[1] 社会インフラの最適化と結合するIoT/ビッグデータ・ソリューション
[2] 関係強化が進む社会システムとビッグデータ・ソリューション
[3] 都市活動のセンシング(観測・感知)インフラ整備とIoTの果たす役割
[4] 都市のエネルギー危機管理とIoTの果たす役割
[5] 都市・生活環境・生体データによるIoT活用ソリューション
第11章 IoT+ロボティクスで開発が進む次世代建機・輸送・事故防止システム
11-1 障害物認識、車車間通信、HMIによるIoT自動走行ロボティクス
11-2 自動走行・事故防止・車両制御システムの実装事例
[1] 車両間(V2V:Vehicle-to- Vehicle)通信技術による事故防止機能
[2] 衝突回避回避システム
[3] 緊急操舵回避支援システム
[4] 異常検知・警告・ドライバモニタリングシステム
[5] ペダル踏み間違いによる暴走事故防止システム
[6] 福祉車両向け衝突回避システム
[7] 衝突被害軽減ブレーキ概説
[8] 衝突被害軽減機能搭載車に対する保険料割引制度を導入
[9] カメラとミリ波の組み合わせによる運転支援システム
[10] 載コンピュータによる車両制御
[11] 単眼カメラを用いる自動ブレーキ機能「エマージェンシーブレーキ」
第12章 地域や社会のスマート化を促進するIoTロボティクス
12-1 スマートロボティックスの潮流とIoT
[1] スマートロボット/スマートロボティックスとIoT
[2] スマートモビリティロボットとITS
[3] カーロボティクスとIoT
[4] 拡張現実とウェアラブルデバイスを用いた被災者支援ロボット
[5] 次世代レスキューロボットの可能性
[6] 拡張現実とウェアラブルデバイスを用いた被災者支援ロボット
12-2 自律型資源探索ロボット
[1] 深海資源探索ロボット
[2] 自律型海中ロボット(AUV)
12-3 自律型代理行動ロボット
[1] 開発が活発化する代理行動ロボット
[2] 自律型代理行動ロボットの開発・製品化最新動向
第13章 IoT/M2Mのセキュリティ/認証技術
13-1 次世代IoTセキュリティのフレームワーク
[1] 高丸サイバー脅威とIoTセキュリティの強化
[2] ビジネス・エコシステムの拡大とIoTセキュリティの課題
[3] 公共インフラのセンシング機能高度化とセキュリティ制御
13-3 スマートハウスのセキュリティ技術
[1] スマートハウスのセキュリティ技術概説
[2] セキュリティ面を重視したスマートメーターの設計
[3] スマートメーターの宅内表示器機能
[4] 上位システムとの通信方式
[5] MDMS(Meter Data Management System)
[6] 各国におけるスマートハウス・セキュリティへの取組み
13-6 マイナンバー/ガバメント・トラストフレームワーク
13-7 IoT/M2Mサービスプラットフォームとセキュリティ機能実装事例
[1] NEC M2Mサービスプラットフォーム「CONNEXIVE」
[2] NTTデータ 「Xrosscloudマルチデバイス・アプリケーションプラットフォーム」
第14章 IoT/M2M市場のプレーヤー別分析
14-1 通信/データセンター業界
[1] AT&T
[2] NTT
[3] NTTドコモ
[4] KDDI
[5] ソフトバンク
[6] ウィルコム
[7] 富士通エフサス
14-2 プラットフォームベンダー/サービスプロバイダー
[1] Google
[2] Cisco Systems
[3] PTC
[4] NEC
[5] 富士通
[6] NTTデータ
[7] 日立コンサルティング
[8] Ericsson
14-3 ソフトウェアベンダー
[1] Microsoft/日本マイクロソフト
[2] Oracle/日本オラクル
[3] SAP
[4] PFI
14-4 ビッグデータ・ソリューション・ベンダー
[1] マップアール・テクノロジーズ
[2] トレジャーデータ
14-5 コンピュータ・ベンダー
[1] IBM
14-6 重電/電機メーカー
[1] ゼネラル・エレクトリック(GE)
[2] シーメンス
[3] 鴻海精密工業
14-7 電気機器メーカー
[1] オムロン
14-8 ロボットメーカー
[1] ファナック
[2] 川崎重工業
[3] 安川電機
[4] ナブテスコ
14-9 自動車メーカー/自動車部品メーカー
[1] 日産自動車
[2] 富士重工業
[3] ダイムラー
[4] Google(グーグル)
[5] デンソー
[6] 日立グループ
[7] ボッシュ
[8] コンチネンタル
[9] アイサンテクノロジー
14-10 住宅メーカー
[1] 大和ハウス工業
14-11 受託製造サービス(EMS)
[1] Foxconn(鴻海)
14-12 モジュールベンダー
[1] 日系モジュールベンダー
[2] 海外モジュールベンダー
14-13 デバイスベンダー
[1] サムスン
[2] ネクス
14-13 半導体メーカー/エレクトロニクスベンダー
[1] インテル(Intel)
[2] ARM
[3] Micron
[4] Altera
[5] 聯発科技(メディアテック)
[6] Spansion/スパンション・イノベイツ
[7] ルネサスエレクトロニクス
[8] STマイクロエレクトロニクス
[9] アドソル日新社
[10] センチュリーシステムズ社
[11] バレイキャンパスジャパン社
14-14 エネルギー/電力卸事業分野
[1] 出光興産
[2] ONEエネルギー
14-15 医療/ヘルスケア分野
[1] 東芝
[2] 富士通
[3] フィックスターズ
14-16 商社
[1] 三井物産
14-17 飲食チェーン分野
[1] スシロー
他多数