目次
第1章 バリアフィルムの基礎
1 高分子フィルムのガスバリア性
1.1 ガス透過のメカニズム
1.1.1 高分子フィルムのガス透過
1.1.2 無機層のガス透過
1.1.3 無機物フィラー分散層のガス透過
1.2 ガス透過理論
1.2.1 高分子フィルム
1.2.2 多層構造からなる積層系
1.2.3 有機/無機層からなる多層構造
1.2.4 無機分散構造
1.3 高分子構造とガスバリア性
1.3.1 高分子構造
1.3.2 パーマコール
1.4 各種フィルムのガスバリア性
1.4.1 高分子フィルム
1.4.2 蒸着フィルム
2. バリアフィルムの概要
2.1 バリアフィルムの分類
2.2 バリアフィルムの概要
2.2.1 PVDCフィルム
2.2.2 EVOHフィルム
2.2.3 PVAフィルム
2.3 表面改質によるバリア性付与
2.3.1 樹脂コーティングフィルム
2.3.2 蒸着フィルム、ボトル
2.3.3 多層化(共押出・ラミネート)フィルム
2.3.4 アクティブ酸素バリア
3 バリア性評価方法
3.1 プラスチックの主な規格、試験法
3.2 ガス透過度測定
3.2.1 透湿度測定
(1)差圧法―圧力センサー法
(2)差圧法―容積法
(3)等圧法-乾湿センサー法
(4)等圧法―赤外センサー法
(5)等圧法―大気圧イオン質量分析法
(6)等圧法―カップ法
(7)等圧法―カルシウム法
3.2.2 酸素ガス透過度測定
(1)等圧法―電解センサー法
(2)プラスチックボトル用試験装置
3.2.3 MOCON法ガスバリア試験装置
3.3 耐屈曲性測定
3.4 保香性測定
第2章 バリア性を付与する薄膜作製法
1 ドライコーティング
1.1 ドライコーティングの成膜モデル
1.2 真空蒸着
1.2.1 蒸着と真空
1.2.2 膜形成過程
1.2.3 蒸発源
1.2.4 排気システム
1.3 イオンプレーティング
1.3.1 イオン化粒子の役割
1.3.2 反応性イオンプレーティング
1.3.3 特徴
1.4 スパッタリング
1.4.1 スパッタリング法による成膜過程
1.4.2 反応性スパッタリング
1.4.3 各種スパッタリング法
1.5 プラズマCVD
1.5.1 プラズマCVD装置と応用
1.5.2 プラズマCVD装置の構成
1.5.3 原子層制御CVD(ALD)
2 工業的ドライコーティング装置
2.1 巻取式真空蒸着装置
2.2 イオンプレーティング装置
2.3 巻取式スパッタリング装置
2.4 プラズマCVD装置
2.4.1 対向電極ロール式プラズマCVD装置
2.4.2 導波管式マイクロ波プラズマCVD装置
3 ハイブリッドコーティング装置
3.1 エアー・ツ・エアー式積層コーティング装置
3.2 ロール・ツ・ロール式積層コーティング装置
3.2.1 東レエンジニアリングのバリアフィルム製造装置
3.2.2 神戸製鋼の量産プラズマCVDロールコータ
第3章 アルミ蒸着フィルム
1. アルミ蒸着フィルムの種類
1.1 蒸着基材フィルムの必要条件
1.2 アルミ蒸着フィルムの種類
2. アルミ蒸着フィルムの一般特性
2.1 膜厚
2.2 光沢性
2.3 光線遮断性
2.4 電磁波シールド性
2.5 基材フィルムとバリア性
2.6 蒸着膜厚とバリア性
2.7 真空度とバリア性
2.8 基板の温度とバリア性
2.9 ラミネートとバリア性
2.10 包装後のバリア性
2.11 ラミネート加工性
3. アルミ蒸着フィルムの用途と構成
3.1 用途別構成例
3.2 蒸着フィルム基材別構成例
3.3 アルミ蒸着フィルムメーカの動向
4. アルミ蒸着フィルムのハイブリッド積層化技術
4.1 ロール・ツ・ロール方式
4.2 エアー・ツ・エアー方式
第4章 透明蒸着フィルム
1. 透明蒸着フィルムの特徴
1.1 PVD加熱蒸着法―シリカ蒸着フィルム透明蒸着
1.2 PVD加熱蒸着法―アルミナ蒸着フィルム
1.3 PVD加熱蒸着法―シリカ/アルミナ二元蒸着法
1.4 CVD法―シリカ蒸着フィルム
2. 透明蒸着フィルムの加工適正
2.1 取り扱い方法
2.2 印刷加工
2.3 ラミネート加工
3. 透明蒸着フィルムの用途例
3.1 チューブ類
3.2 紙カートンボックス
3.3 乾燥食品
3.4 電子レンジ対応レトルト食品
3.5 電子材料包材
3.6 医療用途
3.7 半・生菓子
4. 蒸着フィルムメーカーの動向
4.1 凸版印刷
4.1.1 PET系透明蒸着フィルム
4.1.2 ONY系透明蒸着フィルム
4.2 東レフィルム加工
4.3 三菱樹脂
4.4 尾池パックマテリアル
4.5 東洋紡績
4.5.1 エコシアールVN[ナイロン基材]
4.5.2 エコシアールVE [PET基材]
4.6 大日本印刷
4.6.1 グレード
4.6.2 特徴
第5章 エレクトロ二クス向けハイバリアフィルム
1. ハイブリッド積層化技術
1.1 電気電子分野での用途
1.2 ハイバリアフィルム
1.3 ハイブリッド積層化技術(1)/UHB
1.3.1 実験
1.3.2 結果と考察
1.3.3 まとめ
1.4 ハイブリッド積層化技術(2)/BRIX
1.4.1 実験
1.4.2 結果と考察
1.4.3 まとめ
2. 太陽電池
2.1 太陽電池の種類
2.2 太陽電池部材のバリア性レベル
2.3 太陽電池のバックシート用フィルム
2.3.1 結晶シリコン系太陽電池
2.3.2 有機太陽電池
2.4 各企業の取り組み状況
2.4.1 凸版印刷
2.4.2 大日本印刷
2.4.3 リンテック
2.4.4 三菱樹脂
2.4.5 東レ
2.4.6 帝人デュポン
3. 液晶ディスプレイ
3.1 バリアフィルムを用いた液晶ディスプレイの構造
3.2 フレキシブル液晶ディスプレイに必要なガスバリア性
3.3 量子ドットディスプレイ
3.3.1 量子ドットの働き
3.3.2 量子ドット組込バックライトの実装方式
3.3.3 量子ドットに使われるハイバリアフィルム
4. 有機EL
4.1 有機ELの特徴
4.2 有機ELのフレキシブルデバイス
4.3 ディスプレイ用封止膜
4.3.1 Vitex Systems の「Barix」技術
4.3.2 パイオニア
4.3.3 韓国LG
4.4 有機EL用照明用ハイバリアフィルム
4.4.1 米国GE社UHB技術
4.4.2 コニカミノルタ
4.4.3 シンガポール・テラバリアフィルム
4.4.4 富士フィルム
4.4.5 独国POLO社
5. おわりに
5.1 太陽電池や有機EL対応のハイバリアフィルム
5.2 ロール・ツ・ロールの問題点