ポイント
カーメーカー、グローバルIT企業、その他注目企業の市場戦略、各国の法制化、新技術開発動向等から、2030年までの世界の自動運転市場を予測!
レポート概要
◆ 自動車メーカー各社の自動運転のコンセプトと市場戦略を把握。
■ 自動車メーカーの自動運転レベル3戦略とレベル4導入のシナリオを分析。
◆ 米国主要州、イギリス、ドイツ、フランス、北欧諸国等の法制化状況と自動運転の
レベル別市場導入計画時期を把握。
■ グーグル(WAYMO)、アップル、ウーバー等、IT企業の最新情報を整理分析。
◆ 世界の配車/シェアリングサービス動向、自動運転向け生体センシング技術、
高精度マッピング、5G移動通信技術などの最新動向を整理。
■ 2030年までの自動運転世界市場を予測。
自動車メーカー、グローバルIT企業らによる自動運転開発競争は、2020年をひとつの目途として激しさを増しています。自動運転技術をアピールするクルマの販売は好調で、ストレスを減らし運転を楽にしてくれるクルマのニーズは確かなものであることが分かります。また、高齢者の事故の削減にも自動運転技術は有効です。こうしたニーズに支えられて自動運転車両の市場規模は2030年には14兆円(車体価格を除く)を超えると本レポートでは予測しました。
自動運転にはまだまだ不透明さもありますが、自動運転に対するこうしたユーザーの高い関心や評価は、市場に新しい大きなチャンスをもたらしています。自動運転への注目により、逆説的に、人間のドライバーが自身で運転することの楽しみを提供することへのニーズも高まってきているように思えます。自車周辺の3次元状況を把握するセンサー技術、人工知能、3Dマッピング、自車位置推定、生体センシング、5G通信など幅広い技術の高度化を自動運転は推進します。また、根幹とも言えるシステムの提供を狙うグローバルIT企業の動向からも目が離せません。
本レポートではこうした自動運転市場の最新情報の整理を通じて今後の方向性を分析し、世界市場規模予測を実施しました。このレポートが自動運転関連の技術開発、ビジネス開発に取り組まれる多くの皆様のお役に立てれば幸いです。
レポート詳細
調査対象企業/団体
■ 自動車メーカー
・アウディ(Audi AG)
・テスラ(Tesla Motors, Inc.)
・トヨタ自動車株式会社
・GM(General Motors Company)
・日産自動車株式会社
・BMW(BMW AG)
・フォード(Ford Motor Company)
・ボルボ(Volvo)
・本田技研工業株式会社
・メルセデスベンツ(Daimler AG)
■ 技術サプライヤー
・コンチネンタル(Continental AG)
・デルファイ(Delphi Corporation)
・株式会社デンソー
・ ボッシュ(Robert Bosch GmbH)
■ ITメーカー、配車プラットフォーム企業
・アップル (Apple Inc)
・ウーバー(Uber Technologies, Inc.)
・グーグル(Google Inc/WATMO)
・リフト(Lyft, Inc.)
■ その他の注目企業
・SBドライブ株式会社
・NVIDIA(NVIDIA Corporation)
・オムロン株式会社
・株式会社ZMP
・株式会社ゼンリン
・パイオニア株式会社
・ヒア(Here)
・モービルアイ(Mobileye )
■ 関連団体
・米国家道路交通安全局(NHTSA)
・米国運輸省(DoT)
・英国運輸省及びコネクテッド自律走行車センター
・英国議会科学技術局(POST)
・ドイツ交通デジタルインフラ省(BMVI)
・ドイツ連邦道路交通研究所(BASt)
・ドイツ自動車工業会(VDA)
・オランダインフラストラクチャー・環境省
・Dutch Automated Vehicle Initiative(DAVI)
・‥他
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目次
はじめに
調査概要
目次
Ⅰ.総括、市場規模予測編
1.自動車メーカー各社の自動運転車両導入時期
2.自動運転市場規模
(1) 自動運転の前段階機能(ASV:先進安全自動車)の市場規模推移
(2) 自動運転車両_レベル別市場規模予測(国内_乗用車)
(3) 世界の自動運転市場規模予測(台数_乗用車、中・大型商用車)
(4) 世界の自動運転市場規模(金額)
(5) 主要国の自動車販売台数予測
(6) 世界の乗用車/商用車(中・大型商用車)販売台数規模予測
(7) 主要国の乗用車/商用車別(トラック・バス)市場規模予測
3.各国の自動運転レベル分類の比較
4.自動車メーカーの自動運転市場投入時期と各社の自動運転コンセプト
5.関連各社の提携・出資状況一覧
6.自動運転レベル2相当の安全装備一覧
7.配車サービス参入状況
8.自動運転に関連する生体センシング技術の研究開発動向一覧
Ⅱ.日本政府の動向
1.日本政府の動向
(1) 自動運転に対する日本政府の考え方
(2) 「自動走行システム」の定義
(3) 自動走行システムに関連する新産業分野
(4) シェアリングエコノミーの社会的インパクト
(5) データ・アーキテクチャーの今後の方向性
1) AI(人工知能)、データプラットフォーム、ダイナミック・マップの重要性
2) データ・アーキテクチャーのインタフェースとしての役割
3) ビッグデータとしての交通関連データ流通基盤の構築と活用の方向性
(6) 公道実証実験のためのガイドライン
Ⅲ. 自動運転に関する主要国の政策
1.米国
(1) 米国における自動運転の法制化状況
(2) 米国の自動運転のレベル定義
(3) 各州の立法化状況
(4) 規制当局の最新動向
(5) 自動運転のレベル別市場導入時期
2.欧州主要国の政策
3.英国
(1) 英国の自動運転政策と実証実験
(2) 英国の自動運転の定義と新技術適応への法整備
(3) 自動運転の責任の所在における交通省の見解
(4) 英国の自動運転導入予想タイムライン
(5) 英国政府による規制改革の方向性
4.ドイツ
(1) ドイツの自動運転導入に向けた規制改革
(2) 自動運転の定義と事故責任の所在に関するドイツ連邦道路交通研究所(BASt)の見解
(3) ドイツ自動車工業会(VDA)による自動運転市場導入予測
5.フランス
(1) 自動運転アクションプラン
(2) フランスの自動運転の定義
(3) PSAグループ等によるフランスの自動運転機能別市場導入予想
6.オランダ
(1) 自動運転の定義
(2) オランダの自動運転普及シナリオ
(3) 無人運転バス
7.スウェーデン
(1) 法改正の必要性
(2) 自動運転のレベル定義と責任の所在
(3) スウェーデンの自動運転導入時期
8.フィンランド
(1) ロードマップとアクションプラン
(2) 自動運転のレベル定義と責任の所在
Ⅳ. 自動車メーカー、大手技術サプライヤー動向
1.日産自動車
(1) 日産自動車の自動運転戦略
(2) 同一車線運転操作支援システム「プロパイロット」
(3) 日産自動車の自動運転ロードマップ
2.トヨタ自動車
(1) トヨタの自動運転コンセプトと販売開始時期
(2) 人工知能(AI)の研究開発動向
3.ホンダ
(1) Honda SENSING
(2) 人工知能(AI)のオープンイノベーション
4.アウディ
(1) 自動運転の前段階機能〔ADAS(先進運転支援システム)〕
(2) 自動運転への取組み
5.メルセデス・ベンツ
(1) ドライブパイロットと先進運転支援システム
(2) 商用車における自動運転
(3) 自動運転の課題
(4) 自動運転に対するユーザーニーズ
(5) 自動運転ロードマップと一般道での実現時期
6.BMW
(1) 自動運転に対するBMWの考え方と市場投入時期
(2) BMWが考える自動運転の各レベル
(3) 買収と提携
(4) 新型車への自動運転機能の搭載状況
7.FORD
(1) フォードの自動運転ロードマップ
(2) 出資と買収
8.GM
(1) GMの自動運転戦略
(2) 提携と買収
9.ボルボ
(1) ボルボの自動運転「コンセプト26」
(2) 「インテリセーフ・オート・パイロット」
(3) 合弁、提携
(4) ボルボの自動運転システム・ソリューション構成要素
10.テスラモーターズ
(1) 高級セダン型EVへの自動運転レベル2の搭載
(2) 17インチタッチスクリーン
(3) テスラが考える自動運転の課題
(4) エンハンスト・オートパイロットとテスラの完全自動運転
11.デンソー
(1) デンソーによる自動運転の定義
(2) 研究開発動向
(3) デンソーが考える自動運転技術進化の方向性
12.コンチネンタル
(1) コンチネンタルが考える自動運転の基本概念と付加価値
(2) 環境認識技術の買収
(3) コンチネンタルの自動運転ロードマップ
13.デルファイ・オートモーティブ
(1) 自動運転パッケージシステムの開発
(2) 自動運転タクシー
(3) 提携関係
14.ロバート・ボッシュ
(1) 自動運転を推進する世界のトレンド分析
(2) 自動運転の基礎技術としてのドライバー・アシスタンス・システム
(3) ボッシュによる自動運転レベル区分
(4) 自動運転の課題
(5) 自動運転ロードマップ
Ⅴ. グローバルIT企業、配車プラットフォーム企業動向
1.グーグル
(1) グーグルの自動運転システム開発の経緯
(2) グーグルの自動運転方式の特徴
(3) 自動運転車、上市への課題
2.アップル
(1) アップルの自動運転関連プロジェクト
(2) アップルの自動車事業
(3) Apple Car PLAY
3.ウーバー(UBER)
(1) ビジネスモデル
(2) 自動運転関連の技術開発
(3) 提携と買収
(4) 自動運転タクシーの実証実験
4.リフト(Lyft)
(1) ビジネスモデル
(2) 自動車メーカーとの提携
(3) 自動運転タクシーの実現時期
Ⅵ.その他の注目企業の動向と製品開発状況
1.SBドライブ
(1) 自動運転技術を活用したスマート・モビリティ・サービスの事業化
(2) 自治体との実証事業
(3) パートナー関係図
2.NVIDIA
(1) 自動車分野の実績
(2) ディープラーニング技術
(3) 自動車メーカーの主要パートナー
3.オムロン
(1) AI搭載センサーの開発
(2) ドライバーの身体状態を確認する技術
(3) 運転集中度センシング技術の特徴
4.ZMP
(1) 自動運転分野の実績
(2) 自動運転技術開発プラットフォーム
(3) 提供している製品
5.パイオニア
(1) ドライバーモニタリングシステム(運転中の眠気/疲労検知)
(2) 技術的ポイントとシステムの特徴
(3) 自動運転・高度運転支援に関する取り組み
6.モービルアイ
(1) 実績と取引先
(2) 提携関係
Ⅶ.デジタル地図の動向
1.ゼンリン
(1) 「高精度空間データベース」の取り組み
(2) 自動走行向け地図ソリューションの開発
2.ダイナミックマップ基盤企画
(1) 設立目的と実施内容
(2) 高精度3次元位置情報
(3) ダイナミックマップ
3.インクリメントP
4.ヒア(Here)
Ⅷ.第5世代移動通信システムと自動運転
5G(第5世代移動通信システム)と自動運転
(1) 5Gの主要性能とロードマップ
(2) 5Gにより創出される新たなビジネス市場と各国の取り組み
(3) 自動運転用79GHz帯レーダーの周波数分配
(4) 760MHz帯を利用した世界初のITS通信システム
(5) 完全自動走行システムに向けたロードマップ
Ⅸ.実証実験
実証実験
(1) 自動運転技術を活用した物流サービス:「ロボネコヤマト」
(2) 高度地図データベースのリアルタイム配信
(3) 自動運転遠隔管制での5G活用
(4) 愛知県15市町における自動走行実験
(5) 「自動走行システム」の大規模実証実験(内閣府)
(6) 自動運転バス公道走行実験
(7) 京丹後市のウーバー式配車サービス