内容
第1章 カーボンナノチューブの技術的潮流
はじめに
1.CNTの構造、合成、物性
2.応用の現状
2.1.導電性複合材料
2.2.リチウムイオン電池電極添加剤
2.3.放熱材料
2.4.CFRPの物性改良材
2.5.フィールドエミッションディスプレイ(FED)
2.6.キャパシタ
3.現状での問題点とそれを突破する技術の方向
第2章 カーボンナノチューブの最新材料技術とメーカーにみる各社の市場・技術展開
第1節 昭和電工のカーボンナノチューブ市場・技術展開
1.VGCFの特徴
1.1.MWCNTの製造方法
1.2.VGCFs配合樹脂複合材の導電性
2.樹脂複合材
2.1.VGCF-X樹脂複合材の特性
2.2.射出成形と導電性
2.3.VGCF-X樹脂複合材の導電性微粒子脱落特性
2.4.リサイクル特性
3.その他の複合材
4.今後の展開
第2節 Marketing and development of carbon nanotubes technology by Nanocyl S.A.
1.Company Description
2.Vision & Mission
3.Strategy
4.Nanocyl R&D Centre
5.Production Site
6.History
7.Quality
7.a.Quality Policy
7.b.Six Sigma
7.c.Quality Measurement System
8.Health, Safety & Environment
9.Hazard Assessment
10.Risk Management
11.Regulatory
12.Life Cycle
13.Products & Solutions
13.a.Nanocyl? NC 7000 - Thin Multiwall Carbon Nanotubes
13.b.Research Grades
13.c.PLASTICYL? - Carbon Nanotubes Conductive Masterbatches
13.d.EPOCYL? - Carbon Nanotubes based epoxy resins
13.e.AQUACYL? - Waterbased carbon nanotubes dispersions
第3節 名城ナノカーボンのカーボンナノチューブ市場・技術展開
1.SWCNTについて
2.SWCNTの合成について
3.市場展開について
3.1.SWCNT
3.2.分散液
3.3.金属型・半導体型SWCNT
3.4.CNTコートディッシュ
まとめ
第4節 昭和電工VGCFRの電池市場・技術展開
はじめに
1.VGCF(R)の製造方法と代表的物性
2.VGCF(R)のLIB電極用導電助剤としての添加効果代表例
2.1.サイクル寿命の改善
2.2.高電極密度での電解液浸透性改善
3.VGCF(R)電池用途への最近の検討状況
3.1.Feオリビン正極系への添加
3.2.LIB用金属系高容量負極へのVGCFの添加
3.3.固体高分子型新規燃料電池触媒への添加
4.VGCF(R)の電池用材料としての今後の展開
引用文献
第3章 CNTの基本技術と分析法、表面修飾による更なる機能化、複合材のぬれ性評価
第1節 カーボンナノチューブの基本技術(合成・物性)とその解析・分析技術
はじめに
1.カーボンナノチューブの合成方法
1.1.触媒CVD法による単層、多層カーボンナノチューブの合成法
1.2.2層カーボンナノチューブの合成
1.3.2層カーボンナノチューブの融合
1.4.DWNTs-Peapodsからの3層カーボンナノチューブの合成
第2節 カーボンナノチューブの表面修飾と更なる機能化
はじめに―
1.カーボンナノチューブ可溶化の重要性
2.高分子による可溶化・機能化
3.カーボンナノチューブ(CNT)のカイラリティ分離とその応用
4.ナノチューブを素材とする燃料電池触媒
5.分子ヒーターとしてのカーボンナノチューブ
6.高性能CNT/光硬化性樹脂複合体導電性膜の開発
おわりに
第3節 カーボン系複合材のぬれ性評価技術とそのポイント
はじめに
1.ぬれ性と接触角の概念
2.表面張力と表面自由エネルギー
3.接触角の測定原理,測定方法
4.測定上の注意点
5.炭素材料におけるぬれ性評価事例
5.1.カーボンナノチューブ膜の超撥水性
5.2.気相成長炭素繊維の表面改質の効果
おわりに
第4章カーボンナノチューブの分散・複合化技術と各種成形加工、高機能化
第1節 多層カーボンナノチューブの分散
はじめに
1.CNT凝集体の凝集度合い
2.湿潤剤を介した「湿潤処理」
3.機械的エネルギーを加えた分散処理
4.孤立分散CNTの安定化処理
5.分散CNTの評価
結論
第2節 樹脂基カーボンナノチューブ複合材料の分散と射出成形
はじめに
1.樹脂中へのCNT の分散
1.1.2軸混練機による分散性の評価
1.2.添加剤による分散性の向上
2.樹脂基CNT 複合材料の射出成形
2.1.試験片の作製および表面抵抗率の測定
2.2.成形品内部のCNT 挙動
2.3.成形品の熱処理
まとめ
第3節 カーボンナノチューブ複合材の分散制御技術と複合事例
はじめに
1.カーボンナノチューブの特性と用途展開
1.1.カーボンナノチューブの用途展開
1.2.ナノフロンティアテクノロジーの分散技術
2.CNT複合材
2.1.樹脂複合
2.2.セラミックス複合
3.CNT実用化に向けて
第4節 弾性混練法によるCNT/ゴム・エラストマー系セルレーション複合材料設計技術とその機能性
はじめに
1.CNT/ゴム・エラストマー複合材料の開発
1.1.これまでの開発経緯
1.2.CNT凝集塊の解繊,分散
2.弾性混練法により作成した複合材の構造と物性
2.1.弾性混練法による複合材の作成
2.2.セルレーションによる特性の発現
第5節 CNT/アルミニウム複合材料の開発とその機能性
はじめに
1.CNT/Al複合材料の開発
1.1.CNTの性質
1.2.CNT/Al複合材の開発
2.N-EP法により作成したCNT/Al複合材の構造と特性
2.1.エラストマー中へのCNTの均一分散
2.2.マトリックスの置換
2.3.複合材の特性
3.今後の開発の方向性
第5章 カーボンナノチューブ樹脂複合材の物性とその向上技術(高機能化)
第1節 カーボンナノチューブ等のナノカーボン複合材の導電性向上技術
はじめに
1.少ないナノカーボン量による導電性向上技術
2.ナノカーボン充填樹脂のダイナミックパーコレーション
2.1 実験
2.1.1 材料
2.1.2 試料作製
2.1.3 直流体積抵抗率測定
2.2 ダイナミックパーコレーション挙動の測定
2.3 結果と考察
3.高圧二酸化炭素処理したナノカーボン充填高分子の発泡構造と電気的性質
3.1 実験
3.2 結果と考察
4.高電界により形成される異方性ネットワークの効果
4.1 実験
4.2 結果と考察
おわりに
第2節 カーボンナノチューブ樹脂複合材の熱伝導特性及びしゅう動特性
はじめに
1.カーボンナノファイバー樹脂複合材の熱伝導特性
1.1.複合材料の作製と成形
1.2.試験片の内部構造
1.3.レーザーフラッシュ法による熱可塑性樹脂基カーボンナノチューブ複合材料の熱伝導率測定
2.カーボンナノファイバー複合材のしゅう動特性
2.1. ポリスチレン基カーボンナノチューブ複合材料のしゅう動特性
2.2.エンジニアリングプラスチック基カーボンナノチューブ複合材料のしゅう動特性
おわりに
第6章 CNT樹脂複合材の産業応用技術とその新展開
第1節 CNT複合樹脂の静電気対策製品への応用
はじめに
1.CNT導電複合樹脂による静電気対策製品の特徴
1.1.導電性フィラーとしてのCNT
1.2.静電気対策製品としてのCNT複合樹脂のメリット
1.2.1.発塵性
1.2.2.低イオン,低ガス
1.2.3.静電気特性
2.製品化技術
2.1.CNT分散技術と成形性
2.2.静電気特性の制御
おわりに
第2節 Carbon nanotubes applications by Nanocyl S.A.
1.Electronics
2.Semiconductors
2.1.HDD Trays & Components
2.1.1.Applications for CNTs
2.1.2.Requirements
2.1.3.Advantages of Nanocyl NC7000 Carbon Nanotubes
2.2.Nanocyl Carbon Nanotubes Cleanliness results
2.2.1.Ultrasonic Liquid Particle Count (LPC)
2.2.2.Outgassing
2.2.3.Ionic and Metallic Contamination
2.3.IC Test and Burn Sockets
3.Automotive
3.1.Fuel System Components
3.1.1.Requirements
3.1.2.Advantages
3.2.Body Parts
4.Automotive
5.Aeronautic
6.Construction
7.Sports
8.Marine
第7章 力学特性的側面からみたCNT複合材の産業応用技術とその新展開
第1節 CNTを用いたシール材の開発とその産業応用技術
はじめに
1.石油分野におけるシールシステムのイノベーション
1.1.石油分野におけるシールの役割
1.2.カーボンナノチューブ・セルレーション技術とシール材への応用
1.3.フッ素ゴム(FKM)の超耐熱化
1.4.シール性能
2.その他のシール
2.1.流体制御装置用シール材の開発
2.2.その他のシールと今後の課題
第8章 エネルギー分野にみるCNT産業応用技術と新展開
第1節 カーボンナノチューブのリチウムイオン二次電池電極への展開
はじめに
1.カーボンナノチューブのリチウムイオン二次電池電極への利用
結言
第2節 カーボンナノチューブ(CNT)を電極に使用したキャパシタ
1.キャパシタとは
2.カーボンナノチューブ(CNT)を電極に使用したキャパシタ
2.1.CNT粉末を塗工もしくは成形して電極にした構造
2.2.垂直配向CNTを転写して電極にした構造
2.3.垂直配向CNTを根元接続して電極にした構造
3.今後の課題
第9章 エレクトロニクス分野にみるCNT産業応用技術と新展開
第1節 カーボンナノチューブ透明導電膜の開発とタッチパネル等への応用
第2節 塗布型CNT( カーボンナノチューブ) トランジスタの開発
はじめに
1.CNTの構造・特徴
2.CNTネットワークを用いたCNTTFT
3.印刷手法で製造したCNTTFT
おわりに
第10章CNT液体分散系の産業応用技術と新展開
第1節 CNTコーティング技術による新規導電繊維の開発とその産業応用技術
はじめに
1.CNT分散液
2.CNTコーティング導電繊維
3.導電繊維「CNTEC」応用製品
3.1.ファブリックヒーター
3.2.複写機ブラシ
3.3.その他
第2節 CNTペーパーの開発とその産業応用技術
実用化のため
1.CNTペーパーの製法
2.実用化に向けた用途展開
2.1.電磁波シールド、電波吸収体
2.2.面状発熱体
今後の課題