目次
◇第1章 光を活用した新しい診断技術の現状と高感度化◇
1節 赤外線蛍光内視鏡を用いた新しい診断法の開発
1.赤外蛍光の特徴
1-1. 赤外蛍光について
1-2. 赤外線と赤外蛍光の応用
2.赤外線蛍光内視鏡(旧プロトタイプの構造)
2-1 透過型赤外蛍光撮像装置
2-2 落射型赤外蛍光撮像装置
2-3 赤外線蛍光内視鏡
3.臨床応用(赤外線蛍光内視鏡を用いた病巣観察)
3-1. 食道静脈瘤の赤外蛍光観察と粘膜透過性の検討
3-2. 胃癌深達度に関する検討
3-3. 潰瘍性大腸炎の活動性評価
4.分子イメージング
5. まとめ・展望
2節 複合型光ファイバーの医療への応用
1.複合型光ファイバーシステム
1-1. 胎児外科治療
1-2. 胎児外科治療用レーザー内視鏡
1-3. 多領域へ適用可能なレーザー治療器の開発
2.複合型光ファイバーの臨床応用
2-1. 子宮体癌治療への応用
2-2. 末梢小型肺癌治療への応用
3.複合型光ファイバーの展望
3節 歯科口腔外科領域の光を用いた診断と今後の早期・簡便・高感度化
1. はじめに
1.1 口腔がんの早期発見と背景
1.2 口腔内組織へ光照射することにより細胞の自家蛍光を観察する装置
2.光学式う蝕検出装置
3. 歯科用 光干渉断層診断装置(OCT)の開発と検討
4. 口腔内スキャナーを用いた、歯科用光学印象とCAD/CAM 歯科技工
4節 泌尿器科領域における光を用いた診断と今後の早期、簡便、高度化
1.はじめに
2.光感受性物質 (Figure 1)
3.膀胱癌におけるALA-PDD/ALA-PDD補助下TURBT (Figure 2)
4.ALA-PDDにおける診断精度の高度化について
5節 消化器科領域における光を用いた診断と今後の早期、簡便、高感度化
1.5-ALAを用いた光力学的診断
1-1. 胃癌に対するALA-PDD
1-2. 内視鏡による画像強調観察
2.ICGを用いた近赤外光による蛍光法
2-1. HEMSによる蛍光の可視化
2-2. ICG蛍光法による血流評価
3.今後の課題と展望
6節 電磁波や超音波を含めた光の診断技術の現状~消化がん~
1.画像強調イメージング
1-1. 光デジタル法
1-1-1. 狭帯域光法
1-1-2. 蛍光法
1-1-3. 赤外光法
1-2. コントラスト法
1-3.色素法
2. 断層イメージング
2-1. Optical Coherence Tomography(OCT)
2-2.超音波内視鏡
3.分子イメージング
3-1.蛍光色素を用いた分子イメージングの現状
4.光線力学的診断
4-1.ポルフィリンのがん選択的集積について
4-2. 光増感剤と蛍光観察装置
7節 光増感剤を用いたがんの診断技術
1.光増感剤
2.アミノレブリン酸(ALA)投与後のポルフィリン蓄積とがん診断
2-1.アミノレブリン酸投与後の腫瘍特異的ポルフィリン蓄積
2-2. アミノレブリン酸を用いたがん診断
3.光増感剤の腫瘍マーカーへの応用
8節 蛍光生体イメージングでみる骨の病態診断応用
1.骨組織のライブイメージング技術の確立
1-1. 二光子励起顕微鏡のメリット
1-2. 骨組織のライブイメージング
2.破骨前駆細胞のライブイメージング
2-1. S1Pによる破骨前駆細胞の遊走制御機構
2-2. ビタミンDによる骨破壊抑制メカニズム
3.成熟破骨細胞のライブイメージング
3-1. 成熟破骨細胞の可視化
3-2. 成熟破骨細胞の“機能”の可視化
3-3. 薬剤による成熟破骨細胞の動態変化
3-4. 新たな骨疾患治療薬の開発
◇第2章 リキッドバイオプシーにおける現状と高感度化◇
1節 唾液ストレスマーカーを用いた測定の現状と高感度化
1. はじめに
2. ストレスに対処する仕組み
3. 流体制御機構
3.1 駆動原理
3.2 マイクロ流路
4. 唾液ストレスセンサの可能性
4.1 急性のストレスセンサ
4.2 慢性のストレスセンサ
4.3 唾液サイトカインの網羅解析
5. おわりに
2節 メタボローム解析を活用したがん検出技術の開発
1はじめに
2メタボローム解析
3口腔がん検出のための唾液中分子マーカーの研究例
4さいごに
3節 尿をもちいたがん診断技術と高感度化
1.がんの匂いを用いたがん診断
1.1がんの匂いとがん探知犬
1.2線虫C.elegansの嗅覚
2.線虫によるがん診断技術N-NOSE
2.1 開発の経緯
2.2.線虫によるがん検査N-NOSEの精度
2.3.N-NOSEのメリット
3.課題と展望
3.1 がんの匂いの同定
3.2 線虫C.elegansの改良
4節 尿を用いたがんの簡便、高感度化を目指したスクリーニング法の開発
1.はじめに
2.ラミニンγ2鎖
3.尿中ラミニンγ2単鎖の全自動測定化
4.まとめ
5節 肺がん診断におけるリキッドバイオプシーの現状と改善点
1リキッドバイオプシーによる肺がん診断
1-1.CTC
1-2.ctDNA
1-3.エクソソーム, miRNA
2.リキッドバイオプシーによる遺伝子解析, 治療効果や進行・再発診断
2-1.遺伝子変異の検出
2-2.治療効果予測と再発診断
2-2-1.治療効果予測
2-2-2.術後再発診断
6節 ナノバイオデバイスによるリキッドバイオプシー~疾患診断技術の高性能化
1はじめに
2疾患関連タンパク質の検出デバイス「イムノウォールデバイス」
3疾病マーカーの検出
4精密医療(Precision Medicine)への応用
◇第3章 遺伝子検査診断の留意点と新しい診断技術◇
1節 次世代シークエンサーによる単一遺伝性疾患の遺伝子解析の実際と注意
1.次世代シークエンス解析
1-1. 解析対象による次世代シークエンス解析の分類
1-2. 次世代シークエンサーでのシークエンス
1-3. バイオインフォマティクス解析
2.全エクソーム解析の実際
2-1. 病的バリアントの絞り込み
2-2. トリオ解析
2-3. 病的バリアントの判断
2節 単一遺伝子疾患の遺伝子クローニング
1単一遺伝子疾患(メンデル遺伝病)とは
2疾患遺伝子の同定
3染色体構造異常を利用したポジショナル(位置的)クローニング
4染色体異常を合併したマルファン症候群の遺伝子解析
5マイクロアレイ解析
6病的CNVからの大田原症候群の遺伝子単離
7マイクロアレイを利用した全ゲノム SNP タイピングによるMLAの原因遺伝子検索
8候補遺伝子からの孔脳症責任遺伝子の検索
9次世代シーケンサーによる全エクソーム解析
10WESデータを用いたCNV解析
11WESデータを用いたコフィン・シリス症候群のSNV・CNV解析
12クリニカルエクソームシーケンシングの有用性と課題
3節 NGS-SBT 法によるHLA遺伝子のDNAタイピング検査
1.HLA遺伝子のDNAタイピング検査に小型次世代シーケンサーを導入する背景
1-1. HLA遺伝子の特徴
1-2. 現行のHLAタイピング検査の問題点
2.NGS-SBT 法によるHLA遺伝子のDNAタイピングの実際
2-1. NGS-SBT法の利点
2-2. NGS-SBT法の特徴
2-2-1. PCR
2-2-2. NGS
2-2-3. アレル判定
2-3. NGS-SBT法の簡略化、迅速化に関する対策
3.将来への展望
4節 乳がんにおける多遺伝子検査技術の開発
1.乳がん分野での多遺伝子検査技術
1-1. サブタイプ分類
1-2. Oncotype DXR
2.95-Gene Classifier
2-1. 再発予測性能
2-2. 技術的特徴
2-3. 課題
3.多遺伝子検査技術の今後
3-1. 新たな多遺伝子検査技術
3-2. 今後の可能性
3-3. 多遺伝子検査の価値
◇第4章 新しいがん診断技術の現状と早期診断、簡便化、高感度と評価◇
1節 PET検査によるがんの治療効果判定とその標準化
1.がん診療とFDG-PET/CT検査
2.がんの治療効果判定とFDG PET/CT検査
1-1. RECIST 1.1
1-2 EORTC基準
1-3 PERCIST
1-4. FDG PET検査を用いた悪性リンパ腫の治療効果判定
3.PET検査の標準化
2節 バイオマーカーによるがんの早期診断とその評価
1.p53抗体
1-1. p53抗体検査の概要
1-2. 判断基準と異常を示す疾患・病態
2.ミドカイン
2-1. ミドカインとは?
2-2.食道扁平上皮癌における血清ミドカイン値測定の意義は?
3.エキソソームを利用した早期がん診断
3-1. エキソソームとは?
4.血清中メチル化DNAを利用した早期がん診断
4-1. DNAメチル化
4-2. 各種固形癌における血清DNAメチル化
3節 マイクロRNAのがん診断法開発技術と早期診断、簡便化、高感度
1.マイクロRNA
1.1 マイクロRNAとバイオマーカー
1.2 血清・血漿中のマイクロRNA
1.3 FFPE標本のマイクロRNA
2.遺伝子の検出方法とDNAチップ
2.1 DNAチップの特徴と課題
2.2 DNAチップの高感度化
2.3 DNAチップの利点
3.マイクロRNAマーカーの実用化への課題と展望
4節 エクソソームに着目した新しい診断技術の開発
1.エクソソームによる診断の特徴
1-1. エクソソームの概要
1-2. エクソソームによる悪性腫瘍の診断
2.検査対象となる体液
2-1. 血液
2-2. 尿
2-3. 唾液
2-4. 脳脊髄液
2-5. 胸腹水
3.今後の課題
5節 免疫チェックポイント阻害剤使用におけるバイオマーカー開発とその評価
1.バイオマーカー開発の現状
1-1. PD-L1発現
1-2. Mutation load (Neo-antigen burden)
1-3. Microsatellite instability(MSI)
1-4. 腫瘍浸潤T細胞(T細胞レパトア)
1-5. 腸内細菌叢
2.今後の展望と課題
6節 膵癌診断の現状と早期診断の試み
1.はじめに
2.ドック・検診
3.膵癌高リスク群
4.画像検査
5.組織診・細胞診
5-1. 経乳頭的膵管組織診・細胞診
5-2. EUS-FNA
7節 前立腺癌における最新のバイオマーカーと研究動向
1、前立腺癌における血中バイオマーカー
1-1前立腺癌のリスク因子
1-2前立腺特異抗原(Prostate specific antigen: PSA)
1-3ノモグラム
1-4proPSA
1-5The 4Kscore test
2、前立腺癌における尿中バイオマーカー
2-1Prostate cancer antigen 3 (PCA3)
2-2TMPRSS2-ERG
3、前立腺癌予後に関する遺伝子パネル
4、前立腺癌における新しいバイオマーカーの研究動向
4-1循環腫瘍細胞(circulating tumor cell: CTC)
4-2アンドロゲン受容体スプライシングバリアント7(AR-v7)
4-3エクソソームとマイクロRNA
8節 胃がんの診断技術とバイオマーカーの現状 -早期胃がんの診断から進行胃がんの治療方針決定まで-
1.胃がん検診と早期診断のための検査・バイオマーカー
1-1.上部消化管内視鏡検査
1-2.H.pylori感染
1-2-1.H.pylori感染診断感度・特異度
1-2-2.H.pylori感染による癌化メカニズム
1-2-3.Helicobacter heilmannii感染
2.進行胃がんの治療方針決定のための検査・バイオマーカー
2-1.Human epidermal growth factor receptor 2 (HER2)
2-1-1.トラスツズマブ
2-1-2.HER2を標的としたその他の分子標的薬
2-1-3.HER2以外の受容体型チロシンキナーゼ(tyrosine kinase receptors: RTKs)
2-2.Epstein-Barr virus (EBV)感染
2-2-1.臨床病理学的特徴
2-2-2.EBVと癌化のメカニズム
2-2-3.EBV関連胃がんの診断
2-3.Molecular subtype
2-3-1.EBV陽性subtype
2-3-2.MSI subtype
2-3-3.Genomically stable(GS) subtype
2-3-4.Chromosomal instability(CIN) subtype
2-4.今後の治療開発とそのバイオマーカー
9節 肺癌における診断技術の実際と求める早期診断、簡便化、高感度化
1.リキッドバイオプシーとは
2.肺がんにおけるリキッドバイオプシーの応用
2-1. 血中循環腫瘍細胞
2-2. がん細胞由来DNA (ctDNA: Circulating tumor DNA)
2-3. 細胞外小胞
10節 皮膚癌の診断の実際と求める診断技術
1.悪性黒色腫の現在の治療
1.1免疫チェックポイント阻害薬
1.2免疫学的有害事象(irAE)
2 分子標的薬
3悪性黒色腫の治療戦略
4早期診断・治療効果予後予測因子
4.1治療効果判定(治療法選択、治療法変更時期)のマーカー
4.2耐性出現の判断のマーカー
4.3副作用のマーカー
5診断技術の問題
6今後の診断と治療
11節 臨床で活用されているDNAメチル化診断技術と早期化への期待
1.がんの臨床・研究に活用されているDNAメチル化解析法
1.1メチル化特異的PCR法およびCOBRA法
1.2定量的メチル化解析
2.実用化されているメチル化診断
2.1脳腫瘍の治療効果予測バイオマーカーとしてのMGMTメチル化
2.2TMZの薬剤耐性とMGMTの関与
2.2GSTP1遺伝子メチル化と前立腺がん診断
3.がんの早期発見およびリスク予測
4.メチル化解析の生体試料
4.1組織検体
4.2非侵襲性バイオマーカー
◇第5章 認知症診断の現状と早期診断、簡便化、高感度と評価◇
1節 軽度認知障害の電気生理学的早期診断バイオマーカーの 開発と有用性評価
1.MCIと前臨床期アルツハイマー病
1-1.軽度認知障害 (MCI)
1-2.前臨床期アルツハイマー病および主観的認知機能低下
1-3.MCI・前臨床期アルツハイマー病のアルツハイマー病理との対応
2.脳波バイオマーカー
2-1. 脳波とは
2-2. 脳波のMCIと前臨床期アルツハイマー病への応用
3.事象関連電位バイオマーカー
3-1. 事象関連電位(ERP)とは
3-2. 誘発電位のMCIと前臨床期アルツハイマー病への応用
3-3. ERPのMCIと前臨床期アルツハイマー病への応用
4.多モダリティーVEPを用いたMCIのバイオマーカー研究
4-1. ヒトの並列的視覚路と多モダリティーVEP
4-2. MCIへの応用
2節 レビー小体型認知症の早期診断への取り組みと求める診断技術-高炭酸ガス換気応答の可能性-
1.DLBの早期診断が困難な理由
2.早期診断に有用な検査
2.1脳SPECT
2.2MIBG心筋シンチグラフィ
2.3ドパミントランスポーターシンチグラフィー
3.高炭酸ガス換気応答検査
3.1換気応答とは
3.2換気応答検査の臨床適用
3.3DLBにおける高炭酸ガス換気応答
3.4DLBの前駆状態としてのうつ状態
3.5高炭酸ガス換気応答の結果からいえること
3.6新たな高炭酸ガス換気応答装置の開発
3節 認知症におけるPET診断薬開発と評価~簡便化、早期診断、高感度
1.FDG-PETによる認知症診断
1-1.FDG-PETの開発・原理
1-2.FDG-PETの撮像・簡便化
1-3.FDG-PETによる早期診断
1-4.画像統計解析法による高感度化
2.アミロイドPETによる認知症診断
2-1. アミロイドPETの開発・原理
2-2. アミロイドPETの撮像・簡便化
2-3. アミロイドPETの判定
2-4. アミロイドPETによる早期診断・臨床的意義
3.タウPETによる認知症診断
3-1. タウPETの開発・原理
3-2. タウPETの撮像・簡便化
3-3. タウPETによる認知症診断
3-3-1.アルツハイマー病におけるタウイメージング
3-3-2.アルツハイマー病以外の認知症におけるタウイメージング
3-4. タウPETによる認知症関連疾患の早期診断
4節 アルツハイマー病診断の現状と求める診断技術
1.アルツハイマー病の診断の現状
2.アルツハイマー病の病態
3.脳機能画像 アミロイドイメージング
4.DIAN研究からPreclinical ADへ
5.Preclinical AD
6.Preclinical ADおよびProdromal ADへの薬剤介入
6.1 DIAN-TU
6.2 API (Alzheimer’s prevention initiative)
6.2.1 Alzheimer's Prevention Initiative Autosomal Dominant Alzheimer's Disease Treatment Trial
6.2.2 Alzheimer's Prevention Initiative APOE4 Treatment Trial
6.3 A4試験(Anti-Amyloid Treatment in Asymptomatic AD (A4) Trial)
7.非アルツハイマー型認知症の存在
8.タウイメージング
9.血液髄液バイオマーカー
10.今後求められる診断技術
5節 脳血管性認知症の診断と治療の要点
1はじめに
2脳血管性認知症の分類
3脳血管性認知症の診断
4脳血管性認知症の治療
◇第6章 感染症領域での診断の現状と求める診断技術◇
1節 新しい敗血症(sepsis)の定義
1.SIRS診断基準と敗血症の定義:Sepsis-1
2.全身症状を重視した敗血症の定義:Sepsis-2
3.Sepsis-1への批判
4.臓器障害を強調した敗血症の定義:Sepsis-3
4.1 重症敗血症(severe sepsis)という用語の消滅
4.2 敗血症の定義にSOFA スコアの推移を採用.
4.3 集中治療室以外でも適用可能なquick SOFA (qSOFA)スコアを採用
4.4 敗血症性ショック(septic shock)の定義への細胞・代謝の異常指標の追加による診断基準の明確化
5.Sepsis-3に基づいた新しい敗血症診療
5.1 診断の流れ
5.2 診療指針
2節 麻疹・風疹診断の現状と課題
1.麻疹
1-1. 麻疹の症状
1-2. 麻疹の診断方法
1-3. 麻疹の発生動向と予防接種制度
2. 風疹
2-1. 風疹の症状
2-2. 風疹の診断方法
2-3. 先天性風疹症候群の症状と診断方法
2-4. 風疹の発生動向と予防接種制度
3.おわりに
3節 敗血症に期待出来る診断マーカーの研究動向
1.敗血症の病態と症状
2.敗血症の検査と診断
2-1. 敗血症の検査
2-2. 敗血症の診断に用いられるバイオマーカー
2-2-1.C反応性タンパク質
2-2-2.インターロイキン6
2-2-3.プロカルシトニン
3. 敗血症の診断に有望と思われるその他のバイオマーカー
3-1. エンドトキシン
3-2.リポ多糖結合タンパク質
3-3. CD14
3-4.プレセプシン
3-5. 腫瘍壊死因子
3-6. 好中球ゼラチナーゼ結合リポカリン
3-7. マクロファージ炎症性プロテイン-3
3-8. triggering receptor expressed on myeloid cells
4. 敗血症患者末梢血リンパ球のマイトゲン応答性およびステロイド反応性
4-1.敗血症患者と健常者間における末梢血単核細胞のマイトゲン応答性の比較
4-2.敗血症患者末梢血単核細胞のグルココルチコイド感受性
4節 急性呼吸器感染症の診断の現状と求める診断技術
1.原因微生物検索の現状
1-1.細菌感染症の原因菌検索
1-2.ウイルス感染症の原因検索
2.求める診断技術
2-1.細菌感染症における求める技術
2-2.ウイルス感染症に求められる診断技術
5節 マイコプラズマ感染症における診断の問題と革新的高度化診断法
1.マイプラズマ感染症スペクトラム (MID SpectrumTM)
1.1 慢性化し難病に至る疾患に関連しているマイコプラズマ感染症
1.2 マイコプラズマ感染症が原因となる免疫難病
1.3 マイプラズマ感染症スペクトラム
2.マイコプラズマ感染症医療の現状と問題
2.1 マイコプラズマ肺炎の診断の問題点
2.2. マイコプラズマ肺炎の治療の問題点
3.マイコプラズマ肺炎の診断 (MID PrismTM)
3.1 マイコプラズマ脂質抗原の発見
3.2 マイコプラズマ糖脂質抗原抗体測定法
4.マイコプラズマ感染症への最先端予防医療戦略
4.1 マイコプラズマ感染症医療の現状と解決策
4.2 再生医療や移植
4.3 認知症とマイコプラズマ感染症
4.4 マイコプラズマ感染症に対する最先端予防未病医療
4.5 One World, One Health
6節 深在性真菌感染症診断の現状と課題
1. 深在性真菌症とは
2. 深在性真菌症の疫学
3. 深在性真菌症の診断ガイドライン
4. 深在性真菌症の検査法
4.1. 確定診断法
4.2 補助診断法
5. (1→3)-β-D-グルカン
5.1. (1→3)-β-D-グルカン測定キット
5.2. (1→3)-β-D-グルカンの測定原理
5.3. (1→3)-β-D-グルカン測定における注意点
5.4. (1→3)-β-D-グルカンの臨床的意義
5.5. (1→3)-β-D-グルカンの標準化
◇第7章 自己免疫疾患領域での診断のあり方と求める診断技術◇
1節 全身性エリテマトーデスの診断の現状と求める診断技術
1SLEの疫学的背景と病因病態について
2SLEの組織・臓器障害、主症状
3SLEの難治性病態
4現行の診断基準(主にSystemic Lupus International Collaborating Clinics分類基準
5SLE診断における補体、自己抗体、免疫複合体の価値
2節 関節リウマチの早期診断の取り組み
1.RAの病態
2.RAプレニクニカルフェース
3.RA早期診断の重要性
4.RA診断ないし分類基準
5.バイオマーカー
6.画像診断
3節 乾癬、乾癬性関節炎の診断と今後求められる診断技術
1.乾癬
1-1.乾癬とは
1-2.乾癬の病理組織と臨床的特徴
1-3. 乾癬の重症度と治療
1-4. 乾癬の免疫学的病態
1-5. 乾癬の免疫学的背景と臨床症状、遺伝子、治療効果
1-6. 全身性炎症性疾患としての乾癬とメタボリックシンドローム
1-7.乾癬の診断
1-8.今後求められる乾癬の診断技術
2.乾癬性関節炎
2-1. 乾癬性関節炎の臨床的特徴
2-2. 乾癬性関節炎の免疫学的背景と臨床症状、遺伝子、無症候性関節炎
2-3. 乾癬性関節炎の治療
2-4. 乾癬性関節炎の診断と画像所見
2-5.今後求められる乾癬の診断技術
4節 1型糖尿病における診断の現状と求める診断技術
1.1型糖尿病の病型分類
1-1. 成因による分類
1-2. 発症・進行の様式による分類
1-2-1. 劇症1型糖尿病
1-2-2. 急性発症1型糖尿病
1-2-3. 緩徐進行1型糖尿病
2.1型糖尿病の診断
2-1. 膵島関連自己抗体
2-1-1.GAD抗体
2-1-2.IA-2抗体
2-1-3.ICA
2-1-4.IAA
2-1-5.ZnT8抗体
2-2.HLA遺伝子型
2-3. 劇症1型糖尿病
2-4. 急性発症1型糖尿病
2-5. 緩徐進行1型糖尿病
3.1型糖尿病診断の進歩と課題
5節 シェーグレン症候群の診断の現状と求める診断技術
1.シェーグレン症候群の診断
1-1. 1999年厚生省SS改訂診断基準
1-2. 2016年アメリカリウマチ学会(American College of Rheumatology: ACR)SS分類基準
2.口唇小唾液腺生検の代替診断技術の開発
2-1. 画像的診断技術
2-2. バイオマーカー
2-2-1. 血液
2-2-2. 唾液
6節 多発性筋炎・皮膚筋炎の診断・治療の現況と早期診断の必要性
1病因
1.1 遺伝・素因
1.2環境因子
1.3 免疫異常
2 病型分類
3 臨床症状
3.1 初発症状
3.2 筋症状
3.3 皮膚症状
3.4 呼吸器症状
3.5 心・血管症状
3.6 消化器症状
3.7 関節症状
4. 検査所見(表5)
4. 1血液・生化学検査
4.2血清学的検査
4.3筋電図
4.4筋生検
4.5画像診断
5 診断
5.1診断基準
5.2鑑別診断
6.重症度分類
7.治療
7.1PM/DMの治療法
7.2.薬物療法
7.2.1副腎皮質ステロイド薬(ステロイド薬)
7.2.2免疫抑制薬
7.2.3γグロブリン大量静注療法(IVIg療法)
7.2.4生物学的製剤
7.3体外循環療法
7.4 理学療法
7.5外科的手術
8合併症
9経過、予後
10早期診断の必要性と今後の課題
7節 ベーチェット病の診断・治療の現状と求める診断技術
1.対象と方法
2.自家唾液prick反応の結果
3.考察
8節 糖尿病をはじめとする自己検査キットの開発・事業化のポイント
1.自己検査キット開発ニーズの把握
1-1. 自己検査キット使用の目的
1-2. 開発が望まれる疾患
1-3. 疾患別の先端医療技術の方向性
1-4. 自己検査キット開発の流れ
2.自己検査キットの事業化
2-1. 戦略目標と事業検討の視点
2-2. 事業拡大のシナリオ
2-3. 技術視点での事業拡大
2-4. 疾患視点での事業拡大
◇第8章 難病・希少疾患領域での診断の現状と求める診断技術◇
1節 悪性関節リウマチの診断の現状と求める診断技術
1.悪性関節リウマチの概要
1-1. 疫学
1-2. 原因
1-2. 予後
2.悪性関節リウマチの診断
2-1. 関節リウマチの症状、検査所見
2-2. 関節リウマチの診断基準
2-3. 悪性関節リウマチの症状
2-4. 悪性関節リウマチの検査所見
2-5. 診断(日本での診断基準(難病申請用))
2-6. 鑑別診断
2-7. 重症度分類
3.悪性関節リウマチの治療方針
3-1. 関節リウマチの治療
3-2. 悪性関節リウマチの治療
4.今後必要とされる悪性関節リウマチの診断技術
2節 再生不良性貧血診断の現状と求められる診断技術
1.再生不良性貧血とは
1-1 分類
1-2 病理
1-3 病態生理
1-4 臨床症状
1-5 検査成績
1-6 断基準
1-7 鑑別診断
1-8 経過・予後
1-9 治療
2.再生不良性貧血の診断における問題点
2-1非重症再生不良性貧血と芽球増加のない低リスクMDSとの重複
2-2再生不良性貧血の診断基準を満たさない軽度の血小板減少症の診断
3.求められる免疫病態の診断技術
3-1 PNH型血球の検出
3-2 HLA-クラスIアレルを欠失した白血球の存在
3-3 血漿TPO値の上昇
3-3 今後求められる免疫病態検査マーカー
3節 溶血性貧血における診断の現状と求める診断技術
1溶血性貧血とは
2溶血性貧血の分類
3溶血性貧血の頻度
4溶血性貧血の診断基準
5溶血性貧血の診断フローチャート
6主要な2つの溶血性貧血の概略とその診断法・治療法
6.1遺伝性球状赤血球症(hereditary spherocytosis: HS)
6.2温式自己免疫性溶血性貧血(autoimmune hemolytic anemia: AIHA)
7免疫性溶血の根拠となるCoombs試験の特殊性とCoombs陰性AIHA
7.1Coombs試験の概要
7.2Coombs試験陰性AIHA
8温式AIHAにおける自己抗原とその同定法
8.1温式AIHAの自己抗体と自己抗原
8.2赤血球膜の構造
8.3Rh蛋白
8.4バンド3蛋白
8.5温式AIHA自己抗原の赤血球上の密度と補体活性化
8.6補体活性化と溶血
8.7AIHA診療と自己抗原同定法の今後
◇第9章 診断技術の保険適応と申請のポイント◇
1節 体外診断医薬品の承認の留意点と保険適用
1.承認申請書類の必要事項と作成のポイント
1.1 承認申請分類
1.2 薬事申請のデザイン
1.3 基本要件への適合性
1.4 申請書・及び添付資料の要件と記載方法
2.承認審査で求められる臨床試験の具体的な留意事項
2.1 臨床試験の試験成績に関する資料2)
2.2 臨床試験における基本性能の評価
2.3 臨床試験における評価方法
2.4 臨床的有用性の評価
3.平成25年度改正薬事法の概要
3.1 薬事法の名称の変更
3.2 医療機器(体外診断医薬品含む)の規制・制度の簡素化
3.3 単体プログラムに関する規制
3.4 最新の知見に基づく内容が記載された添付文書の届出義務の創設
4.体外診断医薬品の保険適用
4.1 診断報酬点数の仕組み
4.2 保険適用手続き
4.3 先進医療制度について
2節 中国における体外診断薬の承認と保険適応
1.承認申請の準備
1-1. 臨床試験の必要性のチェック
1-2. 製品技術要求の作成
1-3. 型式試験検査の実施
2.臨床試験の実施と留意点
2-1. 実施施設と責任医師の選定
2-2. プロトコールの確定
2-3.倫理委員会(IRB)の開催
2-4.施設との契約
2-5.臨床試験の実施
2-6.臨床性能の評価
3.登録承認申請と留意点
4.登録後の保険適用
4-1.新増医療サービス項目価格決定の原則
4-2.新増保険適用申請
4-3.上海市における診療項目の保険適用について申請から終了までのプロセス
4-4.メーカーの取組事項
3節 コンパニオン診断薬承認申請のポイント
1.コンパニオン診断薬とは
1-1. 診断薬の薬事概要
1-2. 診断薬の保険概要
2.コンパニオン診断薬の薬事概要
2-1. コンパニオン診断薬の薬事概要
2-2. コンパニオン診断薬に関する当局相談
3.コンパニオン診断薬の臨床試験
4.まとめ
4節 診断装置のスムーズな申請の進め方
1.診断を分類する
1-1. 診断装置のユーザ
1-2. 診断を支える製品とカテゴリー
1-3. シンプルに見分ける視点が必要
1-4. フローの違い
2.画像診断に用いる製品
2-1. 原理に伴うリスクマネジメント
3.診断のために組み合わせる製品
3-1. 体外診断薬を用いる診断
3-2. コンパニオン診断のシステム
4.暮らしの中に溶け込む医療
4-1. 簡便なスクリーニングの意味
4-2. 治療のフォローアップ
4-3. 正しく使い,受け皿を示せるか
5.留意するべき共通点
5-1. 申請から承認は,スタートラインに立ったに過ぎない
5-2. 業態を整備する
5-3. サプライの不安をなくす
5-4. 新規性の扱いを科学的に 助言の活用
6.最近の傾向
6-1. コンセプトからスタート
6-2. 意義に関するセンス 薬事と保険の違い
6-3. 難病・希少疾患から多くの人々へ
5節 欧州での診断薬審査動向と申請での留意点
1. ヨーロッパ市場への展開の申請のためのポイント
1-1 責任の所在
1-2 PMS(市販後調査)
1-3 性能評価
1-4 エビデンス
1-5 技術文書
1-6 設計に関連する書類
1-7 ソフトウェアのバリデーション
1-8 クラス分類
1-9 リスクマネジメント
1-10 ノーティファイドボディによる認証
2. ノーティファイドボディの選択の適切性
3. マーケティング
6節 ASEANにおける診断・分析装置開発に関する規制と対応
1.ASEAN 標準化
2.各国の規制
1-1. シンガポール
1-2.マレーシア
1-3.タイ
1-4.フィリピン
1-5.カンボジア
1-6.インドネシア
1-7.ベトナム
3.進出するためには、
◇第10章 診断技術の市場、マーケティングのポイント◇
1節 先端診断製品における国内外市場でのマーケティング・製品戦略の考え方
1.先端診断のためのマーケティングの考え方
1-1.経営的な視点の欠落を防ぐ
1-2.科学的に見えるデータからの判断だけでは不足である。
1-3.複雑にするとエラーが起きやすく、理解しにくくなる
1-4.現実の経営資源投入と開発方針との整合性はあるか
1-5.医療経済性が見込めるか
2.マーケティングによる判断材料の準備
2-1.グローバルなPEST分析
2-2.マーケティングの深化と進化
2-3.調査資料の入手
2-4.意図的な数字の排除
2-5.洞察力による違いが生む数字と誤差修正
2-6.自社ブランド力はスムースな市場形成に結びつく
3.製品戦略の考え方
3-1.今までの保険収載に該当区分がない新規区分
3-2.治療指針であるガイドラインの見直し
3-3.KOLとの共同研究や事業化パートナーとの協働
3-4.競合戦略上、常に同種の技術やイノベーティブな技術の出現をウオッチ
3-5.自社販売力と販売提携の可能性評価
3-6.医療分野におけるIOT
3-7.知財の戦略的活用
2節 診断技術に関する特許の動向
1.特許出願の国際比較
1-1. 世界全体の特許出願
1-2. 診断技術に関連する分野
2.診断薬に関する特許の動向
2-1. バイオマーカー
2-2. 遺伝子診断
2-3. リキッドバイオプシー
3.診断薬に関する特許の事例
3-1. バイオマーカー
3-2. 遺伝子診断
3-3. リキッドバイオプシー
4.診断装置に関する特許の動向
4-1. 放射性診断
4-2. 超音波診断
4-3. 内視鏡
3節 診断技術のLCM戦略
1.特許権の存続期間の延長によるLCM戦略
1-1. 特許権の存続期間の延長制度
1-2. 特許権の存続期間の延長の要件
1-3. 事例と考察
1-4. 延長された特許権の効力範囲
2.特許出願のタイミングに配慮したLCM戦略
2-1. 基本発明の特許出願のタイミング
2-2. 応用発明の特許出願のタイミング(基本発明の出願公開直前)
2-3. 応用発明の特許出願のタイミング(応用発明の製造販売直前)
3.知的財産権ミックスによるLCM戦略
3-1. 不正競争防止法
3-2. 意匠権
3-3. 商標権
3-4. 医薬品医療機器等法(薬機法)