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レポートナンバー 0000019949

ヒューマンエラーの理論と対策

株式会社エヌ・ティー・エス

発刊日 2018/05

言語日本語

体裁B5/334ページ

ライセンス/価格334ページ

0000019949

B5版 46,200 円(税込)

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レポート概要

• 産業事故、労働災害を引き起こすヒューマンエラーはなぜ起こるのか?
• ヒューマンエラーに対する過失責任は問えるのか?
• 疲労、加齢、組織、集団の影響は?
• 運転、製造、設計、品質、医療、建設の現場で起こるヒューマンエラーと対策を専門家が詳しく解説!

レポート詳細

監修者

芳賀  繁 株式会社社会安全研究所 技術顧問/ 前 立教大学現代心理学部心理学科 教授

執筆者(執筆順)

芳賀  繁 株式会社社会安全研究所 技術顧問/ 前 立教大学現代心理学部心理学科 教授
熊田 孝恒 京都大学大学院情報学研究科 教授
重森 雅嘉 静岡英和学院大学短期大学部 准教授
細田  聡 関東学院大学社会学部 教授
原田 悦子 筑波大学人間系 教授
山口 裕幸 九州大学大学院人間環境学研究院 教授
池田 良彦 東海大学法学部法律学科 客員教授
篠原 一光 大阪大学大学院人間科学研究科 教授
岡田 有策 慶應義塾大学理工学部管理工学科 教授
中田  亨 国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能研究センター 副連携室長
中條 武志 中央大学理工学部 教授
中村 隆宏 関西大学社会安全学部 教授
久本 誠一 製品安全コンサルタント/ 元 独立行政法人製品評価技術基盤機構製品安全センター事故リスク情報分析室 室長
笠原 康代 公益財団法人東京都医学総合研究所運動・感覚システム研究分野 非常勤研究員/前 昭和大学保健医療学部看護学科 講師
高橋 明子 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所リスク管理研究センター主任研究員
梶原 祐輔 公立小松大学生産システム科学部 准教授
島川 博光 立命館大学情報理工学部 教授
内田 勝也 情報セキュリティ大学院大学 名誉教授
渡部 直人 日本エヌ・ユー・エス株式会社環境管理ユニット 技術主幹
北村 憲康 東京海上日動リスクコンサルティング株式会社コーポレート役員直轄 主席研究員/慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 特任准教授
石井 和宏 ANAビジネスソリューション株式会社営業本部研修事業部 参与
和田 一成 西日本旅客鉄道株式会社安全研究所ヒューマンファクター研究室
副室長・主任研究員

目次

序論 ヒューマンエラーとは何か  芳賀 繁
 1. ヒューマンエラーという概念の起源
 2. ヒューマンエラーの定義
 3. ヒューマンエラーに対する古い見方と新しい見方

第1編 ヒューマンエラーの基礎
第1章 注意とヒューマンエラー  熊田 孝恒
 1. 注意とは
 2. 選択的注意
 3. トップダウン・コントロールとボトムアップ・コントロールの不整合によるエラー
 4. 実行系制御によるトップダウン・コントロール
 5. 分割的注意
 6. 持続的注意
 7. エラーの分類との関係
 8. まとめ
第2章 ヒューマンエラーの認知的発生メカニズム  重森 雅嘉
 1. ヒューマンエラーの認知心理学的定義
 2. 主要なヒューマンエラーの認知的発生メカニズムモデル
 3. ヒューマンエラーの認知的発生メカニズムの特徴
 4. ヒューマンエラーの認知的発生メカニズムを知る意義
第3章 疲労・睡眠・ストレスとヒューマンエラー  細田 聡
 1. はじめに
 2. 疲労とは
 3. 睡眠とは
 4. ストレス
第4章 加齢とヒューマンエラー:人工物との相互作用を中心として  原田 悦子
 1. 加齢とは何か:「直感」ではわからない人の認知特性
 2. 加齢による認知的変化
 3. ユーザビリティテストに観る加齢とエラー
 4. ヒューマンエラーと加齢:4 層モデルによる問題の整理
 5. おわりに
第5章 集団・組織のヒューマンエラー  山口 裕幸
 1. 集団・組織のヒューマンエラーを捉える2 つの視座
 2. メンバーのヒューマンエラーを誘発し助長する集団・組織の特性
 3. 集団・組織としてのエラーとそれの発生プロセス
 4. おわりに
第6章 ヒューマンエラーと過失責任  池田 良彦
 1. ヒューマンエラーの法的な意味について
 2. ヒューマンエラーを法律論上で議論することは可能か?
 3. 法的責任の構造
 4. 刑事法の役割について

第2編 ヒューマンエラー防止対策
第1章 エラーマネジメント  芳賀 繁
 1. エラーマネジメントとは
 2. 個人・チームへのアプローチ
 3. システムへのアプローチ
 4. 組織へのアプローチ
 5. レジリエンス・エンジニアリング
 6. エラーマネジメントの原則
第2章 自動車運転者のヒューマンエラーと事故  篠原 一光
 1. 事故と運転行動
 2. ヒューマンエラー分類に基づく運転時のエラー
 3. 運転の情報処理段階とヒューマンエラー
 4. 「思い込み」
 5. ペダル踏み間違い
 6. 自動運転・運転支援技術
 7. 自動車運転時のエラー防止
第3章 製造過程におけるヒューマンエラーの分析とその対策  岡田 有策
 1. 製造過程におけるヒューマンエラー分析の基本的考え方
 2. ヒヤリハット事象を用いた活動
 3. PSF の抽出
 4. PSF の分析
 5. 対策の企画・立案・実施
 6. ヒューマンエラー対応レベル
 7. 良い仕事を目指す
第4章 事務処理におけるヒューマンエラーの分析と防止  中田 亨
 1. 事務作業の特徴
 2. 事務作業の信頼性が組織の能力を決める
 3. 人間の事務信頼性の程度
 4. 事務作業を困難にする要因
 5. 事務作業の改善法
 6. 事務リスクの管理から資源活用へ
第5章 品質管理におけるヒューマンエラーの分析と防止  中條 武志
 1. 品質管理とは
 2. ヒューマンエラーと品質管理
 3. エラープルーフ化の原理を用いた対策の考案
 4. FMEA を用いたエラーによるリスクの洗い出し
 5. 小集団改善活動とヒューマンエラーによるトラブル・事故の防止
 6. RCA による未然防止活動の弱さの特定と改善
 7. 組織文化とTQM
第6章 ヒューマンエラー防止のための教育訓練  中村 隆宏
 1. ヒューマンエラー防止の典型例
 2. ヒューマンエラーに関する教育・訓練
 3. 危険体験型教育
 4. 疑似体験から何を学ぶのか
 5. 体験型教育・訓練と危険補償行動
 6. これからの教育・訓練に向けて
第7章 製品の設計と消費者のヒューマンエラー  久本 誠一
 1. はじめに
 2. 製品事故の実態
 3. 製品の安全設計の基本概念
 4. ヒューマンエラーを誘発しにくい設計の留意点
 5. エラープルーフ
 6. 危険検出型と安全確認型
 7. リスクとベネフィットのバランス
 8. おわりに~どこまで安全にするか~
第8章 医療現場におけるヒューマンエラーの分析と対策  笠原 康代
 1. 医療における安全
 2. 医療事故とヒューマンエラー
 3. 医療におけるヒューマンエラー対策
 4. インシデント・アクシデント報告の活用
 5. 医療分野における分析手法
 6. 医療安全教育
 7. おわりに
第9章 ヒューマンエラーに起因する労働災害発生リスクの低減対策  高橋 明子
 1. ヒューマンエラーは労働災害の原因?
 2. 労働災害の推移と現状
 3. ヒューマンエラーと労働災害
 4. リスクアセスメントによる事前の労働災害発生リスクの低減対策
 5. 作業者を対象とした安全教育や安全活動による事前の労働災害発生リスクの低減対策
 6. 事故分析による事後の労働災害発生リスクの低減対策
 7. 労働災害発生リスクの低減対策が適切に実施されるために
第10章 農業におけるAlとIoTを活用したヒューマンエラー対策  梶原 祐輔,島川 博光
 1. はじめに
 2. 生産工程におけるスリップの予兆の検知
 3. IoT技術と人工知能を用いた農業におけるミステイクの防止
 4. おわりに
第11章 情報セキュリティにおけるヒューマンエラー  内田 勝也
 1. はじめに
 2. ヒューマンエラー
 3. ソーシャルエンジニアリング:攻撃者の欺術
 4. 情報セキュリティにおける教育・訓練を考える
第12章 ヒューマンエラー誘発機能を実装したVR訓練システムの開発と現場への適用  渡部 直人
 1. はじめに
 2. VRを活用する意義
 3. 複数シナリオを用意した事例
 4. ヒューマンエラー誘発機能の実例

第3編 ヒューマンエラー防止の実務
第1章 ドライブレコーダを用いた安全運転教育の在り方  北村 憲康
 1. はじめに
 2. ドラレコ機器の概要
 3. ドラレコによる安全運転評価の特徴と課題
 4. ドラレコを用いた企業の安全運転教育の実態
 5. ドラレコ教育の課題
 6. ドラレコを用いた企業の安全運転教育の在り方
 7. おわりに
第2章 航空現場におけるヒューマンエラー対策  石井 和宏
 1. はじめに
 2. 整備部門におけるヒューマンエラー対策
 3. 組織としてのヒューマンエラー対策(安全文化の醸成)
 4. おわりに
第3章 ヒューマンエラーを減らすための企業内の取組み  和田 一成
 1. はじめに
 2. ヒューマンエラーの基本的理解を促す取組み
 3. 眠気予防の取組み
 4. ユーザー中心の機器を開発する取組み
 5. 旅客の行動特性を知る取組み
 6. おわりに

※ 本書に記載されている会社名,製品名,サービス名は各社の登録商標または商標です。なお,本書に記載されている製品名,サービス名等には,必ずしも商標表示(® ,™)を付記していません。

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