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レポートナンバー 0000027310

実務をふまえた化粧品処方設計と処方関連技術への対応

株式会社情報機構

発刊日 2020/06/24

言語日本語

体裁B5/272ページ

ライセンス/価格272ページ

0000027310

B5版 60,500 円(税込)

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ポイント

11ジャンルの化粧品に携わる実務者が処方の基礎から実例を解説。
処方に関連した基礎知識、製剤化技術、安全性・安定性・保存効力試験、官能評価試験を解説。

レポート概要

【本書を読んで理解できること】

★日々新しい商品が開発される化粧品開発において、様々な要因を鑑み、どのように処方を考えていくべきか?
11ジャンルの化粧品実務者の目線で、必要な知識から実際の処方をどのように考えるか?平易に解説。
化粧品開発者、特に初任者に役に立つ必携の1冊

■化粧品の分類や使用部位の考え方や化粧品の関連規制、基本成分にはどのようなものがあるか?

□化粧品の製剤化における乳化・可溶化技術の知識とそれに伴う界面活性剤の利用の考え方とは?

■化粧品の安全性試験について、ガイドライン・規制上でどのような試験があり、また代替性試験の状況はどうっているか?

□化粧品の微生物汚染の実例をふまえた防腐対応の考え方と保存効力試験をどのように進めていくべきか?

■化粧品の官能評価試験の種類と基礎知識にはどのようなものがあるか?

□化粧品の処方の実務において、どのような材料・知識・実際の処方の考え方が必要か?
-化粧水/クレンジング/洗顔料/化粧水/乳液・クリーム/サンスクリーン剤/ファンデーション
 口紅/アイシャドー/シャンプー・コンディショナー/育毛剤/入浴剤-

レポート詳細

執筆者一覧(敬称略)

〇福井技術士事務所    福井 寛
〇ニッコールグループ(株)コスモテクニカルセンター 鈴木 敏幸
〇(株)ニコダームリサーチ       京谷 大毅
〇東京理化学テクニカルセンター(株) 吉田 一晴
〇化粧品微生物コンサルタント      松田 潤
〇(株)花王        矢田 幸博
〇(株)ファンケル     三譯 秀樹
〇(株)恵理化       岩田 宏
〇住田 祥
〇ダウ・ケミカル日本(株) 古谷 昌樹
〇ポーラ化成工業(株)  堀江 亘
〇日本精化(株)      岩崎 和弘
〇日本精化(株)      釋氏 梨沙
〇(株)日本色材工業研究所 根村 和宏
〇花王(株)        山﨑 直幸
〇東京工科大学      岩渕 徳郎
〇(株)バスクリン     石澤 太市
〇(株)バスクリン     網川 光男

目次

第1章 化粧品の概要
1. 化粧品・医薬部外品の定義
2. 化粧品の分類
3. 使用部位
 3.1皮膚
  (1)皮膚の構造
   (a)表皮
   (b)真皮
  (2)皮膚の働き
   (a)乾燥から護る
   (b)紫外線から護る
   (c)活性酸素から護る
   (d)異物から護る
   (e)機械的刺激から護る
   (f)アルカリから護る
   (g)外部情報を伝える
   (h)体温調節
 3.2毛髪
  (1)毛髪の構造
  (2)毛髪の働き
 3.3爪
4. 化粧品の基本成分
 4.1化粧品に配合できる成分
 4.2全成分表示
 4.3化粧品に用いられる成分
  (1)水
  (2)水性原料(保湿剤)
  (3)油性原料
  (4)界面活性剤
  (5)高分子原料
  (6)色材・粉体
   (a)色材
   (b)粉体
  (7)紫外線防御材
  (8)安定化原料
   (a)酸化防止剤
   (b)防腐殺菌剤
   (c)金属イオン封鎖材 
   (d)pH調整剤 
  (9)薬剤
   (a)美白剤
   (b)抗シワ成分とアンチエージング成分
   (c)抗酸化剤
   (d)肌荒れ改善剤
   (e)にぎび用剤
   (f)育毛剤
   (g)フケ・カユミ防止剤
   (h)収斂剤
   (i)制汗・デオドラント剤
   (j)植物抽出物
  (10)香料

第2章 化粧品の製剤化に関連する基礎技術の概要
1. 乳化と可溶化の考え方
2. 可溶化系の調製と可溶化力の評価
3. エマルションの調製と安定化
 3.1 一般的な調製法
 3.2 エマルションの崩壊と安定化
4. 界面活性剤の種類と用途の考え方
 4.1 可溶化と界面活性剤
 4.2 乳化と界面活性剤
5. 相図を用いた最適乳化、可溶化の解析
 5.1 乳化プロセスとエマルションの状態
 5.2 マイクロエマルションとナノエマルション

第3章 化粧品における安全性試験の現状
1. 化粧品における安全性試験の概要
 1.1 化粧品原料の安全性
 1.2 化粧品製剤 (最終製品) の安全性
2. 安全性試験における規制・ガイドライン
 2.1 ヒトパッチテスト
 2.2 アレルギーテスト (RIPT)
 2.3 ノンコメンドジェニックテスト
 2.4 スティンギングテス
3. 動物実験代替試験の現状と実施における考え方
 3.1 皮膚一次刺激性試験
 3.2 皮膚感作性試験
 3.3 光毒性試験
 3.4 眼刺激性試験

第4章 医薬部外品・化粧品における安定性試験
1. 安定性試験の方法
 1.1 安定性試験ガイドライン
 1.2 安定性試験の目的
 1.3 安定性試験の種類
 1.4 安定性試験の評価
2. 医薬部外品、化粧品の安定性試験の実施方法
 2.1 安定性試験用恒温槽の温湿度と記録
 2.2 医薬部外品、化粧品の安定性試験で用いられる評価項目
 2.3 安定性試験での明確な品質の変化
 2.4 安定性試験での測定ロット
3. 医薬部外品・化粧品の安定性試験で認められた変化
 3.1 微生物汚染が認められた例
 3.2 成分の分離、凝集が認められた例
 3.3 変色、色調の変化が認められた例(1)
 3.4 変色、色調の変化が認められた例(2)
 3.5 有効成分の変化(1)
 3.6 有効成分の変化(2)
 3.7 有効成分の変化(3)
 3.8 水分量測定の例
 3.9 錠剤の溶出試験の例

第5章 保存効力に関する考え方と試験方法
1. 化粧品における微生物汚染の現状とその防止策
 1.1 化粧品の微生物汚染を防ぐことの重要性
  1.1.1 どのような規制があるか
   (1)薬機法、旧薬事法
   (2)各国の規制
   (3)ISO 9000シリーズ
   (4)化粧品GMP(ISO 22716)
  1.1.2 汚染が起こることの弊害
 1.2 汚染の実例
  1.2.1 国外の例
  1.2.2 国内の例
 1.3 汚染の予防、対策
2. 防腐システム構築のポイント
 2.1 化粧品に用いられる主な防腐剤
  2.1.1 パラベン類
  2.1.2 フェノキシエタノール
  2.1.3 酸型防腐剤とその塩
  2.1.4 メチルクロロイソチアゾリン、メチルイソチアゾリン
  2.1.5 ホルマリン放出防腐剤
 2.2 防腐システムを確立するにあたっての考え方
  2.2.1 基本的な考え方
  2.2.2 防腐剤(保存効力試験)以外に考えること
   (1)水分活性
   (2)pH
   (3)容器形態
   (4)アルコール含量
   (5)その他
  2.2.3 防腐システム確立の考え方
   (1)早いうちから関与する
   (2)防腐力から見た原料
3. 保存効力試験の留意点
 3.1 試験しにくいもの
  3.1.1 疎水性製品
  3.1.2 ワックス製品
  3.1.3 オイル製品
  3.1.4 パウダー製品
  3.1.5 シート状化粧品
 3.2 シャンプー・リンスなど風呂場などで用いるものについて
 3.3 保存効力試験に代わるもの

第6章 化粧品における官能評価試験と留意点
1. 官能評価試験の概要
 1.1 官能評価試験とは
 1.2 実験(試験)手法について
2. 官能評価試験に影響する要因
 2.1 被験者の選出
 2.2 官能評価試験における錯覚効果
 2.3 性別、年齢、嗜好の違い
3. 化粧品開発における官能評価試験の留意点
 3.1 化粧品評価における分析型官能評価試験の留意点
 3.2 化粧品評価における嗜好性官能評価試験の留意点
 3.3 統計手法による官能評価試験のデータ解析の留意点
4. 官能評価試験のさらなる活用、発展に向けて
5. まとめ

第7章 クレンジングオイルにおける処方の考え方
1. 機能と役割
 1.1 クレンジング量の役割と求められる機能
 1.2 汚れを落とす洗浄メカニズム
 1.3 クレンジング料の剤型と特徴
2. クレンジングオイルの処方設計基礎と応用
 2.1 クレンジングオイルの処方設計指針
 2.2 油剤の選択とクレンジング性能の評価方法
 2.3 界面活性剤型の選択と洗い流し性能の評価方法
 2.4 濡れた手で使える機能の処方設計と評価方法
 2.5 毛穴汚れの洗浄性能評価について
 2.6 保湿性能について

第8章 洗顔料における処方設計の考え方
1. 機能と役割、クレンジングとの関係
2. 洗顔料の処方設計基礎と応用
 2.1.洗顔クリーム
 2.2.泡状洗顔料
 2.3.ポンプボトル入り洗顔料
 2.4.ジェル状洗顔料
 2.5.油性分を含む洗顔クリーム
 2.6.顔料に使われる成分
  (1)アニオン活性剤
  (2)両性活性剤
  (3)多価アルコール
  (4)カチオン化高分子
  (5)キレート剤

第9章 化粧水処方の考え方
1. 化粧水の機能と役割
2. 化粧水に使われる成分
 2.1 水
 2.2 水性保湿成分
 2.3 油性保湿成分
 2.4 界面活性剤
 2.5 香料
 2.6 粘度調整剤
 2.7 pH調整剤
 2.8 防腐剤
3. 化粧水の処方設計基礎と処方の応用事例
 3.1 柔軟化粧水
 3.2 ふきとり化粧水
 3.3 収れん化粧水
 3.4 導入化粧水
4. 化粧水の処方設計時の注意点
5. 化粧水の実製造時の注意点

10章 化粧品の乳液・クリーム処方の考え方
1. 分類、機能と役割
2. 処方構成と成分
3. 処方設計と応用
 3.1 レオロジー特性の制御
 3.2 保湿クリーム・乳液の処方設計と機能付与
 3.3 高持続性と使用感を両立させた処方

第11章 サンスクリーン剤の考え方と処方のポイント
1. タイプ別サンスクリーン剤
 1.1 レジャー用サンスクリーン剤
 1.2 デイリー用サンスクリーン剤
2. 紫外線防御剤成分
 2.1 紫外線散乱剤
  2.1.1 微粒子酸化チタン
  2.1.2 微粒子酸化亜鉛
 2.2 紫外線吸収剤
3. サンスクリーン剤の剤型
 3.1 W/O サンスクリーン剤
 3.2 O/W サンスクリーン剤
  3.2.1 アクリル・シリコーンハイブリッドポリマーの活用
  3.2.2 紫外線散乱剤配合への挑戦
4. SPFブースター技術
 4.1 結晶性ナノセルロースによるSPFブースト効果
 4.2 中空ポリマーによるSPFブースト効果
 4.3 スペーサーポリマーによる紫外線散乱剤の分散効果

第12章 ファンデーションの処方の考え方と処方のポイント
1. 機能と役割
2. 剤型と特徴
 2.1 乳化剤型
 2.2 パウダー剤型
 2.3 オイルゲル剤型
3. ファンデーションの処方設計基礎と応用
 3.1 処方設計の基礎
 3.2 乳化剤型の処方設計
 3.3 パウダー剤型の処方設計
 3.4 オイルゲル剤型の処方設計
 3.5 仕上がり
 3.6 スキンケア効果
 3.7 日中を通しての持続性

第13章 口唇用化粧品の処方の考え方
1. 役割と機能
2. 肌用化粧品との違い
 2.1 皮膚と唇の形状の違いに起因する使用方法の違い
 2.2 皮膚科学的な違い
 2.3 処方設計上の違い
3. 口紅・リップ化粧品における処方設計基礎と応用事例
 3.1 処方設計の基礎
  3.1.1 使用される主な成分と特徴
  3.1.2 剤型の種類と基本組成
  3.1.3 製剤開発時のポイント
 3.2 処方例

第14章 アイシャドーの処方の考え方
1. 特徴と機能的役割
2. マスカラ化粧品の処方設計基礎と応用
 2.1 マスカラに用いられる原料
 2.2 マスカラの防腐
 2.3 マスカラの剤型
  2.3.1 お湯で落とせるマスカラ(O/W型乳化処方+樹脂エマルションタイプ)
  2.3.2 ウォータープルーフマスカラ(油性処方タイプ)
 2.4 マスカラの塗布具

第15章 シャンプー・コンディショナーの処方の考え方
1. 毛髪の構造とダメージについて
2. シャンプーとは
 2.1 シャンプーに求められる性能と、時代背
 2.2 シャンプーの主な構成成分
 2.3 シャンプーのコンディショニング技術について
3. コンディショナーとは
 3.1 コンディショナーに求められる性能と時代背景の影響
 3.2 コンディショナーの主な構成成分
 3.3 コンディショナーの溶液構造

第16章 育毛および抗白髪向け化粧品処方設計の基本的な考え方
1. 毛周期と毛包の構造
2. 毛周期の制御機構
3. 男性と女性の薄毛の違い
4. 育毛薬剤について
5. 育毛料設計の基本的考え方
6. 白髪発生のメカニズム
7. 抗白髪薬剤と抗白髪商品設計の基本的考え方
8. 頭皮状態を考慮した頭皮用化粧料

第17章 入浴剤の処方における考え方
1. 目的と概要
 1.1 入浴の作用
 1.2 入浴剤の誕生
 1.3 入浴剤の分類
2. 入浴剤の機能別特長
 2.1 温熱を特長とする入浴剤
  2.1.1 無機塩類による温熱作用
  2.1.2 炭酸ガスによる温熱作用
  2.1.3 薬用植物による温熱作用
  2.1.4 温熱機能評価法
 2.2 皮膚機能性を特長とする入浴剤
  2.2.1 無機塩類によるスキンケア作用
  2.2.2 炭酸ガスによるスキンケア作用
  2.2.3 薬用植物によるスキンケア作用
  2.2.4 皮膚機能性評価法
 2.3 入浴剤処方設計に必要な着色剤と香料
3. 応用事例:温泉地名の入浴剤開発
 3.1 温泉地の調査
 3.2 入浴剤の処方設計
 3.3 製品化への検討事項

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