目次
◇第1章 感性評価への応用に向けた生体情報計測技術◇
第1節 デザインを生み出す感性の評価と実践手法
1.デザインが生まれる過程と感性
1.1 デザインとひらめき
1.2 ひらめきと感性
1.2.1 感性の位置付け
1.2.2 感性とはより良い方向を示すもの
1.2.3 感性工学
1.2.4 感性科学
第2節 表面筋電図、心電図を用いた感性評価
1.表面筋電図を用いた感性評価
1.1 表面筋電図
1.2 顔の筋トレ効果の検証事例
1.3 筋電位多点計測法と肩の疲労の評価
2.心電図を用いた感性評価
2.1 心電図
2.2 自動車運転中の心拍変動
2.3 笑いと自律神経活動指標
第3節 生体計測に基づく注意・情動状態の推定
1.生体計測に基づく注意の推定
1.1 従来研究と本研究の目的
1.2 実験
1.3 注意変化推定手法
1.4 評価
1.5 注意変化推定に関するまとめ
2.情動変化の推定
2.1 従来研究と本研究の目的
2.2 実験
2.3 情動変化推定手法
2.4 評価
2.5 情動変化推定に関するまとめ
第4節 マルチモーダル情報の解析と精神状態推定への応用
1.マルチモーダル情報の抽出と統合
2.精神状態の推定
2.1 認知症
2.2 自閉スペクトラム症
2.2.1 認知行動療法
2.2.2 ソーシャルスキル訓練
2.3 感情の推定
第5節 保冷剤入りユニフォームを使用する時のEX(従業員の体験価値)に関する検討
1.実験の内容
1.1 実験の目的
1.2 温度管理サービスと保冷ベスト
1.3 実験手法
1.3.1 実験の基本構成
1.3.2 計測方法、記録情報に関して
1.4 実験環境の設定
1.4.1 保冷ユニフォーム製品を利用する状況
1.4.2 WBGT 基準による高温多湿環境の再現
1.4.3 実験の安全対策
1.5 被験者条件、被験者割付
1.6 実験の内容
1.7.1 実験の基本構成
1.7.2 被験者の状態とタスクの課し方
1.7.3 被験者の構成
1.7.4 実験の流れ
1.7.5 実験タスク
2.実験の結果
2.1 総合結果(被験者全体平均)
2.1.1 タスクA の結果(凝視時の集中)
2.1.2 タスクB の結果?(計算時の判断力)
2.1.3 タスクB の結果?(記憶)
2.1.4 タスクB の結果?(面倒な計算問題)
2.1.5 タスクC の結果
2.2 前半と後半の傾向が暑さによる影響かどうかの検証
2.3 自己評価(VAS)とストレス値計測による状態把握
2.4 タスク呈示時と回答時の比較
2.5 保冷ベスト着用・未着用の比較(α群、β群、γ群)
2.5.1 α群(保冷ベストを装着し続ける)
2.5.2 β群(保冷ベストを前半のみ装着)
2.5.3 γ群(保冷ベストRを後半のみ装着した場合)※参考値
2.5.4 B5 の詳細分析(タスク中の時系列変化)
2.6 年代別の分析
2.6.1 30 歳代
2.6.2 40 歳代
2.6.3 50 歳代
2.7 結果のまとめ
3.実験結果の考察
3.1 高温多湿環境でのパフォーマンス性検証
3.2 保冷ベストの有用性検証
3.3 タスク内容についての考察
第6節 ウェアラブルバイタルセンサやモーションセンサを用いた感情の可視化
1.心理状態の測定
1.1 アンケート
1.2 行動
1.3 生体信号
2.ウェアラブルセンサを用いたピッキング時の作業者の心理状態の推定
2.1 概要
2.2 作業者の生体信号・動作の取得
2.3 行動と脈波特徴の計算
2.4 仮説検定による変数選択
2.5 ディープニューラルネットワークによる感情と没頭の予測
3.実験結果
3.1 実験目的
3.2 実験手順
3.3 心理モデルの検証
3.4 予測精度
4.結論
第7節 ベクションという感性を計測する
1.ベクションの説明
2.ベクションの一般的な理解
3.知識量とベクションの関係
4.ベクションの科学的測定法
5.生理指標との関係
6.ベクションのオンライン実験
7.ベクションの多感覚性
8.性格特性のリトマス試験紙としてのベクション
9.現象学的アプローチ
10.ベクション絵本
第8節 座圧測定と分析による感情状態推定の可能性
1.座圧測定の利点と取得されるデータ
2.座圧測定と分析による身体状態推定
3.座圧測定と分析による感情状態推定
◇第2章 脳波測定技術の感性評価、マーケティングへの活用 ◇
第1節 脳波計測による感性,創造性の評価
1.感性,創造性とは何か
1.1 感性(kansei)
1.2 創造性(creativity)
2.脳波計測による脳機能評価
2.1 脳波計測
2.2 脳波解析
3.脳波計測による感性,創造性の評価
3.1 脳波計測による感性の評価
3.2 脳波計測による創造性の評価
第2節 fNIRS 計測技術と他の生理信号を組み合わせた感性計測への応用
1.fNIRSの計測技術
2.他の生理信号
3.応用研究
第3節 脳波のフラクタル性に基づいた木製パズル組み立て時の感性評価
1.フラクタル次元推定
1.1 分散のスケーリング特性を用いたフラクタル次元推定法
1.2 時間依存型フラクタル次元解析
2.感性フラクタル解析法
3.実験方法
4.解析結果
4.1 感性解析結果
4.2 分析結果
◇ 第3章 感性評価に向けたアンケートの設計と注意点◇
第1節 エモーショナルデザインに向けた感性データの評価や分析のしかた
1.感性評価を用いる利点
2.感性工学でカバーしきれない範囲
3.感性工学における評価
3.1 人の感覚の種類
3.2 直表現ワードとイメージワード
3.3 感性評価の概要と手順
3.3.1 感性評価の定義
3.3.2 感性データ評価の特徴と注意点
3.3.3 多変量解析による感性評価データの分析
3.4 感性評価の実践?アンケートの準備
3.4.1 ラダリングによる評価ワード出し
3.4.2 評価ワードの抽出
3.5 感性評価の実践? ──アンケートの作成と分析
3.5.1 SD 法によるアンケートの実施
3.5.2 Excel VBA を使ったデータ分析
第2節 SD法を用いた顔印象の感性評価とその可視化について
1.SD法の概要
2.SD法を用いた顔画像の印象評定の方法
2.1 顔画像の準備
2.2 形容詞対の準備
2.3 実験実施と分析
3.研究例1 就活メイクの印象評価
3.1 目的
3.2 方法
3.2.1 実験参加者
3.2.2 実験刺激
3.2.3 評定項目
3.2.4 装置
3.2.5 手続き
3.3 結果と考察
4.研究例2 ヴィジュアル系バンドのメイクの印象評価
4.1 目的
4.2 方法
4.2.1 実験参加者
4.2.2 実験刺激
4.2.3 評定項目
4.2.4 装置
4.2.5 手続き
4.3 結果と考察
第3節 行動分析学の立場からみたアンケート調査回答の質の向上に向けた考え方
1.質問紙調査法
2.弁別オペラントと三項強化随伴性
3.三項強化随伴性から見る回答行動
3.1 弁別刺激
3.2 回答行動
3.3 強化子と確立操作
4.同一物間選択と中間選択
5.多項目評価場面での回答行動
6.多肢選択質問における中間選択
7.中間選択への対策
7.1 中間選択肢をなくす
7.2 「わからない」というDK選択肢を含める
7.3 不良回答者を調査から除く
7.4 不良回答を防止する
第4節 因子分析を用いた曖昧な感性計測(ワクワク感)に関わる諸手続きと考察
1.曖昧な感性への着目
1.1 企業経営における曖昧な感性への関心
1.2 ワクワク感とはどのような感性か
2.因子分析を用いた感性(ワクワク感)の評価
2.1 評価尺度を用いた要因構造の同定プロセス
3.質的調査による構成概念の導出
3.1 調査方法と分析結果
4.定量調査による因子構造の導出
4.1 アンケート質問紙の設計と実査
4.2 探索的因子分析の手続きと結果
4.3 因子の命名
4.4 内的整合性確認
4.5 確認的因子分析の手続きと結果
4.6 妥当性の確認
第5節 製品に対する視覚系感性品質の評価と分析の実例
1.新型ドアプロテクターの視覚評価と製品価値調査
1.1 目的
1.2 方法
1.3 結果
1.4 まとめ
2.ダマスカス模様の光学特性計測と外観評価
2.1 目的
2.2 方法
2.3 結果
2.4 まとめ
3.名古屋コーチン卵殻の色彩指標の開発
3.1 目的
3.2 方法
3.3 結果
3.4 まとめ
第6節 ユーザの感性体験(UX)を分析する手法と適切なアンケート設計
1.UXと感性
1.1 JIS規格の定義するUX
1.2 品質特性モデルにおけるUX
1.3 開発モデルにおけるUX
2.UXの測定
2.1 UX測定のタイミング
2.2 UX測定の治具
3.UXの分析
4.実施時の留意点
◇第4章 ユーザビリティ評価の実践手法◇
第1節 設計部門に伝わるユーザビリティ評価手法とその課題
1.ユーザビリティとは
2.ユーザビリティ評価とは
3.ユーザビリティ評価手法
3.1 シナリオ評価
3.2 アクティングアウト
3.3 ペーパープロトタイピング
3.4 チェックリスト評価
3.5 ユーザビリティテスト
4.ユーザビリティ評価のノウハウ
4.1 評価人数をどのように決めるか
4.2 ターゲットユーザーをどのように明確にするか
4.3 評価結果をどのように伝えるか
4.4 効果をどのように測定するか
第2節 超高齢社会における人工物のユーザビリティ向上の必要性とその手法
1.超高齢社会における使いやすさ評価の方法
1.1 インタビュー(面接法)
1.2 アンケート調査(質問紙法)
1.3 ユーザービリティテスト(実験法)
1.4 超高齢社会で求められるユーザビリティ評価方法のまとめ
2.超高齢社会における新しいユーザビリティ開発・評価
2.1 社会活動参加としての人工物の共創活動への参加
◇第5章 AI活用による嗜好予測事例とその可能性◇
第1節 NeuroAIを用いた視聴時の広告クリエイティブの可視化と効果予測
1.脳情報通信と、ニューロマーケティングの現在地
2.脳計測を行う意義
2.1 情報量
2.2 定量化
2.3 言語バイアスの排除
2.4 無意識の情報
2.fMRIとデコーディング
2.1 fMRIの基本的な仕組み
2.2 デコーディングについて
2.3 エンコーディングについて
3.従来のニューロマーケティングの課題
3.1 事業で活用するうえでの脳計測の課題
3.1.1 設備/施設の課題
3.1.2 被験者リクルートの課題
3.1.3 データの活用、現場適応への課題
3.2 脳を”仮想化”するメリット
3.3 脳を”仮想化”するデメリット
4.広告クリエイティブへの応用
4.1 NeuroAIの事例
4.1.1 キューサイ入電率予測プロジェクト
4.2 D-Plannerとは
4.2.1 D-Plannnerが提供する機能
4.2.2 D-Plannerの活用事例
5.クリエイティブの”質”を高める
5.1 繰り返し検証する威力
5.2 繰り返し検証し、繰り返し制作する
6.今後の発展
第2節 音声による感情解析ソリューションの展開と今後の展望
1.音声による感情解析の位置づけと原理
1.1 感情解析の重要性
1.2 音声が伝える情報と感情
1.3 音声感情解析の手法
1.4 文化的背景と感情
2.音声感情解析マーケットの状況
2.1 感情解析ビジネスの市場規模
2.2 音声感情解析システムを提供している世界の企業
2.3 音声感情解析の適応マーケット
3.音声感情解析システムの具体的活用事例
3.1 コールセンター業務での活用事例
3.2 WEB面接・動画選考サービスでの活用事例
3.3 性格判定・相性・適正判定での活用事例
4.今後の展望
第3節 ヒトの感性の計測、評価技術と製品開発における活用
1.感情認識AIの概要
2.感情認識AIの理論的背景
3.感情とは何か
4.感性/印象とは何か
5.活用事例
第4節 感性の定量化と感性価値創造を支援するツール
1.マーケティング・リサーチにおける現状と課題
1.1 マーケティング・リサーチの現状
1.2 消費者向け商材の鍵となる感性価値
1.3 マーケティング・リサーチの課題
2.感性マーケティングツール
2.1 分析ツール:感性AIアナリティクス
2.2 ブレストツール:感性AIブレスト
3.感性マーケティングツール応用例
3.1 アナリティクス機能とブレスト機能
3.2 対象となる3要素
第5節 機械学習を用いた食品レビューにおけるシズルワードの分類と解析
1.シズルワードについて
2.非負値行列因子分解による解析8)
2.1 基本方針
2.2 NMFについて
2.3 NMFを用いた解析の流れと設定
2.4 解析
2.4.1 データについて
2.4.2 解析結果
3.Word2Vecによる解析
3.1 基本方針
3.2 Word2Vecについて
3.3 Word2Vecを用いた解析の流れと設定
3.4 解析
3.4.1 データについて
3.4.2 解析結果
第6節 AIにヒトの感性を学ばせる難しさとその取り組み
1.感性情報1)とその学習手法
2.対話型進化計算手法
2.1 概要
2.2 研究事例
2.2.1 シンプルな評価方法の利用
2.2.2 生体情報の利用
2.2.3 複数ユーザの感性情報の利用
2.3 今後の対話型進化計算手法について
3.感性検索エージェントモデル
3.1 概要
3.2 多項式モデル
3.3 ニューラルネットワークモデル
3.4 NPD感性モデル
3.5 ファジィ推論モデル
◇ 第6章 自動車分野における開発事例と楽しさ、快適さの評価 ◇
第1節 スポーティな走行性能と上質な乗心地を両立させる車両制御技術とその実践
1.新型レヴォーグの商品開発の方針
1.1 初代レヴォーグの課題分析
1.2 新型レヴォーグの開発の狙い
2.ボデーの進化
2.1 人間の“体幹の強さ”とクルマの“ボデー剛性”
2.2 スバルグローバルプラットフォームの採用
2.3 フルインナーフレーム工法の採用
2.4 その他のボデー剛性向上策
2.5 ボデー剛性向上の成果
3.シャシー性能の進化
3.1 サスペンションストロークの確保
3.2 優れた直進安定性の実現~マスオフセット低減と空力効果
3.3 遅れのない操舵応答性の実現~2ピニオン式電動パワーステアリングの採用
3.4 システムも運転支援しやすいハードウェア
4.車両制御技術によるスポーティな走行性能と上質な乗り心地の両立と発展
4.1 電子制御ダンパーの採用
4.2 ドライブモードセレクトのその他のデバイス
4.3 ドライブモードセレクトのお客様インターフェイス
第2節 脳波測定を用いた自動車乗り心地の評価
1.脳波の概要
1.1 脳波
1.2 脳波の種類
1.3 脳波の優勢率
2.脳波測定のための自動車走行試験
2.1 試験車
2.2 車内での脳波測定
2.3 試験条件
3.脳波の評点に基づく乗り心地の評価
3.1 優勢率の評点化
3.2 乗り心地の定義
3.3 乗り心地の評価
第3節 人の感性に寄り添ったタイヤ開発とその評価
1.開発タイヤのコンセプト作成と目標設定
1.1 新車装着用タイヤの場合
1.1.1 要求性能項目と目標設定
1.1.2 官能性能についての目標設定
1.1.3 目標性能の擦り合わせ
1.1.4 新車装着用タイヤにおける開発テストの進め方
1.2 市販用タイヤの場合
1.2.1 性能項目と目標設定
1.2.2 市販用タイヤにおける開発テストの進め方
2.タイヤ試作・評価
2.1 タイヤの出来確認
2.2 トレッドパターン
2.2.1 排水性と音
2.2.2 官能性能への影響
2.3 トレッドゴム
2.4 構造
2.5 達成度評価
2.6 一般道評価について
2.7 最終評価
2.7.1 新車装着用タイヤの合同評価
2.7.2 市販用タイヤの最終評価
2.7.3 市販用タイヤの発表試乗会
3.開発ドライバーに求められる能力
3.1 運転が「できる」
3.2 違いが「わかる」
3.3 改善点を「いえる」
4.今後の開発
第4節 サスペンションを構成する摺動部品における乗心地と操安性の追求
1.新摺動部品開発の狙い
2.開発の概要
2.1 作動油の開発
2.2 ベアリングブッシュの開発
2.3 ピストンモールドの開発
3.開発の成果
3.1 性能確認
3.2 信頼性確認
第5節 先進的運転支援システムに対するユーザビリティ評価手法
1.先進的運転支援システム
1.1 先進的運転支援システムの台頭
1.2 先進的運転支援システムの評価
2.自動化システムのユーザビリティ評価
2.1 自動化システムの特性
2.2 評価手法の開発
3.ユーザビリティ評価の実践
3.1 教習支援システム実験
3.2 ACC実験
第6節 車室内エンジン加速・定速走行音聴取時の感情評価
1.エンジン音を用いた感情評価実験
1.1 方法
1.1.1 実験参加者
1.1.2 実験刺激
1.1.3 実験装置および手続き
2.結果と考察
第7節 心地よいバイク音に向けた感性モデリングの取り組み
1.音の感性評価
1.1 感性のモデル化
1.2 感性評価システム
2.バイク音の感性評価
2.1 感性評価の全体像
2.2 インタビューによる評価構造の仮説構築
2.3 評価構造の検証のための感性実験
2.4 音源の好みによるグルーピング
2.5 グループ別の評価構造算定
2.6 好みを分ける評価語と音響特徴量
3.バイク音の評価構造と好み分類の解釈
3.1 評価構造の仮説
3.2 音源の好みの分類
3.3 音源の好みによる評価構造の比較
3.4 バイク音の好みを分類する「乾き」の追求
4.シンセサイザによるバイク音の可聴化
第8節 自動車内装照明用LEDの開発と視認性,疲労低減特性の評価
1.外界の明るさの影響を受ける視認性
2.明るく感じる色と暗く感じる色(分光視感効率)
3.LED照明の波長制御技術
4.NIRSを用いた前頭前野脳賦活計測に基づくLED照明システムによる疲労評価
5.疲労の測定方法
5.1 近点距離計測
5.2 フリッカー検査
5.3 心拍変動
6.LED卓上照明による疲労評価実験
6.1 実験概要
6.2 実験装置
6.3 比較光源
6.4 計測・解析
7.LED卓上照明による疲労評価の実験結果
7.1 指標間の相関分析
7.2 光源間比較
8.LED卓上照明による疲労評価の検討
8.1 mPFC賦活からみた光源の覚醒効果
8.2 調節力D低下からみた光源の疲労特性
8.3 NIRSを用いた疲労評価の有用性
8.4 LED卓上照明による疲労評価のまとめ
9.人に優しい自動車HMIへの応用
第9節 カメラモニタシステム(電子ミラー)の見え方の評価と位置及び映像の最適化
1.カメラ位置及びモニタ配置に関する検討
2.前方視認から後方視認に移る際の焦点移動特性の検討
3.映像加工の自由度に関する検討
◇ 第7章 家電製品・空間分野における開発事例と使いやすさ、機能性の評価◇
第1節 ディスプレイにおける見やすさの要件とその評価手法
1.見やすさの要件とその評価手法
1.1 正面に近く,焦点調節が少ない
1.2 適度な眼球収差
1.3 注意を反らせるもの,不快なものがない
1.4 無意識を意識する
2.視覚設計の視点
第2節インタラクティブシステムを対象としたアイトラッカを用いたユーザビリティ評価
1.インタラクティブなシステムの設計とユーザによる評価
2.ユーザビリティの客観的定量評価とアイトラッカの利用
2.1 眼球運動からわかること
2.2 既存の眼球運動分析ツールの利用
2.3 アイトラッカのタイプと特徴
4.ヘッドマウント型アイトラッカを使った注視物分析によるモバイル機器向け評価法
5.非接触型アイトラッカを使った注視物分析によるウェブの評価
6.HMD内蔵型アイトラッカを使ったVRコンテンツ評価支援ツールの提案
2.4 アイトラッカと注視対象
2.5 ユーザへの心的反応と瞳孔径変動
2.6 まとめ
3.ヘッドマウント型アイトラッカを使った注視物分析による家電GUIの評価
第3節 評価グリッド法によるキーボードの「感性設計」
1.感性設計手法の概要
1.1 顧客の使用状況を考慮した要求分析
1.2 感性品質の定量化,商品仕様,設計への受け渡し
2.感性設計手法を適用する目的
3.キーボードの要求分析と感性設計のためのシステムモデル
3.1 評価グリッド法から要求クラスタの導出
3.2 新規開発キーボードに対する要求分析
3.3 要求機能構造の関係性の可視化
3.4 キーボードのキー入力に関するシステムモデル
4.構造設計と感性品質の確認
4.1 感性設計の対象音
4.2 音源収録
4.3 官能評価試験
第4節 ハイレゾ自然音による癒しの空間の実現とその評価
1.音の追求で解った大自然に存在する「感じる音」の発見
2.豊な自然の原音が収録可能となった音の技術革新
3.自然環境を感じる音響設計
4.自然な臨場感と存在を意識させないスピーカーの開発
5.バイオフィリア仮説に基づく「自然のリズム」を再現
6.人間の「音」による反応の研究
第5節 アピアランス(見え方)に基づいた照明器具の開発
1.アピアランスを扱うための物理量
2.アピアランスを決定する要素を抽出する方法
3.アピアランスを検討するツール
第6節 有機EL照明における光のやさしさと快適性の評価
1.照明空間の印象評価実験
1.1 実験装置
1.2 照明パネルと光源面積
1.3 実験手順と被験者
1.4 評価項目
2.結果
2.1 評価値
2.2 因子分析
3.国際比較実験
3.1 実験概要
3.2 結果と因子分析結果
第7節 製品における操作音・報知音のデザイン ~UIサウンドの機能設計と感性デザイン~
1.製品の音とUIサウンド
1.1 製品音の分類
1.1 UIサウンドの効用
2.発音機構とサウンド
2.1 発音機構の変化
2.2 現在の発音機構
2.3 報知音の規格
3.UIサウンドの機能設計と感性デザイン
3.1 機能設計
3.1.1 表示情報の設計 ?何を伝えるのか
3.1.2 タイミングの設計 ?いつ伝えるのか
3.1.3 音のデザイン ?どんな音で伝えるのか
3.2 感性デザイン
4.UIサウンドデザインの手順と方法
4.1 対象調査
4.2 発音設計
4.3 イメージコンセプト設定
4.4 UIサウンドデザインの依頼
4.5 サウンドデザイン
4.6 評価
4.6.1 ユーザ評価
4.6.2 ヒューリスティック評価
5.UIサウンド9原則
第8節 気流制御による居住空間の快適性向上と温熱環境評価
1.伝熱概要
1.1 熱の移動経路
1.2 伝導
1.3 対流
1.4 放射
1.5 蒸発
2.人にとっての温熱環境
2.1 温熱生理反応
2.2 温熱心理(含:神経系)
2.3 行動性体温調節
3.温湿度制御と気流制御による居住空間の快適性向上
3.1 温度の調節による居住空間の快適性向上
3.2 気流の調節による居住空間の快適性向上
4.温熱環境の評価指標
4.1 作用温度
4.2 WBGT
4.3 PMV
4.4 SET
4.5 現状の温熱環境評価指標で評価できないこと
第9節 エクステリア製品に求められるウッドプラスチックの表面質感の調査事例
1.目的
2.調査の手順
3.サンプル
4.木材とWPCの物性評価
4.1 画像処理による1/fゆらぎ解析
4.2 表面粗さ
5.木材とWPCの感性評価
5.1 木質感と上質感の調査
5.2 エクステリア製品における感性評価語の抽出
5.3 テラス材の表面質感の感性評価
6.考察
第10節 感性を刺激する空間設計と色評価について
1.はじめに : 空間における色の役割の重要性の高まり
2.多彩な感性マテリアルと機能価値の付与
2.1 パッケージ分野における感性マテリアル
2.2 上質感を付与した本物以上の質感
3.感性マテリアルの評価技術とDICマテリアルBOX
4.様々な分野へのカラーコンサルティング
4.1 公共空間における色彩評価方法
4.2 様々な空間に対する評価方法の構築
◇ 第8章 香り、化粧品分野における開発事例と使用感、快/不快の評価◇
第1節 感性に着目した化粧品の研究開発とその課題
1.化粧品の特性
1.1 化粧品の位置づけ
1.2 化粧品の感性設計
2.アンケート調査
3.機器計測による感性の定量化
3.1 化粧品基剤の機器計測
3.2 感性モデルを用いた機器計測
3.3 ウェアラブルセンサ
4.脳波解析
第2節 アロマオイルの心理的効果とその評価
1.調査の概要
1.1 参加者
1.2 アロマオイル
1.3 気分の評定
1.4 印象評定語
1.5 本調査の手続き
1.6 事前調査・事後調査の手続き
2.ストレスの構造
2.1 ストレス関連項目
2.2 ストレス構造図
2.3 「状況」に基づく参加者の分類
3.アロマオイルの印象
3.1 イメージプロフィール
3.2 アロマオイルの評価要因
3.3 好き・嫌いに基づくタイプ分類
3.4 アロマオイルの印象のまとめ
4.アロマオイルの選択
5.芳香浴の効果
5.1 グループごとの活性度と安定度
5.2 タイプごとの活性度と安定度
第3節 香料による不快臭マスキング効果の「見える化」技術の開発
1.香りは人々の生活を豊かにする
1.1 ヒトにとって嗅覚は必要?
1.2 嗅覚は感情と密接に結びついている
2.次の時代で香り産業をさらに発展させるには
2.1 香料はなくてはならない存在
2.2 これから香り産業に求められるものは?
3.不快臭マスキング
4.サーモグラフィを用いた鼻部皮膚温度測定による疑似尿臭マスキング効果の「見える化」
4.1 情動と鼻部皮膚温度
4.2 検証実験
4.2.1 実験方法
4.2.2 結果および考察
5.顔面筋電図を用いた皺眉筋活動測定による疑似糞便臭マスキング効果の「見える化」
5.1 情動と表情
5.2 検証実験
5.2.1 実験方法
5.2.2 結果および考察
第4節 視線情報を用いた香りの効果の評価および可視化
1.香りの評価に関する従来研究
2.本研究の目的
3.実験方法
4.評価・解析方法
5.解析結果
第5節 化粧品における肌状態と使用感の評価について
1.肌状態の計測と評価
1.1 皮膚計測の前条件
1.2 皮膚計測環境
1.3 皮膚計測項目と測定機器
2.化粧品の使用感、使い心地
2.1 五感と化粧品
2.2 感覚の時間的変化
2.3 感覚と化粧行動の観察
3.化粧品の官能評価
3.1 評価法の設計と手順
3.2 評価の実践
3.3 評価パネルの選定と標準サンプル
3.4 評価項目と尺度の設定
3.5 評価デザイン設計者の適正
3.6 口紅の評価事例
4.化粧品の基本性能と感性品質
第6節 スキンケア後の肌の仕上がりと満足感の評価
1.心が満たされる肌感触
1.1 化粧品の官能評価
1.2 感情を誘起させる肌感触の調査
1.2.1 アンケート調査
1.2.2 肌感触の定義づけ
2.脳活動への影響
2.1 脳活動を解析する意義
2.2 脳活動の計測
2.3 スキンケア後の肌に触れたときの脳活動への影響
第7節 入浴による疲労感の低減と入浴剤における香りの重要性
1.健康実態
2.入浴の作用
2.1 湯温度による自律神経活動への影響
2.2 入浴によるストレス解消
3.入浴剤の香りの役割
4.入浴剤の香りの設計
4.1 シングルな香り
4.2 温泉系の入浴剤の香り
5.入浴剤の香りによる効果測定
5.1 入浴剤の香りによる睡眠への影響
5.2 香料の拡散性を高めた効果
◇ 第9章 衣料品、衛生製品分野における開発事例と使用感、快適さの評価事例◇
第1節 衣服の着心地の客観評価
1.着心地のよい衣服とは
1.1 衣服内気候と布の温熱特性
1.1.1 布の熱移動特性と保温性能
1.1.2 布の水分移動特性,通気性と着心地
1.2 動きやすさと衣服圧
1.3 肌触りのよさと布の風合い
2.風合いの評価の標準化
2.1 布の基本的な力学特性と表面特性
2.2 風合いの客観評価
第2節 スポーツウエアの運動機能的着心地の評価
1.運動機能的な着心地
1.1 動きやすさ
1.2 運動制御
2.衣服圧計測による着心地の数値化
2.1 衣服圧
2.2 着心地の数値化
2.2.1 動きやすさ
2.2.2 運動制御
3.シミュレーションの活用
3.1 着装状態の予測
3.2 着心地の数値化
3.3 適用事例
第3節 衛生帽子の開発における人間工学・感性工学の活用
1.衛生帽子の要素
1.1 衛生帽子の清潔性と快適性の関連
1.2 衛生帽子の歴史
1.3 衛生帽子の温熱・発汗と体温調整
1.4 衛生帽子の清潔な管理
2.衛生帽子の人間工学・感性工学の研究
2.1 実験プロトコル
2.2 主観計測方法
2.3 最終主観評価
2.4 実験の衛生帽子と本体生地の通気度(cc/?/s)
2.5 実験結果
2.5.1 温湿度計測
2.5.2 サーモグラフィ画像
2.5.3 主観計測
2.5.3.1 最終主観評価
2.5.3.2 総合的な良さと主観評価項目
2.5.3.3 温湿度と経時的主観評価
2.6 試験結果、改善と商品開発
2.6.1 帽子固定と空間の設計
2.6.2 高通気性材料
2.6.3 メッシュの活用
2.6.4 材料とパターン改善
2.6.5 帽子の役割分担
3.現在の衛生帽子
3.1 キャップ
3.2 インナーネット
3.3 フード
第4節 医療用防護服における防護機能性と快適性の評価
1.医療用防護服に求められる性能
2 インタビュー・アンケート調査からみる医療用防護服の問題点
3.医療用防護服の防護機能性の評価
3.1 医療用防護服素材のウイルスの付着性の評価
3.2 防護服着用時の介助動作による胸腹部への接触圧力分布の測定
3.3 医療用防護服素材の細菌の付着性の評価
4.医療用防護服着用時の快適性の評価
4.1 医療用防護服着用時の生理・心理反応の評価
4.1.1 異なる防護服着用時の温熱的快適性評価
4.1.2 環境条件による影響・装備による熱ストレスの影響
第5節 運動強度に適合したスポーツ用ブラジャーの開発と評価
1.スポーツシーンによる胸部挙動の違い
1.1 バスト揺れ
1.2 胸部の皮膚変形
2.運動中の胸部およびスポーツブラの挙動と胸部感覚との関連分析
2.1 バスト揺れ
2.1.1 実験方法
2.1.2 結果および考察
2.2 胸部の皮膚変形
2.2.1 実験方法
2.2.2 結果および考察
3.胸部挙動分析に基づいたスポーツブラの機能設計
3.1 ランニングブラ
3.2 低強度運動用ブラ
4.胸部挙動分析に基づいて設計されたスポーツブラの優位性
4.1 ランニングブラ
4.1.1 実験方法
4.1.2 実験結果
4.2 低強度運動用ブラ
4.2.1 実験方法
4.2.2 実験結果
第6節 QOL向上に貢献する下着製品開発とその評価
1.メディキュアの開発
1.1 開発の背景
1.2 低刺激インナーの開発
1.3 エビデンスの取得
1.4 製品の広がり
1.4.1 ネックカバー
1.4.2 アームレッグカバー
1.4.3 前開きハーフトップ
2.専門性の高い企業との連携
2.1 病院ルート (株式会社アデランス)
2.2 介護ルート (株式会社リブドゥコーポレーション)
2.3 専用商品の展開 (アルケア株式会社)
3.啓発活動
3.1 医療機関との連携
3.2 看護師セミナーの開催
4.新販路開拓の推進
第7節 スポーツシューズの運動機能的履き心地、感性デザイン
1.スポーツシューズの機能デザイン
1.1 スポーツシューズの構造
1.2 スポーツシューズに求められる機能
1.3 スポーツシューズのフィット性デザイン
1.3.1 アッパーの変形分布測定手法
1.3.2 紐締め時のフィット性定量化手法
1.3.3 運動時のフィット性定量化手法
2.スポーツシューズの外観デザイン
2.1 スポーツシューズを観察した際に抱く印象の定量化
2.2 デザインの定量化
2.3 デザイン作業への適用可能性
第8節 座り心地と寝心地の感性計測・評価
1.鉄道車両用シートのカバー色が座り心地にどのような影響を与えているのか?
1.1 緒言
1.2 方法
1.3 結果と考察
2.寝姿勢は立位姿勢のS字に近い方が良いのだろうか?
2.1 緒言
2.2 方法
2.3 結果と考察
◇第10章 食品パッケージ分野における開発事例と使いやすさ、おいしさの評価事例◇
第1節 パッケージデザインの科学的評価と見やすさ、わかりやすさの改善
1.「食品表示のわかりやすさ」の現状と課題
2.ユニバーサルデザイン視点に立った「わかりやすさ」の評価
2.1 科学的アプローチに基づく「わかりやすさ」の定義
2.2 パッケージにおける「わかりやすさ」の評価手法
2.2.1 情報量
2.2.2 タイポグラフィ(文字)
2.2.3 色彩設計
2.3 「基準による表示のデザイン改善」を実践
3.わかりやすいピクトグラムを用いた情報伝達 - 食物アレルギー表示を例に -
3.1 食物アレルギー表示の現状と課題
3.2 ピクトグラムに対する「わかりやすさ」検証方法
第2節 医療現場で使用される栄養食品の包装デザイン
1.医療現場で使用される栄養食品
1.1 使用の流れ
1.2 包装デザインに求められること
2.半固形・とろみ流動食の包装デザイン
2.1 識別性の改善
2.2 医療従事者へのアンケート
2.2.1 方法
2.2.2 識別性評価の結果
2.2.3 感性評価の結果
2.3 包装改善の効果
3.2度目のリニューアル
3.1 感性に働きかける表現の検討
3.2 医療従事者へのアンケート
3.2.1 方法
3.2.2 結果
3.3 包装改善の効果
第3節 売れる商品を創るための包装設計とその進め方
1.食品包装開発の基本
1.1 食品における容器包装の目的と役割
1.2 食品包装設計の考え方
1.2.1 包装を取り巻く環境の変化
1.2.2 現在、食品包装に求められる4つのキーワード
2.売れる食品を創るための包装設計の留意点
2.1 食品包装設計で考慮すべき要因
2.2 包装設計に対するチェック項目
2.3 品質保持包装、ユニバーサルデザイン包装、環境対応包装の考え方
2.3.1 品質保持のための包装設計
2.3.2 ユニバーサルデザインと包装設計
2.3.3 環境対応包装の考え方
2.4 安全・安心の確保と品質保証
2.4.1 包装の安全・衛生性
2.4.2 包装の品質管理
2.4.3 安全・安心の確保と適法性
3.最近の食品容器包装の動きと将来展望
3.1 高齢者対応包装:カット野菜、電子レンジ加熱食品の例
3.2 持続可能な社会の実現に貢献する包装
3.3 食品ロス対策
第4節 おいしさの構成要素と、表現する言葉
1.おいしさを構成する要素
1.1 味
1.2 香り
1.3 食感
1.4 3要素の複合
1.5 色、外観、音
1.6 情報
1.7 記憶
2.おいしさの発生から認識までの経路
3.おいしさを表現する言葉
第5節 おいしさを伝えるパッケージデザインの評価とポイント
1.食品パッケージデザインの目的と機能
2.商品パッケージでおいしさを伝える要素
2.1 ネーミング
2.2 キャッチコピー
2.3 シズル写真
2.4 デザインの世界観
3.優良誤認等法律への留意