レポートナンバー 0000003561
自動車用プラスチック部品のメーカー分析と需要予測
有限会社シーエムシー・リサーチ
−世界の完成車・部品メーカー分析/EV・HEV時代のプラスチック需要予測−
発刊日
2011/05/30
言語日本語
体裁A4/328ページ
ライセンス/価格328ページ
0000003561
レポート概要
◆ 世界の自動車メーカー32 社、プラスチック部品メーカー70 社の拠点を網羅
◆ 自動車部品向けプラスチック材料の需要量、需要変動インパクトを解析
◆ モジュール化のメーカー動向、開発動向を詳述
◆ 自動車用プラスチック部品の成形技術の開発動向を詳述
◆ 自動車分野の環境規制動向を詳述
◆ ブラスチック部品の要求性能、プラスチックの物性評価を詳述
企画のねらい
環境保護、資源保護のため、今までの化石燃料からの依存を少しでも減じる方策が世界各国で検討され、この動きに沿って自動車業界では新しい動きが進んでいる。石油系燃料を動力源とした従来型の自動車の他に、電気エネルギーを使用する電気自動車(EV)や石油資源と電気エネルギー両者を使用するハイブリッド車(HEV、PHEV)が開発され、上市されたことである。
これらエコカーの開発では、車体の軽量化が主要テーマとなっており、多くの部品でプラスチック化が検討されている。本レポートは、こうした市場環境を背景に、従来車のプラスチック部品別・材料別の需要量を捉えて、今後のエコカーの普及に従って起こる材料別の需要量の変化を予測することを狙いとして企画したものである。
しかし、プラスチック部品の需要動向を分析するためには主要部品メーカーと完成車メーカーのサプライチェーンの把握や、部品のモジュール化などの技術開発動向の把握も重要な要素となる。そのため本レポートで、自動車産業全体を対象に、グローバル規模での自動車メーカーの生産動向、生産拠点、および主要部品メーカーの動向、生産拠点を網羅し、主要部品のサプライチェーンに迫りながらプラスチック部品の開発・需要動向の分析を行った。
本レポートの扱う情報は多岐におよぶが、そのポイントを示すと以下の通りである。
- 世界の主要自動車メーカー32 社、プラスチック部品メーカー70 社の生産拠点を網羅
- 採用プラスチック材料の車種区分別に部位別に解析し、プラスチック需要量を試算
- 次世代自動車の普及による部品構成の変化からプラスチック材料に及ぼす影響を分析
- 各部品別プラスチック材料と生産時の樹脂投入量を解析、樹脂別の需要予測
- 部品のモジュール化における企業動向、部品・材料・開発動向およびモジュール化のメリット、デメリットを詳述
- プラスチック部品の成形技術の最近の進歩と技術動向を詳述
東日本大震災が世界の自動車生産に深刻な影響をおよぼしている。自動車関連部品の工場が被災し、その供給が止まったことで、日本国内だけでなく世界の完成車メーカーが生産調整、操業短縮などを余儀なくさせられた。被災地域の部品の供給がここまで影響を及ぼすことは完成車メーカー当事者の予測さえも超えていたことから、部品の供給体制の在り方が検討課題となってきた。
「自動車メーカー、部品メーカーの生産拠点は、これで危機対応が十分か。」、「消費地志向で生産拠点の拡充戦略を取っているが、工場立地の危険性を見直す必要があるのではないか。」など自動車生産に関連企業全体が、部品のサプライチェーンを把握することの重要性、供給体制等の見直しが課題となっている。
こうした環境下、本レポートの発行の運びとなったが、自動車産業関係企業の今後の戦略構築において有用な資料となることを確信し、購読をお勧めする。
レポート詳細
調査レポートの構成
- Ⅰ 総括
-
1 総括(概要)
1.1 はじめに
1.2 自動車産業の動向について
(1) 自動車の市場概況
(2) 国内/世界の生産台数推移(主要国の車種別の推移)
(3) 次世代自動車出荷台数推移(HEV/EV/PEV/FCV)
(4) 世界市場における日本メーカーの戦略(生産拠点、増産計画)
(5) 世界市場における欧米メーカーの戦略(生産拠点、増産計画)
(6) BRICs 等の主要メーカーの戦略(生産拠点、増産計画)
1.3 部品産業の動向について
(1) 日本の自動車部品メーカーの動向
(2) 海外の主要樹脂部品メーカーの動向
1.4 自動車プラスチック部品市場
(1) 自動車と部位別プラスチック構成部品
(2) 自動車部品用プラスチックの需要動向
(3) モジュール化
1.5 技術関連事項
(1) 自動車関連のプラスチックの最新技術(材料関連、成形技術など)
(2) 次世代車(特にEV/HEV)普及のための技術課題
1.6 環境(資源保護)対応等の関連法規制について
(1) 地球温暖化の動向
(2) 世界的な取り組み動向
(3) 世界各国の有害物質の規制動向
- Ⅱ 自動車産業
-
2.自動車メーカーの動向
2.1 自動車の市場概況(今後の方向性)
2.2 国内/世界の生産台数推移(主要国の車種別の推移)
(1) 日本の自動車の国内における生産台数
(2) 日本メーカーの海外における生産台数
(3) 日本の自動車メーカーの生産台数
(4) 世界の自動車の地域別生産台数
(5) 世界の主要国の自動車の生産台数
(6) 世界の自動車の主要メーカーの生産台数
(7) 日本の自動車の国内における生産台数の予測
(8) 世界の自動車の地域別生産台数の予測
2.3 次世代自動車出荷台数推移(HEV/EV/PEV/FCV)
2.4 世界市場における日本メーカーの戦略(生産拠点、増産計画)
(1) トヨタ自動車
(2) 日産自動車
(3) ホンダ
(4) スズキ
(5) マツダ
(6) 三菱自動車
(7) ダイハツ
(8) 富士重工
(9) いすゞ
(10) 日野自動車
(11) 三菱ふそう
(12) UDトラックス
2.5 世界市場における欧米メーカーの戦略(生産拠点、新興国対策)
(1) General Motors Company
(2) Ford Motor Company
(3) Chrysler Group LLC
(4) Volkswagen AG
(5) Daimler AG
(6) BMW AG (Bayerische Motoren Werke AG)
(7) Renault S.A.
(8) PSA Peugeot Citroen
(9) Fiat Group Automobiles S.p.A.
(10) AB Volvo の生産拠点
2.6 BRICs等の主要メーカーの戦略(生産拠点)
(1) 現代自動車(起亜自動車)
(2) Tata Motors Ltd
(3) 東風汽車集団(Dongfeng)
(4) 上海汽車工業(集団)総公司(SAIC)
(5) 中国長安汽車集団股份有限公司(Changan/Chana)
(6) 中国第一汽車集団公司(FAW)
(7) 北京汽車集団有限公司(BAIC)
(8) 広州汽車集団有限公司(GAC)
(9) 奇瑞汽車股份有限公司(Chery)
(10) 吉利控股集団 (Geely) の生産拠点
- Ⅲ 自動車部品産業
-
3 自動車部品メーカーの動向
3.1 日本の自動車部品メーカーの動向
3.1.1 自動車部品メーカーの動向
3.1.2 海外シフトする自動車生産
(1) 自動車メーカーの海外生産動向
(2) 自動車部品メーカーの海外生産拠点
3.1.3 内装一般樹脂部品メーカーの動向
(1) 豊田合成
(2) 三光合成
(3) 河西工業株式会社
(4) 林テレンプ
(5) 水菱プラスチックス
(6) ダイキョーニシカワ
(7) 日本プラスト
(8) タカギセイコー
(9) しげる工業
3.1.4 インストルメントパネルメーカーの動向
(1) カルソニックカンセイ
(2) イノアックコーポレーション
(3) プレス工業
(4) 東海ゴム工業
(5) 森六テクノロジー
(6) コジマプレス
3.1.5 シートメーカーの動向
(1) トヨタ紡織
(2) テイ・エステック
(3) タチエス
(4) デルタ工業
(5) 東洋シート
(6) 日本発条(ニッパツ)
3.1.6 ガソリンタンクメーカーの動向
(1) FTS
(2) イナジーオートモーティブシステムズ
(3) 八千代工業
(4) 坂本工業
(5) 東京ラヂエーター
3.1.7 インテークマニホールドメーカーの動向
(1) アイシン精機
(2) ケーヒン
(3) マーレーフィルターシステムズ
(4) ミクニ
3.1.8 その他の主要部品メーカーの動向
(1) タカタ
(2) 芦森工業
(3) 小糸製作所
(4) 市光工業
(5) スタンレー電気
(6) 鬼怒川ゴム工業
(7) 西川ゴム工業
(8) 村上開明堂
(9) ファルテック
(10) アルファ
3.2 海外の樹脂部品メーカーの動向
3.2.1 海外の主要樹脂部品メーカーの動向
3.2.2 内装部品メーカーの動向
(1) Johnson Controls Inc.
(2) Lear Corporation
(3) Hyundai Mobis Co.,Ltd.
(4) Visteon Corp.
(5) Woodbridge Foam Corporation
(6) Autoliv, Inc.
(7) Brose Fahrzeugteile GmbH & Co.KG
(8) Delphi Automotive LLP
(9) Recticel S.A.
(10) Peguform GmbH & Bo.
(11) Rochling Group
(12) Key Safety Systems,Inc.
(13) Grammer AG
(14) Hyundai Dymos.Inc.
(15) ISRINGHAUSEN GmbH & Co. KG
(16) International Textile Group,Inc.
(17) Hanil E-Hwa Co.,Ltd.
(18) Daewon Kangup Co.,Ltd.
(19) W.E.T. Automotive Systems AG
(20) Grupo Antolin-Irausa S.A.
(21) Recaro GmbH & Co. KG
3.2.3 外装部品メーカーの動向
(1) Magna International Inc.
(2) Faurecia S.A.
(3) Hyundai Mobis Co.Ltd.
(4) Visteon Corp.
(5) Magneti Marelli Holding S.p.A
(6) Plastic Omnium
(7) DURA Automotive Systems LLC.
(8) Samvardhana Motherson Reflectec
(9) Kiekert AG
(10) Inalfa Roof Systems Group B.V.
(11) Sungwoo Hitech Co.,Ltd.
(12) Hwashin Co. Ltd.
(13) ZANINI AUTO GROUP S.A.
(14) Guardian Industries Corp.
- Ⅳ プラスチック部品・モジュール
-
4 プラスチック部品市場とモジュール開発動向
4.1 自動車用プラスチック構成部品
4.1.1 自動車部品用プラスチックの需要動向
(1) 従来車におけるプラスチックの需要動向
(2) 部品別の樹脂材料の使用状況について
4.1.2 外装部品(フロント周辺、エアロパーツなど)
(1) 概要
(2) バンパー材
(3) TSOP
(4) ボディ外板関係部品
4.1.3 内装部品
(1) 概要
(2) インストルメントパネル(インパネ)
(3) ドアトリム
(4) SPM工法
(5) シート
4.1.4 エンジンルーム内部品
(1) 概要
(2) エンジン本体の周辺樹脂部品
(3) 吸気系部品
(4) エアーインテークマニホールド(インマニ)
(5) エアーインテークパイプ
(6) 冷却系部品
4.1.5 燃料系の部品
(1) 概要
(2) 燃料タンク
4.1.6 駆動系の部品
4.1.7 その他の部品
4.2 HEV(PHEV)のプラスチック部品
4.2.1 HEV・PHEVでプラスチック部品の何が変わるか
4.2.2 HEVに使われている部品
4.2.3 リチウムイオン電池素材メーカーの動向
4.2.4 PHEVに使われる部品
4.3 EVで不要になる部品・残る部品
4.4 FCVにいて
4.5 自動車部品用プラスチックの需要予測
4.5.1 自動車部品用プラスチックの需要量
(1) 車種別生産台数
(2) 部位別の使用樹脂と材料投入量
(3) 自動車向けプラスチックの需要推移
4.5.2 部位別の使用樹脂と材料投入量の計算例
(1) 試算の前提
(2) バンパー周り
(3) 外装
(4) ボディ外板
(5) 内装
(6) 内装・モジュール
(7) エンジン周り
(8) 燃料系
(9) 駆動系
(10) 電気・電子系
(11) その他部品
4.5.3 自動車生産台数の予測
(1) メーカー別生産台数予測
(2) 車種別生産台数予測
4.5.4 エコカー導入の予測
(1) エコカーの導入予測台数
(2) エコカーの普及予測
(3) 樹脂需要予測
(4) 電気自動車の導入を考慮した樹脂需要の予測
(5) エコカーの市場導入による樹脂需要の減少インパクト
4.6 自動車部品のモジュール化
4.6.1 モジュール化の動向
4.6.2 モジュール化のメーカー動向
4.6.3 モジュール部品の開発動向
(1) フロントエンドモジュール
(2) コックピットモジュール
(3) バックドアモジュール
(4) ドアモジュール
(5) その他のモジュール
- Ⅴ プラスチック関連技術
-
5.プラスチック関連技術開発動向
5.1 自動車用途のプラスチックの技術動向(材料関連、成形技術)
5.1.1 最近の技術開発動向
5.1.2 材料開発技術
5.1.2.1 新規材料開発
(1) ポリオレフィン(PO)系ポリマー
(2) ポリスチレン(PS)系ポリマー
(3) ポリアミド(PA)系ポリマー
(4) ポリエステル系ポリマー
(5) ポリイミド系ポリマー
(6) ポリケトン系ポリマー
(7) 新規透明性ポリマー
(8) その他のポリマー 5.1.2.2 既存の材料の組合せによる材料開発
(1) ポリマーアロイ
(2) ナノアロイ
(3) 強化系複合材料(Composite)
(4) 複合材料の最近の開発動向
5.1.3 成形加工技術(射出成形)
(1) 高射出率・低圧成形
(2) 射出圧縮成形
(3) ガスアシスト射出成形
(4) 多色成形・多材質成形
(5) DSI(ダイスライド射出成形)法、・DRI(ダイ回転射出成形)法
(6) 臨界流体による微細発泡成形
(7) インモールド成形
(8) 金型温度可変成形
(9) RFM 技術(RP 東プラ開発)
(10) コンパウンディング同時射出成形
(11) ホットメルトモールディング
5.1.4 その他の技術開発
(1) CAE
(2) リサイクル
(3) レーザ透過溶着
(4) メタライジング技術
(5) 三次元造形
5.1.5 自動車に使用される主なプラスチックの最近の動向
(1) PP(ポリプロピレン)
(2) HDPE (高密度ポリエチレン)/EVOH樹脂(燃料タンク用材料)
(3) ABS樹脂
(4) PA(アミド:ナイロン)樹脂
(5) PBT(ポリブチレンテレフタレート)
(6) POM(ポリアセタール:ポリオキシメチレン)
(7) PC(ポリカーボネ―ト)
(8) m-PPE(変性ポリフェニレンエーテル)
5.2 次世代車(EV/HEV)の技術課題
5.2.1 概要
5.2.2 電池
(1) ニッケル水素電池
(2) リチウムイオン電池
(3) 燃料電池(FC)
(4) その他の二次電池
5.2.3 自動車システム・メカニズムおよび部材
(1) 回生ブレーキ
(2) モーターの開発
(3) インバータ
(4) 構造用部材の新規の素材開発
5.2.4 充電技術とインフラ整備
(1) 充電方法
(2) ナビゲーションン環境の整備
- Ⅵ 環境規制
-
6 環境(資源保護)対応等の関連法規制(日・米、欧・中国・その他)
6.1 地球温暖化に対する動向
6.2 世界的な取組み動向
(1) 気候変動に関する国際連合枠組み条約(UNFCCC)
(2) 京都議定書
(3) COP15
6.3 世界各国の有害物質等の規制動向
(1) 日本の規制動向
(2) 欧州の規制動向
(3) 米国の規制動向
(4) その他の規制動向
6.4 エコカー減税
- Ⅶ プラスチックデータ
-
7.プラスチックの物性・生産動向
7.1 プラスチックの分類
7.2 日本のプラスチックの生産動向
7.3 各種プラスチックの特性比較
このカテゴリのレポート
HEV・EV用電池の特性解析&LiB材料の需要予測
発刊日2009/10/23 価格
71,500 円(税込)