レポートナンバー 0000038524
2024年版がんゲノム医療の最新動向と将来展望
株式会社シード・プランニング
~プレシジョン・メディシンのさらなる社会実装に向けて~
発刊日
2024/06/30
言語日本語
体裁A4/152ページ
ライセンス/価格152ページ
0000038524
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ポイント
主要企業・注目企業の製品、売上動向、市場課題、今後の展望から市場規模と成長率を推計・予測
がんゲノム医療、遺伝性がんの検査・予防医療に関する現在の課題と将来展望について、検査企業・アカデミアの関係者へインタビューを実施・分析
がんゲノム医療、遺伝性がんの医療、遺伝カウンセリングの最新の状況について調査
レポート概要
日本における死因の第一位は悪性新生物ですが、早期発見のための検診受診の推進や、検査法・治療法の進歩により、がんの生存率は多くの部位で上昇傾向にあります。2019年にはがん遺伝子パネル検査が保険適用され、既に多くの方が検査を受け、一部で治験を含む薬剤の治療につながっています。
がんの原因は様々ですが、5~10%は生まれつきの遺伝子の変化によりがんになりやすい体質をもつことが知られていて、日本でも診療や遺伝カウンセリングの体制整備が進められてきました。がんゲノム医療の開始により、関係者の中での注目や情報周知、検査実施数の増加、診療体制の拡充の流れはより加速しています。
がんの分野においてゲノム医療が活用されることは、多くの人が社会で長く活躍できる可能性を秘めています。こうした医療をさらに充実させるためには、研究、ビジネス化、臨床実装の流れがシームレスに循環することが不可欠です。
本レポートではがんのゲノム医療に注目し、市場における現状の課題や今後の方向性について情報をまとめ、今後の市場拡大にむけた戦略について検討しました。
レポート詳細
本書の構成概要
総括
本書の調査対象を明示するともに、調査結果の概要、がんゲノム医療の国内市場規模予測、課題と将来展望についてまとめた。
第1章 がんゲノム医療の現状
がん遺伝子パネル検査を中心としたがんゲノム医療の概要、製造販売承認後に保険収載され、現在臨床現場で実施されているがん遺伝子パネル検査の企業、承認を目指している検査を開発している企業(計7社)について調査、分析した。
第2章 遺伝性腫瘍に関するゲノム医療の現状
遺伝性腫瘍の特徴、遺伝性腫瘍の遺伝カウンセリングの概要の他、代表的な遺伝性腫瘍ごとの疾患の特徴や社会的資源、検査の受託状況、遺伝性腫瘍の遺伝学的検査を受託している企業(8社)が提供している検査について調査・分析した。
第3章 がんゲノム医療に関わる法令・ガイドライン等の最新動向
ゲノム医療の進展により、2022年に日本医学会の「医療における遺伝学的検査・診断に関するガイドライン」が約10年ぶりに改定され、さらに2023年には関係者の念願であった「ゲノム医療推進法」が施行された。その概要について調査し、まとめた。
第4章 がんゲノム医療に携わる有識者へのインタビュー
がん遺伝子パネル検査が保険収載され、約5年が経過し、がんゲノム医療をとりまく環境や課題も変化してきている。そこで、遺伝子関連検査の有識者、がんゲノム医療の実施施設の医師/認定遺伝カウンセラー、検査企業の関係者、研究者(計9名)へ、最新動向や将来展望に関するインタビューを実施した。
目次(概要)
はじめに
調査概要
総括
1. 本書の調査対象
2. 概要
3. がんゲノム医療の国内市場規模予測
4. がんゲノム医療の課題と将来展望
第1章 がんゲノム医療の現状
1. がんゲノム医療とは
2. がん遺伝子パネル検査とは
3. がんゲノムプロファイリング検査の製造販売承認を取得している企業
(1) シスメックス
(2) 中外製薬
(3) ガーダントヘルスジャパン
(4) コニカミノルタREALM
4. 製造販売承認・保険適用を目指しているがんゲノムプロファイリング検査を扱う企業
(1) イルミナ
(2) 栄研化学
(3) 大塚製薬
5. がん遺伝子パネル検査に基づく患者申出療養試験
(1) 患者申出療養の概要
(2) 遺伝子パネル検査による遺伝子プロファイリングに基づく複数の分子標的治療に関する患者申出療養
(3) 小児・AYAがんに対する遺伝子パネル検査結果等に基づく複数の分子標的治療に関する患者申出療養
6. 二次的所見の取り扱い
7. C-CATにおけるデータの利活用
(1) C-CATの概要
(2) データの管理と利活用
8. 全ゲノム解析等実行計画
第2章 遺伝性腫瘍に関するゲノム医療の現状
1. 遺伝性腫瘍の特徴
2. 主な遺伝性腫瘍の概要と日本での医療提供体制に関する情報
(1) 遺伝性乳がん/卵巣がん (Hereditary breast and ovarian cancer; HBOC)
(2) リンチ症候群 (Lynch syndrome)
(3) 家族性腺腫性ポリポーシス (Familial adenomatous polyposis; FAP)
(4) 遺伝性パラガングリオーマ・褐色細胞腫症候群 (Hereditary paraganglioma-pheochromocytoma syndrome)
(5) リ・フラウメニ症候群 (Li-Fraumeni syndrome)
(6) 多発性内分泌腫瘍症1型 (Multiple endocrine neoplasia type 1)
(7) 多発性内分泌腫瘍症2型 (Multiple endocrine neoplasia type 2)
(8) MUTYHポリポーシス (MUTYH Polyposis)
(9) 神経線維腫症1型 (Neurofibromatosis 1)
(10) 神経線維腫症2型 (Neurofibromatosis 2)
(11) ポイツ・ジェガース症候群 (Peutz-Jeghers syndrome)
(12) 網膜芽細胞腫 (Retinoblastoma)
(13) フォンヒッペル・リンドウ病 (von Hippel-Lindau syndrome)
(14) 若年性ポリポーシス症候 (Juvenile polyposis syndrome)
3. 遺伝性腫瘍の遺伝カウンセリング
(1) 遺伝カウンセリングとは
(2) 生殖細胞系列に関する遺伝情報の特性
(3) 遺伝性腫瘍の遺伝カウンセリングの対象者
(4) 遺伝性腫瘍の遺伝カウンセリングの流れの例
(5) 遺伝性腫瘍の遺伝学的検査
(6) 遺伝性腫瘍の遺伝カウンセリングの費用
(7) 遺伝性腫瘍の遺伝カウンセリングの担当者
(8) 遺伝性腫瘍の遺伝カウンセリングを提供している施設
4. 遺伝性腫瘍の遺伝学的検査を受託している企業
(1) エスアールエル
(2) LSIメディエンス
(3) ファルコバイオシステムズ
(4) BML
(5) コニカミノルタREALM
(6) ラボコープ・ジャパン
(7) アクトメッド
(8) フィンガルリンク
第3章 がんゲノム医療に関わる 法令・ガイドライン等の最新動向
1. 日本医学会「医療における遺伝学的検査・診断に関するガイドライン」
2. ゲノム医療推進法
第4章 がんゲノム医療に携わる 有識者へのインタビュー
1. 有識者インタビューの概要
2. インタビューの結果まとめ
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