目次
第1章 各皮膚測定・評価における使用機器の選定・測定手法・使用上の注意点
第1節 シワの測定・評価法
はじめに
1.シワの発生機構について
2.直接測定法によるシワの計測について
2.1光切断法による測定の留意点と課題
2.2 格子パターン投影法による計測の留意点と課題
3.間接法によるシワの計測法について
3.1 レプリカ剤の作製の留意点と課題
3.2 レプリカ剤の解析法の留意点と課題
3.3 トレース法による解析の留意点と課題
4.現行シワ計測法の課題と今後
第2節 たるみの測定・評価
はじめに
1.たるみの原因と評価へのアプローチ
2.顔の形状評価
2.1 モアレ画像による形状評価
2.2 三次元形状解析を用いた測定
3.皮膚の粘弾性測定
3.1 Cutometer
3.2 Ballisitometer
3.3 その他の測定機器
4.外力に対する皮膚位相変化による評価
4.1 重力による頬の位相変化を用いた評価
4.2 振動による頬の位相変化を用いた評価
おわりに
第3節 皮膚色の測定・評価
はじめに
1.皮膚色の定量
2.皮膚色を測る機器
2.1 色彩計(色差計)
2.2 反射分光光度計
2.3 紅斑・メラニンインデックスメーター
2.4 画像解析
3.メラニン・紅斑を計測する
3.1 反射分光光度計でメラニン・紅斑を測定する原理
3.2 デジタル画像でメラニン・紅斑を測定する原理
4.各機器を用いた測定例
4.1 L*a*b*の測定例
4.2 反射分光光度計の測定例
5.画像解析を用いた下眼瞼の“くま”評価
5.1 下眼瞼のMI、EI測定
5.2 “くま”のある被験者の下眼瞼部位へのビタミンC配合化粧料連用試験
6.皮膚色計測で考慮すべき点
6.1 色彩計および分光光度計の注意点
6.2 計測法の注意点
6.3 皮膚色計測の注意点
おわりに
第4節 皮膚の血流測定・評価
はじめに
1.血流計測機器
2.熱拡散法(交叉熱電対式組織血流計)
2.1 測定装置と原理
2.2 交叉熱電対式組織血流計による血流計測
2.2.1 頬の安静時の血流レベルと皮膚温の関係
2.2.2 環境温度と安静時の血流レベル
2.2.3 年齢と安静時の血流レベルと皮膚温
2.2.4 安静時の血流レベルの部位差
2.3 マッサージ効果への応用
3.レーザードップラー法
3.1 測定装置と原理
3.2 レーザードップラー血流計による血流計測
3.2.1 環境温度と血流量
3.2.2 年齢と血流量
3.2.3 肌状態と血流量
3.3 健常肌と敏感肌を神経活動から評価
おわりに
第5節 皮脂量の測定・評価
はじめに
1.皮脂について
2.皮脂量測定
2.1 光透過法
2.2 測定上の留意点
2.2.1 測定機器の使用上の留意点
2.2.2 測定環境上の留意点
3.尋常性ざ瘡外用治療の有用性評価
3.1 アダパレンゲルとリン酸クリンダマイシンゲルを用いた8週間ざ瘡外用治療試験
3.1.1 方法
3.1.2 データ解析
3.1.3 結果
3.1.4 まとめ
おわりに
第6節 皮膚水分量の測定および保湿剤の評価
はじめに
1. 業界の現状
2.保湿剤評価のための計測機器
3.コンダクタンスと角層水分含量
4.測定における注意点
4.1 接触圧
4.2 電極径
4.3 温度と湿度
4.4 部位差
4.5 その他注意点
5.測定例
おわりに
第7節 角層の機能および皮膚バリア機能の評価
1.角層の機能
2.角層の構造
3.角層からの水分蒸散の測定
4.皮膚バリア機能の評価
5.実験的皮膚バリア機能低下モデルでの有効成分の評価法例
5.1 被験者
5.2 被験部位
5.3 試験試料
5.4 実験肌荒れの作製方法
5.4.1 実験肌荒れの作製 (テープストリッピング処理)
5.4.1.1 試験試料の使用期間と使用方法
5.4.1.2 TEWLの測定
5.4.2 実験肌荒れの作製 (SDS処理)
5.4.2.1 試験試料の使用期間と使用方法
5.4.2.2 TEWLの測定
5.5結果
第8節 皮膚のハリ・柔軟性( 粘弾性)・弾力性の測定・評価
1.皮膚の物理特性の測定について (Physical Properties)
2.皮膚の柔軟性、弾力性について
3.真皮の物理特性について
4.一般的に用いられる皮膚物理特性測定器
4.1 プローブの当て方
4.2 測定回数
4.3 測定部位
5.ハリ、柔らかさの評価
5.1 ハリ、柔らかさの測定
第9節 皮膚厚、表皮厚、角層厚の測定・評価および皮膚内部の断層像の測定
はじめに
1. 皮膚の厚さ調査について
1.1 超音波画像法
1.2 光干渉断層画像法
1.3 共焦点レーザー顕微鏡
第10節 角層細胞間脂質の測定
はじめに
1.角層細胞間脂質の構成成分に関する知見
2.角層の表面形状観察
3.角層細胞間脂質のラメラ構造の解析
4.分光学的手法による細胞間脂質の測定
5.角層細胞間脂質モデルの新規構築法の開発
おわりに
第11節 美白における有用性の測定・評価
はじめに
1.皮膚の色のなりたち
2.美白評価方法
2.1 目視および写真による改善度の評価
2.2 機器測定による評価
2.2.1 メラニン指数による方法
2.2.2 色彩計を用いた均等色空間による方法
2.2.3 ロボスキンアナライザーによる方法
2.2.4 独立成分分析を用いた色素成分分離計測法
おわりに
第2章 臨床現場における診断時の測定・評価手法
第1節アトピー性皮膚炎患者の年代別特徴〜診断と治療〜
1.診断、重症度把握
1.1 アトピー性皮膚炎の診断基準
1.2 血液検査
1.2.1 血清IgE値の上昇
1.2.2 血清TARC(Th2ケモカイン)の上昇
1.3 日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎重症度分類
1.4 年齢による特徴
2.治療の原則
2.1 外用療法
2.2.1 ステロイド外用薬
2.2.2 免疫抑制外用薬
2.2 内服療法
2.3 紫外線療法
2.4 保湿・スキンケア
最後に・・アトピー性皮膚炎患者との会話
第2節 白癬における皮膚状態の測定・評価
1.白癬とは
2.発症、悪化の原因や誘因
3.臨床症状
4.鑑別疾患
5.診断のための検査
5.1 直接顕微鏡検査(直接鏡検)
5.2 培養検査
5.3 培養の必要性と白癬菌の分類
6.治療
6.1 治療の必要性
6.2 治療方法
6.2.1 治療の選択
6.2.2 外用治療
6.2.3 内服治療
6.2.4 治療の目的
7.予防
第3節 臨床現場におけるかゆみの診断時の測定・評価手法
第4節 炎症の評価
はじめに
1.アレルギー性接触皮膚炎
1.1 接触皮膚炎の定義と分類
1.1.1 刺激性接触皮膚炎
1.1.2 アレルギー性接触皮膚炎
1.1.3 光接触皮膚炎
1.2 アレルギー性接触皮膚炎の炎症評価 (Stage分類)
1.2.1 Stage 1 of ACD
1.2.2 Stage 2 of ACD
1.2.3 Stage 3 of ACD
1.3アレルギー性接触皮膚炎の炎症評価の意義
2.薬疹
2.1 薬疹の定義と分類
2.1.1 薬疹の臨床型
2.1.1.1 丘疹紅斑型
2.1.1.2 多形紅斑型
2.1.1.3 蕁麻疹型
2.1.1.4 その他の薬疹
2.1.2 重症型薬疹の臨床型
2.1.2.1 Stevens-Johnson症候群 (SJS)
2.1.2.2 中毒性表皮壊死症 (TEN: toxic epidermal necrolysis)
2.1.2.3 その他の重症型薬疹
2.2 薬疹の炎症評価
2.3 薬疹の炎症評価の意義
3.尋常性乾癬
3.1 尋常性乾癬とは
3.2 尋常性乾癬の炎症評価 (PASI score: psoriasis area and severity index)
3.3 尋常性乾癬の炎症評価の意義