レポートナンバー 0000006423
次世代シーケンサーの利用現状と将来展望
株式会社シード・プランニング
〜医学研究から臨床応用に向けたゲノム研究の最新状況〜
発刊日
2012/11/30
言語日本語
体裁A4/131ページ
ポイント
次世代シーケンサーの国内市場予測
医学研究における次世代シーケンサーの利用現状と臨床応用に向けた展望
製薬企業など産業分野における次世代シーケンサーの利用現状
レポート概要
2007年頃より登場した次世代シーケンサーは、従来のキャピラリーシーケンサーと比較し、スピード、コスト面においてゲノム解析が飛躍的に容易となり、 ゲノム関連研究に大きなインパクトをもたらしました。さらに次世代シーケンサーが対応するアプリケーションは、塩基配列解析だけでなく、トランスクリプトーム解析、エピゲノム解析、メタゲノム解析など幅広く、医学研究のみならず分子生物学のあらゆる研究分野で利用される装置となっています。
2010年には解析処理能力を抑えたパーソナルタイプの次世代シーケンサーが登場したことで、小規模な研究室での導入も進みました。2011年にはパーソナルシーケンサー用のがん関連遺伝子検出キットが発売され、パーソナルシーケンサーは将来の次世代シーケンサーの診断用途での利用を想定したものといえます。米国ではすでに臨床応用を見据えた次世代シーケンサーの開発や企業提携などが進んでいます。
本書では進展する次世代シーケンサーの開発現状および市場展望を行うとともに、医学研究や創薬など産業分野における利用現状と将来展望を調査しました。
レポート詳細
調査方法
公開情報検索、ヒアリング(次世代シーケンサー開発企業、受託解析企業、製薬企業、大学・研究機関)
調査対象
次世代シーケンサー開発企業14社 (ヒアリング調査2社)
受託解析企業 (ヒアリング調査2社)
国内製薬企業 (ヒアリング調査6社)
大学・公的研究機関 (ヒアリング調査3研究者)
目次
第1章 次世代シーケンサーの概要
1-1 次世代シーケンサーの定義・世代分類
1) 第2世代
2) 第3世代
3) 第4世代
4) 第5世代
1-2 次世代シーケンサーの主なアプリケーション
1-3 次世代シーケンサーの急速な技術進展
1) スループットの上昇
2) アプリケーションの拡大
3) 試薬・キット
4) ソフトウェアとデータ解析フロー
1-4 次世代シーケンサーの性能比較
1-5 大型シーケンサーとパーソナルシーケンサーの方向性
1) 大型シーケンサーの特徴
2) パーソナルシーケンサーの特徴
第2章 次世代シーケンサーを取り巻く現状
2-1 米国における次世代シーケンサーの開発状況
1) ヒトゲノム計画
2) 1,000ドルゲノム計画と次世代シーケンサー開発
3) Advanced Sequencing Technology Awards
2-2 次世代シーケンサーメーカーの動向
1) イルミナ
2) ライフテクノロジーズ
3) ロシュ・ダイアグノスティックス
4) Pacific Biosciences
2-3 パーソナルシーケンサーの特徴
1) パーソナルシーケンサーの性能
2) パーソナルシーケンサーの性能比較
3) 臨床研究向け試薬
2-4 診断利用に向けた次世代シーケンサーの展望
1) 次世代シーケンサーメーカーの動向
2) 試薬、検査企業の動向
2-5次世代シーケンサーの開発動向
1) ナノポアシーケンサー
2) IT企業の参入
2-6 受託解析サービスの現状
1) 国内の受託解析企業の動向
2) 中国BGIの動向
2-7 DTC遺伝子検査サービスの動向
2-8関連学会・シンポジウム
1) 海外
2) 国内
第3章 次世代シーケンサーおよび関連産業の国内市場
3-1 次世代シーケンサーのバリューチェーン
3-2 次世代シーケンサーの国内市場
1) メーカー別の状況
2) 今後の市場予測
3-3 関連市場の動向
1) 試薬市場
2) ソフトウェア市場
3) ハードウェア市場
4) ソリューション市場
5) 受託解析市場
3-4 利用分野の展望
第4章 医学研究における次世代シーケンサーの利用現状
4-1 医学研究における次世代シーケンサーの利用現状
1) GWASから次世代シーケンサーへ
2) 次世代シーケンシングの対象疾患
4-2 がんゲノム解析の動向
4-2-1 国際共同プロジェクトの動向
1) Cancer Genome Atlas(TCGA)
2) Cancer Genome Project
3) 国際がんゲノムコンソーシアム
4-2-2 がんゲノム解析の実施状況
4-3 がんゲノムの変異探索
4-3-1 ドライバー変異とパッセンジャー変異
4-3-2 融合遺伝子の探索
4-3-3 エクソーム解析の現状
4-4 次世代シーケンサーと分子標的薬開発
4-4-1 分子標的薬開発のトレンド
4-4-2 固形がんの原因変異探索
1) 肺がんの融合遺伝子EML4-ALK
2) 固形がんの原因遺伝子と治療薬の開発状況
4-4-3 がんの個別化医療の状況
1) 肺がんの分子標的薬
2) 乳がんの個別化医療
4-5 iPS細胞研究における次世代シーケンサー
1) 安全性評価のためのエピゲノム解析
2) ウイルスベクターの安全な導入部位決定
4-6 感染症研究における次世代シーケンサー
1) 感染症研究における次世代シーケンシングのインパクト
2) 感染症検査における次世代シーケンサー利用
3) 製薬・食品業界における病原微生物のゲノム解析
第5章 創薬における次世代シーケンサーの利用現状
1) ヒアリングの目的
2) ヒアリング企業のプロフィール
3) ヒアリング先への質問結果
第6章 次世代シーケンサー開発企業の動向
1) Complete Genomics
2) Illumina
3) Intelligent Bio-Systems
4) Life Technologies
5) Pacific Biosciences
6) Roche
7) GnuBIO
8) IBM
9) Intel
10) LaserGen
11) Lightspeed Genomics
12) Nabsys
13) NobleGen Biosciences
14) Oxford Nanopore Technologies
第7章 次世代シーケンサーに関連する国家プロジェクトの動向
7-1 文部科学省
7-2 厚生労働省
7-3 経済産業省
7-4 農林水産省