レポートナンバー 0000007812
応用が拡がるDDS
株式会社エヌ・ティー・エス
〜人体環境から農業・家電まで〜
発刊日
2013/07
言語日本語
体裁B5/578ページ
ライセンス/価格578ページ
0000007812
レポート概要
DDSのキーコンセプト、「必要とする場所」に「必要な量」を「必要な時間」送達することに照らして、医薬、医療機器への応用、農薬、家電品と多様に拡がるDDSをまとめた新しい視点の一冊!
病気の診断、治療に有効な最先端、次世代の医薬から、虫や雑草などの防除に有効な農薬の製剤、施用、さらに家電品の虫害対策まで網羅する。
レポート詳細
編著者
寺田 弘 |
新潟薬科大学 学長/東京理科大学薬学部DDS研究センター |
中川 晋作 |
大阪大学大学院薬学研究科 教授 |
辻 孝三 |
製剤技研 代表 |
牧野 公子 |
東京理科大学薬学部 教授 |
絹田 精鎮 |
株式会社オプトニクス精密 代表取締役 |
西野 敦 |
西野技術士事務所 代表 |
執筆者(掲載順)
計96名
吉野 廣祐 |
神戸学院大学ライフサイエンス産学連携研究センター 客員特別研究員 |
岡田 弘晃 |
株式会社岡田DDS研究所 代表取締役所長/東京薬科大学名誉教授 |
杉野 雅浩 |
城西大学薬学部 助手 |
藤堂 浩明 |
城西大学薬学部 准教授 |
杉林 堅次 |
城西大学薬学部 教授 |
吉岡 靖雄 |
大阪大学大学院薬学研究科 准教授 |
堤 康央 |
大阪大学大学院薬学研究科 教授/研究科長 |
安井 寛 |
東京大学医科学研究所附属病院 特任講師 |
今井 浩三 |
東京大学医科学研究所 附属病院長 |
丸山 一雄 |
帝京大学薬学部 教授 |
小田 雄介 |
帝京大学薬学部 助手 |
小俣 大樹 |
帝京大学薬学部 研究員 |
澤口 能一 |
帝京大学薬学部 研究員 |
直井 智幸 |
帝京大学大学院薬学研究科 |
鈴木 亮 |
帝京大学薬学部 准教授 |
片岡 一則 |
東京大学大学院工学研究科 教授 |
石井 武彦 |
東京大学大学院工学研究科 特任准教授 |
友田 敬士郎 |
東京理科大学薬学部 助教 |
牧野 公子 |
東京理科大学薬学部 教授 |
玉井 郁巳 |
金沢大学大学院医薬保健学総合研究科 教授 |
山本 昌 |
京都薬科大学薬剤学分野 教授 |
廣田 慶司 |
東京理科大学薬学部/薬学部DDS研究センター 助教 |
寺田 弘 |
新潟薬科大学 学長/東京理科大学薬学部DDS研究センター |
山口 葉子 |
聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター 准教授 |
土山 遼 |
大阪大学大学院薬学研究科 |
長瀬 翔太郎 |
大阪大学大学院薬学研究科 |
八木 清仁 |
大阪大学大学院薬学研究科 教授 |
近藤 昌夫 |
大阪大学大学院薬学研究科 准教授 |
秋吉 一成 |
JST ERATO 秋吉バイオナノトランスポータープロジェクト/京都大学大学院工学研究科 教授 |
西村 智貴 |
JST ERATO 秋吉バイオナノトランスポータープロジェクト/京都大学大学院工学研究科 特定研究員 |
良元 伸男 |
名古屋大学大学院生命農学研究科 特任助教 |
黒田 俊一 |
名古屋大学大学院生命農学研究科 教授 |
二木 史朗 |
京都大学化学研究所 教授 |
田中 弦 |
杏林大学医学部 助教 |
中瀬 生彦 |
大阪府立大学21世紀科学研究機構 特別講師 |
東阪 和馬 |
大阪大学大学院薬学研究科 助教 |
柴田 寛子 |
国立医薬品食品衛生研究所薬品部 主任研究官 |
鎌田 春彦 |
独立行政法人医薬基盤研究所バイオ創薬プロジェクト サブプロジェクトリーダー |
紀平 哲也 |
独立行政法人医薬品医療機器総合機構ワクチン等審査部 審査役 |
秋田 英万 |
北海道大学大学院薬学研究院 准教授 |
山田 勇磨 |
北海道大学大学院薬学研究院 助教 |
畠山 浩人 |
北海道大学大学院薬学研究院 特任助教 |
林 泰弘 |
北海道大学大学院薬学研究院 特任助教 |
原島 秀吉 |
北海道大学大学院薬学研究院 教授 |
水口 裕之 |
大阪大学大学院薬学研究科 教授 |
中川 晋作 |
大阪大学大学院薬学研究科 教授 |
角田 慎一 |
独立行政法人医薬基盤研究所バイオ創薬プロジェクト プロジェクトリーダー |
長野 一也 |
独立行政法人医薬基盤研究所バイオ創薬プロジェクト プロジェクト研究員 |
松尾 一彦 |
近畿大学薬学部 助教/大阪大学大学院薬学研究科 |
岡田 直貴 |
大阪大学大学院薬学研究科 准教授 |
田畑 泰彦 |
京都大学再生医科学研究所 教授 |
中川 岳志 |
大阪大学大学院薬学研究科 |
辰巳 公平 |
東京女子医科大学先端生命医科学研究所 特任助教 |
大橋 一夫 |
東京女子医科大学先端生命医科学研究所 特任准教授 |
岡野 光夫 |
東京女子医科大学 教授/副学長/先端生命医科学研究所 所長 |
板倉 剛 |
慶應義塾大学病院整形外科 助教 |
中村 雅也 |
慶應義塾大学病院整形外科 准教授 |
岡野 栄之 |
慶應義塾大学医学部 教授 |
樋口 ゆり子 |
京都大学大学院薬学研究科 助教 |
橋田 充 |
京都大学大学院薬学研究科 教授 |
長谷川 秀樹 |
国立感染症研究所感染病理部 部長 |
畔上 達彦 |
東京大学医科学研究所 客員研究員 |
幸 義和 |
東京大学医科学研究所 助教 |
清野 宏 |
東京大学医科学研究所 教授 |
廣部 祥子 |
大阪大学大学院薬学研究科 助教 |
白石 貢一 |
東京慈恵会医科大学 講師 |
横山 昌幸 |
東京慈恵会医科大学 准教授 |
清野 智史 |
大阪大学大学院工学研究科 准教授/株式会社アクト・ノンパレル CTO |
安永 正浩 |
独立行政法人国立がん研究センター東病院新薬開発分野 ユニット長 |
松村 保広 |
独立行政法人国立がん研究センター東病院新薬開発分野 分野長 |
向 洋平 |
独立行政法人医薬基盤研究所バイオ創薬プロジェクト プロジェクト研究員 |
?倉 喜信 |
京都大学大学院薬学研究科 教授 |
宇都口 直樹 |
帝京大学薬学部 教授 |
中村 浩之 |
学習院大学理学部 教授 |
西野 敦 |
西野技術士事務所 代表 |
絹田 精鎮 |
株式会社オプトニクス精密 代表取締役 |
川端 隆司 |
医療機器技術情報協会 代表 |
勝見 英正 |
京都薬科大学薬剤学分野 助教 |
権 英淑 |
コスメディ製薬株式会社 取締役 |
神山 文男 |
コスメディ製薬株式会社 代表取締役 |
川田 幸司 |
株式会社フジキン大阪ハイテック研究創造開発センター 主席 |
土肥 亮介 |
株式会社フジキン大阪ハイテック研究創造開発センター 特任参事 |
池田 和弥 |
株式会社フジキン大阪ハイテック研究創造開発センター 創造・開発本部長 |
辻 孝三 |
製剤技研 代表 |
小川 雅男 |
住友化学株式会社健康農薬関連事業研究所製剤技術グループ 上席研究員/グループマネジャー |
黒津 裕一 |
北興化学工業株式会社開発研究所製剤研究部 チームマネジャー |
大川 哲生 |
クミアイ化学工業株式会社生産資材部 部長 |
大河内 武夫 |
三井化学アグロ株式会社生産統括本部 執行役員/生産統括副本部長 |
?鳥 尚彦 |
日本農薬株式会社総合研究所製剤ユニット チーフ |
森本 勝之 |
日産化学工業株式会社農業化学品事業部企画開発部 製剤リード/主席 |
北垣 憲一 |
バイエルクロップサイエンス株式会社開発本部製剤開発部 部長 |
井上 大輔 |
三井化学アグロ株式会社生産統括本部製剤生産技術部 チームリーダー |
宮原 佳彦 |
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センター生産システム研究部 部長 |
岩淵 博己 |
全国農業協同組合連合会営農・技術センター農薬研究室 主任研究員 |
芳賀 俊郎 |
一般社団法人農林水産航空協会事業部技術普及グループ 審議役 |
冨岡 敏一 |
関西大学理工学教育開発センター 特任准教授 |
目次
第1編 人体環境におけるDDS 医薬の学問的基礎と応用展開
第1章 医学・薬学を中心とした学問的基礎
第1節 コントロールドリリース
1 放出制御型経口投与製剤 〈吉野 廣祐〉
1. はじめに
2. 放出速度の制御
3. 放出開始時間の制御
4. 消化管内放出部位の制御(site-specifi c release)
5. おわりに─これからの放出制御製剤
2 放出制御型注射剤 〈岡田 弘晃〉
1. はじめに
2. 低分子医薬品の放出制御製剤
3. ペプチド性医薬品の放出制御製剤
4. 核酸医薬品
5. 将来の放出制御製剤
6. おわりに
3 経皮吸収型製剤における放出制御 〈杉野 雅浩/藤堂 浩明/杉林 堅次〉
1. はじめに
2. 含有させる医薬品有効成分の選択
3. 皮膚などに適用する製剤の分類
4. 基剤中薬物の拡散・放出
5. 基剤−皮膚間での薬物の移行性
6. 現行経皮吸収型製剤の薬物放出制御機構
7. 注目される放出制御機構
8. おわりに──今後の経皮吸収型製剤
第2節 ターゲッティング
1 高分子バイオコンジュゲート化医薬品 〈吉岡 靖雄/堤 康央〉
1. はじめに
2. 高分子バイオコンジュゲーション
3. 高分子バイオコンジュゲーションの最適化
4. DDS 機能を有した機能化高分子キャリアの設計
5. 高分子バイオコンジュゲーションの問題点
6. おわりに
2 抗体を用いたターゲッティング 〈安井 寛/今井 浩三〉
1. はじめに
2. 抗体医薬の開発
3. 抗体医薬とその作用機序
4. 担体としての抗体医薬
5. がん抗体療法の新たな可能性
6. おわりに─今後の展望
3 リポソームを用いたターゲッティング
〈丸山 一雄/小田 雄介/小俣 大樹/澤口 能一/直井 智幸/鈴木 亮〉
1. はじめに
2. リポソーム
3. PEG-リポソーム(ステルスリポソーム)の開発とその重要性
4. 抗がん剤封入のリポソーム製剤
5. 腫瘍細胞標的化リポソーム(アクティブターゲッティングリポソーム)
6. おわりに
4 ミセルを用いたターゲッティング 〈片岡 一則/石井 武彦〉
1. はじめに
2. 高分子ミセル型製剤
3. 高分子ミセルによるがんターゲッティング
4. がん細胞の抵抗(防御機構)に負けない高分子ミセルDDS
5. 治療と診断が同時に行える高分子ミセル製剤
6. DDS とピンポイント物理刺激を組み合わせたターゲッティング治療
7. 遺伝子・核酸を運ぶ高分子ミセル
8. おわりに
5 マイクロスフェアー・ナノスフェアーを用いたターゲッティング 〈友田 敬士郎/牧野 公子〉
1. はじめに──創剤技術としてのDrug Delivery System(DDS)
2. 微粒子製剤の物理化学的性質と標的指向化の関係
3. 受動的標的指向化と能動的標的指向化
4. 細胞内送達
5. おわりに
6 トランスポーターを利用したターゲッティング 〈玉井 郁巳〉
1. はじめに
2. グルコーストランスポーターを利用した診断・治療戦略
3. ペプチドトランスポーター活性を利用したターゲッティングによるがん診断・治療戦略
4. トランスポーター活性を利用したがんの放射線内用療法とTheranostics
5. おわりに
第3節 吸収障壁の克服
1 薬物の経口吸収改善 〈山本 昌〉
1. はじめに
2. 製剤添加物(吸収促進剤)の利用
3. 薬物の分子構造修飾
4. 薬物の剤形修飾
5. おわりに
2 経肺吸収 〈廣田 慶司/寺田 弘〉
1. はじめに
2. 呼吸器の防御機構
3. 肺表面における相互作用
4. 肺からの薬物の吸収
5. 経肺吸収の最適化
6. おわりに
3 経皮吸収 〈山口 葉子〉
1. はじめに
2. 吸収障壁の克服法① ナノカプセルの創生
3. NANOEGG ®カプセル外用による変形性関節症の治療atRA の場合
4. NANOEGG ®カプセル外用による光老化改善a-リポ酸の場合
5. 吸収障壁の克服法② 物理化学的浸透経路構築
6. NANOCUBE ®によるInvitro 皮膚透過試験
7. NANOCUBE ®による有効性試験
8. おわりに
4 タイトジャンクションを標的とした薬物吸収促進技術
〈土山 遼/長瀬 翔太郎/八木 清仁/近藤 昌夫〉
1. はじめに
2. 上皮細胞バリアの生物学と粘膜吸収促進
3. CL を標的とした粘膜吸収促進のPOC
4. 新規CL の創製
5. おわりに──今後の課題および方向性
第4節 DDS キャリアの最前線
1 ナノゲル 〈秋吉 一成/西村 智貴〉
1. はじめに
2. ナノゲル
3. ナノゲルの特性
4. ナノゲルのDDS 応用
5. ボトムアップ法によるナノゲル集積材料の構築
6. おわりに
2 バイオナノカプセル 〈良元 伸男/黒田 俊一〉
1. はじめに
2. DDS キャリアに求められること
3. バイオナノカプセル
4. バイオナノカプセル複合体
5. バイオナノカプセルの再標的化
6. バイオナノカプセルの展開
3 バブルリポソーム 〈鈴木 亮/小田 雄介/小俣 大樹/澤口 能一/丸山 一雄〉
1. はじめに
2. 超音波造影剤
3. 超音波を利用した薬物・遺伝子デリバリー
4. おわりに
4 細胞膜透過ペプチド 〈二木 史朗/田中 弦/中瀬 生彦〉… 135
1. はじめに──膜透過ペプチドを用いた細胞内送達法
2. アルギニンペプチドを用いた小分子化合物・タンパク質の細胞内導入
3. CPP を用いた細胞内への遺伝子・siRNA 送達
4. アルギニンペプチドの細胞内移行機序
5. おわりに
第5節 安全・安心な最先端医薬としてのDDS 開発とレギュラトリーサイエンス
1 ナノDDS の安全性評価・確保の現状と今後 〈東阪 和馬/堤 康央〉
1. はじめに
2. ナノDDS 医薬品開発の現状
3. ナノマテリアルの安全性に関する懸念
4. おわりに──ナノDDS 医薬品の将来像
2 DDS のレギュラトリーサイエンス(リポソーム製剤や核酸医薬品を中心に) 〈柴田 寛子〉
1. はじめに
2. DDS 製剤における新規添加物の取り扱い
3. 特殊な製剤の生物学的同等性の評価
4. リポソーム製剤にかかわるガイドライン
5. 核酸医薬品に関連するレギュレーション
6. おわりに
3 バイオDDS の医薬品の安全性評価・確保の現状と今後 〈鎌田 春彦〉
1. はじめに
2. 物理的化学的性質および生物活性の解析
3. 不純物・混入物質の解析
4. 免疫化学的性質の解析
5. おわりに
4 バイオ医薬品・バイオ後続品・バイオベターのレギュラトリーサイエンス 〈紀平 哲也〉
1. はじめに
2. 新医薬品の承認申請に際して必要な申請資料
3. ジェネリック医薬品の承認申請に際して必要な申請資料
4. バイオ後続品の承認申請に際して必要な申請資料
5. 承認申請におけるバイオベター・DDS 製剤の位置づけ
6. おわりに
第6節 遺伝子治療におけるDDS
1 非ウイルスベクター 〈秋田 英万/山田 勇磨/畠山 浩人/林 泰弘/原島 秀吉〉
1. はじめに
2. ウイルスに学ぶ人工遺伝子デリバリーシステムの設計戦略
3. オルガネラターゲティング──ミトコンドリア標的型ナノ構造体MITO-Porter の創製
4. pH 応答性カチオン性脂質を用いたMEND によるがんへの核酸送
5. 2型糖尿病治療への展開
6. おわりに──今後の展望
2 ウイルスベクター 〈水口 裕之〉
1. はじめに
2. アデノウイルスベクター
3. レトロウイルスベクター
4. レンチウイルスベクター
5. アデノ随伴ウイルスベクター
6. 制限増殖型ウイルス
7. おわりに
3 ベクターの体内動態制御 〈吉岡 靖雄/中川 晋作〉
1. はじめに
2. アデノウイルスベクター(Adv)
3. 高分子バイオコンジュゲート化Adv の創製
4. 標的指向性分子を付与したPEG-Adv の創製と機能評価
5. おわりに
4 siRNA による遺伝子治療 〈岡田 弘晃〉
1. はじめに
2. 確実な遺伝子発現抑制
3. 皮膚・粘膜投与製剤
4. 徐放性注射剤
5. 細胞質感受性ペプチドキャリア
5. おわりに
第7節 ペプチド・タンパク質療法におけるDDS
1 サイトカインのDDS 〈角田 慎一〉
1. はじめに
2. サイトカイン医薬
3. TNF/TNFR シグナル制御
4. おわりに
2 抗 体 〈長野 一也〉
1. はじめに
2. 抗体医薬の臨床応用にいたる過程と現状
3. 抗体医薬の薬効と作用機序
4. 高機能化抗体の開発と現状
5. おわりに
3 がんワクチン療法における微粒子DDS 技術 〈松尾 一彦/岡田 直貴/中川 晋作〉
1. はじめに
2. がんワクチン療法における樹状細胞の役割
3. がんワクチンキャリア
4. おわりに
4 細胞増殖因子 〈田畑 泰彦〉
1. はじめに──再生医療における細胞増殖因子の重要性
2. DDS に必要なバイオマテリアル技術
3. 細胞増殖因子を活用した再生治療
4. 細胞増殖因子を活用した再生治療の新しい展開
5. おわりに──再生治療と再生研究の未来に向けて
第8節 細胞療法におけるDDS
1 樹状細胞ワクチン療法 〈岡田 直貴/中川 晋作〉
1. はじめに
2. DC ワクチン加工技術
3. 抗原遺伝子を導入したDC ワクチンの腫瘍増殖抑制効果
4. DC ワクチンの体内動態制御を目指した製剤設計
5. おわりに
2 養子免疫療法 〈中川 岳志/岡田 直貴/中川 晋作〉
1. はじめに
2. CTL の体内動態制御
3. 効率的な腫瘍特異的CTL の調製
4. おわりに
3 細胞シート工学を用いた再生医療 〈辰巳 公平/大橋 一夫/岡野 光夫〉
1. はじめに
2. 細胞シート工学
3. 肝疾患に対する細胞シート工学
4. 膵疾患に対する細胞シート工学
5. 次世代細胞シートによる高機能化肝組織・膵組織作製への展望
6. おわりに
4 幹細胞を用いた神経再生医療 〈板倉 剛/中村 雅也/岡野 栄之〉
1. はじめに
2. 幹細胞を用いた神経再生医療
3. おわりに
5 幹細胞の体内動態評価と制御 〈樋口 ゆり子/橋田 充〉
1. はじめに
2. 細胞の体内動態の評価
3. 細胞の体内動態の制御
4. おわりに
第9節 次世代ワクチンのDDS
1 経鼻ワクチン 〈長谷川 秀樹〉
1. はじめに
2. インフルエンザウイルス
3. 粘膜での免疫応答
4. ウイルス感染の信号
5. インフルエンザ感染の自然免疫応答と獲得免疫
6. 粘膜免疫の防御機構
7. ワクチンおよび感染で誘導される免疫
8. 経鼻インフルエンザワクチンの開発
9. 経鼻インフルエンザワクチンのヒトでの有効性
10. おわりに
2 経口ワクチン 〈畔上 達彦/幸 義和/清野 宏〉
1. はじめに
2. 経口ワクチンの現状
3. 経口ワクチンの今後
4. おわりに
3 経皮ワクチン 〈廣部 祥子/岡田 直貴/中川 晋作〉
1. はじめに
2. 免疫組織としての皮膚
3. 経皮ワクチンデリバリー技術の発展
4. 親水性ゲルパッチを用いた経皮ワクチン
5. 皮膚内溶解型マイクロニードルを用いた経皮ワクチン
6. おわりに
第10節 がんの診断・治療におけるDDS
1 高分子ミセル造影剤によるMRI がん画像診断 〈白石 貢一/横山 昌幸〉
1. がんの画像診断
2. 高分子ミセルキャリアMRI 造影剤の設計
3. 固形がんへのMRI 造影剤のターゲッティング
4. 腫瘍血流遮断薬を用いたターゲッティングの増強効果
5. Convection-enhanced Delivery による脳腫瘍の診断と治療
6. 診断薬による免疫誘導
7. おわりに
2 金磁性ナノ粒子を用いたMRI 〈清野 智史/中川 晋作〉
1. MRI における造影剤DDS の必要性
2. PEG 化金磁性粒子の合成と材料評価
3. おわりに
3 EPR 効果を利用したがん化学療法 〈安永 正浩/松村 保広〉… 335
1. はじめに
2. 腫瘍血管とEPR 効果
3. がんとEPR 効果
4. ドラッグデリバリーシステム
5. 臨床応用されたDDS 製剤
6. 抗がん剤内包ミセル
7. 抗体と抗体・抗がん剤複合体
8. 間質バリアとCAST 療法
9. おわりに
4 がんのサイトカイン療法とその医薬品化のためのDDS 〈向 洋平〉
1. はじめに
2. がんのサイトカイン療法
3. ファージ表面提示法による人工サイトカインの創製
4. リジン欠損人工TNF に対する部位特異的バイオコンジュゲーション
5. おわりに
5 がん遺伝子治療 〈髙倉 喜信〉
1. はじめに
2. がん遺伝子治療の基本戦略
3. ウイルスベクターを利用したがん遺伝子治療
4. 非ウイルスベクターを利用したがん遺伝子治療
5. 核酸医薬を利用したがん遺伝子治療
6 腫瘍血管を標的としたがん治療 〈宇都口 直樹〉
1. はじめに
2. 血管新生とがん治療
3. 腫瘍組織血管を標的としたがん免疫療法
4. おわりに
7 中性子捕捉療法 〈中村 浩之〉
1. はじめに──概念
2. 歴史と現状
3. 病院併設型加速器BNCT 実現への期待
4. BNCTに適したホウ素薬剤とは?
5. ホウ素デリバリーシステムの開発
6. おわりに
第2章 各種デバイス,機器への応用展開と医療応用
総説 DDS 技術の最新動向 〈西野 敦〉
1. はじめに
2. DDS 技術に応用可能な新要素技術
第1節 医療機器への応用展開
1 制御した微粉末がDDS 効果に寄与 〈絹田 精鎮〉
1. 噴霧粒子によるDDS
2. 粒子径と吸着部位
3. 各種吸入方式
4. ネブライザー方式の原理
5. メッシュノズル式ネブライザーの将来
2 カテーテル応用によるDDS 〈川端 隆司〉
1. カテーテルの基本構造および機能とDDS
2. カテーテルの種類と分類
3. カテーテルにより可能なDDS の形
4. 心血管治療とDDS 関連カテーテル
5. がん治療
6. 疼痛管理と麻酔薬DDS 関連カテーテル
7. おわりに──カテーテルおよび関連機器の発達と新たなDDS 治療の可能性
第2節 ヒアルロン酸マイクロニードルを用いたペプチド・タンパク性医薬品の経皮吸収製剤の開発
〈勝見 英正/権 英淑/神山 文男/山本 昌〉
1. はじめに
2. ペプチド・タンパク性医薬品を含む難吸収性薬物の経皮吸収促進法
3. マイクロニードルの特徴と歴史
4. マイクロニードルの種類および構成材料
5. マイクロニードルの製法
6. ヒアルロン酸を用いた溶解型マイクロニードルの開発
7. ヒアルロン酸マイクロニードルを用いたインスリンの経皮デリバリー
8. おわりに
第3節 高粘度・高濃度溶液の高速・高精度霧化噴霧装置
〈川田 幸司/土肥 亮介/池田 和弥/西野 敦〉
1. はじめに
2. 概要・特徴
3. DDS への応用
第2編 DDS の産業利用
第1章 農薬製剤と施用法
第1節 農薬製剤
1 DDS とPDS 〈辻 孝三〉
1. はじめに
2. 農薬送達システム
3. 新規製剤・施用技術の開発
4. 放出制御技術
5. 標的指向化技術
6. インテリジェント製剤
7. おわりに
2 製剤各論/1 マイクロカプセル製剤 〈小川 雅男〉
1. はじめに
2. 特徴
3. 製造法
4. 農薬マイクロカプセルの粒子設計
製剤各論/2 箱施用粒剤 〈黒津 裕一〉
1. はじめに──箱施用粒剤 2.育苗箱施用技術
3. 長期残効型箱施用製剤
4. 環境面での特性
5. 有効成分の特性
6. 製剤化技術
7. おわりに
製剤各論/3 水面展開剤 〈大川 哲生〉
1. 水面展開剤とPDS とのかかわり
2. 水面展開剤の種類
3. おわりに
製剤各論/4 高分子化農薬 〈辻 孝三〉
1. はじめに
2. 具体例
製剤各論/5 水性製剤 〈辻 孝三〉
1. はじめに
2. 製剤各論
製剤各論/6 ジャンボ剤 〈大河内 武夫〉
1. はじめに
2. 水面浮遊拡展型ジャンボ剤の製剤設計のコンセプト
3. 水面浮遊拡展性の評価試験系の確立
4. 水面浮遊拡展性粒剤の製剤設計
5. 圃場での有効成分の田面水中拡散挙動
製剤各論/7 1 キロ粒剤 〈髙鳥 尚彦〉
1. はじめに──定義
2. 開発の経緯
3. 1キロ粒剤と3キロ粒剤の比較
4. 除草効果発現の作用機構
5. 処 方
6. 製造方法
7. おわりに
製剤各論/8 除草剤フロアブル製剤 〈森本 勝之〉
1. はじめに──除草剤フロアブル製剤の概要
2. 除草剤フロアブル製剤の組成
3. 除草剤フロアブル製剤の製造方法
4. 除草剤フロアブル製剤に必要な特性
5. おわりに
製剤各論/9 顆粒水和剤 〈北垣 憲一〉
1. はじめに
2. 顆粒水和剤の長所・欠点
3. 顆粒水和剤の物理化学性
4. 一般的な顆粒水和剤の製剤処方
5. 顆粒水和剤の製剤化検討時の留意点
6. 顆粒水和剤の製造方法
製剤各論/10 DL 粉剤 〈井上 大輔〉
1. はじめに──粉剤
2. 品質を考慮したDL 粉剤の成分構成と製造方法
3. 散布を考慮したDL 粉剤の設計
4. 散布による付着
5. おわりに──風の影響
第2節 施用法
1 田植同時処理装置 〈宮原 佳彦〉
1. はじめに
2. 水稲作における農薬散布作業と剤型
3. 乗用機械による農薬散布作業
4. 田植同時処理用薬剤散布装置
5. 側条施肥装置を用いた農薬の田植同時処理
6. おわりに
2 育苗箱処理用散布装置 〈岩淵 博己〉
1. 育苗箱処理剤について
2. 播種前の処理
3. 播種時の処理
4. 発芽期から緑化期・硬化期・移植時までの処理
5. 田植同時処理
6. おわりに
3 種子処理 〈黒津 裕一〉
1. はじめに──種子処理
2. 湿粉衣法・原液塗沫法
3. 吹付け法(大量吹付け装置)
4. 化学農薬以外の種子消毒法
5. おわりに
4 ドリフト防止 〈宮原 佳彦〉
1. はじめに
2. 主な農薬散布機とその使用状況
3. ドリフト防止対策と散布技術
4. ブームスプレーヤ用ドリフト低減型ノズル
5. ドリフトを低減する果樹用防除機の開発
6. 微粒剤F によるドリフト低減散布技術
7. 今後の展望
8. おわりに
5 航空(有人ヘリ)防除および無人ヘリ防除 〈芳賀 俊郎〉… 510
1. 航空(有人ヘリ)防除および無人ヘリ防除の歩みと現状
2. 航空(有人ヘリ)防除技術および無人ヘリ防除技術
3. 無人ヘリ防除が防除の担い手に
4. おわりに──質の高い防除を目指して
第2章 不快生物(ゴキブリ)による家電機器での被害の実態と忌避剤による安全性対策
〈西野 敦/冨岡 敏一〉
1. はじめに──家電製品における害虫被害の実際
2. 害虫被害の誘引要因の解析
3. 具体的な防虫手段の種類と特徴
4. 防虫コーティングの具体的適用例
5. おわりに──今後の展望