目次
◇ 第1章 研究開発テーマが遅れる原因 −遅れを生む人と組織の構造 ◇
第1節 人
[1]なぜ人は遅れてしまうのか
1.いつも仕事が遅れてしまう人/大事なことなどを先送りしてしまう人とは?
1.1 性格的な面/病気/上司との相性/知識の不足
1.1.1 考えずに(スケジュール性がなく/計画性がなく)遅れてしまう人
1.1.2 慎重すぎて後回しにしてしまう人
1.1.3 気分転換のうまくできない人/自分の中にどんどんためる人
1.1.4 実力が伴わず、楽なこと/オペーレーションをまず先にしてしまう人
1.1.5 実力以外の要因で結果が出ない/糸口が見えない人
1.1.6 上司/メンバーとの相性
1.1.7 メンタルの病気
1.1.8 知識・スキル不足
2.研究開発のフェーズや業務の性格による違い
2.1 研究開発のフェーズによる側面
2.2 研究開発プロジェクトの性格による側面
2.3 一人又は少ない人数での研究開発かチーム作業か
2.4 研究開発プロジェクトの決定権
2.5 組織間の関連が重要であるプロジェクトの場合
2.6 プロジェクト・マネジメント
2.7 プロダクトか顧客システムか
[2]応用行動分析学からみる“仕事の期限にルーズな人”への対処法
1.標的とする行動/パフォーマンスを特定する
2.標的を測定し、見える化する
3.目標に達しないときには原因を推定する
3.1 知識チェック:すべきこと、すべき理由、すべき方法を知っているか?
3.2 行動チェック:すべきことができるかどうか、すべきことをするための条件は整っているか?
3.3 動機づけチェック:すべきことがわかっていて、できるのに、しない。
4.推定した原因に対応する介入を立案し、導入する
5.介入の効果を測定可能な指標で確認し、改善する
[3]研究者が持つ“完全主義“というマインド、特徴
1.完全主義
1.1 完全主義的傾向がもたらす正の影響
1.2 完全主義的傾向ががもたらす負の影響
2.どのように対応するべきか
2.1 メタ認知
2.2 クリティカルシンキング
3.ナガセケムテックスでの取り組み
第2節 組織
[1]研究開発現場における組織論
1.遅れが出る主原因は研究開発フェーズの何処にあるのか
2.遅れを出さない研究開発マネジメントのポイント
3.課題を先送りしない研究組織と開発組織の考え方
(開発フェーズで日程の遅れを起こさないために)
3.1 研究と開発フェーズを組織で分離することが重要ではない
3.2 課題を先送りし難い研究組織と開発組織のかたちとは
[2]研究開発現場が抱える問題点と課題
1.ホンダでの事例から
1.1 自動車の電動化と研究開発経過
1.2 エネルギー貯蔵研究開発での問題点と課題
2.サムスンでの事例から
2.1 エネルギー事業と研究開発
2.2 燃料電池研究開発での問題点と課題
3.結論
[3]遅れを生む組織構造の特徴と問題点
1.遅れを出さない組織構造につて考える前に
1.1 できますか、売れますか、儲かりますか
1.1.1 できますか
1.1.2 売れますか
1.1.3 儲かりますか
1.2 遅れを出さない組織構造についての基本的考え方
2.遅れを出さないための方策について
2.1 遅れを出さために有効なキーワードその1:連携と融合
2.1.1 技術者を核としたコア技術の効率的相互活用:
プラットフォーム技術の活用の仕組みについて
2.1.2 技術者の異動による大型開発テーマの推進の仕組み
2.2 遅れを出さないために有効なキーワードその2:共有化と見える化
2.3 遅れを出さないために有効なキーワードその3:アライアンス
[4]部門間に横たわる課題、問題点
[5]部門間に横たわる溝
1.「三位一体」の戦略
2.桃太郎の教訓
3.上がファジーなら下はビジー
4.三の連鎖
5.まとめ
第3節 研究開発が抱える問題点と遅れの捉え方
[1]研究開発が抱える特有の問題点
1.研究開発が遅れる事例
1.1 自社
1.2 市場と顧客
1.3 競合
2.問題の発生要因と対策事項
2.1 外部要因(市場・顧客・競合)
2.1.1 高品位の既知商品
2.1.2 従来にない新商品
2.2 内部要因(目的・組織・運用)
3.問題の解決案
3.1 ミッションの明確化
3.2 研究開発が停滞しない環境の整備
3.3 研究開発が効率化する運用例
[2]研究開発における遅れの捉え方と対応方法
1.遅れが許される研究開発と許されない研究開発
1.1 多少の遅れが許される研究開発の例
1.2 遅れが許されない研究開発の例
2.研究開発に遅れが生じる原因の例
2.1 元々の計画自体に無理がある場合
2.2 実行時に幾多の予期せぬ問題に遭遇する場合
2.3 担当者のスケジュール管理能力が欠如している場合
2.4 外部要因により遅れる場合
3.進捗管理におけるマネジメント
4.研究開発をスピードアップする方法の例
5.研究開発における遅れをどう評価すべきか
5.1 遅れた原因をどう捉えるか
5.2 遅れたことによる影響をどう捉えるか
5.3 教訓を次に生かすことの重要性
6.人材の育成
6.1 若いうちから並行処理の訓練をさせる
6.2 若いうちからリーダーとなって人を使う仕事を経験させる
6.3 納期を守らない癖がついている者への徹底した指導
第4節 遅れの原因解明とその調査法、原因のつかみ方
[1]開発遅延防止に対する「見える化」の効果
1.「見える化」の効果と注意点
1.1 起源
1.2 効果
1.3 注意点
2.開発遅延の原因解析
2.1 心構え
2.2 問題の捉え方
2.3 本質原因の見極め方
2.4 落とし穴
[2]開発テーマの見える化による問題点の洗い出し
1.前提としての「問題点」と「見える化」
1.1 開発テーマの問題点について
1.2 開発テーマの見える化について
2.開発テーマの設定の考え方
3.問題点を洗い出すために見える化すべきこと
4.何を見ればよいのか
4.1 産業構造の破壊
4.1.1 概要
4.1.2 影響者と見ておくべきこと
4.2 ユーザーニーズの変化
4.2.1 概要:
4.2.2 影響者と見ておくべきこと
4.3 国の政策の変更
4.3.1 概要
4.3.2 影響者と見ておくべきこと
4.4 技術イノベーション
4.4.1 概要
4.4.2 影響者と見ておくべきこと
[3]開発の検討過程、技術の進行状況の見える化
1.開発のフローとプロセス
1.1 商品開発フローとプロセス
1.2 技術開発フロー、プロセス
1.3 遅れを生じさせないための進捗管理
2.遅れの原因
2.1 見える化の足りない部分
2.2 見える化の副作用
3.遅れないための対策
3.1 現状の課題への対応
3.2 本質的な対応
[4]研究プロジェクトの進捗状況の見える化とマネージメント
1.研究開発から商品化へのプロセス
2.研究開発プロジェクトの発足
3.プロジェクト状況の見える化
4.プロジェクトの進捗管理
5.プロジェクト体制とマネージメント
[5]ステージゲート法による研究開発プロセスの可視化と進捗のマネジメント
1.ステージゲート法とは
1.1 ステージ
1.2 ゲート
1.3 研究開発プロセスの可視化
1.4 進捗のマネジメント
2.ステージゲート法の注意点
◇ 第2章 “遅れ”が生じた場合の対応、対策 ◇
第1節 テーマが遅れた際の立て直しの仕方
[1]アイデア・探索、研究ステージ
【1】思うような結果が出ないときのモチベーションの維持
1.研究開発フェーズの考え方
2.アイデア発掘段階でのモチベーション維持
3.基礎研究段階でのモチベーション向上
【2】思うような結果が出ない場合のモチベーションの維持
1.モチベーションの機能性
2.遅れないためのモチベーションの構築
2.1 動機づけモチベーションとは
2.2 刺激づけモチベーションとは
2.3 意欲づけモチベーションとは
2.4 理由づけモチベーションとは
3.遅れた場合のモチベーションの対応
3.1 動機づけモチベーションを与えるために配属した者へ
3.2 刺激づけモチベーションを与えるために配属した者へ
3.3 意欲づけモチベーションを与えるために配属した者へ
3.4 理由づけモチベーションを与えるために配属した者へ
4.それでも遅れた場合のモチベーションの対応
【3】目標達成まであと少しという状況が長時間続いていている場合の立て直し方
1.“遅れ”を生じさせないプロジェクト組織とは
2.本質を見抜く
3.開発は研究とは違う
4.Critical Pathを探せ
5.本質を見失わず,削ぐ
6.拘らず,目標達成第一
6.1 経歴,現部署に拘らず人材活用
6.2 外部研究機関の活用
7.生贄を出してはならない
8.依頼者又は顧客の意図を確認する
[2]開発ステージ
【1】思うような結果がでない場合のモチベーションの維持
1.「制度・仕組み」として
2.「文化・風土」として
3.「情報、客観的に見つめ直す」
【2】目標達成まであと少しという状況が長期間続いている場合の立て直し方
1.プロジェクトの定義
2.目標の設定
2.1 パフォーマンス
2.2 コスト
2.3 期間
3.プロジェクトの評価方法
3.1 目標を達成できるまでの推定期間
3.2 開発コスト
3.3 成功する確率
3.4 技術的優位性
3.5 市場
4.立て直し手法
4.1 技術的アプローチ、部品、材料の見直し
4.2 プロジェクト目標の見直し
4.3 外部(社内、社外)との共同開発
4.4 構成メンバーの見直し
【3】時間管理スキームの再確認のさせ方
1.なぜ遅れるのか?
2.遅れたらどうすればよいのか?
3.遅れないためには?
【4】研究開発テーマに遅れが発生した場合の支援部隊投入によるプロジェクトの立て直し方について
1.まずは、自らの立ち位置を正確に把握することが肝心である
2.真の遅れの原因を見定めことが最も有効な挽回策のはじまりである
3.遅れの原因に対応した支援部隊の効果的な投入の方策とは
第3項 事業化ステージ
【1】思うような結果が出ない場合のモチベーションの維持
1.「事業化ステージ」でモチベーションが低下する要因
2.モチベーションの低下を招く要因の抑制
2.1 「部門目標」の不明瞭化、部門全体への通達不徹底の修正
2.2 個人のスキル不足への対処
2.3 外部との調整・交渉能力の不足
3.さまざまな工夫にも関わらず遅延が生じモチベーションが下がってしまった場合
4.「事業化ステージ」のモチベーションを低下させる「成果主義」評価
【2】目標達成まであと少しという状況が長時間続いている場合
【3】期限を守らない、守れないプロジェクトチームへの対応の仕方
1.期限を守るための方策
2.CCPM手法の導入
【4】遅れたテーマにおけるプロセスやリスクの再確認のさせ方とその見直し
1.商品開発の目標管理の考え方
1.1 プロジェクトチーム体制の考え方
1.2 開発プロセスの考え方
2.プロジェクト進捗の遅れへの対応
2.1 開発遅れのリカバーについて
3.プロセスやリスクの再確認への取組み
第2節 “遅れ”が生じた研究開発テーマの評価と軌道修正、Go/Stop判断
[1]アイデア・探索、研究ステージ
【1】ゴールが見えているのに“遅れ”が生じたテーマの評価とGo/Stop判断
1.遅れの解析
2.遅れの判断と対策
3.進捗の評価手法
【2】ゴールが見えているのに遅れが生じたテーマの評価とGo/Stop判断
1.研究リーダーの役割はたいへん重要
1.1 適切な人材の選択
1.2 リーダー自らの研究能力
1.3 リーダー自ら当事者に
1.4 メンバーのやる気を引き出す
2.評価とGo/Stopの考え方
2.1 ゴールが見えている研究の評価と対応
2.2 Go/Stopの考え方
2.2.1 他者から同様なものが特許出願された場合
2.2.2 非常に強力な競合品が先に実用化された場合
[2]開発ステージ
【1】ゴールが見えているのに“遅れ”が生じたテーマの評価とGo/Stop判断
1.研究開発者の業績や能力に対する評価への影響
1.1 研究開発者の業績評価への影響・考え方
1.2 研究開発者の能力評価への影響・考え方
2.テーマの評価とGo/Stopの判断
【2】“良い遅れ”と“悪い遅れ”を明確化する原因究明の仕方とGo/Stop判断
1.研究・技術開発のパラダイムシフト
1.1 オープン化がもたらすパラダイムシフト:オープン・イノベーション
1.2 デジタル化がもたらすパラダイムシフト:デジタル・ジレンマ
1.3 グローバル化がもたらすパラダイムシフト:ブラックボックスとオープン標準化
2.戦略の見える化による開発テーマの戦略評価
2.1 研究・技術開発の課題と評価の目的
2.2 評価の対象と出力
2.3 戦略シナリオの策定
3.国の研究開発評価に関する大綱的指針
3.1 基本的な考え方
3.2 評価の意義
3.3 研究開発プログラムの設定の基本的な考え方
3.4 研究開発プログラムの評価
[3]事業化ステージ
【1】事業性評価、事業計画の見直し
1.事業性評価
1.1 当社ニュースコア法の評価方法
1.1.1 損益計算書の策定
1.1.2 キャッシュフローの算定
1.1.3 経済指標の策定
2.事業計画の見直し
【2】しこりを残さないテーマ修正・中止の仕組み
1.「事業化ステージ」における研究開発の軌道修正や中止により生ずる{しこり}とは
2.研究開発における「事業化ステージ」の状況
3.「事業化ステージ」における研究開発の修正・中止の要因分析
4.「しこり」をなくすための方策
【3】次の研究への転換を促進するスムーズな中止・撤退の仕方
1.現在の日本の製造業の状況と開発テーマ選定・改廃
1.1 2010年代の日本の製造業
1.2 企業研究開発の管理運営論
1.3 開発テーマ選定と改廃
2.ステージゲート管理とテーマ選定・改廃
2.1 研究開発業務活動の管理運営
2.2 研究開発のステージゲート管理
3.事業化ステージでのテーマ評価と撤退判断
3.1 事業化ステージテーマ
3.2 事業化ステージテーマのテーマ評価
4.次の研究への転換のためのスムーズな中止・撤退の仕方
4.1 事業化ステージでの中止・撤退を躊躇遅延させる要因
4.2 事業化ステージテーマのスムーズな転換
第3節 リソースの再配分の考え方
[1]資源の再配分の考え方とその判断
1.資源の再配分
2.事象ごとの整理
2.1 事象A「他者が決めたスケジュールに対して絶対的な遅れが発生している」場合
2.2 事象B「他者と共同で決めたスケジュールに対して絶対的な遅れが発生している」場合
2.3 事象C「自分で決めたスケジュールに対して絶対的な遅れが発生している」場合
2.4 事象D「他者が決めたスケジュールに対して相対的な遅れが発生している」場合
2.5 事象B「他者と共同で決めたスケジュールに対して相対的な遅れが発生している」場合
2.6 事象C「自分で決めたスケジュールに対して相対的な遅れが発生している」場合
[2]遅延テーマに携わる研究者の処遇とモチベーション管理
1.トレハロース改良酵素の検索
2.ヒトサイトカイン遺伝子の検索
[3]落ち込みや落胆を軽減させるモチベーションアップのさせ方
1.研究テーマが中止/撤退してしまった場合
1.1 外部環境による場合
1.2 技術が確立できなかった場合
2.自分自身がテーマ遅延を生んでしまった場合
第4節 研究者への評価・処遇
[1]ゴールの見えにくい長期テーマに関わる研究者のプロセス評価
[2]テーマの設定・実施計画と遅れたテーマの研究者に対する評価
1.グローバル競争時代の研究開発
2.テーマの設定
3.テーマの実施計画
4.研究者の評価
5.テーマ進捗の遅れと研究者の評価
[3]“遅れ”の原因になった研究者の失敗の評価と処遇の考え方
1.企業における業務評価
2.研究開発業務の場合
3.研究開発テーマが持つ性格の反映
4.研究者の人事処遇制度の実際
5.“失敗した研究者”の配置転換の考え方
6.評価者が留意すべきこと
◇ 第3章 具体的事例 ◇
1.スピードと期限厳守を意識した目標設定の仕方について
2.研究開発テーマの遅れを防ぐ進捗報告の仕方について
3.【スピード感】の無い研究者、【期限】を守らない研究者への対処法
4.研究開発に遅れが生じた場合の立て直し方、フォローの仕方
5.期限を守らせるため、最も大事なこと
◇ 第4章 遅れないようにするための対策 ◇
第1節 遅れを生まないための計画、中間目標の立て方
[1]成功確率とスピードを上げる新規事業開発計画の立て方と推進
1.顧客ニーズ把握不十分で発生する遅れを防ぐ対策
2.研究開発の途中で発生する想定外事象を想定内にして遅れを防ぐ対策
3.QFDとPDPCを組み合わせたQNP法
4.まとめ
[2]開発遅延に対するリスクマネジメントの留意点
1.計画フェーズでの対応
1.1 リスク・マネジメント
1.2 リスク対応計画
1.3 リスクの管理
2.開発フェーズでの対応
2.1 遅れが生じた作業・工程に拠る対応
2.2 変更管理
2.3 業界標準コンポーネントに対する対応
[3]研究開発を要領よく進めるために最初に確認すること
1.研究開発における無駄を少なくする為に最初に確認すること
1.1 経営方針と研究開発方針
1.2 ビジョンの共有化
1.3 ニーズ型とシーズ型研究開発
2.失敗を少なくする為の基本
2.1 競合優位性
2.2 先行文献の調査
2.3 技術プラットフォーム
2.4 クリティカルポイントから攻める
2.5 開発ステージによる頭の切り替え
3.効率的な業務遂行の工夫
3.1 大同小異を争わない
3.2 根回しについて
3.3 リスク分散と集中
3.4 並行して複数の業務を進める
3.5 早起きの奨め
[4]スピードと期間厳守を意識した目標設定の仕方
1.目標設定とは
1.1 3つの目標と3C分析
2.技術ロードマップと環境認識
2.1 技術ロードマップ
2.2 顧客環境の認識
2.3 競合動向
3.開発基本目標と日程計画の作成
3.1 開発基本目標
3.2 日程計画書の作成
3.3 到達目標と個別業務目標の設定
3.4 マイルストン目標の設定
4.日程遵守と開発活動の効率化
4.1 日程の進度管理
4.2 日程計画の遵守
4.3 開発活動の効率化
[5]QFD, TRIZ, ロバストデザインを活用した効率的開発の実践法
1.NO.1製品のモノづくりプロセス
2.新技術の研究開発プロセスの役割
3.死の谷の発生要因
4.研究開発プロセスと技法の連携活用
4.1 各プロセスの役割と技法の位置づけ
4.2 新技術企画プロセスにおけるQFDの実践法
4.3 構想化プロセスにおけるTRIZの実践法
4.4 詳細化プロセスにおけるロバストデザインの実践法
[6]目標設定において考慮すべきポイントと柔軟な目標変更の仕方
1.目標設定において考慮すべきポイント
1.1 目標レベル
1.2 三段階目標設定法
1.3 こうすると失敗する目標設定
2.柔軟な目標変更の仕方
2.1 こうすると成功する目標変更
2.2 こうすると失敗する目標変更
3.目標設定/変更を行う組織・人
3.1 旗を振るだけの人とムチ打たれるだけの人の分離
3.2 個人の強さ・個性と組織の和
3.3 カラーの異なる研究者がベクトル不一致(集中と分散)で
3.4 他部署、社外、管学等との共同研究開発
3.5 強い研究者
4.まとめ
[7]開発スケジュール遅延を未然に防ぐためのプロジェクトチーム作り、
開発計画策定および進捗管理のポイント
1.プロジェクトチーム作り 〜開発計画策定前に”場作り”から
1.1 チームメンバー間の関係構築(チームビルディング)
1.2 意見を交わせる雰囲気作りと会議の効率化(ファシリテーション)
1.3 チームの目的・目標(価値観)の共有
2.開発計画策定の基本的な考え方
2.1 会社方針・戦略をもとに”チームの計画”を作る
2.2 ステークホルダーとの関わり(コミュニケーションの重要性)
2.3 チームメンバーにとって納得性の高い計画とは?
3.進捗管理
3.1 チームミーティングにおける進捗管理
3.2 プロジェクト管理ツールの利用
4.まとめ
第2節 遅延テーマにおけるGo/No Go判断基準の設定
[1]遅延テーマにおけるGo/No Go判断基準
1.研究開発のフェーズと技術ポートフォリオ
2.市場と研究開発の適応領域
3.技術ポートフォリオ
4.技術体系を基にした技術分析
5.技術ポートフォリオ分析
5.1 技術要素での分類
5.2 技術要素での分析 その1
5.3 技術要素での分析 その2
6.研究開発テーマ別ポートフォリオ
7.個別・総合評価
8.研究開発テーマにおけるGo/No Go判断
9.まとめ
[2]開発初期段階でのテーマの見極めの方法、優先順位の付け方 −医療機器開発を例として−
1.テーマの選定手法
1.1 医療機器開発の特殊性
1.2 NPVおよびEPVを用いたテーマの評価方法
2.ステージゲート評価法
2.1 ステージゲート法によるテーマ管理
2.2 ステージアップ・テンプレート
2.3 FS段階へのステージアップ・テンプレート
2.4 開発段階へのステージアップ・テンプレート
[3]研究開発テーマ評価におけるグレーゾーンへの対処法 −ステージゲート法を中心に−
1.研究開発テーマのグレーゾーンとは何か?
1.1 グレーゾーンの定義
1.2 研究開発テーマのグレーゾーンの具体的要因
1.2.1 グレーゾーンの発生要因は何か?
1.2.2 最も対処が難しい「不確実性」
2.研究開発テーマのグレーゾーン対応としてのステージゲート法
2.1 「不確実性」対処法としてのステージゲート法
2.2 不確実性(グレーゾーン)への対処法としてのステージゲート法の12の特徴
第3節 遅れに気付かない、または遅れに気付いていても直さない研究者への対応
[1]遅れに気付いても、やり方を変えようとしない研究者への対応
1.遅れに気付く
1.1 遅れとは、それに気付くとは
1.2 研究員の養成
2.研究者への対応
2.1 金・費用・成果
2.2 物、設備 機器など
2.3 人、研究者
[2]腐らせず、落ち込ませず、見込みのないことを認識させる方法
[3]理想ばかりで現実を見ない担当者への「遅れの意識」のさせ方
1.遅れを認識してもらう仕掛けづくりとマネジメント
2.マネジメントの要諦
3.対話の大切さ
4.望まれる人財
第4節 遅れを見逃さない研究報告書の作成と進捗度評価
[1]遅れないための研究テーマの全体管理、個別管理の方法
1.全体管理について
1.1 新規事業創出プログラム「Galapagos」について
1.2 全体管理の上で技術の妥当性評価指標
1.3 ドメイン管理による技術風土の妥当性評価指標
1.4 ドメイン管理によるビジネスカテゴリー別収益性の評価指標
2.個別管理について
2.1 進捗管理
2.2 テーマの進捗遅れ原因について
2.3 テーマの進捗遅れ対策
[2]研究開発テーマの進捗度評価と開発テーマの見える化
1.研究開発テーマの進捗度評価
1.1 NPI<新製品開発・導入プロセス>
1.2 NPI<7段階フェーズ>
1.2.1 アイデア(Idea)
1.2.2 コンセプト(Concept)
1.2.3 フィージビリティー(Feasibility)
1.2.4 開発(Development)
1.2.5 量産化(Scale-up)
1.2.6 市場導入(Launch)
1.2.7 市場拡大(Post-Launch)
2.開発テーマの見える化
3.良い開発テーマへのマネージメントの役割
[3]開発成否に大きく影響する嘘/過大・過小報告の傾向と見極めのポイント
1.嘘の最大の弊害
2.開発成否に影響する嘘とその主体
2.1 市場の大きさや技術開発の成否にかかわる嘘
2.2 技術的可能性に関する嘘
2.3 進捗状況に関する嘘
2.4 出来栄えに関する嘘
3.嘘が生まれる環境と管理方法の問題点
3.1 嘘は計画が達成できないからウソになる。
3.2 机上の管理の危うさ
3.3 物差のない開発計画 設計管理とデザインフリーズの必要性
4.評価方法の問題点と改善
4.1 提案から事業の成否までの全体責任を共有させる
4.2 他プロジェクトとの相互評価
4.3 現物・現場・現時点主義の重視
5.あるべき方向
5.1 基本的な情報活用技術教育
5.2 GLP的情報管理規範の確立を
5.3 現場を見れば全てが分かる。机上で考える難しさ。
5.4 『見つめる鍋は煮えない』
おわりに:開発は色即是空の世界
第5節 遅れを防ぎ開発スピードを上げる部門連携のポイント
[1]開発スピードを上げる他部門との連携のポイント
1.目標の共有化
2.情報の共有化
[2]研究部門内の連携のポイント〜基礎研究と開発研究の連携〜
[3]組織横断型プロジェクトにおける連携マネジメントのポイント
1.今日の商品企画・開発者の使命
2.自動車の開発における組織の特徴
3.プロダクトの役割とターゲット・カスタマーの設定
4.明確でわかりやすい「商品コンセプト」の確率
5.部門をまたがったクロスファンクショナルなチームで、目標と背景を心から共有・理解
6.MUSTの要求を明確にして、互いをプロフェッショナルとして尊重
7.即決即断のための部長クラスの運営会議 1.研究所の組織について
1.1 組織変更はなぜ必要なのか?
1.2 人材育成なくして連携は成り立たない
2.研究テーマについて1)
2.1 研究テーマの設定
2.2 研究テーマの見える化
2.3 研究テーマ進捗の共有
3.研究から商品化へ
[4]開発部門との連携スピードの向上策
−分析・解析・信頼性部門のミッション・役割と人材育成活動−
1.分析・解析・信頼性部門のミッション・役割
2.分析・解析・信頼性部門の人材育成活動
[5]R&D部門と知財部門の連携による開発スピードの向上
1.知的財産センターの中期計画
2.知的財産センターの組織
3.事業部門テーマ担当グループの知財活動
3.1 「対競合を軸とした知財戦略の策定と実行」の事例(その1)
3.2 「対競合を軸とした知財戦略の策定と実行」の事例(その2)
3.3 「特許情報を用いた知財創出活動」の事例
4.コーポレートR&Dテーマ担当グループでの知財活動
4.1 開発初期段階からの知的財産活動
4.2 知財人材力の強化に向けた活動「人は力なり」
5.開発スピードアップの向上に対する知財活動の現行の課題とその対応策
5.1 開発主体の知財活動
5.2 公開・秘匿の判断
第6節 産学連携など共同研究開発において遅れないための進捗管理のコツ
[1]共同研究開発においてテーマが遅れないために気をつけること
1.共同研究テーマについて
2.相手側の選定
3.メンバー選定
4.共同研究開発の各項目設定
5.マネジメント
[2]遅れを出さないための技術者異動(二次電池における事例)
1.技術移転における連携事例
2.1 1950年代 NiCd(ニカド)電池の商品化
2.2 1980年代 NiMH(ニッケル水素)電池の商品化
2.3 1980年代後半 リチウムイオン電池が登場
2.技術移転における連携のコア―は優秀技術者
第7節 研究開発テーマを遅れさせない時間管理のコツ
[1]効率的かつ効果的なタイムマネジメントのコツ
1.目標の全体把握
2.時間管理、平行作業で進める
[2]新規事業開発プロジェクトにおける効率化・期間短縮のポイント
1.新規事業とは
1.1 飛び石/新規事業
1.2 既存事業からの新規事業
1.3 新規事業の置かれている状況
2.新規事業の進め方
2.1 新規事業テーマの設定
2.2 新規事業の開発管理
3.新規事業開発成功への道筋
3.1 新規事業創出の考え方
3.2 新製品開発者の心構え
[3]研究開発者への時間管理の意識付けとマネジメント
1.時間の捉え方
1.1 315,360,000秒
1.2 穏やかな流れ
1.3 巧遅拙速
1.4 時間は平等
2.具体的実行
2.1 一週間
2.2 今すぐ
2.3 就業前
2.4 プロは時間よりも目標を中心に行動すべし
2.5 期限を切る
2.6 1日の時間配分
2.7 無駄の排除
3.再度 時間の捉え方
3.1 10年後の自分から
3.2 左回りの時計
4.まとめ
[4]効率的で時間短縮できる会議の回し方
1.参加者の質
1.1 評論家
1.2 何も発言しない人
1.3 感情論が先行する人
1.4 過去の成功体験や自慢話を引っ張り出す人
1.5 その他非生産的な言動をする人
2.発表者の事前準備
2.1 プレゼン資料
2.2 事前の根回し
3.ファシリテータの役割
3.1 会議のゴールを共有
3.2 “ベターベスト”という発想
3.3 生産性の高まる場の雰囲気の醸成
4.会議そのものの設定
4.1 会議の目的
4.2 アジェンダと議事録の作成
4.3 参加者の選定
4.4 最適な環境の整備
4.5 会議そのものをなくす
[5]技術ベンチャリングによる研究開発加速
1.オープン・イノベーションとコーポレート・ベンチャリング
2.コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)
3.技術ベンチャリング推進における留意点
3.1 戦略投資に関わる留意点
3.2 技術協業推進に関わる留意点
[6]遅れがなく質の高い意思決定を行うためのポイント
1.研究開発のゴール
1.1 時間的ゴールと質的ゴール
2.ゴールまでの開発計画(プロジェクト)マネジメント
2.1 開発ステップとマイルストーンにおける意思決定
2.2 タイムマネジメントと期待製品価値のマネジメント
3.意思決定の迅速化と質向上
3.1 意思決定に必要な情報
3.2 情報の整理,まとめのポイント
3.3 意思決定プロセスの準備,実行
第8節 研究効率を高める技術
[1]部下から正確な進捗管理を聞きだすための傾聴力、対話力の向上
1.上司の力量
2.マネジメント
3.信頼と関心
4.実行
[2]行動観察と社会心理学を使った研究効率を高める方法
1.行動観察の実際とその利点
1.1 行動観察の方法論的特徴
1.2 行動観察の利点
1.3 行動観察の実践工程
1.4 有効な行動観察を行うための計画と手順
2.行動観察と社会心理学のタッグが研究効率を高める
2.1 行動観察が直面する課題
2.2 行動観察と社会心理学のタッグが研究効率を高める理由
[3]プロジェクトメンバーの意見を引き出し、課題解決策を創出するコミュニケーション
1.ゴールの力
1.1 ゴールの世界観
1.1.1 ビジョン
1.1.2 ターゲット
1.2.3 測定可能な指標
1.2 ゴールに込められた想い
1.3 ゴールに至る道筋
2.信頼の力
2.1 本気
2.2 自分の考えへの執着
2.3 認知承認
3.関係性の力
3.1 安全な場
3.2 雰囲気の明るさ
3.3 応援し合う習慣付け
4.問いの力
4.1 ポジティブな問い
4.2 探求心をかきたてる問い
[4]進捗を大幅に進める「決断力」、「行動力」
1.苛立ち
2.三本の矢プロジェクト
3.遅れを取り戻せ!
4.新しい開発体制
[5]仕事の効率を10倍にする段取りのポイント
1.情報収集と根回し
1.1 情報収集のテクニック
1.2 根回しのテクニック
2.タイム・マネジメント
2.1 時間の分類
2.2 スケジュール管理
[6] 効率アップのための段取りのコツ
1.研究効率を高めるということ
2.具体論
2.1 シナリオ作成にあたって
2.2 研究現場でのチェックポイント
3.まとめ
[7]研究開発効率を高めるための外国人メンバーとのコミュニケーションのコツ
1.医薬品開発の国際共同チームの枠組み
1.1 医薬品開発プロジェクトの特性
1.2 医薬品開発におけるプロジェクトチームの構成
2.医薬品開発におけるコミュニケーションプラン
2.1 関係者の特定
2.2 会議連絡報告ルールの設定
2.3 コミュニケーションに含める内容
3.国際プロジェクトの中でのコミュニケーション
3.1 異文化コミュニケーションとステレオタイプ
3.2 コミュニケーションモデル
3.3 コミュニケーションメディアとチャンネル
4.医薬品開発における異文化コミュニケーションのまとめ
[8]研究開発の効率化実現のための他社情報収集のポイント
1.研究開発活動と情報戦
1.1 情報戦の基本方針と戦略
1.1.1 情報戦の定義と重要性
1.1.2 全社における情報戦と技術者、研究者、開発担当者の位置づけ
1.1.3 競合先の選定基準と調査項目の明確化
1.1.4 技術論文・学会情報等を活用する着眼点
1.1.5 情報戦における融合の視点
2.研究開発と効率性
2.1 事業戦略と技術開発
2.2 選択と集中
2.3 資源の配置
2.4 イノベーション・マネージメント
2.5 Make or Buy
2.6 知的財産権
2.7 標準化活動
2.8 技術生産性
2.9 モチベーション
3.一次情報の特徴と入手ポイント
3.1 一次情報とは
3.2 社内情報源の特徴と入手ポイント
4.情報戦の基本方針−3つの戦いとコンプライアンス
4.1 情報戦は3つの戦い
4.2 他社情報が活用される主な場面
4.3 現象から予測へ
4.4 情報戦の目的
4.5 年度計画
4.6 KKDから脱皮する
4.7 コンプライアンスの鉄則
4.8 マクロ予測
4.9 予測信頼区間
[9]一発企画・一発開発による製品開発スピードアップ
1.製品開発スピードが問われている
2.製品開発スピードアップへむけた主な取り組み
2.1 コンカレント・エンジニアリング
2.2 フロントローディングと3D-CAD・CAEの活用
2.3 プロジェクト・マネジメントの普及
2.4 キー技術及びプラットフォームの先行開発
3.製品開発プロセスの現状と課題
4.開発者の知恵を最大化する一発企画・一発開発
4.1 一発企画は開発者が主体となった“顧客との対話”プロセス
4.2 一発開発は“時間無制限”の技術会議
第9節 異分野、異業種の問題解決手法に学ぶ「絶対に遅れない」進捗管理の工夫
[1]ドラッカーの時間管理を「進捗管理」に生かすためのヒント
1.時間の性質を理解し、時間に向き合う姿勢を作る
2.成果をあげる五つの習慣的能力
3.重要なのはスケジュール管理ではない
4.実は時間管理が重要な訳ではない
5.活動管理の原則
6.ドラッカーの時間管理の4つのステップ
7.時間の使い方を記録・分析する
8.非生産的な時間を整理する
9.大きな時間にまとめる
10.定期診断
11.時間に対するアプローチの違いが成果を決する
12.もう一つの時間管理
13.ドラッカーの時間管理を「進捗管理」という視角に応用する
[2]失敗学の考え方を応用した二度と遅れない管理の工夫
1.失敗学=「失敗のナレッジマネジメント」である
2.失敗学を用いてプロジェクトの遅れを予防する
3.プロジェクト遅れの常習犯を体系化する
4.大学の研究プロジェクトに遅れる学生を調査する
5.設計思考を可視化すれば,手段の目的化は防げる
6.リーダーはプロジェクトの“肝”の決定を遅らせてはいけない
[3]トヨタ生産方式における進捗管理手法
1.問題解決の手順
1.1 問題発見
1.1.1 いかにして基準を明確にするのか
1.1.2 現状をしっかりとつかむ
1.1.3 基準と現状の差を明確にする
1.1.4 問題を評価する
1.2 目標設定
1.3 要因解析
1.3.1 すべての要因の洗い出し
1.3.2 真の原因をつかむ
1.4 対策立案
1.4.1 原因のウェイトづけ
1.4.2 対策の立案
2.問題解決手法を使っての改善事例
[4]スポーツのコーチングに学ぶ遅れない進捗管理の工夫
1.徹底した質の高いプロセスの追求
1.1 ぶれないコーチング行動
1.2 質の高い練習環境の構築
2.相手の自律性を高めやる気を引き出す
2.1 自ら納得して取り組む
2.2 できそうな見通しをもつ
2.3 期待されている実感と安心感をもつ
3.まとめ
[5]偉人・先人のプロジェクト管理に学ぶ遅れない進捗管理の工夫
1.発明目的のためにメンロパーク研究所を創設
1.1 発明を目的とした研究開発を組織化
1.2 自分より優れた多くの英知を集める
1.3 常に新技術を積極的に導入し、最新の技術を活用
1.4 目的達成のためにプレーイング・マネージャーとして活動
2.手探りで未知の世界を探求する
3.試行錯誤の労力を減らすために
4.失敗データを無駄にしない