目次
序 章 異端を許容する社会へ
1 Web空間での価値同定アプローチ
2 COVID-19とデジタル・シフト
3 個々の才能や情熱が解き放たれる
4 歴史的視点で捉える
第1編 ブロックチェーン技術および特許
第1章 Web3.0とブロックチェーン《鈴木 淳一》
第2章 ブロックチェーン技術概論《大塚 玲》
1 ブロックチェーンの種類と構造
2 合意形成アルゴリズム
3 暗号技術
4 イーサリアムとスマートコントラクト
第3章 ブロックチェーン技術の技術課題《水谷 麻紀子》
1 はじめに
2 スケーラビリティに関する技術課題
3 技術課題解決への方策
4 技術と社会実装の間で
第4章 ブロックチェーンと法制度―ブロックチェーン法制総論の試み《片岡 義広》
2 記録される「情報」に関する法制度
3 情報の「内容」等による法制度
4 情報の「記録」の法律効果
5 「スマート・コントラクト」と法律効果
6 記録される「取引」の「業務」の法規制
7 結 語
第5章 ブロックチェーンと特許《河野 英仁》
1 概 要
2 ブロックチェーン技術の特許出願動向と特許法による保護
3 ブロックチェーン技術の特許法による保護
4 ブロックチェーン特許具体例
第6章 トークンエコノミー
1節 ブロックチェーン技術を活用した新しいトークンエコノミーによるサービス《神谷 知愛》
1 サービスの概要と暗号通貨利用で解決された課題
2 トークンエコノミー実現における課題
3 トークンエコノミーは評価経済での新しいインセンティブモデル
4 ブロックチェーン技術がもたらすリワード革命
5 コミュニティ形成の新しい形
6 今後トークンエコノミー型サービスが社会実装するための課題
2節 気候変動対策とブロックチェーン《津野 浩一》
1 はじめに
2 ブロックチェーン適用の意義
3 気候変動対策へのブロックチェーン活用の現状
4 おわりに
3節 SDGsとトークンエコノミー《藤井 隆嗣》
1 SDGsの課題
2 実施概要
3 実施詳細
4 今後の課題
4節 トークンエコノミーの国内外特許《河野 英仁》
1 Social Good特許
2 AR健康管理特許
3 ブロックチェーンを用いた医療保険決済
4 ブロックチェーンを用いた電力売買
5 おわりに
第7章 エストニアとブロックチェーン《鈴木 健一》
1 エストニアの概要および国家戦略
2 デジタル政府
3 デジタル政府の技術基盤
4 デジタル政府の在り方
第2編 金融分野のユースケースと課題
第1章 金融・決済
1節 ブロックチェーン技術を活用した新銀行間決済プラットフォーム実証実験
《千葉 勇一、尾室 拓史》
1 実証実験の概要
2 実施結果
3 今後の検討
2節 ブロックチェーン技術を活用した企業間情報連携《江丸 裕教》
1 はじめに
2 ブロックチェーンと公開型生体認証基盤
3 ブロックチェーンと生体認証によるクーポン決済
4 ブロックチェーンと企業間情報連携
5 ブロックチェーン技術を活用した企業間情報連携基盤
3節 決済領域におけるブロックチェーンの利用《飯塚 高秋》
1 決済領域をめぐるブロックチェーン
2 プロトコルから得られる恩恵
3 既存の公開型チェーンを例にした実ユースケース利用での難しさ
4 決済領域におけるブロックチェーンのユースケース想定
4節 円通貨連動の仮想通貨「Zen」の社会実験《平野 洋一郎》
1 はじめに
2 仮想通貨に求められているもの
3 Zenのコンセプト
4 まとめ
5節 ミャンマー資本市場におけるブロックチェーン実証実験《田中 誠人》
1 はじめに
2 新興国におけるブロックチェーンへの期待
3 ミャンマー資本市場の歴史
4 ミャンマーのビジネスロケーションと公共インフラ
5 ヤンゴン証券取引所システムの現状
6 実証実験の概要
7 機能要件の検証結果 - 機能実装は成功だが課題が残る
8 非機能要件の検証結果 - インフラ環境面での課題解決にも有効
9 実用化に向けた課題
10 実証実験後の動き・今後の展望
6節 ブロックチェーン技術を活用した貿易情報連携基盤《長田 信哉》
1 NTTデータのブロックチェーンへの取り組み
2 ユースケースとしての貿易分野への取り組み意義
3 貿易分野における活動状況
4 実用化に向けて
7節 ブロックチェーン技術を活用した世界銀行債券《有馬 良行》
1 はじめに
2 世界銀行とは
3 世界銀行のブロックチェーンへの取り組み
4 ブロックチェーンによる世銀債の発行
5 ブロックチェーン技術による債券発行の優位点
6 ブロックチェーン債の課題を整理する
7 低金利時代の金融市場とブロックチェーン技術
8 今後の展開
8節 ブロックチェーン技術を用いた有価証券等の発行・流通基盤「ibet」について
《佐藤 広大》
1 BOOSTRYの目指す資本市場と共有基盤「ibet」の概要
2 ibet第1号案件の概要
3 規制整備と今後の展望
第2章 保 険
1節 コンソーシアム型ブロックチェーン技術の保険業務への活用と競争法上の
留意事項《佐藤 智行》
1 はじめに
2 コンソーシアム型ブロックチェーンの保険業務での活用分類
3 ブロックチェーンに関する競争法視点からの検討
4 海外における保険業界での活用事例
5 おわりに
2節 損害保険契約とブロックチェーン《新谷 哲之介》
1 はじめに
2 ブロックチェーン技術の適用余地
3 保険者・被保険者以外の者の利益とブロックチェーンの効用
4 ブロックチェーン適用についての実証
第3編 非金融分野のユースケースと課題
第1章 コンテンツ
1節 コンテンツ分野におけるブロックチェーン技術の活用可能性と課題《張 睿暎》
1 コンテンツ分野におけるブロックチェーン技術の活用可能性
2 創作証明・権利証明や著作権登録の場面
3 海賊版検知や著作権侵害防止の場面
4 ライセンスのための著作権統合DB構築の場面
5 コンテンツ配信、利用許諾、使用料の徴収・配分の場面
6 残された課題
2節 事例から考えるブロックチェーンを用いたデジタルコンテンツ配信の可能性と
課題《田中 康平》
1 はじめに
2 ブロックチェーンによるデジタルコンテンツの市場と流通
3 ブロックチェーンを活用したデジタルコンテンツ配信
4 ブロックチェーンを用いたコンテンツ配信の課題
5 おわりに
3節 ブロックチェーンを活用したアート作品の公証・売買プラットフォーム《竹林 陽一》
1 アート作品の公証プラットフォーム
2 アート作品の所有権分割または小口化事例
3 アート市場の特異性とアート作品の資産性
4 ブロックチェーン技術の課題とこれから
5 おわりに
4節 デジタルコンテンツ流通とブロックチェーン技術《岩永 朝陽》
1 現実世界のデジタル化
2 ミラーワールドとは
3 現実世界とデジタル世界の違い
4 デジタルコンテンツの資産化によって進む金融との融合
5 デジタルマーチャンダイジングの出現
6 デジタルコンテンツの権利問題
5節 ブロックチェーンによるデジタルコンテンツ流通の応用と実例《藤井 隆嗣》
1 コンテンツの課題
2 実施概要
3 実施詳細
4 今後の展開
6節 ブロックチェーンゲームのこれまでとこれから《三浦 辰典》
1 NFTとは何か?
2 ゲームのNFT利用の歴史
3 資産としてのNFT
4 ブロックチェーンゲーム普及への課題と解決
5 ブロックチェーンゲームの未来
第2章 トレーサビリティ
1節 ブロックチェーンの自治体での活用事例
―綾町における有機農産品の安全性を消費者にアピールする取り組み―《鈴木 淳一》
1 はじめに
2 ブロックチェーンが求められる時代背景
3 インターネット化する現実世界とブロックチェーン技術
4 ブロックチェーンの特徴を活かして地方創生を
5 まとめ―未来のフード・トレーサビリティを展望する
2節 ブロックチェーンを活用した食品トレーサビリティプラットフォーム《岸 紘平》
1 食品のトレーサビリティとブロックチェーン
2 ブロックチェーン技術を活用した食品トレーサビリティプラットフォーム事例
3 今後の展望
3節 ブロックチェーンを応用した偽物製品を検知する所有権管理システムの開発
《豊田 健太郎》
1 はじめに
2 ブロックチェーンを用いた商品所有権管理システム
3 まとめ
4節 天然ダイヤモンドの生産・流通履歴管理システム(トレーサビリティビューアシステム)
《関本 雅代、松本 裕昭、面来 哲雄》
1 開発の背景
2 製品の特長
3 ダイヤモンド現物自体の徹底した管理
4 所有者の「想い」も記録に残す機能も搭載
5節 なぜブロックチェーンでサプライチェーンマネジメントを実装するか?《山田 宗俊》
1 はじめに
2 そもそもSCMとは何か?
3 ブロックチェーンにおけるSCMの分類
4 ブロックチェーンで“商流を”デジタル化する
5 ブロックチェーンで“物流を”デジタル化する
6 SCMだけで終わらない未来!?
7 やはりインターオペラビリティーが重要
8 日本の信用を創る時代へ
第3章 ヘルスケア
1節 ブロックチェーン技術を用いた臨床開発《上野 太郎》
1 医療分野における臨床開発
2 臨床試験データの信頼性確保
3 医療分野におけるブロックチェーン技術の応用
4 臨床開発におけるブロックチェーン技術の応用
5 おわりに
2節 ブロックチェーンを活用した医薬品のデッドストック販売プラットフォーム《坪井 大輔》
1 実施の背景と目的
2 「医薬品のデッドストック解消」をテーマとした背景
3 概 要
4 結 果
3節 mijinブロックチェーンを活用した歯髄細胞製造・流通管理「ShizuiNet」《手塚 建一》
1 はじめに
2 歯髄細胞
3 iPS細胞
4 移植免疫拒絶問題とHLAハプロタイプホモドナー
5 HLAハプロタイプホモドナー由来細胞を用いた他家再生医療
6 歯髄細胞やiPS細胞の製造、流通に関する課題とブロックチェーンが示す未来
7 おわりに
第4章 エネルギー
1節 P2P電力取引の現状と課題《大串 康彦》
1 P2P電力取引とは
2 ブロックチェーン技術とP2P電力取引
3 P2P電力取引プラットフォームの進化
4 LO3 Energyの電力取引プラットフォームの特徴
5 ブロックチェーン技術を電力取引に応用するメリット
6 ブロックチェーン技術を電力取引に応用する際の課題
7 今後の展開
2節 情報と電力と金融を融合したエネルギー相対取引サービス《高坂 大介》
1 電力の相対取引のニーズ
2 電力取引サービス
3 電力の相対取引の仕組み
4 電力相対取引へのブロックチェーン活用と課題
5 ブロックチェーンシステムの運用
6 おわりに
第5章 シェアリングエコノミー
1節 cheerforとは《峯 荒夢》
1 cheerfor で実現しようとしている世界
2 cheerfor の仕組み
3 ブロックチェーンの活用
4 今後の展開
2節 ブロックチェーン技術によるローカルVPPの社会実装《中村 良道》
1 はじめに―共通の目的とは
2 地産地消率について
3 自律分散エネルギーとブロックチェーン技術活用
4 地域におけるエネルギーの融通とhyperDeMS
5 JWATポイント
6 地産地消スーパーシティプラットフォーム
3節 ライフサイクル・マネジメントを強化するEV蓄電池残存価値予測システム《岡本 克司》
1 背景
2 BRVPSビジネスコンセプト
3 BRVPS解決手段
4 BRVPSシステム構成
5 DID:デジタルアイデンティティ
6 今後の予定
第6章 不動産
1節 ブロックチェーンと次世代不動産《曽我 一郎》
1 はじめに
2 ブロックチェーン技術による次世代不動産
3 ブロックチェーンを包括する次世代不動産
4 まとめ
2節 ブロックチェーンを用いた不動産権利の移転《松坂 維大》
1 空き家無償譲渡における権利移転記録としてのブロックチェーン活用
2 空き家利活用投資のための不動産セキュリティトークン発行
3節 不動産ブロックチェーン《亀田 勇人》
1 はじめに
2 不動産ブロックチェーンとソリューション事例
3 各種ブロックチェーンアプリ
第7章 教 育
1節 トークンエコノミーによる教育革命《藤井 隆嗣》
1 教育の課題
2 実施概要
3 実施詳細
4 ブロックチェーン活用における技術的課題とその対応策
5 今後の課題
2節 ブロックチェーン技術を活用した学習履歴・証明書管理《高橋 恒樹》
1 教育領域でのブロックチェーン技術活用とは
2 ブロックチェーンによる教育の再定義
3節 学習経済―学びが価値を生む時《堀 真寿美、小野 誠志》
1 脱学校化する未来の教育
2 知識から学びへ
3 学習経済
4 学びの循環
5 学びの価値尺度機能
6 価値保存機能の制限
7 教育分野へのブロックチェーンの利用
8 学習経済と教育の未来
第8章 投票システム
1節 ブロックチェーンとネット投票《木暮 健太郎》
1 はじめに
2 ネット投票の試みと実証実験
3 ネット投票を導入する意義
4 おわりに
2節 ブロックチェーン投票システムCongreChain《奥村 潤》
1 概 要
2 バックグラウンド
3 Open Assets Protocol
4 システム概要
5 実証事例
6 課 題
3節 ブロックチェーン技術を活用した株主総会議決権投票システム《森 一弥》
1 はじめに
2 目 的
3 実現方法の方針
4 ブロックチェーンの選定
5 実証実験結果と本番運用
6 今後の展開と課題
7 まとめ