目次
第1章 治験薬の概要とバリデーションの考え方
1. 治験 GMP の概要と基本コンセプト
2. 治験薬製造の考え方
3. 臨床試験に使用する原薬(ICH Q7 第 19 章)
4. 治験薬のプロセスバリデーションとプロセス評価
4.1 治験薬のバリデーションの基本的な考えかた(ICH Q7)
4.2 GMP 省令 第 13 条(バリデーション)
4.3 治験薬のプロセス ? バリデーション/プロセス評価
5. 治験薬の洗浄バリデーション
5.1 PIC / S GMP Annex13
5.2 治験薬の洗浄バリデーション及びベリフィケーションについて(治験薬 GMP)
5.3 治験薬の製造装置及び設備(ICH Q7)
5.4 手洗浄を含めた洗浄バリデーションの実施
5.5 サンプリング法の設定(回収率)
5.6 計画書・報告書
5.7 洗浄バリデーションの要求事項(cGMP)と最近の動向
第2章 治験薬における規格試験法設定と留意点
1. 医薬品開発のプロセス
1.1 医薬品開発のプロセス
1.2 21 世紀の製剤開発‐QbD に基づく製剤開発
1.3 開発の効率化を図る 3 つの原薬分類 ‐DSC, MCS, BCS‐
(1) Biopharmaceutical Classification System(BCS)
(2) Developability Classification System(DCS)
(3) Manufacturing Classification System(MCS)
1.4 同等性と一貫性、そしてバッチヒストリー
1.5 “信頼性の基準”とは何か
2. IQ Consortium における議論
2.1 IQ Consortium とは
2.2 公表された5つの論文とその内容
2.3 規制当局との対話
3. 開発に伴う製剤処方の進化
3.1 プレフォーミュレーション(Preformulation)
(1)プレフォーミュレーション研究の目的
(2)検討方法の例
3.2 非臨床試験と使用される製剤特性
3.3 Phase 1 試験用製剤
3.4 Phase 2 試験用製剤
3.5 Phase 3 試験用製剤
3.6 プラセボ製剤(Placebo Product)
4. 各開発における規格設定のポイント
4.1 非臨床試験用製剤の規格の規格設定
4.2 Phase 1 試験用製剤の規格の規格設定
4.3 Phase 2 試験用製剤の規格の規格設定
4.4 Phase 3 試験用製剤の規格設定
5. 各開発段階における分析法バリデーション
5.1 Validation と Qualification
5.2 開発初期段階における分析法バリデーション
5.3 Phase 2 以降における分析法バリデーション
6. 標準品のあるべき姿とは
6.1 標準品と標準物質
6.2 標準に求められる品質
第3章 治験薬製造における構造設備とレギュレーション
※第3章は2016年12月発刊「
治験薬の品質管理の基礎と実務~製造、文書管理、査察、CMC、保管・輸送、原薬~
」書籍(情報機構)の”第4章 治験薬製造所における構造設備とレギュレーション”の内容を基に改訂したものとなります。
1.治験薬とその製造所、構造設備関するレギュレーションの流れ
2.GMPレギュレーションの開発の過程
2.1 我が国における GMP の意義
2.2 我が国における GMP レギュレーションの開発
2.3 PIC / S の成立とレギュレーションの国際標準化
2.3.1 PIC / S の成立
2.3.2 PIC / S による実質的な国際標準化
2.3.3 日、米、EUの3局から、世界標準のPIC/Sへ
3. 治験薬ハードに関するレギュレーション
3.1 治験薬 GMP 省令の成立
3.2 医薬品 GMP と治験薬 GMP の違い
3.3 治験薬に特有の特別の情報提供及び盲検化された治験薬の緊急時の開鍵に関すること
3.4 治験薬 GMP(ハード)の主な構成
4. 治験薬製造設備
4.1 治験薬製造設備はいつから必要か
4.1.1 効果/効能を有する物質の探索段階
4.1.2 安全性の確認段階
4.1.3 効果の確認段階
4.1.4 製剤開発
4.1.5 包装開発
4.1.6 スケールアップ
4.1.6.1 液体製剤プロセスにおける例
4.1.6.2 打錠機における例
4.2 治験薬製造設備の特徴と計画
4.2.1 製剤の種類、剤型による治験薬製造設備の切り分け
4.2.2. 多品種
4.2.3 小ロットでの生産性
4.2.4 治験薬製造設備の計画とポイント
4.2.5 治験薬の包装、包材、特にロット番号の印字と検証
5. 治験薬の製造施設の構造設備について他の法規制が関与する場合の注意
第4章 CMC領域における治験薬の取り扱い
1. CMC と治験薬製造
2. 各開発段階での留意事項
2.1 開発初期(初回治験薬)
2.2 開発中期(POC~製造方法確立)
2.3 開発後期(市販に向けたスケールアップ)
3. 様々な開発形態(簡易剤形の適用、剤形追加)について
3.1 簡易剤形の適用について
3.2 剤形追加への対応
4. 治験薬に関わる諸課題への対応
4.1 治験薬の用量変更、製法変更、剤形変更による生物学的同等性担保
4.2 外部委託での治験薬製造
4.3 治験申請資料の作成
4.4 治験薬に関する監査、承認申請時査察
4.5 データインテグリティ
第5章 治験薬における試験・検査室管理の注意点
1. 治験薬における試験・検査室管理において考えるべきこと
2. 参照すべき基準・ガイドライン
2.1 日本国内の治験薬 GMP:治験薬の製造管理、品質管理等に関する基準(治験薬 GMP)について
2.2 PIC / S GMP ガイドライン Annex13
2.3 米国の第 1 相臨床試験(Phase I)治験薬のための GMP:Guidance for Industry CGMP for Phase 1 Investigational Drugs
3. 治験薬における試験・検査室管理の実際
3.1 組織・体制
3.2 教育訓練
3.3 試験法
3.4 試験機器の校正・点検
3.5 サンプリング・表示
3.6 参考品・保存サンプルの保管
3.7 安定性試験
第6章 治験原薬におけるスケールアップのポイント
1. 治験用原薬製造の際の GMP 管理のポイント(ICHQ7 19 章から)
2. 治験薬の製造管理、品質管理について
3. 治験用原薬に関連するガイドライン
3.1 治験薬の製造管理、品質管理等に関する基準(治験薬 GMP)に関する Q&A について(平成 21 年 7 月 2 日事務連絡)
3.2 QT 延長に関連するガイドラインについて
3.3 非臨床試験で使用された被験薬との一貫性の重要性について
3.4 DNA 反応性(変異原性)不純物の取り扱いについて
3.5 残留溶媒の管理について
4. 治験用原薬の製造を進めるうえでの留意点
4.1 治験用原薬の工業化(スケールアップ製造)と法規制の関係
4.2 治験用原薬の製造法の確立とパラメータの設定、不純物プロファイル、反応操作について
4.3 出発原料の設定と安定供給先の調査
4.4 治験用原薬のパイロットスケールでの製造
4.5 非臨床試験用の原薬製造と臨床試験用原薬との一貫性の確保と製造手順書
4.6 原料、中間体、原薬の品質の考え方とその管理
4.7 スケールアップの考え方
4.8 設備仕様の確立
4.9 経済性の試算
4.10 プロセスの安全性、労働安全衛生(遺伝毒性不純物の管理)、残留溶媒
4.11 従業員の教育
4.12 同一性の確認、評価
4.13 化学的品質の同一性の確認(純度、不純物プロファイル)
4.14 物理化学的品質の同一性の確認
4.15 臨床試験に使用する原薬の変更管理について
5. 実際のスケールアップ製造から見えてくる注意点
5.1 カラム分離精製工程を含むプロセスの回避
5.2 実験結果(事実、データ)の重要性
5.3 反応(メカニズム)の仕組み、乾燥の仕組み、不純物除去の仕組みの、…の仕組みの理解
5.4 低温反応の回避
5.5 危険が伴う反応の準備(スケールダウン実験)
5.6 自社製造、外部委託の違い
5.7 異物混入の注意点
5.8 設備の性能、原理の理解
5.9 不均一反応の注意点
5.10 固液分離工程で遭遇する問題点
5.11 不安定な中間体を含むプロセスのスケールアップ
5.12 爆発性のある製品(中間体)のスケールアップ製造
5.13 爆発性のある中間体が副生するプロセスのスケールアップ
5.14 原料入手の重要性
5.15 生産スタイルの変更、スポットとキャンペーン生産の違い
5.16 技術移転での注意点
5.17 再結晶プロセスのスケールアップ
5.18 結晶多形の管理
5.19 溶媒和物、水和物、残留溶媒ができると
5.20 乾燥工程での注意点
第7章 治験薬における包装管理の留意点
1. 治験薬包装に関する規制上の要件
2. 治験薬の包装と期待される役割
2.1 治験薬の包装形態
2.2 治験薬の包装に求められる機能
3. 治験薬包装と Labeling
3.1 ユニバーサルデザイン(Universal Design)
4. 治験薬に適した包装の設計手順
5. 治験薬包装に係る委受託製造のポイント
6. 包装に係るトラブル
第8章 GCP 省令における治験薬管理のポイント
1. 治験薬管理に係る GCP 省令の規定
1.1 GCP 省令の規定及び改訂
1.2 治験薬又は治験使用薬に関わる用語の定義
1.3 治験薬又は治験使用薬の管理に関わる役割者とその定義
2. 企業治験における治験薬又は治験使用薬の管理
2.1 治験依頼者における治験薬又は治験使用薬の管理
2.1.1 製造関連の作業
2.1.2 提供する手順書関連の作業
2.1.3 交付時関連の作業
2.1.4 治験依頼者が交付しない治験使用薬の取扱い
2.1.5 治験薬又は治験使用薬の管理に必要な書類
2.2 実施医療機関における治験薬又は治験使用薬の管理
2.2.1 管理の作業手順
2.2.2 新型コロナウイルス感染症に伴う治験使用薬の特例的な取扱い
2.2.3 治験薬又は治験使用薬の管理に必要な書類
2.3 医薬品の GCP 実地調査に見る治験薬管理の留意点
3. 医師主導治験における治験薬又は治験使用薬の管理
第9章 治験薬における割付と偽薬管理の留意点
1. 割付作業前対応
1.1 割付作業業務手順書の作成
1.2 割付作業員への教育
1.3 薬剤番号シールの事前仕分け
2. 割付作業当日対応
2.1 割付作業員のコンディションチェック
2.2 作業記録の作成
2.3 薬剤の設置
2.4 薬剤の外観確認
2.5 識別不能性の検討
2.6 薬剤番号シールの仕分けおよび配布
2.7 薬剤番号シールの貼付作業
2.8 割付表との読み合わせで最終確認
2.9 薬剤の並び替え
2.10 封緘作業
2.11 最終確認
3. 全般的な注意点
第10章 バイオ医薬品における治験薬製造のポイント
1. バイオ医薬品の開発状況と治験薬
2. バイオ医薬品の治験薬製造及び管理における関連規制
2.1 本邦において開発段階で考慮すべき規制及びガイドライン
2.2 開発段階における欧米及びグローバルの関連規制及びガイドライン
3. バイオ医薬品の治験薬製造における留意点
3.1 治験薬製造に供する細胞基材の管理
3.2 治験薬の製造プロセスと生産管理
3.3 開発段階の変更管理に応じた治験薬の品質確保(同等性/同質性試験)
4. バイオ医薬品の治験薬の品質管理における留意点
4.1 バイオ医薬品の開発段階において必要となる治験薬の品質特性とその管理
4.2 治験薬における宿主細胞由来タンパク質の管理
4.3 治験薬における不溶性微粒子及び不溶性異物の管理
4.4 治験薬使用時の安定性及び適合性評価
4.5 治験薬の安定性試験と有効期間設定
第11章 治験用の再生医療等製品の製造に関連する規制の現状
1. 治験製品 GCTP
1.1 治験製品の製造管理と品質管理の基準
1.2 治験製品 GCTP(案)の概要
2. 治験前から始まる細胞加工製品製造の工程設計
2.1 細胞加工製品製造開発の考え方
2.2 細胞加工製品のバリデーションに関する考え方