レポートナンバー 0000034026
高性能透明ポリマーの開発と応用
株式会社シーエムシー出版
Development and Application of High-performance Transparent Polymers
発刊日
2022/12/26
言語日本語
体裁B5/274ページ
ポイント
各種光学部材に用いられ,光技術分野を支える重要な材料となっている透明ポリマー!
材料開発に加え,光学・エレクトロニクス分野や自動車分野への応用に向けた最新の取り組みを紹介!
サステナビリティに貢献する透明ポリマーの研究開発動向を把握できる一冊!
レポート概要
【刊行にあたって】
透明なポリマー材料は,柔らかさ,軽さ,加工のしやすさ,扱いやすさといった高分子材料の特長を生かし,光技術分野に貢献してきた。それまでガラスが使われていたところをポリマーに代えることにより機器の小型化,薄型化,軽量化が達成された。そして,現在,透明ポリマーは,ディスプレイ用光学フィルム,光ディスク,光学レンズ,光ファイバー,タッチパネルなど各種光学部材に用いられ,光技術分野を支える重要な材料となっている。
また,環境・エネルギー的観点,ユーザビリティ,ロールto ロール方式による大量生産性といった点から期待が高まる次世代照明,フレキシブル有機太陽電池,フレキシブルディスプレイ,ウェアラブルエレクトロニクスなど次世代光技術においても高性能な透明高分子フィルムが必要となる。さらに,自動車などの産業分野で透明ポリマー材料の重要性が増している。次世代光技術分野や自動車分野に透明ポリマーを応用するためには,光学特性を高性能化するとともに,ガラスに比べて劣っていた耐熱性,熱膨張性,表面硬度,水蒸気およびガスバリア性などの特性を向上させていくことが必要となる。これらについての研究も活発になっている。さらにバイオプラスチックや石油由来でない天然素材による透明材料の研究も進んでいる。
本書は透明ポリマーの基礎から最新の高性能・高機能透明ポリマー材料,さらに光学・エレクトロニクス分野および自動車分野への応用について網羅している。本書の著者は,いずれも第一線で活躍されており,多忙にもかかわらず,執筆を快諾していただいた。第1 章は,屈折率,複屈折,透明性などポリマーの光学特性の基礎と高性能化について述べられている。第2 章では,最新の高性能・高機能透明ポリマー材料についてまとめられている。第3 章は,透明ポリマーの光学・エレクトロニクス分野への応用について,そして第4 章では,自動車分野への応用について解説していただいた。
本書が,次世代技術,持続成長可能な環境調和型社会形成に資する透明ポリマー材料の開発に貢献することができれば幸いである。
(本書「はじめに」より)
レポート詳細
著者一覧
谷尾宣久 公立千歳科学技術大学
山田保治 FAMテクノリサーチ
松本章一 大阪公立大学
南 聡史 大阪ガスケミカル(株)
二嶋 諒 NOK(株)
小山 亮 ユニチカ(株)
加藤宣之 三菱ガス化学(株)
西森克吏 三菱ガス化学(株)
塩野 毅 広島大学
吉田淳一 旭化成(株)
林 幹大 名古屋工業大学
鈴木一子 (株)KRI
福井俊巳 (株)KRI
千葉一生 山形大学
松村吉将 大阪工業大学
落合文吾 山形大学
兼橋真二 東京農工大学
安田真穂 アルケマ(株)
能宗孝充 共同技研化学(株)
水野洋輔 横浜国立大学
佐藤公一 日本特殊光学樹脂(株)
阿部誠之 旭化成(株)
小松和磨 旭化成(株)
山内一美 NTTアドバンステクノロジ(株)
荒木徹平 大阪大学
植村隆文 大阪大学
関谷 毅 大阪大学
多々見 央 東洋紡(株)
伍賀正典 福山大学
硯里善幸 山形大学
春日貴章 大阪大学
能木雅也 大阪大学
清水 博 (株)HSPテクノロジーズ
小野行弘 デクセリアルズ(株)
加藤裕司 デクセリアルズ(株)
伊藤幹彌 (公財)鉄道総合技術研究所