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レポートナンバー 0000034724

バイオマス材料の開発と応用

株式会社技術情報協会

-プラスチック/粘・接着剤/コーティング/添加剤-

発刊日 2023/03/31

言語日本語

体裁A4/558ページ

ライセンス/価格558ページ

0000034724

書籍版 88,000 円(税込)

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レポート概要

★ 石油由来樹脂に劣らない『耐熱性』『強度』『耐久性』と『加工性』の両立!

★ マスバランス方式によるバイオマス比率の割り当てと第三者認証!

■ 本書のポイント

・バイオマスプラスチックに関する各国の政策動向、導入状況

・バイオマスアクリレートの硬化特性とUV硬化樹脂、コーティング剤への応用

・バイオマスエポキシ樹脂の機械特性、加工性向上と柔軟性付与

・(海洋)生分解性と耐久性の両立、流動性向上による加工性の改良

・木質バイオマスの成分分離、リグニン、セルロースナノファイバーの改質と複合化

・微細藻類からのプラスチック合成とそのための藻類の大量培養技術

レポート詳細

執筆者(敬称略)

サントリーホールディングス(株) 赤沼泰彦 (株)ダイセル 新井隆
(国研)産業技術総合研究所 雑賀あずさ 岡山大学 新史紀
(地独)京都市産業技術研究所 仙波健 山梨大学 森長久豊
(株)リコー 田中貴司 GSアライアンス(株) 森良平
アルケマ(株) 安田真穂 東洋紡(株) 清水敏之
鳥取大学 伊福伸介 東京農業大学 石井大輔
日本LCA推進機構 稲葉敦 三井化学(株) 池永裕一
大阪大学 宇山浩 (国研)理化学研究所 竹中康将
北海道大学 浦木康光 京都工芸繊維大学 中嶋元
東京大学 榎本有希子 大成ファインケミカル(株) 朝田泰広
SK特許業務法人 奥野彰彦 日本電気(株) 田中修吉
横河バイオフロンティア(株) 岡田智之 信州大学 田中稔久
アステラス製薬(株) 丸橋宏一 王子ホールディングス(株) 田中利奈
帯広畜産大学 吉川琢也 東北化工(株) 嶋田武志
(国研)産業技術総合研究所 牛丸和乗 同志社大学 藤井透
琉球大学 金子哲 横浜ゴム(株) 日座操
アイカ工業(株) 熊谷正章 三菱ケミカル(株) 馬場徹
東京農工大学 兼橋真二 荒川化学工業(株) 柏原徹也
大東化成工業(株) 後藤武弘 (株)日本総合研究所 福山篤史
名古屋工業大学 高須昭則 DIC(株) 木田智久
東京電機大学 佐藤修一 京都工芸繊維大学 麻生祐司
東亞合成(株) 佐内康之 奈良先端科学技術大学院大学 網代広治
アイ-コンポロジー(株) 三宅仁 花王(株) 野村真人
トルムスイニシエイト(株) 篠宮健 DIC(株) 野口崇史
佐賀大学 出村幹英 宮崎大学 林雅弘
ノボンジャパン(株) 小屋敷修 (株)KRI 林蓮貞
(株)MORESCO 小寺賢 リンテック(株) 鈴木伸哉
(株)クラレ 上野慶和

目次

◇第1章 バイオプラスチックの研究開発・採用動向◇

1節 バイオプラスチックの開発動向と実用化に向けた課題
1.バイオプラスチックの分類と市場について
2.バイオプラスチックの実用化:パッケージングを題材にして
3.25% バイオマス度の実現:様々なコンポジットの実施例
 3.1 バイオポリオレフィン/石油由来ポリオレフィンのコンポジット
 3.2 天然高分子(天然多糖類)とのコンポジット
 3.3 マスバランス方式を利用したバイオプラスチックとのコンポジット
4.バイオプラスチック実用化の際の問題点 -技術
 4.1 加水分解性
 4.2 光学純度
5.バイオプラスチック実用化の際の問題点 -ビジネス、投資
 5.1 バイオベースブタンジオール(bio-BDO):Genomatica社
 5.2 バイオテレフタル酸(bio-TPA): Gevo社

2節 バイオプラスチックの利用状況とさらなる普及に向けた方策
1.バイオプラスチックを取り巻く概況
2.バイオプラスチックの定義と期待される役割
 2.1 バイオマスプラスチック
 2.2 生分解性プラスチック
3.バイオプラスチックの現状
4.世界的なバイオプラスチックの動向
 4.1 世界的なバイオプラスチックの政策動向
 4.2 世界的なバイオプラスチックの導入状況
5.日本国内でのバイオプラスチックの動向
 5.1 日本国内でのバイオプラスチックの政策動向
 5.2 日本国内でのバイオプラスチックの導入状況
 5.3 世界と日本のバイオプラスチックの導入状況の比較
6.バイオプラスチックの導入に向けた取組
 6.1 民間事業者によるバイオプラスチックの導入状況
 6.2 地方公共団体によるバイオプラスチックの導入状況
7.バイオプラスチックの導入拡大に向けた展望
 7.1 バイオプラスチック導入効果を最大化する生産体制整備の考え方
 7.2 バイオプラスチック普及促進に向けた方向性

3節 バイオプラスチックの特許出願動向と求められる日系企業の対応
1.スガノミクス+キシダノミクスのカーボンニュートラル宣言の衝撃
2.バイオプラスチック導入ロードマップの政策目標
3.バイオプラスチックとは
4.バイオプラスチックの特許出願動向
5.バイオプラスチックの国際特許紛争

◇第2章 汎用プラスチック、エンジニアリングプラスチックのバイオマス化技術◇

1節 バイオマスからのC4化合物の製造技術
1.C4化成品の化学
2.C4化成品のバイオマス原料化技術について
3.C3原料からC4化成品へ
4.バイオマスからのC4化合物の製造技術の技術開発内容
5.本研究開発の経済性・実現性

2節 バイオマスナフサからのプラスチック製造とマスバランス方式による管理
1.ナフサとは
2.バイオマスナフサとは
 2.1 油脂からのバイオ燃料製造
 2.2 油脂からのバイオマスナフサ製造
 2.3 バイオマスナフサからのバイオマスプラスチック製造
3.バイオマスプラスチックのLCA
 3.1 カーボンLCA
 3.2 環境LCA
4.バイオマスナフサの供給量
5.マスバランス方式と第三者認証
 5.1 実際のバイオマスナフサ投入オペレーションとマスバランス方式
 5.2 マスバランス方式のメリット,デメリット
 5.3 マスバランス方式の第三者認証
 5.4 第三者認証によるトレーサビリティ担保の仕組み
 5.5 第三者認証取得の流れ
6.マスバランス方式によるバイオマスプラスチックの普及動向
 6.1 上市・採用事例
 6.2 消費者への価値訴求
 6.3 マスバランス方式に関するその他の動向

3節 微生物によるバイオビニルモノマーの生産とその特性、応用
1.バイオビニルモノマー
 1.1 構造
 1.2 イタコン酸
 1.3 イタコン酸類縁体
2.バイオビニルモノマーの生産
 2.1 生合成経路
 2.2 イタコン酸の発酵生産
 2.3 イタコン酸類縁体の発酵生産
3.バイオビニルモノマーの特性
4.バイオビニルモノマーの応用
 4.1 バイオビニルモノマー生産菌の探索技術「DISCOVER」
 4.2 ヒドロキシヘキシルイタコン酸の同定と生理活性
 4.3 ヒドロキシヘキシルイタコン酸の発酵生産
 4.4 ヒドロキシヘキシルイタコン酸ポリマーの合成と物性評価

4節 植物由来原料アクリレートの種類、特徴と今後の課題
1.植物由来原料アクリレートの考え方
 1.1 代表的な植物由来原料
 1.2 植物由来アルコールのアクリレートへの応用
2.植物由来原料アクリレートの開発事例
 2.1 モノアクリレート
 2.2 ジアクリレートおよび多官能アクリレート
 2.3 アクリルオリゴマー
 2.4 その他の応用例

5節 バイオマスモノマーの精密重合によるアクリル樹脂合成
1.脂肪族バイオマスアクリル樹脂合成
 1.1 クロトン酸エステルのGTP
 1.2 ポリクロトン酸エステルの物性
2.含芳香族バイオマスアクリル樹脂合成
 2.1 桂皮酸エステルのGTP
 2.2ポリ桂皮酸エステルの物性

6節 バイオマスアクリル材料系としての環境対応型樹脂の開発と各種用途展開
1.バイオマスアクリル樹脂の原料
2.バイオマスアクリル樹脂の設計と物性について
3.UV硬化技術について
4.バイオマスウレタンアクリレートの設計と物性例について

7節 バイオマスプラスチックを用いた梨地フィルムの特徴と応用
1.フィルムの特徴
 1.1 バイオマスマーク取得
 1.2 物性
 1.3 金印刷品の映えについて
 1.4 感性評価について
2.用途例
3.DICグループのバイオマス認定製品

8節 キトサンおよびグルコサミンを用いた新規材料創出のための分子設計
1.キトサンとスターポリマーを組み合わせたハイドロゲル調製
2.キトサンとスターポリマーを組み合わせたハイドロゲルの生体適合性
3.キトサンとポリトリメチレンカーボネート誘導体とのブレンドフィルムと力学特性
4.グルコサミンとカフェ酸を組み合わせた新規モノマーの分子設計

9節 生分解性プラスチックとバイオマス材料の高次構造が気体・蒸気透過性に与える影響
1.バイオプラスチック材料が新しい包装容器として注目されている背景
2.プラスチック材料の高次構造
3.プラスチック材料の気体・蒸気透過メカニズム
4.様々な環境下で制御可能な生分解性プラスチックの高次構造
5.高次構造を制御した生分解性プラスチックの気体・蒸気透過性
6.ゴム状高分子とガラス状高分子が共存するバイオマス材料の気体・蒸気透過性

10節 バイオプラスチックを用いた繊維素材の開発とその特性
1.バイオプラスチックとは
2.バイオプラスチックにおけるPHAについて
3.バイオプラスチックを用いた繊維素材の開発
4.バイオプラスチックを用いたナノファイバーの開発

11節 バイオプラスチックのナノ構造制御による高機能材料化
1.バイオプラスチックにおけるナノ構造制御の目的
 1.1 共重合バイオポリエステルにおける主鎖中のモノマー配列制御
 1.2 バイオプラスチックのナノコンポジット化
 1.3 バイオプラスチックのナノファイバー化

12節 ジバニリン酸由来のバイオポリエステルおよびバイオポリアミドの合成と材料化
1.芳香族由来の高耐熱性バイオマスプラスチック
2.ジバニリン酸由来のバイオポリエステル
 2.1 ジバニリン酸モノマーの合成
 2.2 ジバニリン酸と鎖状アルカンジオールからなるポリエステル
 2.3 ジバニリン酸と環状ジオールからなるポリエステル
 2.4 ジバニリン酸と環状ジオール・鎖状アルカンジオールからなるポリエステル
3.ジバニリン酸由来のバイオポリアミド
 3.1 ジバニリン酸由来のポリアミド
 3.2 完全ジバニリン酸由来のポリアミド

13節 バリア性を持つバイオマスプラスチックフィルムの特性と用途展開
1.環境問題とバイオマスプラスチック
2. プラスチックフィルムにおけるバイオマスプラスチックの利用状況
3.バリア性バイオマスプラスチック
 3.1 バリア性を有するバイオマスプラスチックフィルム
 3.2 ポリグリコール酸(PGA)
 3.3 ポリエチレンフラノエート(PEF)
 3.4 バリア性バイオマスプラスチックフィルムの現状

14節 ヒマシ油由来ポリアミドの特性とその応用事例
1.原料としてのヒマシ油
2.ヒマシ油からPA11の合成
3.11-アミノウンデカン酸を使用した植物由来ポリアミドについて
 3.1 ポリアミド11(商品名Rilsan)
 3.2 ヒマシ油由来ポリアミドエラストマー(Pebax Rnew)
 3.3 非晶(透明)ポリアミド Rilsan Clear
 3.4 高融点ポリアミド Rilsan HT
 3.5 共重合ポリアミド Platamid
4.用途展開
5.アルケマの社会的責任への取り組み
 5.1 プラガティ・イニシアティブ(Pragati Initiative)
 5.2 Virtucycleプログラムを通じたマテリアルリサイクルへの取り組みについて 

15節 バイオベースエポキシ樹脂の合成、硬化物物性
1.バイオマス材料を用いたエポキシ樹脂化合物の特徴
 1.1 エポキシ化油脂
 1.2 リグニン及び木質材料
 1.3 カシューナッツシェルリキッド(CNSL)
 1.4 バイオベースエピクロルヒドリンの活用
2.三菱ケミカル(株)のバイオエポキシ樹脂の取り組み
 2.1 三菱ケミカル(株)のエポキシ樹脂
 2.2 三菱ケミカル(株)のバイオエポキシ樹脂の作製
 2.3 三菱ケミカル(株)のバイオエポキシ樹脂の硬化物作製物性
3.三菱ケミカル(株)のバイオエポキシ樹脂の今後の展望

16節 リモネンオキシドを原料としたポリマー合成とその特徴、応用
1.LOとアクリレート類のラジカル共重合による反応性ポリマーの合成とその応用
2.LO由来多官能性エポキシドの合成とその架橋反応
3.LO由来4官能性エポキシドを利用した接着剤への応用
4.trans-LO由来2官能性エポキシドの架橋反応とそのネットワークポリマーの物性評価
5.LO由来ネットワークポリマーの繊維強化

17節 カシューを原料としたベンゾオキサジン樹脂の作製とその特徴、応用
1.ベンゾオキサジン樹脂について
2.カシューベンゾオキサジン樹脂
 2.1 カシューベンゾオキサジンの合成
3.カシューベンゾオキサジン樹脂硬化物の特性と適用の期待される用途例
 3.1 BZ-CA-EDA
 3.2 芳香族ジアミン類を使用したカシューベンゾオキサジン樹脂
 3.3 モノアミン類を使用したカシューベンゾオキサジン樹脂
4.今後の展開

18節 未利用植物フェノール性化合物由来の機能性材料の特性と応用展開
1.植物リグニン由来のフェノール性化合物
 1.1 高強度高耐熱ポリベンゾオキサゾール
 1.2 発光・液晶ポリエステル
 1.3 フェルラ酸導入変性セルロース
 1.4 ガスバリア性ポリジアセチレン
2.フェノール性植物油脂
 2.1 フレキシブルエポキシ樹脂
 2.2 光硬化透明ポリマー
3.カテコール化合物
 3.1 ハイブリッドポリマー
 3.2 コンポジットポリマー
 3.3 漆模倣ポリマー
4.まとめと展望

19節 バイオマスモノマーのクリック重合による新規生分解性材料の設計
1.ジアンヒドロ糖由来のバイオマスモノマーを用いた研究
2.リンゴ酸由来のバイオマスモノマーを用いた研究
3.酒石酸由来のバイオマスモノマーを用いた研究

20節 微細藻類のバイオプラスチックとしての可能性と大量培養技術
1.微細藻類のバイオプラスチック
 1.1 微細藻類バイオマスそのもののプラスチック利用
 1.2 微細藻類の細胞内産生物質のプラスチック利用
 1.3 製品化された微細藻類バイオマス由来のプラスチック
2.微細藻類バイオマスの生産工程
 2.1 培養株の確立と小規模培養
 2.2 大量培養と培養装置
 2.3 微細藻類の濃縮と回収
 2.4 微細藻類の乾燥
 2.5 微細藻類の有効成分の抽出

21節 ユーグレナの産業利用 
      -特にパラミロンとそれを原料とするバイオプラスチックの開発
1.ユーグレナの生物学
2.パラミロンについて
 2.1 ユーグレナ株による差異
 2.2 培養温度の影響
 2.3 炭素源の影響
3.パラミロンを原料とするバイオプラスチックの開発
4.ユーグレナのその他の産業利用例
 4.1 水産飼料?ワムシ・アルテミアの栄養強化飼料
 4.2 水産飼料?魚粉代替タンパク質源としての利用
 4.3 化粧品原料やバイオ燃料にも
 4.4 機能性食品

22節 バイオエタノールからのブタジエン合成とそのタイヤ用ゴムへの応用
1.はじめに
 1.1 地球温暖化の対策
 1.2 資源の持続性
 1.3 タイヤとブタジエン
2.ブタジエン
 2.1 ブタジエンの歴史
 2.2 現状のブタジエン
 2.3 ブタジエン生産と問題点
 2.4 持続可能なブタジエン
 2.5 エタノールを原料とするブタジエン
3.ハイスループットシステムを用いたETB反応の高活性触媒の開発
 3.1 ETB反応と触媒開発
 3.2 ハイスループット評価による高活性触媒の開発
 3.3 ブタジエン、ブタジエンゴム、タイヤ試作
4.まとめと今後

23節 超臨界二酸化炭素によるポリ乳酸の発泡技術とその特性
1.本技術の概要と特徴
 1.1 超臨界CO2を用いた発泡押出成形の概要
 1.2 本技術の特徴
 1.3 適用例
2.方法
 2.1 発泡プロセス
3.発泡シート成形品の諸特性と課題
 3.1 発泡倍率
 3.2 厚み(板厚)
 3.3 コルゲート
 3.4 表面欠陥
4.プロセス条件による発泡シート成形品制御事例
 4.1 発泡倍率の向上事例
 4.2 各種シート品質と欠陥の基本的な変化事例
 4.3 金型形状による影響
 4.4 展開速度による影響
 4.5 金型表面処理の影響
5.プロセス条件による金型内発泡プロセス制御事例
 5.1 吐出部クリアランスの金型内発泡プロセスへの影響
 5.2 CO2添加量の金型内発泡プロセスへの影響
 5.3 押出量の金型内発泡プロセスへの影響
6.プロセス評価技術と生産技術事例紹介
 6.1 シミュレーションによる金型内圧力予測
 6.2 製造安定性の改善事例
 6.3 シート品質と容器品質の改善事例

◇第3章 木質バイオマスからのバイオマス材料の作製、高分子との複合化◇

1節 バイオマスの糖化
1.酸糖化
2.酵素糖化
 2.1 前処理 
 2.2 酵素
 2.3 発酵
3.コスト削減に向けて
 3.1 連結バイオプロセス(CBP:consolidated bioprocessing)
 3.2 バイオマス フラクショネーション
 3.3 ヘミセルロースリファイナリー

2節 木質系バイオマスの3成分(セルロース、ヘミセルロース、リグニン)分離技術
1.多糖類の分解に基づく成分分離
 1.1 酸触媒を用いた多糖類の加水分解
 1.2 酵素を用いた多糖類の糖化
2.脱リグニンに基づく成分分離
 2.1 アルカリを用いた脱リグニン
 2.2 有機溶媒を用いた脱リグニン(オルガノソルブ処理)
 2.3 還元的接触分画(リグニンファーストテクノロジー)
3.バイオマスの全量利用を志向した2相系オルガノソルブ処理
 3.1 プロセスの概略
 3.2 オルガノソルブ処理における1相系と2相系の比較
 3.3 リグニン可溶化過程の反応工学的解析
4.リグニン変性度の視点から見た成分分離

3節 リグニン、セルロースの単離・改質技術とその活用
1.クラフトパルプ化
 1.1 クラフトパルプ化と成分分離
 1.2 クラフトリグニン(KL)の利活用
2.オルガノソルブパルプ化
 2.1 酢酸パルプ化
 2.2 PEGを溶媒とする木材のソルボリシス

4節 イオン結合を利用したリグニンスルホン酸由来の複合材料の作製とその特性
1.木質バイオマス
2.リグニンスルホン酸
3.リグニンスルホン酸を用いた成形材料の開発
4.イオン複合体化による成形性・弾性の付与
5.イオン複合体の物性・機能
 5.1 力学物性
 5.2 湿度応答性
 5.3 自己修復能
 5.4 イオン複合体の完全バイオベース化
6.糖を用いた物性の改質技術
7.接着剤としての利用

5節 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用
1.なぜ,天然(植物)繊維か?
2.カーボンフリー時代の天然繊維
 2.1 再生産可能天然資源を使った循環型社会
 2.2 天然繊維を使った複合材料ブーム
 2.3 竹(繊維)を例に,CO2吸収能を考える
3.種々の天然繊維
 3.1 天然繊維の種類と特性
 3.2 コットン(木綿/綿,cotton)
 3.3 亜麻(フラックス,flax)
 3.4 苧麻(ラミー,Ramie)
 3.5 大麻(ヘンプ,hemp)
 3.6 黄麻(ジュート)
 3.7 洋麻(ケナフ)
 3.8 ニラ麻(アバカ,abaca)(バナナ繊維も同様である)
 3.9 サイザル麻(sisal)
 3.10 竹(bamboo)
4.天然(植物)繊維強化高分子系複合材料
 4.1 各種天然繊維の特性
 4.2 天然繊維を用いたFRP(N-FRP),FRTP(N-FRTP)の性能と割り切りの付き合い
 4.3 表面処理
 4.4 天然繊維の改質
5.天然繊維を上手に使おう!
 5.1 天然繊維の入手
 5.2 NFRP/NFRTPを使って,製品開発に挑戦する!

6節 プラスチック/植物由来原料の複合化技術とその事例
1.取組の背景
2.プラスチック/植物由来原料複合材とは
 2.1 複合材料の例
 2.2 プラスチック/植物由来原料複合材の有意性
3.複合化技術について
 3.1 伐採・集積・乾燥工程
 3.2 粉砕工程
 3.3 混合・混練・造粒工程
 3.4 乾燥・パッキング
4.主な採用事例

7節 海洋生分解性バイオマス複合プラスチック材料とその応用
1.はじめに ?海洋プラスチックごみ問題?
2.バイオプラスチックの世界の動き
 2.1 生産量と内訳
3.生分解性プラスチック
 3.1 生分解性のメカニズム
 3.2 よくある誤解
 3.3 海水で生分解可能なポリマー
4.海洋生分解性バイオマス複合プラスチック「Biofade、ビオフェイド」
 4.1 原理と手法
 4.2 生分解度と海水での実地試験
 4.3 バイオマス度(バイオベース度)
 4.4 成形性
 4.5 物性
5.Biofadeの応用
 5.1 応用開発テーマ
 5.2 浮き玉、漁具類

8節 セルロース/熱可塑性樹脂複合材料の特徴と期待される応用
1.セルロース/ポリオレフィン複合材料
 1.1 樹脂補強材としてのセルロース繊維の課題
 1.2 乾式で繊維を均一分散したセルロースマット
 1.3 セルロース樹脂成形体
 1.4 今後の展開
2.セルロースナノファイバー(CNF)/ポリカーボネート複合材料
 2.1 ポリカーボネートの実用上の課題
 2.2 リン酸化CNF
 2.3 リン酸化CNFによるポリカーボネートの強化
 2.4 CNF/ポリカーボネート複合材料の自動車部材への適用例

9節 シングルセルロースナノファイバー由来透明フィルムとその特性
1.シングルCNFの製造方法
2.KRIが開発したシングルCNFと特性
3.シングルCNF由来透明フィルム

10節 セルロースを主原料としたバイオ素材の耐久性と生分解性の両立と高装飾性の実現
1.NeCycleの環境調和性
 1.1 非可食性バイオマスの利用
 1.2 自然環境中での長期的な生分解性
 1.3 優れた耐久性とリサイクル性
2.NeCycleの高装飾性
3.NeCycleのフィルム特性
 3.1 優れた平滑性と光沢性
 3.2 優れた耐摩擦性
 3.3 抗菌性・抗ウイルス性
4.NeCycleの物性と今後の展開

11節 硫酸エステル化セルロースナノファイバーの特性と応用展開
1.横河バイオフロンティアの設立
2.硫酸エステル化セルロースナノファイバー(S-CNF)
 2.1 S-CNFの構造
 2.2 S-CNFの機能
 2.3 S-CNFの価値提案
 2.4 S-CNFの応用

12節 階層・界面構造の精密制御による高分子/CNF複合材料の作製とその特性
1.クエン酸変性セルロース
2.クエン酸変性セルロースとプラスチックの複合化

13節 球状セルロース粒子の特性と化粧品への応用
1.マイクロプラスチックについて
 1.1 マイクロプラスチックとは
 1.2 各国の規制状況
2.球状セルロース粒子
 2.1 開発目標と合成方法
 2.1 生分解性について
 2.3 球状セルロース粒子の物性について
 2.4 しわ隠し効果について
 2.5 粒子の硬さについて
 2.6 透明性・隠ぺい力について
3.表面処理とその特性
 3.1 化粧品における表面処理
 3.2 ステアリン酸マグネシウム処理
 3.3 持続可能な原料
4.化粧品としての応用例
 4.1 リキッドおよびパウダーファンデーション
 4.2 リップスティック
 4.3 水性ネイル

◇第4章 バイオマス粘・接着剤、コーティング材の開発と応用◇

1節 100%天然バイオマス化学製品の開発と応用
1.プラスチック、樹脂の分類
2.種々のバイオプラスチックとCNF複合樹脂材料
3.デンプン系生分解性樹脂、非可食性バイオマス由来であるセルロース系生分解性樹脂
4.CNFを複合した100%天然バイオマス生分解性組成を維持したまま汎用の成形機で大量生産できる樹脂材料とそれを用いた各種成形品など 
5.カリブ海の海藻、サルガッサムを一部原料として用いた天然バイオマス系生分解性プラスチック
6.天然深共晶溶媒を用いた100%バイオマス系生分解性プラスチック
7.100%天然バイオマス系材料からなるコーティング材料、塗料、色材インク、接着剤、可塑剤、潤滑剤などの化学製品群
8.CNFを複合した抗菌性を持つ天然バイオマス系生分解性樹脂、塗料
9.CNF複合天然バイオマス系生分解性樹脂で作ったネイルチップ、マニキュア
10.3Dプリンターで印刷できるセルロース系生分解性樹脂
11.バイオマス認証取得竹炭インク
12.100%天然バイオマス系可塑剤、潤滑剤、金属用切削材など
13.セルロースナノファイバー複合天然ゴム
14.天然バイオマス UV ハードコート材料

2節 ロジン系タッキファイヤーの特徴、添加効果と最近の開発例
1.ロジンの概要
 1.1 ロジンの種類と製法
 1.2 ロジンの生産量と消費
2.ロジン系タッキファイヤー
 2.1 タッキファイヤーの種類と特徴
 2.2 ロジンの化学
 2.3 タッキファイヤーに使われるロジン誘導体
3.ロジン系タッキファイヤーの適用事例
 3.1 EVA系ホットメルト接着剤での評価例
 3.2 ブロックゴム系での評価例
 3.3 アクリル系粘着剤での評価例
4.エマルジョン型タッキファイヤー
5.最近の開発例
 5.1 耐水性エマルジョン型タッキファイヤー
 5.2 超淡色ロジン誘導体
 5.3 低VOC・低臭気接着剤
 5.4 バイオマス材料としてのロジン誘導体

3節 バイオマス粘着剤を用いたラベル素材の開発と期待される応用
1.バイオマスについて
 1.1 バイオマス材料のCO2排出量削減効果
 1.2 バイオマス度
 1.3 マスバランス方式
2.バイオマス粘着剤開発
 2.1 ゴム系バイオマス粘着剤
 2.2 アクリル系バイオマス粘着剤
 2.3 ウレタン系バイオマス粘着剤
 2.4 ポリエステル系バイオマス粘着剤
3.紙基材とバイオマス粘着剤

4節 植物由来樹脂を用いた低臭気バイオマスホットメルト型粘着剤の特徴と期待される応用
1.ホットメルト型粘着剤とは
2.ホットメルト型粘着剤のバイオマス化
3.バイオマスホットメルト型粘着剤の臭気とその低減化

5節 バイオ由来化合物“β-ファルネセン”を活用した新規エラストマーの開発と期待される応用
1.液状ゴムへの適用
2.液状ファルネセンゴム(LFR)の特長
3.シーリング材への応用
4.水添スチレン系熱可塑性エラストマーへの適用
5.水添スチレン‐ファルネセンブロック共重合体の特長
6.水添スチレン‐ファルネセンブロック共重合体の応用物性

6節 バイオマス原料を用いたUV硬化型ハードコート剤、高機能フィルムの開発事例
1.市場背景
2.当社の取り組み事例
3.バイオマスUV硬化型ハードコート剤の開発事例
4.バイオマス高機能フィルムの開発事例
5.総括

◇第5章 バイオマス添加剤、界面活性剤の開発と応用◇

1節 バイオベース改質剤の特徴と応用
1.可塑剤とは
 1.1 可塑剤に求められる性能
 1.2 可塑剤の基本的な構造
 1.3 可塑剤の分類
2.GLOBINEX W-1810-BIOの特長
3.バイオベース可塑剤の応用例
4.生分解性プラスチック用改質剤
 4.1 生分解性プラスチックの普及と課題
 4.2 生分解性プラスチック用バイオベース流動性改質剤
 4.3 生分解性樹脂の流動性改質
 4.4 無機フィラーを含む生分解性樹脂組成物の流動性改質

2節 バイオマス添加剤によるPP、PEのバイオマス度向上
1.バイオマスその背景とは
2.CO2を排出している世界の国々
3.排出権取引や炭素税を使ってCO2削減が必要となる
4.環境対策で企業のとれる3つの方法
5.石油系プラスチックの種類と使用年限
6.植物由来プラスチックには2つの方式がある
7.バイオマス度とCO2削減
8.バイオマス添加剤の使用上の利点
9.ポリエチレンとポリプロピレン以外のプラスチックでの使用
10.再生プラスチックとの混合
11.プラスチックを紙や木材などの天然物に代替する
12.バイオマス添加剤の将来性 
13.排出権取引と炭素税 
14.欧州のプラスチック政策
15.アメリカのバイオマスプラスチック政策
16.バイオマス添加剤のCO2排出量の削減効果
17.バイオマス添加剤の使用方法
18.将来的にはバイオマス添加剤はどうなるか

3節 バイオ界面活性剤の生産技術とその構造、機能
1.バイオ界面活性剤の現在地
2.主なバイオ界面活性剤とその生産微生物
 2.1 ソホロリピッド(SL)
 2.2 ラムノリピッド(RL)
 2.3 マンノシルエリスリトールリピッド(MEL)
 2.4 サーファクチン(SF)
 2.5 スピクリスポール酸(SA)
 2.6 リアモシン(LM)
3.バイオ界面活性剤の機能と用途
 3.1 洗浄・パーソナルケア・化粧品
 3.2 生理活性(抗菌・抗ウイルス・抗腫瘍・分化誘導)
 3.3 農業
 3.4 材料改質のための添加剤
4.バイオ界面活性剤の利用拡大を目指して~テーラーメイド技術への挑戦~
 4.1 構造制御に向けた取り組み
 4.2 ソホロリピッド生産菌の改良
 4.3 マンノシルエリスリトールリピッドの化学合成
 4.3 マンノシルエリスリトールリピッド生産菌の改良

4節 サステナブル界面活性剤の要求特性と「バイオIOS」の開発事例
1.界面活性剤を取り巻く状況
2.界面活性剤のサステナビリティ向上への技術開発と課題
3.サステナブル界面活性剤に求められる条件
4.サステナブル界面活性剤:バイオIOS
5.バイオIOSの特徴
 5.1 原料
 5.2 水溶性
 5.3 界面活性
 5.4 環境への安全性
 5.5 ヒトへの安全性
 5.6 生産性
6.性能発現の本質
7.製品への応用と環境への影響

5節 バイオマス原料を用いた芳香族系高分子微粒子の重合
1.プラスチックの原料となるバイオマス
2.芳香族系バイオマスプラスチック
3.高性能高分子微粒子
4.バイオベース高性能高分子球状微粒子

6節 化学修飾によるキチンナノファイバーの改質・機能化と肌に対する効果
1.カニ殻由来の新素材「キチンナノファイバー」
2.キチンナノファイバーの化学修飾
 2.1 キチンナノファイバーのアセチル化
 2.2 部分脱アセチル化キチンナノファイバー
 2.3 ポリアクリル酸のグラフト
 2.4 キチンナノファイバーのフタロイル化
 2.5 キチンナノファイバーのN-ハラミン化
3.キチンナノファイバーの補強繊維としての利用
4.キチンナノファイバーの肌に対する効果
 4.1 部分脱アセチル化キチンナノファイバーの創傷に対する治癒効果
 4.2 キチンナノファイバーの肌に対する保湿と保護機能の強化
 4.3 部分脱アセチル化キチンナノファイバーによる育毛効果

◇第6章 バイオマス材料の製品応用、採用の取り組み◇

1節 ライフサイクルアセスメントの基礎とプラスチックでの活用
1.LCAとは何か?
 1.1 ライフサイクル思考(ゆりかごから墓場までを考える)
 1.2 LCAの国際標準規格
 1.3 LCA活用の歴史
2.LCAの方法
 2.1 LCAの一般的方法
 2.2 バックグランドデータの種類と特徴
 2.3 LCAにおける比較の考え方

2節 バイオマスプラスチックを用いたPTPシートの実用化
1.医薬品包装について
 1.1 医薬品包装に求められる要件
 1.2 医薬品用PTPシートについて
 1.3 医薬品包装の環境対応
2.バイオプラスチックを用いた医薬品PTPシートの実用化
 2.1 バイオマスPTP適用製品の選定
 2.2 バイオマスPTPシート製造条件の検討
 2.3 バイオマスPTPシートの評価

3節 植物由来原料100%使用ペットボトルの開発
1.サントリーのペットボトル戦略
2.植物由来原料100%使用ペットボトル開発における、技術特徴(原料から芳香族への変換)
3.実用上のメリット
4.100%植物由来ペット樹脂の重合について

4節 セルロースナノファイバー強化樹脂の作製とその自動車材料への応用展開
1.低コスト、高生産性のCNF強化プラスチック製造プロセス「京都プロセス」
2.CNF強化ポリプロピレン材料
3.CNF強化樹脂を使用したコンセプトカー

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