目次
◇第1章 CASEで変わる自動車室内空間の展望◇
第1節 MaaSを想定した車室空間開発と今後の展望~サービス空間コンセプトMOOXによる実証実験の取組み~
1.「MOOX」:多様なサービスニーズに対応する車室空間コンセプト
1.1 内装の着せ替え:テイラードスペースシステム
1.2 コンテンツ体験支援システム
2.愛・地球博記念公園での車室空間体験の実証実験
2.1 実施概要
2.2 実証実験車両 MOOX on FC Bus
2.3 走行ルートと体験コンテンツ
2.4 実証実験の評価結果
3.豊田市鞍ヶ池公園での実証実験
3.1 実施概要
3.2 実証実験車両 MOOX on APM
3.3 走行ルートと体験コンテンツ
3.4 実証実験の評価結果
4. 今後のサービス空間の社会実装に向けて
第2節 自動車インテリアにおける空間デザインのモデリングと実車への落とし込みについての取り組み
1.クルマのデザインとパッケージング
1.1 ボディタイプに合わせたデザイン
1.2 パッケージを踏まえたインテリアデザイン
2.ハードモデル(意匠検討用モックアップ)とは
2.1 製作を担当するデザイナーとモデラー
2.2 ハードモデル製作の目的
3.インテリアデザイン アイデアの具現化(クレイ造形からデジタル造形への移り変わり)
3.1 スケッチ(2D)からクレイモデル(3D)へ
3.2 デジタル技術の進化による作業の変化
3.3 質感モデル製作
4.インテリアデザインのモデル化
4.1 室内意匠検討用モックアップ製作
4.2 手加工製作からNC加工機製作への移り変わり
4.3 室内意匠検討用モックアップを製作するハードモデラー
5.室内意匠検討用モックアップ製作の流れ
5.1 現物モデルの最終チェックと面修正
5.2 モデラーによる部品塗装作業
5.3 モデラーによる部品艤装作業
5.4 ステアリング製作について
5.5 室内検討用モックアップ完成~製品化に向けて
第3節 人を中心とした電動化におけるデザイン開発の取り組み事例と展望
1.マツダの電動化リーディングモデルMAZDA MX-30の開発
1.1 MAZDA MX-30
1.2 CASEとはシーズ(Seeds)であってニーズ(Needs)で捉える
1.2.1 プログラムミッションは時代の変化を見据えた新価値の提案
1.2.2「共創」専門の垣根を超えたコンセプトワーク
1.2.3 スタイリングに留まらないデザイン
2.インテリア、開放感に包まれる時間
2.1 変わらない「人間中心」の視点
2.2 心が調律される空間
2.2.1 イマジネーションと科学を結びつける
2.2.2 体験価値も最後はモノに落とし込むデザイン開発
2.2.3 気持ちよさを実現するハイテク3割親しみやすさ7割の比率
3.インテリア素材の既成概念から解き放たれる好機
3.1 エクステリアより先に決まったCMFディレクション
3.2 プレミアムヴィンテージレザレット
3.3 リサイクル糸
3.4 ヘリテージコルク、歴史と環境を繋ぐ物語
第4節 移動+マイルームのコンセプトとCASE時代のライフスタイルの考察
1.CASE時代の車室内空間
1.1 移動の意味・価値の変化
1.2 自動車車室内の変化
1.2.1 自動車車室内の要素技術における変化
1.2.2 自動車車室内の使われ方による変化
2.CASE時代の自動車車室内空間コンセプト
2.1 移動マイルームコンセプト
2.1.1 1人にとって快適な空間
2.1.2 少人数で快適に過ごせる空間
2.1.3 車室内要素における変革
2.2 All-In-Oneシートコンセプト
2.2.1 体験としての移動(のプロセス)を愉しむ
2.2.2 移動中の環境、時間を愉しむ
3.将来のライフスタイルの考察
第5節 超小型電気自動車の社会実装への取り組みと今後の展望
1.我が国の個人移動手段の現状
2.NNCコンセプト
2.1 narrow
2.2 near
2.3 current
2.4 community
3.NNCコンセプトの効果
4.NNCコンセプト車両の試作車
4.1 1号車 (NNC1)
4.2 2号車 (NNC2)
4.3 試作車のデモ・試乗など
5.2人乗り車両の公道走行
◇第2章 自動車室内空間における空気質の設計、快適化◇
第1節 住空間における空気質研究の動向と今後の展望
1.住空間における空気汚染の知覚とパフォーマンスへの影響
1.1 背景
1.2 人体から発生する空気汚染
1.3 必要換気量の考え方
2.室内空気汚染制御のための換気
2.1 外気導入量
2.2 外気導入と内気循環
3.在室者による換気の制御
3.1 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大時の窓開け換気
3.2 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大時の窓開け換気と機械換気
第2節 省電力と快適性を併せ持つ BEV 空調システム
1.一般空調における快適性
1.1 快適と言われる湿度・温度領域
1.2 一般空調とBEV空調の違い
1.3 一般空調での「快」と「適」のスウィング効果について
1.3.1 快適空調について
1.3.2 一般空調におけるデシカント除湿技術
2.BEV空調の現状と課題
3.省電力と快適性を併せ持つBEVデシカント空調の構成
3.1 寒冷地(寒冷期)のBEV空調
3.2 BEV向け連続デフォッグ装置の試作
4.まとめ
第3節 EV空調における暖房とその課題
1.EV航続距離の特性と暖房の影響
2.住宅と自動車の暖房負荷の違い
2.1 換気
2.2 壁面放熱
2.3 窓放熱
3.暖房起動時
3.1 起動時の消費電力変化
3.2 換気負荷低減
3.3 伝熱負荷低減
4.ヒートポンプ
5.自動車空調とヒートポンプ
5.1 自動車の空調機能
5.1.1 住宅用ヒートポンプ
5.1.2 自動車用ヒートポンプ
5.2 暖房性能
5.3 着霜対策
6.自動車ヒートポンプ開発方向性
6.1 構成要素
6.2 冷媒
第4節 有害物質を防ぎながら風量をキープできるエアコンフィルターの紹介と今後の展望
1.エアコン風量と空気清浄の関係
2.エムリットフィルター(MLITFILTER®)の取り組み
3.エコロジーに関して
第5節 光触媒コーティングによる自動車室内の抗菌・消臭
1.光触媒による自動車室内のニオイや菌の対策
2.自動車内装材への応用例
2.1 自動車内装材への応用と消臭性能
2.2 一般的な消臭剤との比較
2.3 車室内環境の変化への対応
2.4 可視光での消臭、抗菌性能
2.5 一般的な抗菌剤との比較
3.光触媒製品の性能規格について
第6節 車室内空気質の向上へのガスセンサの応用可能性
1.自動車の電動化とCASEによる車室内の空気質センシングニーズへの影響
1.1 自動車の電動化(EV化)
1.2 車室内の空気質低下成分とその変化
2.空気質ガスセンサについて
2.1 VOCガスセンサ
2.2 CO2ガスセンサ
2.3 排気ガスセンサ
3.車室内の空気質センシングによる清浄化とIT活用
3.1 車室内の空気質センシングによる清浄化
3.2 車室内空気質センシングへのIT活用
第7節 車内部材由来物質の車内環境への影響とその評価方法
1.車室内環境中の化学物質
2.実験方法
2.1 測定対象車
2.2 分析方法(VOCおよびアルデヒド類)
2.3 分析方法(リン系難燃剤)
3.結果および考察
3.1 車室内空気中のVOCとアルデヒド類の測定結果
3.1.1 VOCとアルデヒド類の検出頻度
3.1.2 VOCとアルデヒド類の車室内濃度
3.1.3 車室内のTVOC濃度
3.1.4 VOCおよびアルデヒド類の濃度と乗車年数の相関関係
3.1.5 VOCおよびアルデヒド類の濃度と車室内温度の相関関係
3.1.6 VOCおよびアルデヒド類のリスク評価
3.2 車室内中のリン系難燃剤
3.2.1 車室内空気中のリン系難燃剤濃度
3.2.2 車室内ダスト中のリン系難燃剤
3.2.3 車室内中のリン系難燃剤のリスク評価
第8節 GC/MSによる車室内部品から発生する物質の分析技術
1.試料導入装置
1.1 スタティックヘッドスペース(HS)
1.2 加熱脱着(TD)
1.3 固相マイクロ抽出(SPME)
2.GC/MS
3.アプリケーション
3.1 厚生労働省規制VOC成分の定量
3.2 部品から放散するSVOCの定量(マイクロチャンバー法
3.3 部品から放散するガス(エミッション)のトルエンおよびヘキサデカン換算値(ダイレクト法)
3.4 部材のにおい分析(ヘッドスペース法)
3.5 内装表皮材から発生するフォギング物質の定性と多変量解析
第9節 欧州における車室内の粒子計測動向と装置紹介
1.GRPE VIAQ informal group活動
1.1 VIAQ会議
1.1.1 設置の背景及び目的
1.1.2 VIAQ Stage3. Phase1で議論されているWorking Item
1.2 海外研究機関での取り組み
1.2.1 路上走行試験
1.2.2 チャンバ方式試験 (The bubble)
2.計測装置
2.1 PN及びPMの計測装置
2.2 計量・小型の計測装置
2.2.1 PM2.5のリアルタイム計測器DustTrak?
2.2.2 NanoScan SMPS
2.2.3 AQ Guard
第10節 車室内の空気質測定と消臭剤・空気清浄機の試験評価
1.車室内における化学物質汚染
1.1 シックハウス問題とその対応
1.2 車室内における化学物質汚染とその対応
2.車室内VOCの試験方法
2.1 各機関による車室内VOCの試験規格
2.2 日本自動車工業会(JAMA)の試験方法
2.2.1 試験の流れ
2.2.2 各物質の捕集・分析方法
2.2.3 測定結果の処理
3.車室内空気汚染対策製品とその試験評価方法
3.1 車室内空気汚染の対策製品(消臭剤と空気清浄機)
3.2 IEC委員会(IEC TC59 SC59N)
3.2.1 試験チャンバー
3.2.2 測定対象物質と測定方法
3.2.3 試験手順
3.2.4 評価方法
4.車室内化学物質濃度と対策製品性能の実態
4.1 車室内空気環境の実測調査
4.1.1 測定概要
4.1.2 測定結果
4.2 自動車用消臭剤と空気清浄機の除去性能試験
4.2.1 試験概要
4.2.2 試験結果
◇第3章 心地よい空間に向けた音響、制振、遮音に関する開発◇
第1節 EV化による留意したい振動騒音とその対策
1.ガソリン車と共通するEVの主な振動騒音現象
1.1 路面およびタイヤに起因する振動騒音現象
1.1.1 乗り心地
1.1.2 シェイク
1.1.3 フラッター
1.1.4 ロードノイズ
(1) 振動の入力部
(2) 振動の伝達部
(3) 騒音の放射部
1.1.5 パターンノイズ
1.2 駆動系に起因する現象
1.2.1 ギヤ音
1.2.2 スナッチング
1.2.3 駆動系ねじり振動
1.3 その他の現象
1.3.1 風切り音
1.3.2 ブレーキジャダー
1.3.3 ブレーキ鳴き
2. EV特有の振動騒音
2.1 モータ騒音
2.1.1 径方向電磁力
2.1.2 周方向電磁力
2.1.3 インバータのキャリア電磁力
2.1.4 回転偏心による振動
2.2 油圧ポンプ(エンジン車のマスターバックに代わるもの)
2.3 その他のEV騒音
3.車外騒音規制強化の動き
3.1 タイヤ単体騒音
第2節 “EVを意のままに操る”人を中心としたサウンドフィードバックの開発
1.人と音の関わり
1.1 力の大きさと音の関係
1.2 音の因子に関する検証結果
2.運転における音の役割
2.1 人が道具を意のままに操ることができる仕組み
2.2 運転と音との関係
3.モーターペダルの開発
3.1 モーターペダルとは
3.2 EVサウンドのコンセプト
3.3 EVサウンドのMX-30への適用事例
3.3.1 トルクの向きを伝える
3.3.2 力量を伝える
3.3.3 不快に感じない音で伝える
(1)無限音階
(2)協和度
3.3.4 常用域では音を意識させないで伝える
(1)音圧の変更
(2)周波数の変更
(3)音色の変更
3.3.5 運転精度への効果確認
4.今後の展望
第3節 上質な室内空間を実現する静粛性への取り組みと今後の展望
1.電動化時代における高周波音対策の重要性
2.防音材の種類とそれぞれの概要
2.1 遮音材
2.2 吸音材
3.車両開発におけるV字プロセス
4.CAEによる高周波音の予測
4.1 有限要素法による高周波音予測5)
4.1.1 解析対象とする現象のメカニズムとモデル化
4.1.2 解析モデルの確からしさ
5.防音材性能の机上検討手法
第4節 自動車分野におけるアクティブノイズコントロール技術の現状と展望
1.EV向けに利用可能なANC/ASC技術
1.1 アナログ式ドラミングANC
1.1.1 ドラミングの特徴
1.1.2 システム構成
1.1.3 制御技術
1.2 ディジタル式ドラミングANC
1.2.1 ドラミングANCのディジタル化の必要性
1.2.2 ドラミング制御のディジタル化の課題
(1) FIRフィルタを用いた場合の課題
(2) IIRフィルタを用いた場合の課題
1.2.3 制御技術
1.3 ロードノイズANC
1.3.1 ロードノイズの特徴
1.3.2 システム構成
1.3.3 制御技術
1.4 加速サウンドを調整制御するASC
1.4.1 加速サウンド制御の目的
1.4.2 システム構成
1.4.3 制御技術
(1) 車両状態取得
(2) 音色生成
(3) 車室内音場補正
(4) 音量調整
2.適用効果
2.1 アナログ式ドラミングANCの制御効果
2.2 ディジタル式ドラミングANCの制御効果
2.3 ロードノイズANCの制御効果
2.4 EV向けASCの制御効果
第5節 NV部品における軽量化、及び車室内騒音の低減に向けた防音構造の考察
1.開発品の概要
1.1 開発品の適用部位
1.2 開発品の構成
1.2.1 開発品1の概要
1.2.2 開発品2の概要
2.開発品1の防音メカニズム
2.1 伝達マトリックス法
2.1.1 吸音率
2.1.2 音響透過損失
2.1.3 周波数応答関数
2.2 開発品1の周波数応答関数
2.3 フィルムと遮音材の理想的な振動形態
3.開発品2の防音メカニズム
3.1 吸音材内の空気伝搬音と固体伝搬音の可視化技術
3.2 開発品2の可視化結果
3.3 車体パネルと吸音材との構造接続の遮音性能に対する影響
第6節 シリカエアロゲルとセルロースナノファイバーを複合させた軽量遮音材の開発
1.シリカエアロゲルについて
2.セルロースナノファイバーについて
3.シリカエアロゲル/CNF水分散液および複合材
4.軽量遮音材
第7節 質量則を超える高い遮音・制振機能を持つ新材料「音響メタマテリアルシート」の開発
1.Type-Aシートの構造と特性
2.Type-Aシートの制振性能
3.Type-Aシートの遮音性能
4.Type-Bシートの構造と特性
5.Type-Bシートの遮音性能およびメカニズム
6.Type-Bシートと吸音材の組み合わせによる広帯域遮音効果
6.1 棒状Type-Bと吸音材を組み合わせた場合
6.2 複合型Type-Bと吸音材を組み合わせた場合
第8節 熱可塑性ポリオレフィンを用いた制振材料の開発
1.高分子制振材の基礎的な考え方
1.1 高分子制振材の分類:非拘束型と拘束型
1.1.1 2層構造:非拘束型高分子制振材料
1.1.2 3層構造:拘束型高分子制振材
1.2 高分子材料の粘弾性特性
1.2.1 粘弾性特性の温度依存性と周波数依存性
1.2.2 粘弾性特性の制御
2.熱可塑性ポリオレフィンABSORTOMER®(アブソートマー®)の展開
2.1 ABSORTOMER®の特徴
2.2 ABSORTOMER®EP-1001の動的粘弾性特性
2.3 ABSORTOMER®EP-1001とTPSの複合化
2.4 ABSORTOMER®EP-1001とEPDMの複合化
2.4.1 材料物性と動的粘弾性挙動
2.5 ABSORTOMER®EP-1001を用いた拘束型制振材の開発事例
第9節 制振性スチレン系エラストマー「ハイブラー」SV-seriesの開発
1.制振性スチレン系エラストマー「ハイブラー」の構造と特性
2.「ハイブラー」SV-seriesの特徴
3.「ハイブラー」SV-series / oilコンパウンドの物性
4.「ハイブラー」/ SEEPS / oil / PPコンパウンドの物性
第10節 車室内のNVH性能を向上させるフォーム材とソリューション
1.車室内騒音低減についての対策処方
1.1 自動車の車体軽量化の流れ
1.2 車室内騒音対策への高まる要求
1.3 車室内騒音の要因
1.3.1 構造体要因
1.3.2 空気要因
1.4 車室内騒音対策
1.4.1 構造体要因への対策
1.4.2 空気要因への対策
2.制振のメカニズム
2.1 高分子鎖モデル
2.1.1 ガラス転移温度より低い場合
2.1.2 ガラス転移温度近傍
2.1.3 ガラス転移温度より高い場合
2.2 スプリング-ダッシュポットモデル
2.3 ヒステリシスモデル
3.高減衰フォーム「TEROSON (テロソン)HDF」
3.1 高減衰フォームとは
3.2 TEROSON HDFの工程
3.3 TEROSON HDFの特長
3.4 設計での工夫
第11節 電動パワートレインにおける振動・騒音の課題とその低減策
1.永久磁石モータの電磁力による振動・騒音の発生メカニズム
2.電動パワートレインのシミュレーション技術
2.1 エネルギー・NV連成シミュレータ
2.2 キャリア電磁騒音の発生周波数予測技術
3.電磁力による振動・騒音の低減手法
3.1 電気角2次の径方向電磁力による振動・騒音の低減手法
3.2 空間高調波起因の周方向および径方向電磁力の脈動による振動・騒音の低減手法
3.3 時間高調波起因の周方向および径方向電磁力の脈動による振動・騒音の低減手法
4.電磁力による振動・騒音の詳細な低減手法
4.1 低減手法例1:モータ設計による周方向・径方向電磁力の低減
4.2 低減手法例2:円環4次成分の位相反転による振動の低減
4.3 低減手法例3:キャリア波の位相シフトによる振動の低減
第12節 主要な騒音源に向けた音の可視化技術
1.音場と音の可視化
2.音の可視化技術の一般的手法と背景技術
2.1 音響インテンシティ測定による可視化技術
2.2 マイクロホンアレイを用いた音の可視化
2.3 距離場音響ホログラフィ(Nearfield Acoustic Holography; NAH)
2.4 ビームフォーミング(Beamforming)
3.音の可視化技術の発展
3.1 統計的最適化近距離場音響ホログラフィ(SONAH)
3.2 ワイドバンドホログラフィ(Wide Band Holography; WBH)
4.可視化以外に活用されるマイクロホンアレイ
4.1 音響パワー測定への応用
4.2 現場吸音率測定
5.車室内騒音の音の可視化計測例
◇第4章 運転席、シート周りの快適化◇
第1節 人間特性を活かしたキャビンの快適性向上に向けた取り組み
~個人差を含めた実験による人間特性の把握とシート開発~
1.幅広い体格の乗員に適合したシートクッション特性
1.1 はじめに
1.2 クッション長決定のメカニズム
1.2.1 最適クッション長とその決定要因
1.2.2 クッション長決定の寸法要件
1.2.3 クッション長決定の感覚要件定量化
1.3 幅広い体格に適合するクッション仕様
1.4 圧迫低減クッションの考え方と構造
1.5 まとめ
2.生体力学的負荷に着目した疲労低減運転姿勢の開発
2.1 はじめに
2.2 着座姿勢の最適化
2.2.1 実験手法
2.2.2 実験結果
(1)着座姿勢
(2)シート着座面形状
2.3 新運転姿勢の評価
2.3.1 実験手法
(1)実験条件
(2)肉体疲労主観評価手法
2.3.2 実験結果
2.4 考察
2.5 まとめ
第2節 未来の移動体験を創造する車室内の音声インターフェース開発の取り組み
1.車室空間の課題
1.1 多機能化による運転負荷の増加
1.2 運転中の空き時間
1.3 ドライバーの制約
1.3.1 キープ・アイ
1.3.2 キープ・ハンド
1.4 課題解決の方向性
2.音声インターフェースの特長
2.1 会話は最古のインターフェース
2.2 感性に訴える音声インターフェース
2.3 カクテルパーティー効果
2.4 マルチタスク
2.5 情報の揮発性
2.6 まとめ
2.7 音声インターフェースの会話形式
2.7.1 Push
2.7.2 Push→Pull
2.7.3 Pull
2.8.まとめ
3.音声インターフェースの取組み
3.1 HMIコンセプト
3.1.1 Voice Centric HMI
3.1.2 Push型
3.2 プラットフォーム構想
3.3 状況把握と情報の優先度付け
3.3.1 状況把握
3.3.2 情報の優先度付け
3.4 システム概要
4.ボイスデザイン概要
4.1 ボイスデザインとは
4.1.1 ボイスデザインという言葉の定義
4.1.2 音声インターフェースとチャットボットの違い
4.2 UXデザインに対する位置づけ
4.3 ボイスデザインの必要性
4.3.1 ユーザーとシステム間の情報伝達
4.3.2 IVIにおけるコアユーザーインターフェースの遷移
4.4 ボイスデザインの留意点
4.5 ユーザーにとっての“会話”の正解とは
4.5.1 特定の音声インターフェースが持つ性格
4.5.2 喋り方や言葉選び
4.5.3 喋り方や言葉選び
4.5.4 ユーザーと開発者 両者の期待を満たすボイスデザイン
4.6 ボイスデザインの客観性と裏付け
4.6.1 UXリサーチ
4.6.2 ユーザー発話のデータ分析
4.7 ガイドラインによる品質の担保
5.音声インターフェースの実施例
5.1 音声ナビ
5.2 音声検索
5.3 観光スポット・レジャー施設情報配信サービス
5.4 飲食店キャンペーン情報配信サービス
5.5 コエ替え
6.音声インターフェースの展望
6.1 データによるUX改善
6.2 AIの活用
第3節 音声AIアシスタントによるヒトとクルマの円滑なコミュニケーションの可能性と課題
1.現在の音声アシスタント
1.1 車載音声アシスタント
1.2 車載音声アシスタントの構成
1.3 音声アシスタントの要素技術
1.3.1 車載機向け信号処理
1.3.2 音声認識技術
1.3.3 自然言語理解技術
1.3.4 対話管理技術
1.3.5 音声合成技術
2.車載情報システムと音声アシスタント
2.1 音声アシスタントによるサービス
2.2 音声処理技術によるサービス・アプリケーション
2.2.1 ハンズフリー通話
2.2.2 マルチゾーン音声処理
2.2.3 話者認識
2.2.4 音環境の認識
3.これからの音声AIアシスタント
3.1 クルマの世界の変化
3.2 ヒトとクルマの関係
3.3 音声AIアシスタントの技術
3.3.1 自然言語理解・対話技術
3.3.2 マルチモダリティ・文脈理解
3.3.3 能動的動作
3.3.4 自然言語生成技術
3.4 音声AIアシスタントビジネス
3.4.1 データ流通・活用
3.4.2 一貫したデジタルライフ
第4節 自動車室内空間の快適化に向けたHMI性能の評価
1.自動車のHMI
1.1 HMIとは
1.2 自動車のHMIに求められること
2.快適な運転を妨げないHMI
2.1 人の身体に適合したHMIの配置
2.1.1 基礎的な人間工学要件
2.1.2 ハンドリーチ
2.1.3 視認性
2.1.4 操作スペース
2.2 ディストラクションの少ないHMI
2.2.1 ディストラクションとは
2.2.2 ディストラクションのガイドライン
2.2.3 ドライビングシミュレータによる評価
2.2.4 ディストラクションを低減するHMIの事例
3.快適感を演出する心地よいHMI
3.1 HMIそのものから感じる快適感
3.2 快適感を演出するHMIの事例
3.2.1 視覚的な快適感向上
3.2.2 聴覚的な快適感向上
3.2.3 触覚的な快適感向上
3.2.4 システム全体の印象
4.未来のHMI ―人によりそうHMI
第5節 自動車コックピットHMIに求められる技術要件とVRを活用したコックピット設計シミュレーターの紹介
1.自動車コックピットにおけるHMI
1.1 自動運転時代のHMI
1.2 現在のHMI
2.HMIに求められる技術要件
2.1 HMIの表示系と操作系
3.VRを活用したコックピット設計シミュレーターの紹介
3.1 TritoVR®の活用
3.2 TritoVR®の構造
3.3 TritoVR®の活用事例 その1
3.4 TritoVR®の活用事例 その2
第6節 車載ディスプレイに向けた高信頼性高耐久偏光板の開発
1.背景
1.1 偏光板と液晶ディスプレイにおける役割
1.2 車載用ディスプレイ市場の成長
1.3 マーケットの変化に伴う偏光板の変化
2.偏光板の光学設計(視認性)
2.1 広視野角化
2.2 表面処理
2.2.1 表面処理の必要性
2.2.2 表面処理の種類
2.3 高信頼性の必要性
2.3.1 過酷条件下における偏光板の劣化と対策
第7節 ポリピロールめっき法を用いた皮革調立体タッチパネル
1.ポリピロール塗料を用いた新めっき法
1.1 ポリピロールめっき法の特長
2.ポリピロールめっき法の応用展開
2.1 電磁波シールドフィルム
2.2 非接触給電コイル
3.皮革調立体タッチパネルの技術概要
3.1 タッチパネルについて
3.2 タッチパネル向け立体電極材料について
3.3 ポリピロールめっき法による立体透明電極
3.4 光透過性合成皮革による意匠性の付与
第8節 自動車内外装部品におけるSDGs、サステナブル対応、今後の加飾技術の展開
1.今後の加飾に関連する国際社会の目標、自動車メーカー(産業)の目標
1.1 国際社会の目標
1.2 自動社メーカー(産業)の目標
2.今後の加飾
2.1 塗装・めっき代替(塗装・めっきレス)加飾
2.1.1 加飾フィルム貼合による塗装代替
2.1.2 高外観原着材料によるモールドインカラー(MIC)
2.1.3 インモールド塗装(IMP)
2.2 塗装代替以外の環境対応加飾技術
2.2.1 植物由来材料、植物由来繊維複合材料使用の加飾
2.2.2 軽量化と加飾、マルチマテリアルの加飾
2.2.3 易解体、モノマテリアル化、リサイクル材利用加飾
2.3 高付加価値製品につながるその他の加飾
2.3.1 機能付加加飾
2.3.2 バイオミメティクスと構造色加飾
2.3.3 3Dプリント着色加
2.3.4 3次元形状品への直接インクジェット印刷例
3.自動車内装部品への適用、展開
3.1 各加飾技術の展開状況
3.1.1 フィルム加飾
3.1.2 NSD(Non Skin Decoration)
3.1.3 型内塗装
3.1.4 ソフト表面加飾
3.1.5 繊維複合材加飾
3.1.6 間接照明を利用した加飾
3.1.7 伝統工芸を用いた加飾
3.2 最近の自動車の代表的な内装例
3.3 次世代モビリティキャビン、次世代加飾ディスプレイ
4.塗装代替以外の自動車外装への適用、展開
4.1 今後の自動車外装イメージ
4.2 主要外装部品の状況
第9節 バイオエンプラ新意匠2層成形技術の開発
1.本技術の特徴
2.技術課題
3.解決手段
4.表面意匠性の実現
(1)材料からのアプローチ
(2)構造からのアプローチ
(3)工法からのアプローチ
5.結果
第10節 車内装向け抗ウイルス塗料の紹介と今後の展望
1.従来技術と課題
1.1 従来技術
1.2 自動車内装材への適用課題
1.3 開発目標
1.4 設計方針とアプローチ手段
1.4.1 施工後の外観に関して
1.4.2 無機バインダーと有機バインダーによる外観維持、持続・耐久性付与
1.4.3 光触媒作用による基材劣化抑制に関して
1.4.4 抗ウイルス性付与
1.4.5 自動車内装基材への施工適性
1.4.6 作業時間、アルコール濃度の確認
第11節 自動車内装部品に向けた三次元加飾成形用コーティング剤の技術動向と今後の展開
1.三次元加飾成形技術について
2.加飾成形に求められる機能について
3.一次加飾と二次加飾について
3.1 一次加飾について
3.1.1 インサート成形
3.1.2 インモールド成形(転写)
3.2 二次加飾について
3.2.1 真空圧空成形(貼合)
3.2.2 真空圧空転写
4.三次元加飾成形用コーティング剤の開発状況について
4.1 加飾成形用離型コーティング剤(転写)
4.2 加飾成形用ハードコーティング剤(貼合・転写)
4.3 加飾成形用プライマー
4.4 加飾成形接着剤(貼合・転写)
第12節 自動車の菌・臭気対策に向けた抗菌消臭製品の開発
1.菌とニオイ、抗菌と消臭
1.1 菌対策に関する用語
1.2 臭気対策に関する用語
2.当社の抗菌消臭剤
2.1 殺菌剤・抗菌剤と臭気対策剤
2.2 図1領域?にある当社の銀/光触媒(Ag/TiO2)抗菌消臭剤
2.3 光触媒と自動車室内の光環境
3.車室内抗菌消臭製品の設計と実証評価
3.1 製品開発への経緯
3.2 製品仕様の設計
3.2.1 使用面
3.2.2 効果面
3.3 車室内空間用抗菌消臭製品
3.3.1 製品形態
3.3.2 抗菌効果
3.3.3 新型コロナウイルス(オミクロン株)に対する効果
3.3.4 消臭効果
3.4 エアコン用抗菌消臭製品
3.4.1 ムース洗浄方式の検討
3.4.2 スプレー方式の検討
3.4.3 抗菌効果
3.4.4 消臭効果
3.5 香料の役割
3.6 車室内の抗菌消臭に必要な製品
4.実証評価試験からみる車室内用抗菌消臭製品の存在価値
4.1 製品評価
4.2 効果の持続性評価
4.3 抗菌消臭製品の存在価値
5.今後の開発展望
第13節 素材の「感性」価値としての触感定量化と評価事例
1.触感とその階層構造
2.熱可塑性エラストマーの触感評価
2.1 実験方法
2.1.1 試料
2.1.2 物性評価
(1)表面粗さ
(2)摩擦試験
(3)圧縮仕事量
2.1.3 主観評価(官能評価)
2.2 主観評価の解析および物理特性との相関
2.2.1 評価尺度間の相関
2.2.2 触感を表す形容詞の因子分析
2.2.3 各評価尺度と物理特性の相関
2.3 触感の階層構造と各解析の関係
第14節 自動車内装表皮材要求に適合した世界初のシリコーン合成皮革
1.シリコーンポリマーの特徴
2.シリコーン合成皮革
2.1 製品の特徴
2.1.1 耐摩耗性を有するメカニズム
2.1.2 製品の物性
2.1.3 環境への配慮
2.2 製造プロセスの紹介
第15節 SDGsに対応する反毛、フェルト材製造の取り組みと今後の展望
1.フェルト商品
1.1 多様なフェルト商品と用途(設置場所)
2.サーマルボンド製法
3.反毛(はんもう)商品(フェルトの原材料
3.1 反毛生産工程
第16節 人工・合成皮革・PVCレザーにおける触感表現と機能性付与,そしてその数値化
1.人工皮革,合成皮革,PVCレザーの違いと加工方法
1.1 自動車内装用人工皮革
1.2 自動車内装用合成皮革
1.3 PVCレザー
2.触感表現のための表面加工方法と表面処理剤
2.1 触感表現のための表面加工方法
2.2 表面処理剤
3.触感表現数値化の検討
3.1 年齢別触感評価
3.2 表面摩擦特性の測定
4.Tgの異なるPU樹脂を使用した高耐久性合成皮革における汚染防止表面処理剤の検討
4.1 試作PUのS-S曲線とガラス転移点(Tg)
4.2 試験片レザーの作製と汚染防止性試験
4.2.1 インジゴ染色布に対する汚染防止性
4.2.2 分散染料染色布に対する汚染防止性
4.3 試作合成皮革の消費耐久性評価
4.4 汚染防止表面処理剤の纏め
第17節 バイオマスエンジニアプラスチックの特徴と自動車内装部品への応用展望
1.バイオポリカーボネートとは
1.1 植物由来イソソルバイドを用いたバイオエンジニアリングプラスチックDURABIO™
1.2 DURABIO™の製造方法
2.DURABIO™の材料特性
2.1 光学特性
2.2 耐光性・耐候性
2.3 表面硬度・耐傷付き性
2.4 衝撃特性
2.5 耐薬品性
2.6 意匠性
2.7 成形性
2.8 撥菌性
3 DURABIO™の自動車内装用途への展開
3.1 自動車内装材着部品への適用
3.2 車載ディスプレイ用透明パネルカバーへの適用
4.DURABIO™の環境特性
5.DURABIO™のバイオベース商品認証
第18節 空間価値向上に向けた自動車向けインテリアパーツの開発とCASE対応に向けた展望
1.取り組みの背景と目的
1.1 対象となる組織
1.2 空間価値向上に向けた自動車向けインテリアパーツの開発の背景と目的
1.3 CASE対応に向けた展望の背景と目的
2.取り組みの概要
2.1 取り組みの全体像
2.2 取り組みの特徴
2.3 製品事例の紹介
2.3.1 空間価値向上に向けた自動車向けインテリアパーツ
2.3.2 CASE対応に向けたパーツ
2.3.3 CASE対応パーツにおける技術と解析の強み
3.今後の展望について
3.1 移動における空間価値の創造のアプローチ
3.2 CASE対応に向けた価値の創造のアプローチ
第19節 位置がズレず、滑りにくいフロアカーペットマット開発の取り組みと今後の展望
1.フロアマットについて
1.1 フロアマットとは
1.2 求められる機能
1.2.1 車両カーペットの保護
1.2.2 ズレにくさ
2.フロアマットの今後の展望
第20節 シートベンチレーションによる温熱感改善とその解析
1.温熱環境6要素と人体?環境間伝熱
1.1 顕熱による放熱
1.2 潜熱による放熱
1.3 温熱快適性と温熱環境評価法
2.シートベンチレーションの性能評価
2.1 シートベンチレーションに関する研究報告
2.2 シートベンチレーションにおける接触部位の伝熱
第21節 サーマルカメラとシートベルト型センサを用いた車載空調下の乗員の温冷感推定
1.温冷感推定手法と、自動車内における推定の課題
1.1 温冷感指標
1.2 実環境での温冷感指標算出の課題
1.3 提案手法
2.車内における着衣量推定方法
2.1 原理
2.2 プロトタイプを用いた原理検証実験
3.風速を計測しない温冷感推定方法
3.1 風速を用いない人体から放熱される熱流束の計算
3.2 サーマルマネキンを用いた本手法の検証
3.3 人体による本手法の検証
3.4 本実験の考察
第22節 ネオマフォーム断熱材の特性とEV電費改善効果の検討
1.ネオマフォーム断熱材
2.ネオマフォーム断熱材による電費改善効果の検討
2.1 熱マネジメント MBD 技術 構築方法
2.2 熱マネジメント MBD 技術による電費改善効果 評価結果
第23節 車両シートおよび車載ディスプレイにおける乗員の車酔い低減に向けた取り組み
1.車酔いの発症メカニズムと基本的な対策
2.車載ディスプレイの画像制御による車酔い低減
2.1 実験方法
2.2 静止画による検討
2.2.1 視界条件
2.2.2 実験結果および考察
2.3 動画による検討
2.3.1 視界条件
2.3.2 実験結果および考察
3.乗員の身体支持による車酔い低減
3.1 実験方法
3.2 シートによる身体支持の効果(実験1)
3.2.1 コーナリング時の頭部動抑制の効果
3.2.2 加減速時の頭部動抑制
3.2.3 考察
3.3 ハンドサポートによる乗員の身体支持の効果(実験2)
3.3.1 ハンドサポート
3.3.2 実験条件
3.3.3 実験結果
3.3.4 考察
第24節 セミアクティブサスペンションを用いた車両の乗り心地制御
1.システム概要
1.1 システム構成
1.2 制御
1.2.1 制御フロー
1.2.2 スカイフック制御
1.3 セミアクティブアブソーバ
2.セミアクティブサスペンションへの乗り心地制御の適用
2.1 ストローク速度推定
2.1.1 定式化
2.1.2 離散化
2.1.3 実車評価
3.セミアクティブサスペンションによる乗り心地性能
第25節 生理応答データと感情構造モデルを用いた車両乗り心地予測の可能性
1. 車両乗り心地の定量化
1.1 車両乗り心地の評価指標と再現性
1.2 客観的評価: 生理応答データの基本概念と収集方法
1.3 主観的評価: 感情構造モデルとアプリケーション
2.乗り心地の客観的評価と主観的評価の関連性
2.1 感情構造モデルと生理信号の活用例: さまざまな分野での技術進展
2.2 乗り心地における環状構造と生理信号の関連性
3. 車両振動加速度データを用いた、主観的および客観的乗り心地の予測
3.1 予測モデルの開発と検証
3.2 モデルの実際の応用と限界
第26節 香りの時空間制御技術と車室内空間、XRへの応用可能性
1.香り制御にまつわる様々な課題
2.香りの時空間制御技術
2.1 香料素材
2.2 香りの時空間制御技術
2.2.1 香りの時間的制御技術
2.2.2 香りの空間的放出制御
2.3 香りの時空間制御装置「Aroma Shooter」
2.3.1 Aroma Shooterの技術コンセプト
2.3.2 Aroma Shooterの技術特徴
3.Aroma Shooterの活用事例
3.1 エンターテインメントへの活用事例
3.1.1 バーチャルリアリティ(VR)空間への応用
3.1.2 香り当てゲーム「AromaQuiz」としての応用展開
3.2 デジタルサイネージへの活用事例
3.3 空間ソリューションとしての活用事例
3.3.1 オフィス空間への応用
3.3.2 モビリティ空間への応用
4.車室内空間への応用可能性
5.XRへの応用可能性
5.1 B to Bビスネスとしての活用事例
5.2 B to Cビジネスとしての応用展開
5.2.1 Aroma Shooter Wearable
5.2.2 AromaPlayer®
6.今後の展望
◇第5章 自動車室内空間における視認性を良くする部材、デバイス技術◇
第1節 雨天時の視認性と静粛性を確保するワイパーゴムへの要求特性と今後の展望
1.ワイパーラバーの役割
1.1 綺麗に拭くとは
1.2 静かに拭くとは
1.3 長く拭くとは
2.ワイパーラバー形状とその機能
3.ワイパーラバー用ゴム材の要求特性と種類
3.1 耐摩耗性(拭き寿命)
3.2 減衰特性tanδ(静粛性)
3.3 低温性
3.4 耐オゾン性
3.5 耐薬品性
3.6 耐変形性(永久伸び)
3.7 耐汚染性
3.8 表面処理性
3.9 ワイパーラバー材の種類
4.低摩擦コートへの要求特性と種類
4.1 低摩擦性
4.2 柔軟性
4.3 母材との密着性
4.4 平滑性
4.5 耐候性
4.6 耐薬品性
4.7 耐汚れ性
4.8 低摩擦コートの種類と特徴
5.各社のワイパーラバー比較
6.今後の展望
第2節 ガラス表面の撥水/防曇処理の課題と展望
1.はじめに
2.撥水/超撥水処理
3.Liquidlike(低接触角ヒステリシス)表面
4.ガラス基材を利用したliquid?like表面の作製事例
4.1 PDMS単分子膜/薄膜
4.2 有機ー無機ハイブリッド皮膜
5.ガラス基材の防曇処理
6.自己修復型多機能透明ハイブリッド皮膜
第3節 車載用塗布型調光フィルムの技術開発と実用化への課題
1.自動車用窓に関する熱制御技術
1.1 概要
1.2 調光技術のトレンド
2.塗布型調光デバイスの開発
2.1 機能性ナノ粒子分散インク
2.2 スリットコータを用いた塗布型調光フィルムの機能検証
2.2.1 スリットコータの特徴
2.2.2 スリットコータを用いた薄膜作製
2.2.3 塗布型調光フィルムの作製
第4節 自動車外装窓向け液晶調光ガラスの開発と製品化
1.調光技術
1.1 SPD (Suspended Particle Devices)
1.2 EC(エレクトロクロミック)
1.3 液晶調光技術
1.3.1 PDLC (Polymer Dispersed Liquid Crystal)
1.3.2 GHLC (Guest Host Liquid Crystal)
2.自動車外装用PDLC調光ガラスWONDERLITE (r)Dx
2.1 PDLC液晶調光ガラスの構造
2.2 PDLC液晶調光ガラスの製造プロセス
2.3 PDLC液晶調光ガラスの課題
2.3.1 商品特性
2.3.2 耐久性
2.3.3 3次元形状追従性
第5節 視認性と遮熱性を両立させる遮熱中間膜の開発
1.合わせガラス用中間膜
1.1 合わせガラスと中間膜
1.2 中間膜の材料
2.遮熱性について
2.1 太陽光
2.2 日射取得率
3.遮熱中間膜について
3.1 遮熱中間膜
3.2 赤外線吸収型遮熱中間膜
4.今後の展望
第6節 自動車用ガラスへの紫外線(UV)や赤外線(IR)カット機能を付与するコーティング技術
1.材料開発
1.1 UVカット材料
1.2 IRカット材料
1.3 低温硬化ゾルゲル技術による膜設計
1.4 UV+IRカット膜の性能評価
2.コーティング技術
2.1 一般的なコーティングの方法
2.2 UV+IRカットコーティングガラスの量産技術
2.2.1 UV+IRカット膜の生産工程
2.2.2 洗浄・乾燥工程
2.2.3 フローコーティング工程
2.2.4 焼成工程
第7節 ポリカーボネート樹脂窓化に向けた表面の機能化技術の開発と展望
1.F2レーザーによる光化学表面改質
1.1 F2レーザーとXeエキシマランプの特徴と課題
1.2 F2レーザーの光学系と照射方法
1.3 レーザー照射による光化学反応
1.4 測定および評価
2.光化学改質膜の評価
2.1 SiO2膜厚のレーザー照射時間依存性
2.2 FT-IRによる分析
2.3 硬度および耐摩耗性
3.光化学改質の課題
3.1 内部応力とクラック
3.2 クラック抑制方法
4.量産に向けた課題
4.1 車両認証への対応
4.2 量産方式と装置の運用条件
第8節 車載用ディスプレイの開発動向と静電容量タッチパネルの要求性能と開発事例
1.車載用ディスプレイの動向
2.車載用タッチパネルについて
3.静電容量式タッチパネルについて
4.市場からの最新要求について
第9節 車載ディスプレイにおける見やすさの評価技術
1.見やすさの要件である視覚設計とその評価手法
2.視覚設計の視点
第10節 透明ヒータフィルムを用いた車載機器の融雪、防曇技術
1.透明サブストレート市場
2.透明フレキシブル基板「SPET」
2.1 透明フレキシブル基板の特徴
2.2 透明フレキシブル基板「SPET」の用途
3.透明ヒータフィルムの構成材料
4.透明ヒータフィルムの特徴
4.1 高透明、高耐熱なサブストレート
4.2 低抵抗なヒータパターン
4.3 自由なヒータ設計ができる
5.透明ヒータフィルムの製造工程
6.透明ヒータフィルムの用途
6.1 融雪・防曇用途
6.2 採用事例
第11節 効率性と意匠性を両立したLEDヘッドライト用光学モジュールの開発
1.RIRヘッドライト光学系を用いた薄型LEDロービームヘッドライトモジュール
1.1 従来のLEDヘッドライト光学系
1.2 RIRヘッドライト光学系
1.3 薄型LEDヘッドライトモジュールの開発
2.ダブルパス導光体を用いた縦型LEDロービームヘッドライトモジュール
2.1 縦長デザインヘッドライト実現の課題
2.2 ダブルパス導光体を用いた縦長ヘッドライト光学系
2.3 縦長LEDヘッドライトモジュールの設計