レポートナンバー 0000037479
ビタミンの技術と市場 2024
株式会社シーエムシー出版
Technology and Market of Vitamin 2024
発刊日
2024/01/26
言語日本語
体裁B5/188ページ
ポイント
ストレス、免疫機能低下、メタボリックシンドローム、生活習慣病、フレイル、サルコペニアなどを軽減する役割のあるビタミン!
種々のビタミンの臨床的意義を多面的に解明!
脂溶性ビタミン,水溶性ビタミン,ビタミン様物質20品目の生産・需要・価格等を解説!
レポート概要
【刊行にあたって】
ビタミンはヒトが正常な生理機能を営むために必要不可欠であるが,体内で作れない有機化合物である。ストレス,免疫機能の低下,メタボリックシンドローム,生活習慣病,フレイル,サルコペニア,低栄養状態などは健康寿命を短縮させる要因となるが,ビタミンはこれらを軽減する役割がある。
本書は食事,サプリメント,薬などで摂取することができるビタミンと誘導体に関する臨床的最新の知見を各分野のご専門の先生方に解説いただいた。
また市場動向はシーエムシー出版編集部がビタミン類約20品目の生産・需要・価格等を解説した。ビタミンの製造,臨床応用,開発,販売に携わる方々に本書をお勧め致します。(「はじめに」より抜粋)
レポート詳細
著者一覧
久保 明 東海大学
太田好次 藤田医科大学
馬 悦 東京医科歯科大学
影近弘之 東京医科歯科大学
津川尚子 神戸学院大学
阿部皓一 武蔵野大学
小暮健太朗 徳島大学
中川公恵 神戸学院大学
松永和久 福岡大学
瀨戸口修一 福岡大学
後藤将太朗 福岡大学
山川博文 福岡大学
佐藤俊郎 (株)J-オイルミルズ
中西憲幸 (一社)ソーシャルユニバーシティ
田井章博 徳島大学
目次
【技術編】
第1章 ビタミンの臨床応用
1 はじめに
2 マルチビタミンと疾病予防
3 2022年の勧告案とビタミンDほか
4 NMNニコチンアミドモノヌクレオチドなど
5 COVID-19とビタミン
6 うつ状態とビタミン
7 眼疾患とビタミン
8 ビタミン臨床研究の限界
第2章 ビタミンと健康長寿の延伸
1 ビタミンとは
2 健康寿命とは
3 健康寿命の延伸を妨げるビタミンが関係する要因
3.1 ストレス
3.2 免疫能の低下
3.3 メタボリックシンドローム
3.4 生活習慣病
3.5 認知症
3.6 フレイル・サルコペニア
3.7 低栄養
3.8 酸化ストレス
第3章 ビタミンA誘導体:レチノイドの構造,機能,医療応用
1 はじめに
2 レチノイド核内受容体選択的リガンドの創製
3 タミバロテン:白血病治療薬への応用と更なる医療展開
4 レチノイドのnon-genomic作用
5 おわりに
第4章 ビタミンD不足・欠乏の現状と健康影響
1 はじめに
2 ビタミンDの供給・代謝・作用発現機構
3 ビタミンDの栄養状態
4 ビタミンDと骨
5 転倒予防におけるビタミンDの役割
6 ビタミンDの心血管系への影響
7 免疫・感染防御とビタミンD
8 ビタミンDとCOVID-19
9 おわりに
第5章 ビタミンE誘導体
1 ビタミンEとは
2 ビタミンE誘導体の種類と生物活性
3 ビタミンE誘導体の物性
4 ビタミンE誘導体の体内吸収
5 注目される誘導体
5.1 ニコチン酸エステル
5.2 コハク酸エステル
5.3 リン酸エステル
5.4 ジメチルグリシン誘導体
5.5 グルコシド
5.6 その他の誘導体
6 おわりに
第6章 ビタミンEエステル体の抗肥満薬としての可能性
1 ビタミンEコハク酸(VES)の多彩な作用
2 VESによる脂肪蓄積抑制作用
3 新しいビタミンEエステル体の開発
4 VEジカルボン酸エステル体の作用メカニズムと炭素鎖長の関係
5 おわりに
第7章 ビタミンK栄養と疾病予防
1 はじめに
2 ビタミンKの体内分布
3 ビタミンKサイクル
4 ビタミンKの生理作用
4.1 血液凝固に対する作用
4.2 骨に対する作用
4.3 血管石灰化に対する作用
5 ビタミンKの生体内変換
6 ビタミンK摂取と疾病予防
6.1 新生児・乳児ビタミンK欠乏症
6.2 骨折・骨粗鬆症
6.3 心血管疾患
6.4 脳神経変性疾患
7 おわりに
第8章 還元型ビタミンKプロドラッグの作用と臨床応用への期待
1 はじめに
2 VKを基本骨格とした誘導体とその効果
3 UBIAD1によるMK-4への生体内変換とワルファリン非依存性還元酵素FSP1
4 MKHプロドラッグの肝細胞がんに対する抗腫瘍効果
5 MKHプロドラッグの急性骨髄性白血病に対する抗腫瘍効果
6 MKHプロドラッグのミトコンドリア機能障害抑制効果
7 MKHプロドラッグの光安定性と光毒性
8 おわりに
第9章 ビタミンK2とアンチエイジング
1 ビタミンKの構造
2 ビタミンKの機能
2.1 ビタミンK依存性タンパク質の活性化:標準(canonical)ビタミンKサイクル系
2.2 抗酸化機能:非標準(non-canonical)ビタミンKサイクル系
2.3 ビタミンKサイクルによらない機能
3 ビタミンK同族体のバイオアベイラビリティの違い
4 ビタミンKと骨代謝
4.1 納豆摂取と骨密度・骨折率
4.2 ヒト介入試験におけるビタミンKの骨代謝に対する効果
5 ビタミンK2と冠状動脈疾患
6 安全性
第10章 CH3-B12(メコバラミン)の生理活性と臨床応用
1 4種類のビタミンB12の生理活性と吸収
2 神経系とメコバラミン
3 末梢神経障害とメコバラミン
4 ビタミンB12のトピックス
4.1 メトホルミンの長期使用によるビタミンB12の欠乏
4.2 ホモシステインが動脈硬化のリスクファクター
5 メコバラミンのリポジショニング
5.1 男性不妊症
5.2 睡眠覚醒リズム障害
5.3 認知症
5.4 ALS(筋萎縮性側索硬化症)
6 おわりに
第11章 アスコルビン酸(ビタミンC)誘導体
1 はじめに
2 水溶性誘導体
3 脂溶性誘導体
4 両親媒性誘導体
5 その他誘導体
6 おわりに
【ビタミンの分類と市場 編】
《脂溶性ビタミン》
1 ビタミンA(Vitamin A),ビタミンA誘導体(レチノイド)
2 ビタミンD
3 ビタミンE
4 ビタミンK(Vitamin K)
《水溶性ビタミン》
1 ビタミンB1(Vitamin B1)
2 ビタミンB2(Vitamin B2)
3 ビタミンB3(Vitamin B3),ナイアシン
4 ビタミンB6(Vitamin B6)
5 ビタミンB12(コバラミン),CH3-B12(メコバラミン)
6 パントテン酸(Pantothenic acid)
7 ビオチン(D-Biotin)
8 葉酸(Folic acid)
9 L-アスコルビン酸(ビタミンC)(Ascorbie acid)
《ビタミン様物質》
1 ルチン(Rutin)
2 ヘスペリジン(hesperidin)
3 ケルセチン(Quercetin)
4 キャベジン
5 イノシトール(Inositol)
6 ビタミンL
7 α-リポ酸(α-Lipoic acid)
《機能性食品》
1 特定保健用食品(トクホ)
2 栄養機能食品
3 機能性表示食品
4 サプリメント
4.1 機能別動向
《医薬品》
1 医療用医薬品
1.1 生産動向
1.2 出荷・輸出入動向
2 一般用医薬品
2.1 生産動向
2.2 市場動向