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レポートナンバー 0000026884

運動機能・認知機能改善食品の開発

株式会社シーエムシー出版

Development of Functional Foods for Improvement of Motor and Cognitive Performance

発刊日 2020/05/29

言語日本語

体裁B5/約360ページ

ライセンス/価格約360ページ

0000026884

B5版 67,100 円(税込)

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ポイント

超高齢社会で需要が高まる,運動機能・認知機能の維持・向上に向けた機能性食品の開発!
「骨」「関節」「筋肉」「脳」「眼」に対する作用機序や商品開発事例を詳述!
運動機能・認知機能低下の生理学的メカニズム,運動機能と認知機能の関連についても解説!

レポート概要

【刊行にあたって】

 本書では今後さらに重要度を増す認知症の予防、さらにロコモティブシンドロームに代表される骨、関節、筋肉などの運動機能に焦点を当て、『運動機能・認知機能改善食品の開発』として取りまとめることにした。

 本書は5編から構成され、第Ⅰ編では加齢・疾病による運動機能・認知機能低下の生理学的メカニズムについて、第Ⅱ編からは、ロコモティブシンドロームに関連する運動器官の関節、骨、筋肉に有用な機能性素材について、さらに第Ⅴ、Ⅵ編では、脳、眼の観点から認知症や網膜疾患等の予防に有用な機能性素材について、ご専門の先生方に解説をいただいた。ご多忙中にもかかわらず熱心にご執筆いただいた先生方に心からお礼申し上げる。

 本書により運動機能・認知機能の生理学的メカニズムや改善に役立つ食品成分が理解でき、本領域に関心のある方々に役立てていただければ幸いである。

(本書「はじめに」より抜粋)

レポート詳細

監修

西川正純

著者一覧

西川正純  宮城大学
渡辺研   (国研)国立長寿医療研究センター
高畑佳史  大阪大学
佐々木崇  東京大学
佐藤隆一郎 東京大学
古川勝敏  東北医科薬科大学
川越敏和  立教大学
渡部睦人  東京農工大学
野村義宏  東京農工大学
山本祥子  ゼライス(株)
大塚祐多  サントリーウエルネス(株)
高橋文   宮城大学;東北生活文化大学
大江眞理子 キユーピー(株)
増田功   千葉大学
清水孝彦  国立長寿医療研究センター;千葉大学
杉浦実   同志社女子大学
上原万里子 東京農業大学
石見佳子  東京農業大学
田辺賢一  中村学園大学
中村禎子  十文字学園女子大学
奥恒行   長崎県立大学;十文字学園女子大学
小野伴忠  岩手大学
畑中美咲  アサヒカルピスウェルネス(株)
中川公恵  神戸学院大学
北浦靖之  名古屋大学
王堂哲   (株)TSI ヘルスサイエンスジャパン;和洋女子大学
杉浦克己  立教大学
向井理恵  徳島大学
辰巳隆一  九州大学
太田宣康  花王(株)
蒲生修治  九州保健福祉大学
橋本道男  島根大学
阿部皓一  三菱ケミカルフーズ(株)
青木由典  三菱ケミカルフーズ(株)
田村元   三菱ケミカルフーズ(株)
佐々木啓子 千葉科学大学
松岡耕二  千葉科学大学
石川美香  北海道医療大学
小林大祐  北海道医療大学
和田啓爾  北海道医療大学
松崎健太郎 島根大学
大泉康   東北福祉大学
阿野泰久  キリンホールディングス(株)
大久保剛  仙台白百合女子大学
琴浦聡   丸大食品(株)
又平芳春  三生医薬(株)
北市伸義  北海道医療大学病院
森紀和子  慶應義塾大学
栗原俊英  慶應義塾大学
坪田一男  慶應義塾大学
小川健二郎 宮崎大学
荘厳哲哉  (株)わかさ生活
山本(前田)万里  (国研)農業・食品産業技術総合研究機構
橋本正史  ケミン・ジャパン(株)
荒川輝晃  備前化成(株)
丸勇史   備前化成(株)

目次

【第I編  生理学的メカニズム】

第1章 加齢・疾病による関節機能低下のメカニズム
1 変形性関節症発症病理における2つの分子経路
2 ゲノムワイド関連解析
3 軟骨内骨化と関節軟骨の維持
4 軟骨変性と細胞外マトリックス分解酵素
5 軟骨とミトコンドリア
6 老化細胞と加齢性疾患
7 変形性関節症の実状

第2章 加齢・疾病による骨機能低下のメカニズム
1 骨芽細胞
2 破骨細胞
3 骨細胞
4 原発性骨粗鬆症
5 続発性骨粗鬆症
6 ステロイド過剰症
7 原発性副甲状腺機能亢進症
8 消化管疾患
9 生活習慣病

第3章 加齢による骨格筋機能低下のメカニズム
1 骨格筋量制御の分子メカニズム
2 加齢に伴う骨格筋量の減少
3 加齢に伴う骨格筋代謝異常
 3.1 加齢と糖尿病
 3.2 加齢とミトコンドリア障害

第4章 加齢・疾病による認知機能低下のメカニズム

第5章 運動機能と認知機能の関連
1 はじめに
2 加齢による機能低下の特徴と代表的なモデル
3 運動介入による認知機能の向上
4 運動・認知機能間関連に関わる神経科学的知見
5 補足と展望

【第II編 関節】

第1章 コラーゲン(加水分解コラーゲン・非変性Ⅱ型コラーゲン)
1 加水分解コラーゲン
2 非変性Ⅱ型コラーゲン

第2章 コラーゲン・トリペプチド(CTP)
1 コラーゲン由来ペプチドの生理活性
2 コラーゲン・トリペプチド(CTP)
3 トリペプチドの吸収性と体内動態
4 関節に対する有効性
 4.1 軟骨細胞の賦活作用
 4.2 変形性膝関節症モデルウサギにおける軟骨保護作用
 4.3 ヒトの膝関節に対する影響
5 まとめ

第3章 グルコサミン(グルコサミン塩酸塩)
1 はじめに
2 グルコサミンの膝関節機能および歩行機能低下に対する有効性
3 グルコサミンの膝関節機能改善効果の作用機序
4 グルコサミンの安全性
5 まとめ

第4章 コンドロイチン硫酸
1 コンドロイチン硫酸の構造
2 コンドロイチン硫酸の利用
3 コンドロイチン硫酸と関節痛
4 コンドロイチン硫酸たんぱく複合体と尿酸値

第5章 ヒアルロン酸
1 ヒアルロン酸とは
 1.1 関節での役割
 1.2 経口摂取の安全性
2 有効性
 2.1 メカニズム
 2.2 ヒトに対する有効性
3 まとめ

第6章 りんごポリフェノール

【第III編 骨】

第1章 β-クリプトキサンチンの骨代謝改善効果
1 はじめに
2 最近の疫学研究からの知見
3 三ヶ日町研究からの知見
 3.1 血中β-クリプトキサンチンレベルと骨密度との関係
 3.2 他の抗酸化物質とβ-クリプトキサンチンとの相互作用
 3.3 血中β-クリプトキサンチンレベルと骨粗しょう症発症リスクとの関係
 3.4 β-クリプトキサンチンによる骨粗しょう症発症予防の可能性
4 おわりに

第2章 フラボノイド
1 大豆イソフラボンとは
2 食品中の大豆イソフラボン含量と日本人の摂取量
3 生体内における大豆イソフラボンの代謝
4 イソフラボンの骨代謝調節作用
 4.1 骨の健康と生活習慣
 4.2 大豆の摂取と骨代謝との関連
 4.3 大豆イソフラボンの代謝産物エクオールの骨代謝調節作用
 4.4 エクオール産生を高める食品
5 柑橘系フラボノイドのスタチン系薬剤様作用
6 抗炎症作用を介したフラボノイドの骨代謝調節作用

第3章 難消化性オリゴ糖の骨に対する機能
1 はじめに
2 難消化性オリゴ糖の代謝的特徴と機能
 2.1 プレバイオティク効果
 2.2 骨代謝
 2.3 大腸からのミネラル吸収促進作用
 2.4 難消化性オリゴ糖の違いが骨ならびにCa吸収促進作用に及ぼす影響
 2.5 難消化性オリゴ糖のミネラル吸収促進作用の持続性
3 おわりに

第4章 乳タンパク質・ペプチドの骨に対する機能性

第5章 枯草菌(バチルス・サブチルス)C-3102株
1 はじめに
2 枯草菌C-3102株の安全性評価
3 枯草菌C-3102株の骨密度改善効果
 3.1 1群オープン試験
 3.2 二重盲検ランダム化プラセボ対照並行群間比較試験
4 まとめ

第6章 ビタミンK
1 ビタミンKの吸収と生体内活性化
2 ビタミンKサイクル
3 VKDPを介した骨におけるビタミンKの役割
4 SXRを介したビタミンKの骨における作用
5 プロテインキナーゼ系を介したビタミンKの骨における作用
6 破骨細胞に対するビタミンKの作用
7 おわりに

【第IV編 筋肉】

第1章 分岐鎖アミノ酸(BCAA)
1 BCAA代謝と運動
2 筋タンパク質の合成・分解に対するBCAAの作用
3 運動による疲労,筋肉痛に対するBCAAの効果
4 加齢,ステロイドによる筋萎縮に対するBCAAの効果

第2章 HMB摂取と筋肉の充実 ―加齢,ストレス条件下での活用を中心に―
1 筋肉の減弱は本来避けがたい
2 ロイシンの5%がHMBに転換される
3 HMB補給量の目安
4 HMBは2方向から働きかけて筋肉を充実させる
 4.1 筋の分解を緩和する
 4.2 筋量の増加を誘導する
5 HMBの摂取効果はどのように示されるか
 5.1 高齢者の筋肉量,筋力が維持される
 5.2 疾患者の筋肉量,筋力が維持される
 5.3 摂取効果は握力に現れやすい
 5.4 体脂肪は筋肉合成のエネルギーに転換されて減少する
 5.5 体脂肪不足時の筋合成にはエネルギーの補給が必要となる

第3章 クレアチン
1 クレアチンとは
2 摂取方法
3 運動パフォーマンスへの影響
4 体重への影響
5 安全性
6 医学への応用
7 まとめ

第4章 ポリフェノール
1 はじめに
2 ポリフェノールの構造と摂取状況
 2.1 構造と分類
 2.2 摂取状況
3 ヒト臨床試験におけるポリフェノールの骨格筋機能改善効果
4 各ポリフェノールによる骨格筋機能・骨格筋量改善メカニズム
 4.1 プレニルフラボノイド
 4.2 フラボノール類(ケルセチン)
 4.3 スチルベン類(レスベラトロール)
5 おわりに

第5章 クロロゲン酸による抗疲労性筋線維の形成誘導
1 諸論:筋線維型
2 筋幹細胞合成・分泌因子による筋線維型制御機構
 2.1 制御因子semaphorin 3A
 2.2 semaphorin 3Aの発現誘導機構
 2.3 semaphorin 3Aによる抗疲労性ミオシン発現誘導の分子機構モデル
 2.4 衛星細胞特異的Sema3A-cKOマウスを用いた検証
3 Sema3A依存的な抗疲労性筋線維形成誘導機構の食品機能学制御
 3.1 リンゴポリフェノール
 3.2 クロロゲン酸

第6章 乳由来スフィンゴミエリン
1 はじめに
2 乳由来スフィンゴミエリンの運動機能改善効果
3 乳由来スフィンゴミエリンによる運動機能改善の作用点
4 まとめ

【第V編 脳】

第1章 脂肪酸(DHA, EPA, アラキドン酸)
1 AAの中枢作用
2 EPAの中枢作用
3 DHAの作用概論
4 脳の発達におけるDHAの役割
5 DHAのシナプス伝達機構への影響
6 DHAの抗酸化作用
7 DHAによる抗アルツハイマー病効果
8 認知機能の維持・改善に対するDHAの必要量

第2章 ビタミンE(トコフェロール,トコトリエノール)
1 ビタミンEの発見と種類と作用
2 ビタミンEの不足・欠乏・充足状態
3 α-トコフェロールの認知機能改善作用
4 γ-トコフェロール,トコトリエノールの認知機能改善作用
5 α-トコフェロールの運動機能改善作用

第3章 イチョウ葉エキス(フラボノイド配糖体,テルペンラクトン)
1 イチョウ葉エキスとは
2 イチョウ葉エキスの成分
3 イチョウ葉エキスの薬理作用
 3.1 培養細胞などin vitro実験や実験動物による非臨床研究
 3.2 臨床研究
4 イチョウ葉エキスの薬物代謝への影響
5 国内における機能性表示食品としてのイチョウ葉エキス
6 イチョウ葉エキスと認知機能改善

第4章 ノビレチン ―抗認知症機能性食品の開発に向けて―
1 ノビレチンの抗認知症効果と抗酸化・抗炎症効果
 1.1 酸化ストレスおよび小胞体ストレス関連遺伝子発現
 1.2 老化促進モデル動物
 1.3 脳虚血および脳虚血/再灌流モデル動物
 1.4 MPTP投与型PDモデル動物
 1.5 LPS誘導性神経炎症モデル動物
2 ノビレチンのAD病理改善効果
 2.1 Aβ1-40脳室投与型ADモデルラット
 2.2 APP-SL7-5 Tgマウス
 2.3 3XTg-ADマウス
 2.4 嗅球摘出マウス
3 記憶形成に関与する細胞内シグナル伝達経路の活性化や遺伝子発現に
 3.1 PKA/ERK/CREBシグナル伝達経路の活性化
 3.2 シナプス可塑性の調節
 3.3 ネプリライシン遺伝子発現の亢進とAβ分解促進効果
 3.4 NMDA型グルタミン酸受容体の発現調節
 3.5 ムスカリン性アセチルコリン(mACh)受容体,アセチルコリン合成酵素(ChAT)の

第5章 乳由来ペプチド(βラクトリン)
1 認知症と乳製品摂取
2 カマンベールチーズのアルツハイマー病予防効果
3 βラクトリンの認知機能改善効果およびメカニズム
4 臨床試験でのβラクトリンの認知機能改善効果検証
5 βラクトリンによるアルツハイマー病予防効果
6 今後の展望

第6章 大豆由来ホスファチジルセリン
1 ホスファチジルセリンについて
2 精神疾患とD体ホスファチジルセリン
3 認知機能のホスファチジルセリン
 3.1 主観的に記憶に不安を持っている高齢者の認知能力に対する大豆由来ホスファチジルセリンの効果
 3.2 記憶障害を伴う日本人高齢者に対する大豆由来のホスファチジルセリンの影響
4 スポーツ栄養としてのホスファチジルセリン
 4.1 ホスファチジルセリン摂取によるゴルフへの影響
 4.2 エクササイズにおけるホスファチジルセリンの影響
5 注意欠陥・多動性障害児童に対するホスファチジルセリン摂取の効果
6 大豆由来ホスファチジルコリンについて
7 機能性表示食品としてのホスファチジルセリン
8 まとめ

第7章 鶏由来プラズマローゲン
1 鶏由来プラズマローゲンの特徴
2 アルツハイマー型認知症との関連性
3 学習記憶能力の維持・向上
4 鶏由来プラズマローゲンの食品素材化
5 安全性試験

第8章 ホヤ由来プラズマローゲン
1 ホヤ由来プラズマローゲン
2 アルツハイマー型認知症
3 プラズマローゲンの機能性
4 ホヤ由来プラズマローゲンの機能性表示食品への応用
5 ホヤの養殖

【第VI編 眼】

第1章 アスタキサンチン
1 アスタキサンチンとは〜サケの橙色色素
 1.1 身近で重要な食品因子
 1.2 カロテノイドは光合成され,植物を守る
 1.3 食物連鎖で代謝変換され,動物を守る
2 動物実験からみる作用メカニズム
 2.1 経口摂取による抗炎症メカニズム
 2.2 点眼薬という可能性
 2.3 ナノ化テクノロジーの利用
3 眼の臨床応用の検討
 3.1 なぜ眼精疲労が急増するのか〜ブルーライトハザード
 3.2 ヒト臨床試験での効果
4 まとめ

第2章 クロセチンの眼疾患に対する進行予防効果
1 クロセチンとは
2 近視とクロセチン
3 他眼疾患とクロセチン
 3.1 加齢黄斑変性
 3.2 緑内障
 3.3 糖尿病網膜症
4 まとめ

第3章 現代人の目の健康問題とビルベリー由来アントシアニンの視機能改善作用
1 はじめに:現代人の目の健康問題
2 ビルベリー由来アントシアニン
3 前臨床研究
 3.1 網膜神経節細胞保護作用
 3.2 網膜血管新生および透過性亢進抑制作用
 3.3 光刺激に対する網膜視細胞保護作用
 3.4 ぶどう膜炎予防効果
4 ヒト臨床研究
 4.1 ピント調節機能および眼疲労の改善
 4.2 涙液分泌改善作用
 4.3 児童の近視進行抑制作用
 4.4 眼疾患予防効果
5 体内動態
6 安全性
7 おわりに

第4章 高アントシアニン緑茶「サンルージュ」
1 はじめに
2 高アントシアニン茶の品種育成
3 高アントシアニン緑茶「サンルージュ」に含有されるアントシアニン類と茶葉特性
4 高アントシアニン緑茶の眼精疲労軽減効果
 4.1 研究デザイン
 4.2 「サンルージュ」茶摂取による目焦点調節力改善
 4.3 「サンルージュ」茶摂取による眼精疲労(VASアンケート)軽減
5 おわりに

第5章 脳の健康と機能に果たすルテインの役割
1 ルテインは脳における主要なカロテノイド
2 科学的根拠
3 観察研究
4 介入研究
5 近年行われた5つのヒト介入研究
6 結論

第6章 ブルーベリー葉エキスのドライアイ改善効果
1 はじめに
2 ブルーベリー葉エキス
3 ドライアイ改善効果
4 自覚症状の改善
5 おわりに

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