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レポートナンバー 0000038938

濡れ性

株式会社エヌ・ティー・エス

~基礎・評価・制御・応用~

発刊日 2024/07/29

言語日本語

体裁B5/384ページ

ライセンス/価格384ページ

0000038938

書籍版
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レポート概要

「固体表面での静的・動的濡れ性を制御する」ためのサイエンスを解説!

「濡れ性」の産業分野での応用事例、材料設計から応用までを詳解!

品質の向上、新たな機能付与、分析業務に役立つ技術書!

レポート詳細

監修者(掲載順)

加藤 健司  大阪公立大学名誉教授 大学院工学研究科

執筆者

脇本 辰郎  大阪公立大学 大学院工学研究科 教授
加藤 健司  大阪公立大学名誉教授 大学院工学研究科
伊藤 高啓  中部大学 工学部 教授
長山 暁子  九州工業大学 工学部 教授
米本 幸弘  熊本大学 大学院先端科学研究部 准教授
加藤 正和  協和界面科学株式会社 技術部 課長
黒田  晋  ホソカワミクロン株式会社 粉体工学研究所技術開発部測定分析室 室長
池田 純子  マジェリカ・ジャパン株式会社 代表取締役/東北大学 多元物質科学研究所 
       客員准教授
田村  豊  春日電機株式会社 コロナ処理技術部 取締役コロナ技術部長
髙田 尚樹  国立研究開発法人産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域省エネルギー研究部門 
       研究グループ長
門永 雅史  東京工業大学 工学院 特任教授
本郷 研太  北陸先端科学技術大学院大学 情報社会基盤研究センター 准教授
室野 隆博  北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科/株式会社アドバンストテクノロジー
前園  涼  北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 教授
眞山 博幸  旭川医科大学 教授
河村  剛  豊橋技術科学大学 大学院工学研究科 准教授
松田 厚範  豊橋技術科学大学 大学院工学研究科 教授
穂積  篤  国立研究開発法人産業技術総合研究所 極限機能材料研究部門 上級主任研究員
石井 大佑  名古屋工業大学 大学院工学研究科 准教授
坪川 紀夫  新潟大学名誉教授
寺本 好邦  京都大学 大学院農学研究科 准教授
津田 祐輔  (元)久留米工業大学 教育創造工学科 特別教授
山口 昌樹  信州大学 大学院総合医理工学研究科 教授
後藤 景子  奈良女子大学 工学部 特任教授
小林 靖之  地方独立行政法人大阪産業技術研究所 電子材料研究部 総括研究員
小林 大造  立命館大学 理工学部 教授
水戸岡 豊  岡山県工業技術センター 応用技術部金属材料科 科長
高井  治  関東学院大学 材料・表面工学研究所 顧問/リサーチフェロー
中北 一誠  ザイミックス株式会社 代表取締役社長
西川 知志  日信化学工業株式会社 研究所第四研究室 室長
萬  隆行  日本パーカライジング株式会社 技術本部総合技術研究所第四研究センター 副主任
相原 直喜  日本パーカライジング株式会社 加工事業本部 技術統括部 加工技術開発センター 
       アシスタントマネージャー
川島 和夫  丸和バイオケミカル株式会社 開発本部 技術顧問
堀田 芳生  株式会社SNT 研究開発部 部長
中村 挙子  国立研究開発法人産業技術総合研究所 電子光基礎技術研究部門 副研究部門長
藪   浩  東北大学 材料科学高等研究所 教授/主任研究者
三瓶 英之  メルテックス株式会社 技術研究所応用開発3課 課長
小正  聡  大阪歯科大学 医療保健学部 准教授
三宅 晃子  大阪歯科大学 医療保健学部 講師
横井 則彦  京都府立医科大学 医学部 客員教授

目次

第1章 基 礎
第1節 接触角と表面張力 《脇本 辰郎/加藤 健司》
1.接触角
2.表面張力
3.界面張力のスケール効果
4.まとめ

第2節 濡れと表面エネルギー 《脇本 辰郎/加藤 健司》
1.はじめに
2.完全濡れと部分濡れ
3.拡張仕事,接着仕事,浸漬仕事
4.平衡接触角とヤング・デュプレ方程式
5.まとめ

第3節 静的濡れと動的濡れ 《伊藤 高啓》
1.はじめに
2.静的濡れ
3.動的濡れ

第4節 固液界面と濡れ 《長山 暁子》
1.はじめに
2.部分濡れモデル
3.有効濡れ比率
4.固液接触面積の評価法
5.固液接触面積と接触角の関連性

第5節 固体表面上液滴の濡れ性 《米本 幸弘》
1.背 景
2.固体面上液滴のエネルギーバランス式
3.液滴のエネルギーバランス式の適用例
4.まとめ

第2章 評価技術
第1節 表面張力の測定方法 《加藤 正和》
1.表面張力測定
2.静的表面張力と動的表面張力
3.温度依存性
4.Wilhelmy法
5.du No?y 法
6.懸滴法(ペンダント・ドロップ法)
7. 懸滴法の針径,液量依存性
8. 測定方法の比較
9. 最大泡圧法

第2節 接触角の測定 《加藤 正和》
1.濡れ性と接触角
2.接触角のメカニズム
3.接触角の感度
4. 接触角計と解析ソフトウェア
5. 測定条件
6. ポータブル接触角計
7. 上面観察による接触角測定
8. 表面自由エネルギー解析
9. 極小接触角
10.粉体の濡れ性と接触角

第3節 動的接触角の測定 《加藤 正和》
1.動的接触角とは
2.測定方法の概要
3.拡張/収縮法
4.滑落法
5.Wilhelmy法
6. 接触角ヒステリシス
7. 測定方法の比較
8. 湿潤張力緩和

第4節 粉体と液体の親和性(濡れ性)評価装置ペネトアナライザPNT-N 《黒田 晋》
1.はじめに
2.測定原理
3.装置構成と特徴
4.測定例
5.おわりに

第5節 パルスNMRによる粉体の濡れ性および分散性評価 《池田 純子》
1.はじめに
2.測定原理
3.評価事例
4.おわりに

第6節 濡れ性と放電量 《田村 豊》
1.はじめに
2.コロナ処理装置概要
3.濡れ性と放電量の関係
4.おわりに

第3章 シミュレーション・解析
第1節 二相流体シミュレーション 《髙田 尚樹》
1.はじめに
2.二相流体CFDシミュレーション法
3.フェーズフィールドモデル(Phase-field Model:PFM)に基づくCFD法
4.二相流体シミュレーション事例
5. おわりに

第2節 インクジェット液滴の広がり挙動シミュレーション 《門永 雅史》
1.はじめに
2.インクジェット液滴の濡れ広がり
3.動的接触角を考慮した液滴の濡れ広がりシミュレーション
4.結論と今後の展開

第3節 界面局所構造モデリングに基づく第一原理濡れ性解析
     《本郷 研太/室野 隆博/前園 涼》
1.はじめに
2.第一原理マテリアルズ・インフォマティクス(AIMI)
3.第一原理計算におけるモデリングと相関関係
4.第一原理濡れ性解析におけるモデリング
5.銅表面の第一原理濡れ性解析
6.まとめと今後の展開

第4章 制御技術
第1節 フラクタル構造と濡れ性 《眞山 博幸》
1.フラクタルとその性質
2.濡れの状態:Cassie-Baxter(カシー-バクスター)状態と
Wenzel(ウェンゼル)状態
3.濡れの状態を決めるラプラス圧,衝突圧
4.ハスの葉に学ぶダブルラフネス(フラクタル)の意味
5.最後に

第2節 ゾル-ゲル法・交互積層法による表面はっ水・親水化技術
     《河村 剛/松田 厚範》
1.ゾル-ゲル法と交互積層法
2.ゾル-ゲル法・交互積層法によるはっ水化技術
3.ゾル-ゲル法による親水化技術
4.はっ水・親水パターニング

第3節 ポリマーブラシの簡易・大面積合成と固体表面の濡れ性制御 《穂積 篤》
1.はじめに
2.ポリマーブラシの代表的な合成法
3.常温・大気開放系でのポリマーブラシの簡易・大面積合成法
4.濡れ性制御
5.まとめ

第4節 自己組織化による生物模倣超はっ水表面の作製技術 《石井 大佑》
1.はじめに
2.自己組織化ハニカム膜と超はっ水性
3.超はっ水表面を利用した水滴操作
4.まとめ

第5節 ポリマーのグラフト化による濡れ性・分散性の制御 《坪川 紀夫》
1.はじめに
2.ナノ粒子表面へのポリマーグラフト化の手法
3.Grafting onto 法によるグラフト反応
4.Grafting from 法によるグラフト反応
5.表面の濡れ性制御
6.グラフト鎖によるナノカーボンの分散性制御
7. おわりに

第6節 セルロース系フィラー表面への酸変性樹脂の濡れ性評価 《寺本 好邦》
1.はじめに
2.酸変性樹脂相容化剤
3.さまざまなスケールでMAPPの機能発現を実験的に調べた例
4.おわりに

第7節 光照射による濡れ性制御高分子材料 《津田 祐輔》
1.序
2.ポリイミドの光照射による濡れ性制御の意義
3.光照射による濡れ性制御の手法
4.光照射濡れ性制御ポリイミドの合成と物性評価
5.光酸化反応に基づく光照射濡れ性制御ポリイミド:タイプ(a)
6.光反応性の官能基を有する紫外線照射濡れ性制御ポリイミド:タイプ(b)
7.光照射による表面濡れ性の可逆的制御:タイプ (c)
8.各種の表面分析
9.結 論

第8節 超短パルスレーザーテクスチャリングによる濡れ性の制御 《山口 昌樹》
1.はじめに
2.濡れ性の機能的テクスチャ
3.バイオミメティクス加工専用レーザー加工装置
4.メディカル応用の可能性
5.おわりに

第9節 エレクトロウェッティングを利用した壁面上液滴の移動制御
     《加藤 健司/脇本 辰郎》
1.はじめに
2.エレクトロウェッティング(EWOD)
3.EWODによる液滴分割
4.まとめ

第10節 大気圧プラズマジェットによるポリエステル繊維の濡れ性制御と布の高機能化
     《後藤 景子/小林 靖之》
1.はじめに
2.ポリエステルフィラメント布の表面処理
3.表面処理による繊維表面の変化
4.表面処理による布および単繊維表面の濡れ性変化
5.布の実用性能の向上
6.おわりに

第11節 分極制御による酸化チタン薄膜の光応答型濡れ性変化の促進 《小林 大造》
1.はじめに
2.分極制御による酸化チタン薄膜の光応答型濡れ性変化の促進原理
3.反応性スパッタ法によるTiO2 光触媒の成膜
4.分極制御による酸化チタン薄膜の光応答型濡れ性変化実験
5.おわりに

第12節 短パルスレーザ利用による金属材料表面の濡れ性制御 《水戸岡 豊》
1.はじめに
2.金属表面への短パルスレーザ照射
3.短パルスレーザ照射した金属表面の活用

第13節 超はっ水性・超親水性 《高井 治》
1.超はっ水と超親水
2.超はっ水表面の作製法
3.プラズマCVDによる透明・超はっ水薄膜の作製
4.透明・超はっ水薄膜の応用
5.超親水表面の作製法

第5章 応 用
第1節 シランカップリング剤による濡れ性のコントロール 《中北 一誠》
1.はじめに
2.シランの基礎
3.シランカップリング剤の反応メカニズム
4.有機側の反応について
5. シランカップリング剤による濡れ性のコントロール

第2節 アセチレン系界面活性剤 《西川 知志》
1.はじめに
2.アセチレン系界面活性剤の種類と性能
3.アセチレン系界面活性剤の特徴
4.おわりに

第3節 塗布型機能性表面処理薬剤パルテンコートシリーズ 《萬 隆行/相原 直喜》
1.はじめに
2.機能性表面処理薬剤パルテンコート
3.各種機能性皮膜の表面特性
4.まとめ

第4節 機能性展着剤 《川島 和夫》
1.はじめに
2.日本における展着剤
3.米国におけるアジュバント
4.日本における機能性展着剤の応用例
5. おわりに

第5節 ハスの葉構造を利用したクリームの付着抑制フィルムの開発 《堀田 芳生》
1.ハスの葉構造による弾き表面の食品包装材料への応用
2.表面形状の接触角への寄与
3.ハスの葉構造を利用したクリームの付着抑制技術の意義

第6節 光表面化学修飾による濡れ性制御と機能性材料の開発 《中村 挙子》
1.はじめに
2.フッ素官能基化技術
3.フッ素フリーはっ水化技術
4.酸素官能基化技術
5.窒素官能基化技術
6.表面化学修飾ナノコーティング技術適用事例
7. おわりに

第7節 水滴を鋳型とした多孔膜とはっ水・はつ液材料の創製 《藪 浩》
1.はじめに
2.水滴を鋳型とした多孔質膜形成とはっ水表面への応用
3.超親水表面への展開
4.滑液性表面への展開
5. 油水分離膜への展開
6. まとめ

第8節 はんだの濡れ性とその評価方法について 《三瓶 英之》
1.はじめに
2.はんだの濡れ現象
3.はんだ濡れ性評価方法
4.まとめ

第9節 材料表面の親水性付与による新規歯科材料の創製
     《小正 聡/三宅 晃子》
1.はじめに
2.新規インプラント材料の創製
3.義歯材料の濡れ性

第10節 ソフトコンタクトレンズの水濡れ性,潤滑性,およびドライアイの関係
     《横井 則彦》
1.はじめに
2.SCL関連ドライアイの発症メカニズム
3.SCLの水濡れ性とSCL関連ドライアイの発症メカニズムとの関連
4.SCL表面の水濡れ性と角膜表面の水濡れ性の違い
5.SCL表面の水濡れ性の評価
6.SCL装用眼のSCL表面の水濡れ性の評価
7.おわりに

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