目次
第1部 接着の基礎
第1章 接着剤接合の歴史
(Paul A. Fay 著/若林 一民 訳)
1.1 まえがき
1.2 自然界に存在する接着剤
1.3 先史時代の接着剤
1.4 古代文明:エジプト人,ギリシャ人,ローマ人
1.5 中世の芸術家
1.6 中世の文学
1.7 ルネサンス期の科学と哲学
1.8 接着剤製造の工業化
1.9 合成高分子の登場
1.10 現在の状況
第2章 接着剤やシーラントとは,どのようなもので,どのように機能するのか?
(John Comyn 著/秋山 陽久 訳)
2.1 はじめに
2.2 バルク特性
2.3 溶剤消失により硬化する接着剤
2.4 水分が失われることで硬化する接着剤
2.5 冷却で固まる接着剤
2.6 化学反応により硬化する接着剤
2.7 感圧式接着剤
2.8 物理吸着による接着性
2.9 化学結合による接着性
2.10 接着の静電理論
2.11 機械的嵌合
2.12 相互拡散による接着
2.13 弱い境界層
2.14 感圧接着性
第3章 表面:評価方法
(John F. Watts 著/大久保 雄司 訳)
3.1 序 論
3.2 表面形状
3.3 表面熱力学
3.4 表面化学分析
3.5 XPS とToF―SIMS による組成深さ方向のプロファイリング
3.6 故障した接合部の科学的分析
3.7 まとめ
第4章 最適な接合強度を設計するための表面処理
(Gary W. Critchlow 著/高橋 佑輔 訳)
4.1 はじめに
4.2 表面洗浄
4.3 金属の一般的な前処理
4.4 ポリマー用前処理
4.5 ガラスの前処理
4.6 まとめ
第5章 接着剤の特性
(Gregory L. Anderson and David J. Macon 著/髙橋 明理 訳)
5.1 序 論
5.2 化学的/物理的特徴および性質
5.3 電気的特性
5.4 プロセスパラメータ
5.5 機械的特性
5.6 機械的能力
5.7 結 論
第2部 機械的特性
第6章 接着接合部の応力解析
(Alireza Akhavan-Safar, Eduardo A. S. Marques, Ricardo J. C. Carbas
and Lucas F. M. da Silva 著/関口 悠 訳)
6.1 はじめに
6.2 応力の種類と発生源
6.3 解析的手法
6.4 数値解析的手法
6.5 まとめ
第7章 環境(耐久性)の影響
(John Comyn 著/島本 一正 訳)
7.1 序 論
7.2 紫外線による酸化劣化を抑制する添加剤
7.3 湿潤環境下における金属被着体を用いた構造用接着接合部
7.4 水と接着剤
7.5 水と接着界面
7.6 水以外の溶液
7.7 木材接着
第8章 接着接合部の非破壊検査
(Robert L. Cranea, John Hart-Smithb and John Newman 著/長谷川 剛一 訳)
8.1 はじめに
8.2 従来の超音波技術
8.3 ボンドテスター
8.4 品質管理と目視検査
8.5 接着面汚染
8.6 高速走査方法
8.7 環境劣化のモニタリング
8.8 結 論
第9章 接着接合部における高速負荷と衝撃について
(佐藤 千明 著/訳,Stephan Marzi 著)
9.1 はじめに
9.2 高負荷速度と衝撃の定義
9.3 高速負荷や衝撃を受ける接着接合部の変形
9.4 実験方法と規格
9.5 衝撃荷重を受ける接着剤接合部の設計
9.6 まとめ
第10章 接着接合部の破壊力学
(David A. Dillard 著/関口 悠 訳)
10.1 はじめに
10.2 破壊のエネルギー基準
10.3 応力拡大係数を用いる手法
10.4 エネルギー解放率を用いる手法
10.5 熱力学的な接着仕事,固有接着仕事,および実用的な接着仕事
10.6 破壊エネルギーの実験的評価
10.7 接着剤層厚さの影響
10.8 混合モードの影響
10.9 耐久性
10.10 破壊力学を用いたデザイン
10.11 最近の動向と現在の研究分野
10.12 結 論
第11章 疲 労
(Ian A. Ashcroft and Aamir Mubashar 著/北條 恵司 訳)
11.1 はじめに
11.2 疲労の一般的概念
11.3 疲労寿命予測
11.4 破壊力学的アプローチ
11.5 強度および剛性低下からのアプローチ
11.6 損傷力学アプローチ
11.7 クリープ疲労
11.8 衝撃による疲労
11.9 疲労強度の向上
11.10 まとめと今後の展望
第12章 振動減衰
(Martin Hildebrand and Robert D. Adams 著/佐藤 千明 訳)
12.1 はじめに
12.2 構造物における減衰
12.3 接合部の摩擦によるダンピング
12.4 構造用接着剤によるダンピング
12.5 拘束型減衰処理と非拘束型減衰処理
12.6 接着剤接合部の振動減衰に関する実験データ
12.7 今後の動向
第13章 同種材料および異種材料の接合
(Ewen J. C. Kellar 著/関口 悠 訳)
13.1 はじめに
13.2 接合部の設計
13.3 接着剤の選択
13.4 表面処理
13.5 製造工程での問題点とハイブリッドジョイント
13.6 今後の動向
第14章 接着接合部の解体・分離,および環境ならびにリサイクルの問題に及ぼす影響
(佐藤 千明 著/訳,Ricardo J. C. Carbas, Eduardo A. S. Marques,
Alireza Akhavan-Safar and Lucas F. M. da Silva 著)
14.1 はじめに
14.2 接着剤による環境への影響
14.3 環境問題への挑戦のための基本戦略
14.4 解体性接着剤の種類と特徴,用途
14.5 最近の進捗状況
14.6 将来の技術的シーズ
14.7 結 論
第15章 高負荷構造物の接着修理
(Alan A. Baker and Hamed Y. Nezhad 著/内藤 公喜 訳)
15.1 はじめに
15.2 金属製部品の修理
15.3 複合材料部品の補修
15.4 材料工学
15.5 接着修理における構造健全性評価
15.6 補 強
15.7 結 論
第16章 複合材料の接着接合
(Peter Davies 著/小熊 博幸 訳)
16.1 序 論
16.2 複合材料特有の性質
16.3 接着接合を用いた複合材料部品の設計
16.4 表面の前処理
16.5 試 験
16.6 接着剤層厚さの影響
16.7 接着接合した複合材料構造物の実例
16.8 耐久性と長期にわたる性能
16.9 将来の動向
16.10 情報源
第17章 建築および建設用の鋼とアルミニウム
(Till Vallée and Matthias Albiez 著/石川 敏之 訳)
17.1 はじめに
17.2 接着剤選びの一般論
17.3 接着接合部の強度
17.4 表面処理
17.5 その他の影響
第18章 木造建築と建設―木材工学と木質製品
(Magdalena Sterley, Erik Serrano and Björn Källander 著/堀 成人 訳)
18.1 概 要
18.2 木質材料の基礎と応用
18.3 木材の特性
18.4 木材と接着剤の接着形成と性能
18.5 強度と耐久性
18.6 よくある不具合と試験法,品質管理
18.7 修 理
18.8 使用例
18.9 今後の動向と参考文献
第19章 自動車
(Klaus Dilger 著/泉水 一紘 訳)
19.1 はじめに
19.2 基本要求
19.3 接着剤への要求特性
19.4 下地処理
19.5 強度・耐久性
19.6 よくある不良要因
19.7 検査,試験,品質管理
19.8 修繕,リサイクル
19.9 その他の業界固有要素
19.10 実用例
第20章 ボートと海洋
(Markku Hentinen 著/岩田 知明 訳)
20.1 基本的な要求
20.2 接着剤接着特性の要求事項
20.3 表面処理
20.4 強度と耐久性
20.5 一般的な欠陥
20.6 検査,試験,品質管理
20.7 修 理
20.8 利用事例
20.9 将来の動向
第21章 製靴産業における接着
(José Miguel Martin-Martinez 著/佐藤 千明 訳)
21.1 はじめに
21.2 靴接着プルトコルの概要
21.3 上部材の表面処理
21.4 靴底の表面処理
21.5 靴の接着に使用される接着剤
21.6 テスト,品質管理,耐久性
21.7 今後の動向
第22章 電気・電子
(V. Nassiet, B. Hassoune-Rhabbour and O. Tramis and J-A Petit 著/上山 幸嗣 訳)
22.1 はじめに
22.2 基本要求
22.3 接着剤の特性
22.4 表面処理
22.5 強度と耐久性信頼性
22.6 よくある不具合
22.7 検査,試験,および品質管理
22.8 使用例
22.9 結 論
第23章 接着剤による航空宇宙産業への応用例
(John Hart-Smith 著/武田 一朗,佐藤 千明 訳)
23.1 はじめに
23.2 設計・解析に必要な接着特性
23.3 表面処理
23.4 接着剤による接合部の設計
23.5 接合部の耐久性を確保するための設計上の工夫
23.6 剥離や多孔質周りの荷重再分配
23.7 接合部の強度に及ぼす被着体間の熱的不一致の影響
23.8 検査,試験,および品質管理
23.9 接着補修と見かけの剥離後の残存強度の推定値
23.10 その他の業界特有の要因
23.11 航空機構造物における接着剤による接着の使用例
23.12 経験則