目次
◇第1章 次世代自動車に求められる内装、インテリアデザイン◇
1節 未来の自動車に求められるインテリアのデザインと機能
1.自動車の普遍的価値
2.自動運転によりできること
3.使用シーン
3.1 オフィス
3.2 ゲームセンター
3.3 ネットカフェ
3.4 カラオケボックス
3.5 ○○倶楽部
3.6 ジム
3.7 映画館等
4.三つの乗用タイプ
4.1 パーソナルモビリティタイプ
4.2 移動オフィスタイプ
4.3 リビングルームタイプ
5.インテリアデザインの進化
6.シェアカーへの対応
7.内装部品の変化
7.1 インストゥルメンタルパネル
7.2 ステアリング
7.3 シート
7.4 ドアトリム
7.5 センターコンソール
7.6 ルーフトリム
7.7 フロア
7.8 室内照明
2節 最近のモーターショーから読み解く質感の動向
1.上海モーターショー2019における新たな価値のEVコンセプトカーの出現
2.上海モーターショー2019における中国市場の欧州や現地メーカーの質感現状
3節 自動車インテリアデザイン向上の取り組みと今後の方向性
1.インダストリアルデザインの変化と自動車インテリアデザインの特質
1.1 インダストリアルデザインの現状
1.2 自動車インテリアデザインの特質
2.インテリアデザイン価値向上の事例紹介
2.1 質感向上プロジェクト
2.2 インターフェース価値の向上
3,今後の方向性
3.1 自動車インテリアデザインの今後の変化
3.2 今後のデザイン価値観の方向性のヒント
4節 自動車内装に求められるプラスチック部品の加飾デザイン
1.高級とは
1.1 高級品について
1.2 情緒としての高級
2.CMFの高級について
2.1 色の高級
2.2 素材の高級
2.3 仕上げの高級
2.4 パターンの高級
3.高級から高次元へ、豊かさの変化について
3.1 オールドエリートとニューエリート
3.2 シェアリングとケアリング
4.今後の内装材に求められる豊かさのヒント
4.1 積層杢
4.2 人工皮革の進化
4.3 構造発色
4.4 海洋廃プラスチックのリサイクルシューズ
4.5 BMWi3内装
4.6 愛犬にとっての快適性
4.7 企業活動全体のサスティナビリティ
5.最後に SDGs(Sustainable Development Goals) 持続可能な開発目標について
5節 自動運転時代の自動車内装、HMIの開発動向
1.クラスター解析による研究開発の可視化
1.1 クラスター解析の概要
1.2 解析対象とする内装関連学術文献
2.自動車内装関連研究開発のマクロ動向
2.1 論文情報の概要
2.2 クラスター解析による研究開発ランドスケープ
2.3 自動車メーカの注力領域
2.4 内装関連研究開発のトレンド
3.今後の自動車技術に関わる自動車内装関連研究
3.1 マクロ動向
3.2 自動車の電動化
3.3 コネクテッドとエンターテイメント
3.4 自動運転
3.5 シェアリング等自動車の所有
3.6 自動運転等次世代自動車における内装・HMI
◇第2章 新しい自動車内装材の質感表現と耐久性向上◇
1節 自動車内装表皮材のトレンドと製造技術
1.自動車シート用表皮材の動向
1.1 ウレタン合成皮革(スキン層有)
1.2 ウレタン人工皮革(スキン層無:スエード)
2.インパネ・ドアトリム用ウレタンレザー
2.1 パウダースラッシュ成形(ウレタンパウダー)
2.2 ウレタンスプレー成形(成形用液状ウレタン)
2.3 合成皮革貼り込み
3.新規レザー
3.1 シリコーンレザー
3.2 ポリエステルレザー
2節 人工・合成皮革・PVCレザー・天然皮革における触感表現とその数値化
1.人工皮革,合成皮革,PVCレザー,ラミネート仕上げ革,エナメル革の違いと加工方法1)
1.1 人工皮革とは
1.2 合成皮革とは
1.3 塩ビ(PVC)レザーとは
1.4 ラミネート仕上げ革・エナメル革とは
1.5 触感表現のための表面仕上げ装置
2.合成皮革表面における触感表現数値化の検討
2.1 試料の調製
2.2 年齢別触感評価
2.3 表面摩擦特性の測定
2.4 接触子,手親指の腹,表面処理剤フィルム表面における接触角の測定および表面自由エネルギーの算出
3節 PVCの機能性、成形加工性と自動車内装材への応用
1.PVC(ポリ塩化ビニル)とは
1.1 PVCの特徴
1.2 PVCのグレード構成
2.PVCの製造(重合)方法
3.懸濁重合で得られるPVC(S-PVC)の分子構造、結晶構造、粒子構造
3.1 S-PVCの分子構造、結晶構造
3.2 S-PVCの階層的粒子構造
4.S-PVCの成形加工性
5.PVCの高機能化と自動車内装材への応用
5.1 可塑剤によるPVCの可塑化による高耐久化
5.2 PVC分子鎖構造制御による高耐久化
4節 自動車内装に用いられるエラストマーの種類、特徴と成形加工
1.熱可塑性エラストマー(TPE)の定義
2.TPEの種類と特徴
2.1 オレフィン系: TPO (Thermoplastic Olefin)
2.2 スチレン系:TPS(Thermoplastic Styrene)
2.3 塩ビ系:TPVC (Thermoplastic Vinyl Chloride)
2.4 ポリエステル系:TPEE (Thermoplastic Ether-Ester)
2,5 TPU(Thermoplastic Polyurethane)
2.6 ポリアミド系:TPAE(Thermoplastic Polyamide-ester)
2.7 その他
3.TPEの加工
4.TPEの自動車内装材への応用
5.TPEの最近の動向
5節 ポリエステルエラストマーによる内装部品の質感向上
1.ポリエステルエラストマーの構造と物性
2.ポリエステルエラストマーの自動車内装用途への適用事例
2.1 スイッチ類
2.2 内装表皮用途
2.3 ドアラッチ
2.4 オートマチック(AT)車向けシフトレバークッション及びスライドプレート
3.ポリエステルエラストマーの新規機能グレード、加工方法の提案
3.1 透明グレード
3.2 3次元スプリング構造体
3.3 モノフィラメント
4.今後の開発動向
6節 UV硬化型ハードコート材の柔軟性向上と加飾フィルムへの応用
1.UV硬化アクリルモノマー、オリゴマー
2.UV硬化アクリルポリマーの設計について
2.1 アクリルモノマー
2.2 ラジカル重合の合成例
2.3 マクロモノマーの合成例
2.4 UV硬化アクリルポリマーの合成
2.5 UVラジカル硬化について
2.6 UV硬化アクリルポリマーの設計の幅について
3.ウレタンアクリレートの設計について
4.IMD,IMLにUVアクリルポリマー及びウレタンアクリレートを利用した例
4.1 加飾技術について
4.2 IMDについて
4.3 IMLについて
4.4 塗膜物性について
4.5 UVアクリルポリマーと硬化剤を併用した例
4.6 ウレタンアクリレートの伸びと耐薬品性のバランス設計
7節 高輝度メタリック樹脂を用いた内装材の塗装レス化
1.NANOCONとは
2.メタリック原着樹脂の発色メカニズム
3.NANOCONを用いた高輝度メタリック原着樹脂
4.NANOCOMメタリック原着材の用途例
5.ウェルドレス成形用樹脂の開発
8節 無塗装・高質感の自動車内外装意匠部品用バイオエンジニアリングプラスチックの開発
1.バイオエンジニアリングプラスチックとは
2.本技術の特徴
3.技術課題
4.解決手段
4.1 表面意匠性
4.2 表面意匠耐久性
4.3 基材機械物性
5.結果
9節 改質リグニンを利用したGFRPの作製とその自動車内装への応用
1.改質リグニンを用いたGFRPの製造
1.1 材からの改質リグニンの抽出
1.2 GFRP製造
2.改質リグニン添加GFRPの評価
2.1 強度と耐久性
2.2 揮発性有機溶媒
2.3 熱収縮率
3.自動車内装部品の製造
4.他の検討項目
◇第3章 自動車内装材の加飾技術◇
1節 自動車内装の加飾技術と最近の開発動向
1.自動車の内装加飾技術の概要
2.主要な自動車の内装加飾技術の個別技術の状況
2.1 フィルム加飾技術
2.2 NSD(Non Skin Decoration)
2.3 構造色加飾
2.4 ソフト表面加飾
2.5 印刷、インクジェット印刷
2.6 その他の2次加飾
3.自動車内装に用いられている加飾部品例
4.加飾技術の最新の動向
4.1 機能付加加飾
4.2 塗装代替加飾および自動車外装パネルへの加飾技術の展開
5.プラスチックの加飾技術の今後の展望
2節 加飾技術による質感、触感表現と自動車内装材への応用
1.触感とは
2.加飾技術と触感
3.IBUKIの加飾技術
4.金型の加飾による新たな価値創造
3節 TOM工法による加飾と自動車内装材の事例
1.TOM工法
1.1 基本構造
1.2 プロセス
1.3 TOM工法の特徴
1.4 自動車内装品の実用化例
2.使用される表皮材(フィルム)
2.1 表皮材の構成
2.2 加飾形態
3.位置付
4節 3次元加飾用フィルムの開発と自動車内装部品への応用
1.現状の真空圧空技術によるOMDプロセスの原理と課題
1.1 基本的なOMDプロセスの原理
1.2 現状のOMDプロセスでの課題
2.NATSプロセス紹介と課題解決
2.1 NATSプロセス紹介(転写フィルムによるOMRプロセス)
2.2 NATSプロセスの特徴
2.3 NATSプロセスによる課題解決
3.環境アプローチ
4.OMDフィルムの種類
4.1 ラミネートフィルムと転写フィルムの違い
4.2 変化するOMDフィルムの種類
4.3 OMRプロセスによるエンボス表現の更なる可能性
5.NATSプロセスを用いた加飾プロセスのハイブリッド化
5.1 NATSによる転写プロセスとパッド印刷によるバックライト表現
5.2 NATSによる転写プロセスとホットスタンプ・パッド印刷
5節 3Dドライ転写による意匠表現と自動車部材への応用
1.加飾技術とその特長
1.1 転写印刷工法
1.2 フィルムラミネート工法
2.市場ニーズと課題解決
2.1 市場ニーズ
2.2 課題解決のステップ
3.3Dドライ転写工法
4.過去の適用事例
5.デザイン開発最前線
6節 2.5Dプリントシステムによる触感と質感の表現と自動車内装材への展開の可能性
1.3つの技術と制作プロセス
1.1 専用シート(デジタルシート)
1.2 ハードウェア(モフレル)
1.3 ソフトウェア(モフレル・ユーティリティ)
2.出力までのプロセス
3.応用
3.1 疑似素材出力
3.2 複合素材出力
3.3 素材加工・加飾出力
3.4 新素材構想出力
3.5 触感出力
4.2.5Dプリントシステムの現在の課題
4.1 質感要素を満たす表現力についての課題
4.2 表現要素の課題
4.3 耐久性についての課題
5.自動車内装への2.5Dの展開可能性
7節 機能性素材を使った加飾成形技術及び応用展開
1.加飾成形技術と機能性素材
2.型締自由制御「DIEPREST」
3.DIEPREST加飾成形事例
4.DIEPREST応用展開
4.1 樹脂素材+金型転写成形法
4.2 加飾成形+発泡成形
5.加飾成形+機能性多色成形
6.プチ射出加飾成形
7.TATEPRESTハイブリット加飾成形
8節 自動車インテリア用装飾プラスチックめっき技術
1.プラスチックめっきについて
2.プラスチックめっきで用いられる樹脂
2.1 プラスチックの種類
2.2 自動車インテリア用プラスチックめっき製品の形状,デザイン
2.3 金型のデザイン2,3)と成形条件
3.一般的なプラスチックめっき方法
3.1 無電解めっき法
3.2 電気めっき
4.意匠性・加飾性をより付与するプラスチックめっき技術
4.1 サテンニッケルめっき
4.2 三価クロムめっき
5.環境対応プラスチックめっき技術
5.1 クロムフリーエッチングプロセス
5.2 六価クロム代替めっき
6.プラスチックめっきの評価方法
9節 金属表面、金属メッキ表面のテクスチャ評価
1.金属表面のテクスチャ評価
1.1 試料
1.2 表面性状測定
1.3 試料表面の表面性状
1.4 算術平均高さと表面色との関係
1.5 算術平均高さと明度及び正反射率との関係
1.6 算術平均高さと負荷曲線パラメータ
2.金属メッキのテクスチャ評価
2.1 試料
2.2 表面性状
◇第4章 車載コックピットに求められるデザイン、HMIと視認性向上技術◇
1節 次世代自動車用Cockpitにおける「車室内Display搭載環境」の現状と今後の展望
1.車室内Displayの現状
1.1 Meter Cluster
1.2. Center Information Display (CID)
1.3. Head-Up Display (HUD)
1.4. その他、専用Display
2.車室内ディスプレイ搭載の各製品市場トレンド
3.車室内Displayの採用Displayタイプと技術優位性
4.搭載箇所によるディスプレイ表示内容の役割
5.次世代自動車CockpitのDisplay搭載環境
5.1 Cockpit Designと搭載Display
5.2 Cockpit Designと車両Platformとの相関
2節 自動運転に向けた直観的なユーザーインターフェイスの開発
1.直観的なユーザーインターフェースとは?
2.車載ユーザーインターフェースの将来の動向 - 複数のディスプレイ、ウィンドシールド、インテリジェントガラス
3.直感的なユーザーインターフェースに必要な機能
3.1 AR HUD (拡張現実ヘッドアップディスプレイ)
3.2 Speech
3.3 IPA (Intelligent Personal Assistant)
4.将来のソフトウェアアーキテクチャ
4.1 サービス指向のアーキテクチャ
4.2 マルチディスプレイサポートのハイレベルなハードウェアアーキテクチャ
4.3 マルチディスプレイサポートのソフトウェアアーキテクチャ
5.直感的なユーザーインターフェイスの開発
5.1 AR HUD (拡張現実ヘッドアップディスプレイ)
5.2 Speech
5.3 IPA (Intelligent Personal Assistant)
6.将来のユーザーインターフェースとビジネスモデル
6.1 自動運転とインテリア
6.2 将来のビジネスモデル
3節 自動運転レベル3以降のHMIに求められる要件と取組み
1.自動運転レベル3
2.自動運転レベル3のHMIに求められる要件
3.Pegasus, Stand1, APPROACH & CONSISTENCY
3.1 ルールベースエージェント
3.2 HMIモデルベース開発
3.自動運転レベル3のHMIに求められる取組み
4.まとめ
4節 グラフィックメーターにおけるHMI技術と視認性向上
1.DID機器の種類
2.DID機器の特性
2.1 各DID機器の視覚特性
2.2 車両タイプによるDID機器適応性
2.3 DID機器の表示機特性
3.HUDのトレンドと課題
3.1 HUDの表示サイズと視界妨害
3.2 HUDによるAR表示
3.3 次世代DID機器の役割
3.4 認知性向上させたDID機器例
4.DID機器のHMIコンテンツ
4.1 視認性・表示特性によるDID機器毎のコンテンツ設計例
4.2 法規制約について
4.3 HMI的制約
4.4 システム的制約
4.5 PAT的制約
5節 自動車分野における3D樹脂製タッチパネル(含実装技術)とその応用
1.3D樹脂製タッチパネル
1.1 製造方法 シートインサート射出成型
1.2 開発時の技術的課題
1.3 ビジネスモデル
1.4 車載分野への3D樹脂製タッチパネル採用のメリット
1.5 応用例
2.IHスポットリフロー事業
2.1 原理
2.2 技術的課題と応用分野・市場規模
6節 光学材料・フィルムおよび車載用ディスプレイ向けトレンド
1.ディスプレイ用光学フィルムに用いられる光学材料(フォトニクスポリマー)
1.1 フォトニクスポリマーの分類
1.2 フォトニクスポリマーの分子構造
1.3 フォトニクスポリマーの一般的な特性
1.4 フォトニクスポリマーの屈折率
1.5 フッ素系フォトニクスポリマー
2.ディスプレイ用光学フィルムおよび部材の動向
2.1 LCD用光学フィルムの構成
2.2 LCD用光学フィルムの市場規模
2.2 OLED用光学フィルム
3.車載ディスプレイにおける光学フィルムのトレンド
◇第5章 自動車内装材のにおい、VOC対策◇
1節 自動車内装品におけるVOC発生抑制の取り組み
1.規制動向
1.1 これまでの動き
1.2 将来動向
2.技術動向
2.1 住宅業界における技術動向
2.2 自動車業界における技術動向
2節 水性ポリウレタンディスパージョン設計と耐久性向上
1.<長所,短所を踏まえた>特性・性能・種類
1.1 ポリイソシアネート原料
1.2 ポリオール原料
1.3 鎖延長剤および親水化剤
2.水性化のための手法と物性向上のための樹脂設計
2.1 製造手法
2.2 PURの動的粘弾性挙動とその効果
2.3 PUR内部架橋とその効果
2.4 PUDの塗膜,フィルム形成時の粒子融着性とその効果
2.5 PURの親疎水性制御
2.6 粒子間架橋
3.コア/シェルタイプPUDのブレンドタイプとの水中安定性比較
3節 VOCを放散しないブロックイソシアネート、熱硬化樹脂の開発とその特徴
1.自動車内装材に使用される熱硬化性樹脂
1.1 変遷と課題
1.2 求められる熱硬化性樹脂
2.自動車内装材に適したブロックイソシアネート
2.1 イソシアネートの選定
2.2 ブロック剤の選定
2.3 ブロックイソシアネートの特徴
2.4 自動車内装材への応用
4節 ポリウレタン製造触媒のエミッション問題と対策
1.ポリウレタン製造触媒
2.エミッション問題
3.反応型アミン触媒
4.高活性反応型アミン触媒の設計
5.評価処方
6.触媒活性
7.エミッション発生量
7.1 VDA278法
7.2 JASO M902法
8.臭気
8.1 VDA270法
8.2 臭気センサー法
9.樹脂汚染性
5節 ポリアセタール樹脂の低VOCと化自動車内装材への応用
1.POMの概要と特徴、自動車部品への適用事例
2.一般的なPOM成形品におけるホルムアルデヒド発生のメカニズム
2.1 POMの分解様式と安定化手法(ホモポリマー、コポリマー)
2.2 POMの成形品からのホルムアルデヒド発生メカニズム
3.POMのホルムアルデヒド発生量低減技術とPOM低VOCグレードの特性や適用によるメリット
3.1 POMのホルムアルデヒド発生量低減技術について
3.2 POM低VOCグレードの特性
3.3 VOC発生に影響する因子(シリンダー温度、リサイクル使用の例)
6節 ホットメルト接着剤の特性と自動車内装用接着剤への応用
1.ホットメルト接着剤
1.1 ホットメルト接着剤とは
1.2 ホットメルト接着剤の分類
1.3 非反応型と反応型の比較
2.ドアトリム加飾用接着剤
2.1 ドアトリム加飾用接着剤の歴史
2.2 真空成形工法
2.3 真空成形工法へのホットメルト接着剤適用課題
2.4 プレス成形工法
2.5 プレス成形工法へのホットメルト接着剤適用課題
7節 自動車内装用接着剤、電子モジュール封止材への応用に向けたシラン架橋ポリオレフィン樹枝組成物の開発
1.架橋ポリオレフィン樹脂について
2.シラン架橋ポリオレフィン樹脂について
2.1 加水分解反応/脱水縮合反応を利用したシラン架橋ポリオレフィン樹脂
2.2 エステル交換反応を利用したシラン架橋ポリオレフィン樹脂
8節 化学吸着・除去剤によるアルデヒド低減
1.自動車部材から発生するアルデヒドの種類と発生原因
2.アルデヒドの発生抑制手段と発生後の対策法
3.化学的なアルデヒド除去方法
3.1 酸化によるアルデヒド除去
3.2 アミノ基との脱水縮合によるアルデヒド除去
3.3 炭素-炭素結合の形成によるアルデヒド除去
4.アルデヒドの放出基準と気相に放出されたアルデヒドの分析方法
5,アルデヒド化学吸着・除去剤の展望
9節 光触媒コーティング剤の抗菌・消臭効果とその自動車内装材への応用
1.自動車室内でのニオイ発生原因と光触媒の使い方
2.自動車内装材への光触媒コーティング液の応用例
3.自動車の機能向上に対応した光触媒の開発
10節 自動車室内おける化学物質の実態とリスク評価
1.車室内環境中の化学物質
2.実験方法
2.1 測定対象車
2.2 分析方法(VOCおよびアルデヒド類)
2.3 分析方法(リン系難燃剤)
3.結果および考察
3.1 車室内空気中のVOCとアルデヒド類の測定結果
3.2 車室内中のリン系難燃剤
◇第6章 遮音/吸音、制振材料を用いた自動車室内の騒音・振動制御◇
1節 自動車の防音構造の特性と要求性能
1.制振・防音(吸音、遮音)性能の概要
2.自動車の車内音・車外音の発生機構と制振防音構造
2.1 車内音の発生機構と制振防音構造
2.2 車外音の発生機構と制振防音構造
3.制振材・防音材(吸音材、遮音材)の基本特性と要求性能
3.1 制振材を用いた自動車用構造物の振動特性と要求性能
3.2 自動車用の防音材(吸音材・遮音材)の特性と要求性能
2節 不織布の吸音メカニズムとEVへの適用可能性
1.多孔質材料中の音の伝搬モデル
1.1 毛細管モデル
1.2 Delany and Bazley (Miki) モデル
1.3 Rigid frame モデル
1.4 Biot-Allard モデル
1.5 Limp frame モデル
1.6 Kato モデル
2.不織布の吸音メカニズム
3.EVへの適用の可能性
3節 マイクロファイバー不織布による吸音材およびその効果
1.自動車用 吸音・遮音材について
2.不織布の吸音材について
2.1 繊維配列型マイクロファイバー不織布の開発
2.2 マイクロファイバー不織布による吸音材
4節 高分子制振材料の機能発現機構とその製品開発事例
1.高分子制振材の基礎的な考え方
1.1 高分子制振材の分類:非拘束型と拘束型
1.2 高分子材料の粘弾性特性
2.熱可塑性ポリオレフィンABSORTOMER(アブソートマー)の展開
2.1 ABSORTOMERの特徴
2.2 ABSORTOMERの動的粘弾性特性
2.3 ABSORTOMERとEPDMの複合化
2.4 ABSORTOMERとTPVの複合化
◇第7章 ドライバーの快適性向上に向けた素材、自動車部材の開発◇
1節 自動車内熱マネジメント技術の動向と今後の展望
1.新駆動源車両における空調システムの重要性
2.燃費測定への影響
3.空調負荷
4.空調システムの効率化
5.快適性に配慮した省エネ技術
6.熱マネジメント
7.新駆動源車両の空調システム
8.自動運転時代の空調システム
2節 車室内の温熱快適性評価に向けた人体熱平衡モデルと温冷感予測
1.温熱快適性とは
1.1 温冷感と温熱快適感
1.2 温冷感と温熱環境因子
2.人体熱平衡とシミュレーション
2.1 人体熱平衡計算の基本的な考え方
2.2 代表的な人体熱平衡モデル(二層モデル)
3.乗員の温熱快適感と温熱環境評価指標
3.1 FangerのPMV
3.2 GaggeらのSET*
3.3 SET*と快適ゾーン
3.4 PMVとSET*の比較
3.5 評価指標の選択
3節 自動車と断熱技術、次世代自動車に求められる断熱
1.これまでの内燃機関自動車における断熱技術
1.1 自動車車体に設置されている遮熱・断熱部材
1.2 暖房時の断熱と冷房時の断熱
1.3 防音材による断熱効果
1.4 乗用車に用いられている遮熱・断熱材
2.自動車の冷暖房とインテリアの断熱
2.1 暖房
2.2 冷房
2.3 インテリアの断熱
3.自動車の電動化に伴う断熱技術
4.自動運転車、カーシェアリングに対応したインテリア、断熱
4節 自動車室内の温熱快適性と温熱環境評価法
1.温熱快適性
1.1 人体の熱平衡
1.2 熱的快適性に影響を与える要素
2.評価指標
2.1 有効温度(ET,Effective Temperature)
2.2 作用温度(Operative Temperature,OT)
2.3 予想平均温冷感申告(Predicted Mean Vote,PMV)
2.4 新有効温度(New Effective Temperature, ET*)
2.5 Bedford の等価温度(Equivalent Temperature,Teq)
2.6 Madsenの等価温度(Equivalent Temperature,Teq')
3.サーマルマネキンによる温熱環境の評価法
3.1 サーマルマネキンによる等価温度(Teq')の算出
3.2 サーマルマネキンによるPMVの算定
5節 自動車室内の快適性を高めるスマートウィンドウ技術
1.自動車ウィンドウ
2.スマートウィンドウ
2.1 熱線遮蔽ウィンドウ
2.2 調光ウィンドウ
6節 可視光透過型遮熱材料の特性と自動車部材への応用
1.次世代自動車がもたらす影響
2.自動車ウィンドウ機能の素材的課題
2.1 遮熱ガラス(中間膜・コーティング)
2.2 遮熱樹脂ガラス(ポリカーボネート)
2.3 遮熱ウィンドウフィルム
3.日射遮蔽微粒子の赤外線吸収原理
7節 カーインテリアの快適性評価とその事例
1.インパネ用表皮材の選定について
2.インパネ用表皮材の「触感」官能検査について
2.1 官能検査方法について
2.2 「触感」官能検査結果
3.インパネ用表皮材の物理特性の測定と「触感」との相関関係
3.1 インパネ用表皮材の表面粗さ測定
3.2 インパネ用表皮材の温熱特性測定
3.3 インパネ用表皮材の摩擦特性測定
3.4 インパネ用表皮材の圧縮特性測定
3.5「しっとりした」を予測する重回帰式の提案
8節 ドライバの姿勢・体動計測とそのドライバの眠気・ディストラクション評価への応用
1.着座センサの利用可能性
2.眠気の検出
3.ディストラクションの検出
4.検出手法とセンサのリンク
5.今後の課題
9節 着座センサを用いた入眠予兆検知と眠気推定技術
1.シート脈波による入眠予兆
1.1 入眠予兆現象とは
1.2 居眠り運転防止シートの開発
2.着座センサーによる脈波の測定原理
3.着座センサーの構造
4.眠気推定方法
4.1 主観眠気に基づくスリープスコアによる眠気推定法
4.2 眠気推定関数
5.眠気の推定精度の向上
10節 運転者に優しい自動車内装照明用LED照明システム設計と感性評価
1.色の知覚の多様性
2.人の知覚特性や感性を考慮した製品設計
2.1 知覚特性
2.2 感性と感情
3.LED光源が持つ無限の光を発現
4.各種LED光源を用いた疲労低減特性評価
5.有彩色LEDを用いた視認性および疲労評価
6.感性評価に基づくLED照明に向けて