レポートナンバー 0000005171
2012年版 2型糖尿病治療の現状と将来展望
株式会社シード・プランニング
―圧倒的大多数の患者を診療する非専門医は新薬をどう使っているか?―
SPI注目疾患調査シリーズ
発刊日
2012/04/01
言語日本語
体裁A4/87ページ
ポイント
薬剤選択における医師の着目点。専門医と非専門医の違い。
DPP-4阻害薬とSU薬との適正使用にかかわるレコメンデーションが及ぼすDPP-4阻害薬使用の変化。単剤/併用での使用
ビクトーザの積極的採用の有無。採用の障壁。有効性vs.剤形やコスト高。
レポート概要
- 非専門医の治療に対する週1回投与のGLP-1受容体作動薬のインパクト。
- 新インスリン導入患者数の趨勢。
- 新薬上市後にも残るアンメットニーズ。
現在、糖尿病治療は転換期にあります。1999年のアクトス®の発売以来、10年ぶりの画期的新薬の上市となったDPP-4阻害薬(シタグリプチン、ビルダグリプチン、アログリプチン)やGLP-1受容体作動薬(リラグルチド、エクセナチド)は、既存治療薬が抱えた3つの問題点、すなわち低血糖を起こしやすい、膵臓を疲弊させやすい、かつ体重増加の副作用を克服した新薬であり、糖尿病治療を変貌させる可能性が秘められています。
このように、糖尿病治療には6種類の経口薬とインスリン製剤に加え、GLP-1受容体作動薬が加わり、選択肢が増えた一方で、臨床現場では糖尿病患者が増加し続け、糖尿病非専門医でも糖尿病患者を診療する機会が増えています。そして、今まで以上に患者の多様な病態に合わせた薬剤選択が求められています。
本レポートでは、2010年3月に実施した糖尿病専門医へのヒアリング調査を踏まえ、圧倒的多数の糖尿病患者を診療する非専門医へのネット調査、ならびに専門医へのヒアリング調査を実施し、薬剤の使用状況や課題、今後の動向等を明らかにします。
医療・医薬の調査に25年間携わってきたシード・プランニングが、蓄積してきた各種データ、治療に関する最新情報をまとめ、さらにオピニオンリーダー医師のヒアリング調査を実施することにより得られた情報をもとに、当該疾患市場の現状と今後の方向性を分析します。
レポート詳細
調査対象・調査方法
- シード・プランニング保有情報、最新情報の収集・整理・分析
- オピニオンリーダー医師ヒアリング調査 (3名)
- 専門医・一般医に対するインターネット調査 (107名)
目次
- Ⅰ. サマリー
-
- 2型糖尿病の患者数の動向
(1) 世界の2型糖尿病人口
(2) 2型糖尿病の潜在患者数の推移
- 2型糖尿病市場の現状
- 2型糖尿病の治療薬
(1) 2型糖尿病において最近上市された新規薬剤クラス
- 2型糖尿病治療の実態(一般医へのインターネット調査より)
(1) DPP-4阻害薬について
(2) GLP-1受容体作動薬について
- 2型糖尿病治療の実態(糖尿病専門医へのヒアリング調査より)
- 2型糖尿病の今後の治療
- 糖尿病治療薬の売上とシェア:2005〜2018年
- Ⅱ. 総合分析
-
- 2型糖尿病の患者数の動向
(1) 世界の2型糖尿病人口
(2) 日本の2型糖尿病人口
(3) 2型糖尿病の合併症の実態
(4) メタボリックシンドローム
(5) 2型糖尿病の潜在患者数の将来予測(国内)
- 2型糖尿病市場の現状
- 2型糖尿病の診断
- 2型糖尿病の治療薬
(1) 現在使用可能な糖尿病治療薬(経口薬)
(2) 現在使用可能な糖尿病治療薬(非経口薬)
(3) 2型糖尿病において最近上市された新規薬剤クラス
- 2型糖尿病治療の実態(一般医を対象としたインターネット調査より)
(1) インターネット調査の概要
(2) 調査対象医師の2型糖尿病患者概要
(3) 薬剤選択の基準
(4) 使用薬剤の患者割合
(5) 薬剤選択とその理由
(6) DPP-4阻害薬について
(7) GLP-1受容体作動薬について
(8) 2型糖尿病患者の血糖コントロールについて
- 2型糖尿病治療の実態(糖尿病専門医へのヒアリング調査より)
- インクレチン製剤の課題
- 2型糖尿病治療におけるアンメットニーズ
- 糖尿病治療薬の売上
(1) 主要な既存治療薬の売上と市場シェア:2005〜2010年
(2) 主要な糖尿病治療薬の売上とシェア:2018年まで
図表目次
図 1 糖尿病患者数の将来予測
図 2 2型糖尿病の重症化抑制のための取り組み
図 3 主要な糖尿病治療薬の売上予測
図 4 糖尿病治療薬の市場シェアの推移【2010年/2018年】
図 5 世界の地域別糖尿病人口の推移【2011年/2030年】
図 6 国別糖尿病の有病率上位10か国(2011年)
図 7 国別糖尿病の有病率上位10か国(2030年)
図 8 糖尿病の推定患者数の推移
図 9 年齢階級別糖尿病有病率(男性)
図 10 年齢階級別糖尿病有病率(女性)
図 11 糖尿病が強く疑われる人における治療の状況の年次推移(20歳以上、全体)
図 12 透析導入患者数と原疾患である糖尿病性腎症の割合の推移
図 13 糖尿病患者数の将来予測(再掲)
図 14 2型糖尿病の重症化抑制のための取り組み
図 15 改訂版糖尿病診断基準
図 16 病院種別の割合(ネット調査)
図 17 医師経験年数の割合(ネット調査)
図 18 診療科別の割合(ネット調査)
図 19 薬剤選択の基準
図 20 使用薬剤の割合
図 21 薬剤選択(症例①インスリン分泌不全、HbA1c<8、年齢<70歳)
図 22 薬剤選択(症例②インスリン分泌不全、HbA1c<8、年齢>70歳)
図 23 薬剤選択(症例③インスリン分泌不全、HbA1c>8、年齢<70歳)
図 24 薬剤選択(症例④インスリン分泌不全、HbA1c>8、年齢>70歳)
図 25 薬剤選択(症例⑤インスリン抵抗性 HbA1c<8 年齢<70歳)
図 26 薬剤選択(症例⑥インスリン抵抗性 HbA1c<8 年齢>70歳)
図 27 薬剤選択(症例⑦インスリン抵抗性 HbA1c>8 年齢<70歳)
図 28 薬剤選択(症例⑧インスリン抵抗性 HbA1c>8 年齢>70歳)
図 29 薬剤の組合せ上位(症例①インスリン分泌不全、HbA1c<8、年齢<70歳)
図 30 薬剤の組合せ上位(症例②インスリン分泌不全、HbA1c<8、年齢>70歳)
図 31 薬剤の組合せ上位(症例③インスリン分泌不全、HbA1c>8、年齢<70歳)
図 32 薬剤の組合せ上位(症例④インスリン分泌不全、HbA1c>8、年齢>70歳)
図 33 薬剤の組合せ上位(症例⑤インスリン抵抗性 HbA1c<8 年齢<70歳)
図 34 薬剤の組合せ上位(症例⑥インスリン抵抗性 HbA1c<8 年齢>70歳)
図 35 薬剤の組合せ上位(症例⑦インスリン抵抗性 HbA1c>8 年齢<70歳)
図 36 薬剤の組合せ上位(症例⑧インスリン抵抗性 HbA1c>8 年齢>70歳)
図 37 薬剤選択の理由(症例①〜④)
図 38 薬剤選択の理由(症例⑤〜⑧)
図 39 DPP-4阻害薬と他剤との併用の割合
図 40 DPP-4阻害薬のブランド別シェア(ネット調査より)
図 41 DPP-4阻害薬を使用しない理由
図 42 DPP-4阻害薬に最も期待する効果
図 43 DPP-4阻害薬の欠点の有無
図 44 DPP-4阻害薬の主な欠点
図 45 GLP-1受容体作動薬を使用しない理由
図 46 GLP-1受容体作動薬に最も期待する効果
図 47 GLP-1受容体作動薬の欠点の有無
図 48 GLP-1受容体作動薬の主な欠点
図 49 血糖コントロールが得られない患者の有無
図 50 十分な血糖コントロールが得られない主な理由
図 51 ADA/ESDAによる2型糖尿病の治療アルゴリズム
図 52 主要糖尿病治療薬の1日薬価の比較
図 53 治療方針(ドクターA)
図 54 治療方針(ドクターB)
図 55 治療方針(ドクターC)
図 56 糖尿病の主要薬剤クラス別売上推移
図 57 糖尿病治療薬の市場シェア【2010年】
図 58 主要な糖尿病治療薬の売上予測【2010年/2018年】
図 59 糖尿病治療薬の市場シェアの推移【2010年/2018年】(再掲)
表 1 世界の糖尿病人口【2011年/2030年】
表 2 世界の糖尿病人口【2011年/2030年】(再掲)
表 3 大血管障害の有病率
表 4 メタボリックシンドローム該当者および予備群の割合
表 5 企業別糖尿病治療薬
表 6 現在使用可能な糖尿病治療薬の分類
表 7 GLP-1受容体作動薬の併用薬と投与頻度
表 8 GLP-1受容体作動薬の開発状況
表 9 DPP-4阻害薬の販売開始日と承認されている併用薬
表 10 DPP-4阻害薬の開発状況
表 11 その他の経口薬の開発状況
表 12 調査対象医師の2型糖尿病患者概要
表 13 調査対象医師の2型糖尿病患者のHbA1c値別割合
表 14 単剤としての薬剤選択の上位(インスリン分泌不全)
表 15 単剤としての薬剤選択の上位(インスリン抵抗性)
表 16 併用での薬剤選択の上位(インスリン分泌不全)
表 17 併用での薬剤選択の上位(インスリン抵抗性)
表 18 症例別DPP-4阻害薬の使用
表 19 DPP-4阻害薬の販売開始日と承認されている併用薬
表 20 症例別GLP-1受容体作動薬の使用
表 21 血糖コントロールの指標と評価
表 22 糖尿病治療における配合剤
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